調理師の志望動機は何を書く?ポイントや例文、NG例も解説

調理師の志望動機は何を書く?ポイントや例文、NG例も解説



調理師として就職を考えている方や転職を考えている方に向けて、志望動機の書き方をご紹介します。今回は、調理師として就職することに着目して、志望動機のポイントや例文をまとめました。

調理師の志望動機に書くべき内容やNG例を確認すると、履歴書の志望動機が書きやすくなります。採用担当者の目に留まる志望動機を書き、採用を掴んでください。

調理師が履歴書の志望動機に書くべき3つのポイント

調理師が履歴書の志望動機に書くべき3つのポイント


調理師の志望動機を書く際は、具体的な応募理由・調理師としての将来的なビジョン・経験や知識を活かせる点について言及すると良いでしょう。履歴書における志望動機の書き方がわからないという方は、以下の内容をチェックしたうえで例文を参考にしてください。

1、応募理由を具体的に伝える

「なぜこの企業の調理師を選んだのか」という理由を述べるのが、志望動機を書く上で重要なポイントです。応募先の企業を選んだ理由を、企業の特徴を踏まえて具体的に記載しましょう。

調理師が働く職場は飲食店に限らず、ホテルや学校、介護施設のように多岐に渡ります。したがって、料理を作るのが好きで応募したという理由では、採用担当者に「ほかの職場でのいいのではないか」と印象付けてしまいます。

どの企業でも共通する内容ではなく、応募先独自の理由を盛り込むようにしましょう。さらに、過去に店舗を訪れたエピソードを盛り込んだ理由にすると、差別化が図れます。「ほかの職場ではなく、ここで働きたい」という熱意が採用担当者に伝わるように意識し、履歴書の志望動機に記載しましょう。

2、調理師としての将来的なビジョンを伝える

志望動機には、調理師としての将来像を記載します。採用担当者にキャリアビジョンをつたえておくことで、企業とのミスマッチを防げます。

「10年以上働きたいと考えている調理師」を募集する企業に対して、「5年後に独立したい」と考えている人が応募するのはミスマッチの要因となります。調理師としての将来的なビジョンを明確にして、採用担当者に伝えてください。

同じ場所で長く働きたい方は、長期間的に活躍する人材を求める企業に応募しましょう。独立を考えている方は、独立を応援するお店を探すのがベターです。また、条件が良い企業を見つけても価値観が合わないと感じたら、就職先を探し直すというのも手段のひとつです。

3、経験や知識を活かせることを伝える

調理師として働いた経験があれば、知識や技術を活かせるとアピールしましょう。採用担当者は、応募者がどんな人でどんなスキルを持っているか知りません。志望動機の項目は、経験やスキルを採用担当者に伝える絶好のチャンスです。

調理師としての経験がある方はどんなスキルを持っているかを具体的に記載し、応募先の企業での活躍につながるかを説明します。自分の強みを明確にして、志望動機に入れ込むと良いでしょう。

また、接客経験やコミュニケーション能力も、調理師に必要なスキルです。調理師としての経験がない方も、ほかのスキルが調理師に役立つ可能性があります。調理師未経験の方も、志望動機では自分の経験を盛り込むとよいでしょう。

調理師の仕事内容

調理師の仕事内容



仕事内容まで詳しく理解しておくと、調理師の志望動機が書きやすくなります。調理師の仕事内容は料理を作ること以外にも多岐にわたるため、詳しく見ていきましょう。

おいしい料理を作り提供する

調理師の仕事で重要な業務が、おいしい料理を作りお客様に提供することです。施設によって作る料理の種類はことなるため、志望動機に書く際は業務内容に合うものを書きましょう。

多くの施設において、調理師は肉や野菜を切って下味を付けて準備をします。仕込みの後は食材を調理・盛り付けをしてお客様に提供します。

レストランであれば、お客様に料理を提供したり接客をしたりというのも調理師の重要な仕事です。また、病院や介護施設では、配膳まで担当する可能性があります。

職場の衛生管理

お客様が安心して食事をするには、施設の衛生管理が欠かせません。調理師はお客様の安心・安全のために、職場の衛生管理も重要な業務としています。万が一食中毒を引き起こすと、お客様の命を脅かす可能性があるでしょう。

食材を新鮮な状態で保つ、調理器具や設備を丁寧に掃除するといった日々の管理を徹底し、衛生管理に力を注いでいます。

材料の仕入れや在庫管理

料理に欠かせない材料の仕入や、在庫を管理するのも、調理師の仕事のひとつです。

冷蔵庫にある材料の種類や量を把握し、足りない量を注文します。仕入れ方法は施設によって異なりますが、肉屋や八百屋に注文をして材料を調達します。

【NG例】調理師の志望動機に書くべきではない内容

【NG例】調理師の志望動機に書くべきではない内容


続いて、調理師の志望動機のNG例を見てみましょう。調理師として採用されるには、志望動機で「自ら学ぶ姿勢」をアピールする必要があります。NG例と理由をチェックして、採用される志望動機を書いてください。

調理師の志望動機|NG例文

調理師の志望動機としてNGとされる例文は、以下のような内容です。

志望動機のNG例文1
私は、料理が得意で調理師なら活躍ができると考えて、貴社に応募しました。研修制度あるという点も、応募を決めた理由です。貴社に入社して研修を受けると、自然と調理スキルが身に付いて料理人としてさらに成長できると思います。入社が決まったら、どんな仕事も頑張ります。

志望動機のNG例文2
私は休日にレストランやカフェをめぐっており、味の違いに敏感です。料理人ならそのスキルを活かせると思い、応募しました。料理の味付けは他の人にも負けない自信があります。入社後はスキルアップして、一人前の料理人になりたいです。

ふたつの例文におけるNGポイントをチェックし、志望動機に反映させましょう。

NGポイント①抽象的な内容

調理師の志望動機は、飲食に関する具体的なエピソードを盛り込むのがベターです。

例文1のように「料理が得意」というだけでは、説得力が不足しています。また、例文2の「一人前の料理人になりたい」という点も、具体性に欠ける印象を与える可能性があります。

「フランス料理を作るのが得意で、調理師を目指した」「10年後に自分のお店を持ちたい」のように志望動機を書くと良いでしょう。

NGポイント②受動的な内容

調理師の業務では、自ら学ぶ姿勢が重要です。例文1にある「研修を受けると自然と技術が身に付く」という意識では、採用されにくくなります。

「先輩の仕事を見て学び、積極的に技術を身に付けたいと考えています」のように書き換えて志望動機に記載すると、意欲が伝わるでしょう。

NGポイント③自分本位な内容

上記で紹介した例文は、どちらも「自分がスキルアップしたい」という内容の志望動機です。企業側にメリットが感じられない志望動機では、調理師としての採用は難しくなります。

自分が成長していけるという内容ではなく、入社したら会社に貢献できるできるという視点から志望動機を書くのが重要です。

【応募先別】調理師の志望動機の例文

【応募先別】調理師の志望動機の例文


調理師といっても働き先のジャンルや施設はさまざまです。応募先の企業に合わせて志望動機の書き方を変えなければ、調理師としての採用が難しくなる可能性があります。応募先の企業について詳しく調べて、特徴に合った内容を志望動機に入れましょう。

今回は「ホテル」「レストラン」「給食センター」「病院や介護施設」の4つのパターンを挙げて例文をご紹介します。応募先の企業がどういったジャンルに当てはまるかをチェックして、履歴書に書く調理師の志望動機の参考にしてください。

調理師の志望動機|ホテル

ホテルで働きたいと考える調理師の志望動機の例文は、以下の通りです。

志望動機の例文
私は5年前に両親と貴ホテルに宿泊した経験から、貴社で調理師を志しました。父の誕生日祝いで貴ホテルのレストランを利用し、料理の美味しさに感動したのを今でも鮮明に覚えています。料理や食材についてシェフが丁寧に説明してくださり、より一層貴重な時間になりました。

私も、○○シェフのように誰かの大切な記念日を特別な一日にできる調理師になりたいと思い、調理師を目指しました。現在は△△調理師専門学校で学びながら、フランス料理のレストランで2年間アルバイトをしています。入社後は丁寧な接客ができると考えています。


ホテルでは大切な記念日を過ごすお客様が多く、ワンランク上の本格的な料理に携われる環境です。「お客様の大切な一日をお祝いしたい」という気持ちを入れた志望動機で、採用担当者に熱意を伝えられます。

ホテルのレストランを利用して、エピソードに盛り込むのも良いでしょう。お客様としての感想に加え、応募に至るまでの心情の変化を志望動機に入れます。

調理師の志望動機|レストランなどの飲食店

レストランをはじめとする飲食店で働きたい調理師の志望動機は、以下の通りです。

志望動機の例文
私は、学生時代にアルバイトをしていた経験から調理師を志すようになりました。料理を食べた客様が笑顔になって帰るのを見て、私も人を喜ばせられる仕事をしたいと思ったのがきっかけです。

貴社のレストランを訪れた際には、料理の繊細さと丁寧な接客に驚きを隠せませんでした。また、照明や音楽にこだわり、お客様が落ち着いて過ごせるように配慮されている点にも惹かれました。

入社後は貴社のこだわりを一層熟知し、お客様においしい料理と丁寧な接客を提供できる調理師を目指します。


レストランで働く調理師は、お客様と近い距離で接する特徴があります。調理技術に加えて、質が高い接客も学べる点を志望動機に盛り込むと良いでしょう。

ホテルにおける志望動機同様に、実際にお客様としてお店を訪れた感想を交えると説得力が増します。自分なりに企業の特徴だと感じた部分も記載して、志望動機にします。

調理師の志望動機|給食センター

給食調理員として保育園や学校で働く調理師の志望動機は、以下の通りです。

志望動機の例文
私は調理師としての経験を活かして貴社の給食センターで働きたいと思い、今回応募させていただきました。前職では調理師として6年間レストランに勤務しており、出産を機に退職しました。

子どもを育てていて感じるのが、食の大切さです。給食センターでの業務は、子どもの成長や健康に直結する責任が重い職業だと考えています。料理を通じて子どもたちと関われる点が魅力だと感じ、貴社で働きたいと思うようになりました。

入社後は、前職での調理スキルを活かし、てきぱきと仕事をこなして貴社に貢献したいと考えています。


給食センターにおける業務は、一度に大量の食事を調理して提供するのが特徴です。さらに、料理を提供する対象が大人ではなく子どもたちという点も、ホテルや飲食店と異なります。

実際に訪れて料理を食べられないため、別の方向性で志望動機を書く必要があります。子どもたちの成長をサポートできる点に触れて、志望動機を書くと良いでしょう。

調理師の志望動機|病院や介護施設

調理師は、病院や介護施設といった医療機関にも求人があります。医療機関で働く調理師の志望動機は、以下の通りです。
志望動機の例文
私が介護施設の調理師を目指すようになったのは、祖父がきっかけです。私の祖父はデイサービスに通っており、昼食やおやつを食べて帰宅します。

祖父にデイサービスでの様子を聞くと、決まって「今日もご飯が美味しかった」と幸せそうにいいます。祖母が亡くなって以来、祖父が笑顔で過ごす時間が少なくなっていましたが、デイサービスに通い始めてから明るくなりました。

一人ひとり持病や健康状態が違う状況でも、食を通じて笑顔になる人を増やせる点にやりがいを感じています。私も、一人でも多くの利用者様を笑顔にできる調理師になりたいです。


病院や老人ホームで働く調理師は「利用者の健康状態を考えた料理を提供する」点を、志望動機に盛り込みます。一人ひとり異なる病状に合わせて、メニューを考えるのが重要です。

自分や家族が入院したエピソードを入れて、病院の調理師の志望動機とするのが良いでしょう。ストレスがかかる入院期間を、少しでも楽しいものにするのが食事です。誰かを元気付けることにやりがいを感じる方は、志望動機に盛り込むのがおすすめです。

調理師の志望動機は応募先の特徴に合うものを書こう

調理師の志望動機は応募先の特徴に合うものを書こう


調理師として採用される志望動機を書くには、応募先の特徴を熟知する必要があります。また、自分本位な理由は避けて、具体的な理由を志望動機に入れると良いでしょう。例文も参考にして、志望動機を書いてください。

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