調理師の職務経歴書の書き方|基本的なまとめ方と例文を紹介

調理師の職務経歴書の書き方|基本的なまとめ方と例文を紹介


調理師と働きたいと考えている場合、職務経歴書をしっかりと作成することが大切です。基本的な書き方のポイントを押さえたうえで、採用担当者に興味や関心を抱いてもらえる文章に仕上げてみましょう。

この記事では、調理師としての職務経歴書を作成するときのまとめ方と記入例を解説します。

調理師の職務経歴書の構成要素

調理師の職務経歴書の構成要素


調理師として応募するための職務経歴書を作成する際は、「日付、氏名、職務要約、職務経歴、経験、スキル・保有資格、自己PR」といった項目を漏れなく記入する必要があります。職務要約とは、今までの職歴をコンパクトにまとめた概要のことであり、採用担当者に興味を持ってもらうために作成するものなので、4~5行程度でまとめてみましょう。

職務経歴は、今までの職歴を勤務先やカテゴリー別に取りまとめたものであり、勤務先の企業情報や勤めていた期間、業務内容を記入します。携わっていた業務が多くあるときは、箇条書きで見やすくまとめるように工夫してみましょう。

また、これまでの仕事を通じて身についたスキルや経験、専門知識、免許・資格といったものも箇条書きでまとめるとすっきりと整理でき、読み手も理解しやすくなります。最後に書く自己PRでは、自分の強みや人柄が応募先の企業でどのように活かせるのかを端的に伝えられるように意識してみましょう。

調理師の職務経歴書の書き方のポイント


職務経歴書は書くスペースに限りがあるため、伝えたい内容をコンパクトにまとめる必要があります。書き方の主なポイントとして、次の3つの点が挙げられます。

調理師の職務経歴書を書くときの3つのポイント
・調理経験は具体的に記載する
・得意分野が何であるかを明確にする
・コミュニケーション能力もアピールする


それぞれのポイントをさらに詳しく見ていきましょう。

調理経験は具体的に記載する

調理師として働くことを希望する場合は、今までの調理経験や衛生管理の経験といった具体的に担当していた業務内容や業務範囲を職務経歴書に詳しく書くことが大切です。採用担当者が読んだときにイメージしやすいように、提供していた料理の種類や1日の来客数といった情報も併せて書いておきましょう。

また、飲食業界においてはどの料理学校や店舗で学んだのかも重視される傾向があるので、身につけた調理技術の詳細をまとめることも重要だといえます。

得意分野が何であるかを明確にする

一口に調理経験と言っても幅広いので、特にどのような分野が得意であるかを明記する必要があります。調理師は食に関する幅広い知識や経験が求められる専門職なので、実務経験や実績といった根拠を示して、自分の実力をアピールしていくことが欠かせません。

例えば、近年ではビーガンやベジタリアン、宗教的に食べてはいけない食べ物にも配慮する必要があるため、そうした専門知識があれば良いアピールポイントになるでしょう。また、過去の実績については数字で書けるものはできるだけ数字で記入するほうが、伝わりやすい文章になるはずです。

コミュニケーション能力もアピールする

調理師は個々人の技能やスキルが求められる仕事ではありますが、店舗の運営という点においては、他のスタッフと連携をしながら仕事を進めていく必要があります。そのため、調理師にとってコミュニケーション能力の高さは強いアピールポイントになります。

他のスタッフをフォローした経験や、お客様に料理を素早く提供するために行った工夫といった点を中心にアピールポイントを整理してみましょう。

調理師の職務経歴書の例文



調理師としてのスキルや経験をもとに職務経歴書をまとめるときは、ケースに応じた記入例を参考にしてみるとスムーズに進められます。ここでは、2つのケースをもとに解説します。

調理師経験者の職務経歴書の見本サンプル・例文

まずは、調理師経験者の職務経歴書について、基本的なパターンの例文を紹介します。

職務経歴書の見本サンプル・例文

20××年×月×日

氏名:〇〇 〇〇


■職務要約

私は調理師の専門学校を卒業後、ホテルやイタリアンレストランの厨房で8年間、経験を積んできました。基本的な調理業務に加えて、食材管理やメニュー開発、新人スタッフの教育といった幅広い業務に携わってきた経験があります。他のスタッフとのチームワークを重視し、来店されるお客様に心から喜んでもらえるお店づくりに努め、売上の向上に貢献してまいりました。


■職務経歴

□20××年××月~20××年××月 〇〇株式会社

◆事業内容:ホテル内のレストラン運営

◆資本金:△億円 売上高:△△億円 従業員数:△△△名


【業務内容】


<担当業務>

・ランチ、ディナーにおける調理業務

・コース料理やバンケットイベントでの調理業務

・店舗の衛生管理業務

・食材の発注、在庫管理

・季節ごとの特別メニューの開発

・新人スタッフの指導、マニュアルの作成補助


■活かせる経験・知識・技術

・調理全般(ホテルのコース料理やイタリアン)

・衛生管理(ISO22000準拠)

・メニュー開発(季節ごとの特別メニュー)

・新人教育(育成マニュアルの作成)

・PCスキル(Microsoft Officeの基本操作)


■資格

・普通自動車第一種免許(20××年×月取得)

・調理師免許(20××年×月取得)


■自己PR

調理師としての調理技術や衛生管理技術を高めるだけでなく、お客様に気持ち良く時間を過ごしていただくため、ホールスタッフとの連携強化や新人スタッフの育成に努めてきました。チーム全体で成果を出していくことを重視しており、貴店においても他のスタッフと連携しながら、お客様に常に選ばれる食事体験の提供を行ってまいりたいと考えています。



上記のように、職務要約から自己PRまで一貫した内容で、経歴をコンパクトに伝えていくことが大切です。

大量料理(学校・病院・福祉施設)の経験者の見本サンプル・例文

次に、学校や病院といった大量に料理を作らなければならない職場での勤務経験があるパターンの例文を紹介します。

職務経歴書の見本サンプル・例文

20××年×月×日

氏名:〇〇 〇〇


■職務要約

私は調理師免許を取得後、介護施設で5年間、調理業務全般の業務を担ってきました。約6名のスタッフで、約200食程度を対応し、盛り付けや配膳、調理器具の洗浄といった業務に従事してまいりました。施設利用者へ安心・安全な食事を提供するために衛生管理を徹底し、利用者のニーズに合わせてメニュー開発も工夫しました。


■職務経歴

□20××年××月~20××年××月 〇〇株式会社

◆事業内容:介護施設の運営

◆資本金:△億円 売上高:△△億円 従業員数:△△△名


【業務内容】


<担当業務>

・調理業務全般

・盛り付け、配膳

・メニュー開発

・衛生管理業務

・新人スタッフへの指導


■活かせる経験・知識・技術

・調理全般(介護施設での食事提供)

・衛生管理(ISO22000準拠)

・メニュー開発(利用者のニーズに合った特別メニュー)

・新人教育(OJT)

・PCスキル(Microsoft Officeの基本操作)


■保有している免許・資格

・普通自動車第一種免許(AT限定)(20××年×月取得)

・調理師免許(20××年×月取得)


■自己PR

私は介護施設で調理スタッフとして、調理業務の全般にあたり、盛り付けや配膳も行ってきました。限られたスタッフの人数で食事の質を落とさずに、効率的に作業していくことを念頭に、業務に取り組んできました。また、チームワークやコミュニケーションを大事にし、他のスタッフと連携をしながら満足度の高いサービスを提供してまいりました。貴社においても、利用者の方のニーズを把握しながら、効率的な食事機会の提供に努めてまいります。


上記のように、経験してきた職歴によって、職務経歴書でアピールすべきポイントを整理してみましょう。

調理師としてのアピールポイントを整理して、職務経歴書を作成しよう

調理師としてのアピールポイントを整理して、職務経歴書を作成しよう


調理師としての職務経歴書を作成するといっても、今まで積んできた経験や実績によって、アピールすべき点は自ずと違ってきます。調理師としてできることだけでなく、今後どのような働き方をしていきたいのか、将来のビジョンも踏まえてアピールしてみるとよいでしょう。

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コツを押さえて、効率良く職務経歴書を作成するために、ぜひ活用してみてください。


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