派遣期間の履歴書の書き方を解説!シチュエーション別に詳しく紹介!

就職活動をする際、今までの職務経歴を詳細に記載することは、自分をアピールするためにも大切なポイントです。派遣期間も正しく記載したいと思っている人が多い一方で、どのように書けばアピールにつながるのか分からない人も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、派遣社員としての職歴を履歴書にどのように記載するかをご紹介します。状況ごとの書き方も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
派遣社員で働いていた期間の履歴書の書き方のポイント
派遣社員としての職歴を履歴書に記載する際のポイントは、主に以下の3点です。
派遣元と派遣先を明確にする
派遣元と派遣先を明確に区別するためにも、派遣会社の名称の後には「登録」と明記し、実際に勤務していた企業名の後には「就業」と記載するようにしましょう。加えて、派遣先で所属していた部署や業務内容もしっかり明記しましょう。
入社は「派遣」「就業」、退社は「派遣期間満了」と書く
派遣社員では、経歴に「入社」という表現は使用できません。派遣社員の雇用元はあくまでも、派遣会社にあります。派遣先の会社には「入社」という表現ではなく、必ず「派遣」「就業」という表現を使うようにしましょう。
また派遣期間の契約を終了して企業を辞めるときは「派遣期間満了により退職」と記載します。契約中に自己都合で企業を離れる場合は「一身上の都合により退職」と記載しましょう。
正社員の職歴を優先的に記載する
職歴欄に記入する際、正社員だった期間は履歴書の中でも特に強調しましょう。採用側は正社員だった期間を重視する傾向があります。
正社員だった期間をしっかりアピールするためにも、職務経歴の欄は正社員だった期間を優先的に記載しましょう。
【シチュエーション別】派遣の履歴書の書き方

派遣社員と言ってもさまざまな状況があり、記載の仕方も変わってきます。ここでは状況別に派遣社員の職務経歴書の記載の仕方を具体的に紹介します。
派遣元も派遣先も1社の場合
派遣元も派遣先も1社の場合は正社員と同じく、行を分けて書くようにしましょう。
派遣元も派遣先も1社の場合の例
年 | 月 | 職 歴 |
令和5 | 4 | 株式会社〇〇に登録 |
株式会社▽▽の営業部にて派遣社員として派遣 | ||
営業事務 担当 | ||
令和6 | 3 | 派遣期間満了につき退職 |
派遣元も派遣先も1社の場合は、余白部分が生じてしまうので、勤務していた担当部署や業務内容は詳細に書くようにしましょう。
履歴書に余白があるのにも関わらず、担当部署や経験した職務を省略してしまうと、採用する側に働く意欲がないのではと捉えられてしまう可能性があります。余白は、自分をアピールする欄だと思ってしっかり書きましょう。
派遣元が1社で派遣先が2社以上の場合
派遣元が1社で派遣先が複数あるときは、はじめに登録していた派遣会社の名称を記載し、次の行に働いた分の派遣先の名前を記載しましょう。
例
年 | 月 | 職 歴 |
令和2 | 4 | 株式会社〇〇に登録 |
株式会社▽▽に経理事務として派遣(令和3年6月まで) | ||
株式会社▢▢に一般事務として派遣(令和4年3月まで) | ||
株式会社▲▲に営業事務として派遣(令和5年3月まで) | ||
令和5 | 3 | 派遣期間満了につき退職 |
勤務期間をカッコ内に記載することで、分かりやすい表記にすることができます。気を付けるポイントとして、派遣元を退職するときは「派遣期間満了につき退職」などと記載しましょう。
派遣元も派遣先も2社以上の場合
派遣元も派遣先も2社以上の場合、それぞれの派遣元ごとに情報を整理して記載するのが重要です。
派遣元も派遣先も2社以上の場合の例
年 | 月 | 職 歴 |
令和2 | 4 | 株式会社〇〇に登録 |
株式会社▽▽に営業事務として派遣(令和3年9月まで) | ||
株式会社▢▢に経理事務として派遣(令和4年3月まで) | ||
令和4 | 3 | 派遣期間満了につき退職 |
令和4 | 4 | 株式会社◎◎に登録 |
株式会社▲▲に一般事務として派遣(令和5年3月まで) | ||
株式会社◇◇に営業事務として派遣(令和6年3月まで) | ||
令和6 | 3 | 派遣期間満了につき退職 |
余白部分が少なくはなりますが、採用側に分かりやすくするために、できるだけ所属していた部署や業務内容は記載しましょう。
派遣社員と正社員両方の職歴がある場合
派遣社員として就業していた企業先に、正社員として雇用されたときには派遣社員の時期を最初に記載しましょう。
派遣社員と正社員両方の職歴がある場合の例
年 | 月 | 職 歴 |
令和2 | 4 | 株式会社〇〇に登録 |
株式会社▽▽に営業事務として派遣 | ||
令和3 | 3 | 派遣期間満了につき退職 |
令和3 | 4 | 株式会社▽▽に正社員として入社 |
営業事務を担当 |
派遣社員時の成果が正社員として入社につながったと、採用側の受け取り方が大きく変わるので、この順番を意識した履歴書作りをしましょう。
派遣社員の職歴を書くときに気を付けるポイント

派遣社員の履歴書を書くときに、採用側に分かりやすくする以外にも気を付けるポイントが4点あります。以下4点を意識して、派遣社員の履歴書を書いてください。
派遣社員の職歴を省略しない
就職活動で職歴を書くときに、派遣としての勤務経歴もきちんと記載するようにしましょう。正社員の職歴を優先して記載することは大事なことですが、派遣勤務時代の経歴は省略せずに書く必要があります。
採用側は雇用形態にこだわるよりも、何ができるのかを重視する傾向があります。雇用形態にこだわらず、どこに所属しておりどのような業務をしてきたのかを採用側にアピールしましょう。
なぜ正社員?「本気」を示す志望動機で熱意を伝える
派遣社員のときは必要ではなかった志望動機ですが、もし正社員になりたいのならば志望動機を書く必要があります。志望動機を書く際、過去の実績やスキルに触れたり、今までの職歴がどのように活かせたりするのか具体的に記載しましょう。
志望動機はまず結論から書きましょう。また、自分がどのような戦力になるのかアピールするのかが大切です。
志望動機は履歴書を記載するときの最も重要な部分なので、自分の経験等を踏まえて具体的に書くことを意識しましょう。
派遣で培った「スキル」と「経験」を具体的に書く
派遣社員の頃に取得した資格は、なるべく多く記載しましょう。前述でも少し触れましたが、採用側にとってあなたにどのような経験があるのかを知りたいのです。派遣社員の頃に経験したことは具体的に書くようにしましょう。
一般的な履歴書の書き方に基づく
派遣社員を志望することも、正社員を志望することも基本的な履歴書の記載の仕方は同じです。以下の4点を特に気を付けるようにしてください。
履歴書の書き方の注意ポイント
・日付欄は提出日を記載する。
・氏名は戸籍に登録されている字体で正確に記入する。
・生年月日や学歴の入学や卒業年は和暦だとしても西暦だとしても構わないが、統一するよ うにする。
・証明写真は3か月以内のものを使用し、胸から頭部まで撮影するようにする。
職歴や志望動機も大切ですが、氏名や証明写真も採用に関わる重要項目です。間違いがないように確認をし、小さなミスで採用されることを逃さないようにしてください。
派遣社員の履歴書を適切に作成しよう

派遣社員だった期間の職歴を記載するときは、派遣先と派遣元を区別して記載しましょう。また複数の派遣先や派遣元がある場合は、採用側に分かりやすく明記することがポイントです。
もし派遣社員の期間の職歴の記載が難しい場合は、「ワンポチ」というサービスを利用してはいかがでしょうか。PCやスマホから手軽に、派遣社員だった期間の職歴を書くことができます。
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