派遣の職務経歴書の書き方は?実績・スキルを見やすく魅力的にまとめよう

派遣の職務経歴書の書き方は?実績・スキルを見やすく魅力的にまとめよう


派遣社員として働いている方、これから派遣の仕事をしようと考えている方にとって、職務経歴書の作成は非常に重要です。派遣の職務経歴書は、スキルや経験を企業にアピールするための大切な書類となります。
しかし、派遣特有の事情もあり、書き方に悩む方も多いのではないでしょうか。この記事では、派遣の職務経歴書の書き方について、必要な項目から職種別のスキル・実績の具体例、派遣から正社員を目指す際のコツまで詳しく解説します。
この記事を参考に、ご自身の魅力を最大限に引き出す職務経歴書を作成しましょう。

派遣の職務経歴書の特徴を確認しよう

派遣の職務経歴書の特徴を確認しよう


派遣の職務経歴書は、通常の職務経歴書とは異なる特徴を持っています。派遣社員は複数の企業で多様な業務を経験することが多いため、それぞれの派遣先での経験を具体的に記載する必要があります。
派遣先ごとに、派遣先の業種、規模、事業内容、オフィス環境、チーム体制などを記載しましょう。詳細な情報を記載することで応募先の企業に、これまでの経験を想像してもらいやすくなります。
具体的な業務内容と実績、経験やスキルについても記載します。どういった環境でどんな業務を行い、どのような成果を上げたかを具体的に書きましょう。応募先の企業に多様な経験やスキルを積極的にアピールします。
これらの特徴を踏まえ、あなたの経験を最大限にアピールできる職務経歴書を作成しましょう。

派遣の職務経歴書を書くための準備をしよう

派遣の職務経歴書を書くための準備をしよう


職務経歴書を書き始める前に、自己分析と応募先企業の分析を行い、情報を整理することが大切です。

自己分析とキャリアの棚卸

これまでのキャリアと自分自身のスキルや強みを、整理しましょう。自己分析では自分の得意なこと、不得意なこと、強み、弱みなどを分析します。すぐに思い当たらないと感じたら、これまでの経歴を振り返りましょう。

キャリアの棚卸は、始めに派遣先の情報として、過去の派遣先の企業名、所在地、事業内容、就業期間を整理します。次に過去の経歴を時系列に書き出し、業務内容、役割、実績などを具体的に整理して経歴を洗い出します。

続いて、業務を通して得た知識、技術、資格などを書き出し、スキルや経験を整理します。キャリアの棚卸をする中で、自分の得意分野や強みを深掘りしましょう。さらに、今後のキャリアプランや希望職種を具体的に考え明確化しておきます。

応募先の企業や職種を分析

応募する企業や希望する職種について分析をしましょう。 企業のホームページやニュースをチェックし、業種、事業内容、社風などを理解します。合わせて、応募職種の業務内容、必要なスキルなどを確認します。

その上で、企業が求める人物像を把握し、自分の経験やスキルをどう活かせるかを考えます。自己分析の内容と照らし合わせ、企業にアピールできる点を確認しましょう。

これらの準備を行うことで、応募先企業に合わせた効果的な職務経歴書を作成することができます。

派遣の職務経歴書の書き方


派遣の職務経歴書に記載すべき項目について解説します。必要な項目とポイントを押さえて作成しましょう。職務経歴書には、必要な項目を過不足なく、正しく記載することが大切です。情報を整理し、わかりやすく具体的に書きましょう。

派遣の職務経歴書の必要項目を確認

派遣の職務経歴書を書く上で必要な項目を確認しましょう。

派遣の職務経歴書の必要項目
1. 提出日(応募先企業への提出日)
2. 氏名
3. 職務概要(職務経験の要点を簡潔に)
4. 職務経歴詳細(派遣先ごとの業務内容、実績、スキルなどを具体的に)
5. 資格や免許(業務に関連する資格や免許)
6. スキル(業務で使用したツール、言語、技術などを具体的に)
7. 自己PR


それでは、それぞれの項目を記載するポイントをさらに詳しく確認しましょう。

派遣先の企業情報を正しく記載

派遣の職務経歴を書く際には、派遣先(実際に働いた企業)と派遣先を紹介した企業(派遣元)をはっきり区別する必要があります。派遣先と派遣元の企業情報を明確に区別した上で、それぞれの企業名、所在地、事業内容などを記載します。

社名や部署名は長くても省略せず、正式名称を書きましょう。(株)についても「株式会社」と略さず書きます。

もし企業の所在地が、当時と変わっている時は、当時の情報を記載します。新しい企業名を()内に記載すると良いでしょう。また、会社が既に存在しない場合は、その旨を記載します。

派遣先ごとの具体的な業務内容と実績を記載

派遣先ごとに、具体的な業務内容と、そこでの実績を記載します。どんな場所でどういった働き方をしてきた人物なのかを理解してもらえることが目的です。

これまでの職場の環境について、オフィス環境、チーム体制、チーム内での役割などを具体的に記載します。働いてきた環境からも人物像をイメージしてもらいましょう。
また、業務内で使用していたツールやシステムを記載します。さらに、業務の進め方についても具体的に記載しましょう。どういった業務ができる人物なのか、どんな取り組み方をする人物なのかを伝えることができます。
業務の中で達成した実績や成果についても、具体的な数値を用いて記載しましょう。会社に貢献してくれそうだとイメージしてもらいやすくなりますよ。

派遣期間と雇用形態を記載

派遣先で働いていた期間と、雇用形態が「派遣」であったことを明記する必要があります。企業名だけを記載すると、正社員だと思われる可能性もあります。経歴詐称と疑われるケースもあるため、「派遣雇用」であったことは明記しましょう。

派遣期間は派遣先ごとに明確に記載します。派遣は入社・退社とは言いません。
派遣元に「登録」した時期、派遣先に実際に「就業」していた期間、業務が終了した時期を「派遣期間満了」と記載します。

派遣の職務経歴書で記載不要な内容

派遣の職務経歴書には、記載する必要がない内容があります。例えば、前職の退職理由や転職理由は職務経歴書には記載しません。面接で問われた際に説明ができるようにしておきましょう。

また、連絡先についても履歴書に記載しているため職務経歴書には不要です。
その他、仕事に関係のない趣味や特技、アルバイト経験など、個人的な情報は記載しません。

職務経歴書は簡潔にまとめることが大切です。不要な項目は記載せず、企業が知りたいと思っている内容にスペースを使いましょう。

派遣職種別のスキル・実績の具体例

派遣職種別のスキル・実績の具体例


仕事で培ってきたスキルなどアピールできるポイントは、自分自身では気づきにくいこともあります。ここでは派遣の職種別にスキル・実績の具体例を紹介します。 どういった内容がスキル・実績としてアピールできるのかを確認しましょう。

事務職のスキル・実績のアピールポイント

派遣の事務職で一般的に身に付きやすいスキルや実績の例を見てみましょう。
業務内容の例としてはデータ入力、書類・資料作成、電話・メール応対など、多岐にわたる事務業務が挙げられます。スキルは、Word、ExcelなどのPCスキル、OA機器の操作ができるなどが例に挙げられます。
1日に対応していた業務のボリュームを、数値で表記しましょう。業務の正確さ、スピード感、やり取りのある相手(営業担当、取引先など)に対しての気配りができる、調和が取れる点などもPRポイントになります。
「業務効率化を提案し、残業時間を〇〇%削減」「ミスを〇件削減」など、具体的な成果を実績として記載しましょう。社内外の関係者と円滑な連携を実現したことや正確かつ効率的な業務遂行力などはアピールできるポイントです。

エンジニアのスキル・実績のアピールポイント

派遣のエンジニア職で一般的に身に付きやすいスキルや実績の例を見てみましょう。
業務内容の例としてはシステム開発、要件定義に基づいた設計、単体・結合テストなどの担当経験などが挙げられます。スキルは、Java、Pythonなどのプログラミング言語、基本設計・詳細設計の経験などが例に挙げられます。
問題解決能力が高く、複雑な課題にも粘り強く対応することや、論理的思考力と学習意欲は強みとしてアピールできます。勉強中のスキルについても記載しましょう。セミナーや勉強会などで学んでいることも向上意欲のアピールになります。
「〇〇プロジェクトにおいて、開発期間を〇〇%短縮」「システムパフォーマンスを〇〇%向上」「重大なバグを〇件修正」など具体的な成果を実績として記載しましょう。

コールセンターオペレーターのスキル・実績のアピールポイント

派遣のコールセンターオペレーターで一般的に身に付きやすいスキルや実績の例を見てみましょう。
業務内容の例としては電話によるお客様からの問い合わせ対応、各種手続き案内、クレーム対応、データ入力などが挙げられます。スキルは、PCの基本操作、スムーズなタイピング、顧客管理システムの操作ができるなどが例に挙げられます。
一日に対応していた業務のボリュームと、チームや個人での目標と達成率を数値で記載できるとよいでしょう。相手の話を丁寧に聞く傾聴力もアピールできます。お客様への柔軟な対応、迅速な判断ができる点もPRポイントです。
「お客様満足度調査で〇〇%の評価を獲得」「1日〇〇件の電話に対応」「クレーム件数を〇〇%削減」など具体的な成果を記載しましょう。お客様目線で丁寧な対応ができる、信頼関係を構築できるなどをアピールできます。

工場作業員のスキル・実績のアピールポイント

派遣の工場作業で一般的に身に付きやすいスキルや実績の例を見てみましょう。

業務内容の例としてはラインでの製品の組立、加工、機械操作、品質管理、目視検査、製品の梱包作業などが挙げられます。スキルは、電動ドライバーなどの工具使用、検査機器の操作、安全衛生に関する知識などが例に挙げられます。
課題解決に向けて取り組んだことや、同僚や先輩、前後の工程のメンバーと円滑にコミュ二ケーションが取れること、チームリーダーとしてメンバーをまとめたこともPRとなります。
「作業効率化により、生産数を〇〇%向上」「不良品発生率を〇〇%削減」など、具体的な成果を実績として記載しましょう。体力に自信があり、集中力と丁寧さを持って作業に取り組める点などはアピールできるポイントです。

派遣で異業種に転職する際の職務経歴書を書くコツ

派遣で異業種に転職する際の職務経歴書を書くコツ


これまでとは異なる業種への転職を希望する人もいるでしょう。異業種への転職では、これまでの経験をどのように活かせるかをアピールすることが重要です。まずは応募先の企業を研究し、 応募先企業が求める人物像を把握します。
求められる人物像に当てはまることをアピールできるよう、異業種でも活かせる自分の経験や成果を具体的に記載します。
また、なぜ異業種に挑戦したいのか、その理由と意欲を具体的に伝えましょう。未経験の業種だとしても、思いが伝わることで将来性を感じてもらいやすくなります。

派遣から正社員を目指す際の職務経歴書を書くコツ

派遣から正社員を目指す際の職務経歴書を書くコツ


派遣社員から正社員を目指す時は、正社員としての意欲とキャリアアップのイメージを具体的に示すことが大切です。なぜ正社員として働きたいのか、派遣での経験をどのように活かせるか、応募先企業への熱意や貢献意欲を示します。
派遣で実現したスキルアップやキャリアアップ、今後の目標、応募先でのキャリアアップの具体的なイメージを伝えましょう。長期的な視野を持って転職に臨んでいることや、正社員としての責任を果たす人物であることをアピールしましょう。
即戦力として会社に貢献したい、チームワークを大切にしたい、新しい環境や業務にも臨機応変に対応できることなども効果的なアピールになります。

派遣の職務経歴書に関するよくある質問

派遣の職務経歴書に関するよくある質問


派遣の職務経歴書を書く時のよくある質問に回答します。短期の派遣ばかりで記載方法に迷う、派遣期間を覚えていない、派遣会社の守秘義務とはどういうこと?など、気になる内容を確認してみましょう。

職務経歴書の提出は必要?

職務経歴書は、あなたのスキルや経験をアピールし、企業とのマッチング精度を高めるために重要です。提出が必要かどうかは、会社ごとに異なるため確認が必要です。選考を有利に進めるためにも、積極的に提出しましょう。
一度、経歴を整理してベースとなる書類を作っておくと新たな派遣先に挑戦したいときに慌てずに済みます。必要に応じて経歴を追加したり、アピールポイントを伝わりやすく書き換えたりするだけでよくなり、面接などの準備に集中できます。

短期の派遣が多い場合の記載方法は?

短期の派遣経験が多くても、それぞれでの取り組み方や経験をアピールできればマイナスの印象を変えられます。派遣元、派遣先、業務内容、スキル、経験などを明確に記載しましょう。
多くの派遣先を紹介してもらえていることも、評価のひとつになり得ます。期間よりも、どのようなスキルや経験を積んだかを重視して記載しましょう。見やすさのために、1社ごとの内容をなるべくコンパクトにするのがおすすめです。

派遣会社の守秘義務とは何?

派遣会社の守秘義務とは、派遣先で知り得た情報や派遣元・派遣先企業の機密情報を第三者に漏らしてはいけないというルールです。派遣先企業によっては、企業名の公開を禁止している場合もあります。
企業名を書けない場合には、大手〇〇メーカー、某ITサービス会社など会社のジャンルが伝わる書き方をしましょう。また、携わっていたプロジェクトの内容や顧客情報なども詳細を記載できません。
派遣先の企業名など守秘義務の範囲については、派遣元に確認しましょう。

派遣期間を忘れてしまった時は?

派遣期間を詳しく思い出せない人もいるでしょう。派遣先での勤務期間は、給与明細や預金通帳など記録を辿って確認できます。当時の自分の手帳も手掛かりになります。手元に確認できるものがない時は、派遣元に問い合わせてみましょう。
ハローワークで雇用保険の加入履歴を調べる方法もあります。また、日本年金機構の「ねんきんネット」で公的年金の加入履歴を調べることでも確認できます。どうしても不明な場合は、おおよその期間で記載しましょう。

経歴に空白の期間がある場合は?

経歴にブランクがある人は、その時期に何をしていたかを具体的に記載します。資格取得の勉強、家族の介護、就職活動や休養など空白の期間をどう過ごしていたかを採用担当者に伝えられるように準備しましょう。
半年以上のブランクがある場合は、理由を記載しましょう。正直に記載することが大切です。経歴をごまかしたり、マイナスな印象の内容をそのまま書くのはやめましょう。
採用担当者が知りたいのは、働く意欲があるか、健康上の問題はないか、人間性に問題はないかという点です。ブランクについて、誠実に正直に記載し、前向きな姿勢であることも合わせて伝えられるようにしましょう。

職務経歴書は自分の強みを企業に伝える味方

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派遣の職務経歴書は、あなたの経験やスキルを企業にアピールするための重要なツールです。この記事で解説した書き方のポイントや職種別の具体例を参考に、あなたの魅力を最大限に引き出す職務経歴書を作成してください。
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