調理師の履歴書の書き方は?職種別のポイントや疑問もチェック

調理師の履歴書の書き方が分からない方に向けた内容の記事です。今回は、履歴書を書くときの基本的なルールをはじめ、調理師の志望動機や自己PRを考える際に押さえたいポイントを解説しています。
また、具体的な例文も盛り込んでいます。本記事を読むことで、調理師を活かせる企業に自分を魅力的にアピールする、具体的な履歴書の書き方をイメージしやすくなるでしょう。自分が希望する、企業で活躍するための一歩を踏み出すため、参考にしてみてください。
調理師の履歴書作成のポイント

まずは、調理師の履歴書を作成する際に押さえておきたいポイントを解説します。調理師の就職や転職を希望する方はチェックしておきましょう。
調理技術の具体性を書く
履歴書には、自身がもっている「専門分野」や「調理技術」「調理法へのこだわり」などを具体的に記載するのがポイントです。以下で詳しく見てきましょう。
・専門分野
「和食・洋食・中華・イタリアン・フレンチ」といった、得意な調理分野を表記します。また、専門分野における経験年数や習熟度、調理したことのある代表的なメニューの説明も盛り込むといいでしょう。専門分野を書く時の例は、以下の通りです。
専門分野の例文
フレンチを専門とし、〇〇年間経験を積んできました。代表的なメニューは〇〇です。
・調理技術
使用経験のある「調理器具・調理機器」または、包丁技術、火入れ技術の習得といった「調理技術」を具体的に記入します。調理技術を説明する際の例は、以下の通りです。
調理技術の例文
〇〇(調理器具)を使用した経験があり、〇〇(調理技術)を得意としています。
・調理法へのこだわり
どのような調理法にこだわり、どのような料理を提供したいかも盛り込みたい内容です。調理法へのこだわりは、以下の例のように記入しましょう。
調理法へのこだわりの例文
素材の味を最大限に引き出すため、低温調理や真空調理など、最新の調理法も積極的に取り入れています。
衛生管理・安全意識を書く
調理師免許以外にも「衛生管理」や「食品衛生責任者」「防火管理者」の資格があれば、積極的にアピールしましょう。また、「安全意識」の高さも企業に好印象を与えるため、内容に盛り込みたいポイントです。
・衛生管理
衛生管理に関する具体的な業務内容の例としては「検温」や「消毒」「清掃」が挙げられます。衛生管理における意識の高さをアピールする例は、以下の通りです。
衛生管理の例文
食品衛生責任者の資格を有し、衛生管理マニュアルに基づいた衛生管理を徹底しました。
・安全意識
安全意識の高さでは「食材や調理中の安全管理」を具体的に示します。例は、以下の通りです。
安全意識の例文
アレルギー対応食の調理経験があり、食材の安全管理には特に注意を払っています。
調理師の履歴書の書き方と例文
続いては調理師の履歴書の書き方をチェックしていきましょう。
基本情報
履歴書を作成する際は、氏名や住所の正しい記載が基本です。氏名や住所のふりがなは、カタカナ・ひらがなどちらで表記するかを履歴書の様式に合わせましょう。履歴書に貼り付ける写真は指定のサイズを使用します。3ヶ月以内に撮影したカラー写真を用意しましょう。履歴書に日付を記載する際は、和暦か西暦、どちらかに統一します。また、提出日や投函日の日付の記入漏れや押印忘れにも注意が必要です。
学歴
学歴は、高校卒業から表記するのが一般的です。学校名は正式名称で大学や専門学校卒であれば「学部・学科・コース」まで書きましょう。
職歴
職歴も学歴と同様、全て時系列で記載しましょう。学歴を記入したの欄の下に「職歴」と記載し書き始めます。在籍期間の長短を問わず記し「パート・契約社員」の雇用形態も併記するといいでしょう。
また、職歴を記載する際に気を付けたい点は、会社、法人格を正式名称で書くことです。株式会社を「(株)」と略すことも避けましょう。さらに、退職理由についても「会社都合」や「一身上の都合」の事実通りに記載します。
保有資格・スキル
履歴書には取得した免許や資格を記載する欄が設けられています。記入欄には、取得年月日のあとに「調理師免許取得」と記入します。調理師免許取得予定の場合は「特記事項欄」に説明書きを加えておくといいでしょう。
また、調理師資格以外にも取得しているものがあれば、全て履歴書に記載しましょう。調理師として働く現場で有利に働く資格としては、以下が挙げられます。
調理師の現場で有利に働く資格一覧
・製菓衛生師
・ふぐ調理師
・食品衛生責任者
・管理栄養士
・栄養士
・介護食士
・日本酒品質鑑定士認定証
・船舶料理士
・JSA(日本ソムリエ協会)認定ソムリエ
上記の資格を取得している場合は、正式名称を間違いのないように記載しましょう。
志望動機
履歴書の志望動機欄では、なぜそこで働きたいのかを記載します。調理師が志望動機を書くときのポイントは「将来のビジョンを示す」「応募企業で働きたい理由を記載する」「自分の強みを活かせることをアピールする」です。調理師の志望動機の例は、以下の通りです。
志望動機の例文
お客様に提供する料理の質はもちろん、接客や店の空間デザインにもこだわった貴社で私も働きたいと思い応募に至りました。両親が飲食店を営んでおり、私も将来自分の店を持ちたいと考えています。夢の実現のため、イタリアン料理店で約4年修行をし、技術を身につけてきました。イタリアン料理を最高の接客と空間で提供する貴社の一員として、自分のスキルを活かし、多くのお客様に満足をしてもらいたと考えています。
自己PR欄
調理師の自己PR欄には強みをアピールできる内容を記載しましょう。例えば「段取り力」や「マルチタスク能力」「コミュニケーション能力」です。
複数の工程を同時に進め、適切なタイミングで調理を進める調理師の仕事には「段取り力」や「マルチタスク」が欠かせません。積極的にアピールするのがおすすめです。
また「コミュニケーション能力」の高さを主張するのもいいでしょう。調理師の仕事は、一人でこなすものではなく、協力して作業を進めます。コミュニケーション能力が高く周囲と協調性を持ちながら仕事ができる点は、企業にとっても高ポイントになるでしょう。
本人希望記入欄
勤務可能時間や勤務地、希望条件があるときは本人希望記入欄に記載します。強い希望があれば、記入欄に記載のうえ、面接で伝えましょう。
待遇面に関する内容は企業にマイナスイメージを抱かせる可能性があるため、避けるのが無難です。基本的には「貴社の規定でお願いいたします」と記します。
調理師の履歴書によくある質問

次に、調理師の履歴書の書き方でよくある質問にお答えします。
食材に関する知識はどのように書けば良い?
食材の産地や旬、栄養価、調理法、食材に関する知識を具体的に記載しましょう。「野菜ソムリエ」「食育インストラクター」といった食材に関する資格があれば、積極的にアピールしましょう。
専門分野の経験はどのように書けば良い?
専門分野の経験は得意な調理分野を具体的に記します。具体的には「和食・洋食・中華・イタリアン・フレンチ」です。また、専門分野における経験年数や習熟度、代表的なメニューを記載すると企業側も分かりやすいでしょう。
調理師免許の取得日が分からない場合はどうすればいい?
調理師免許の取得日が分からないときは、調べて記載しましょう。調理師免許に取得日が記載されているため、確認しましょう。調理師免許を紛失してしまったときは、保健所での再交付ができます。なお、調理師免許の再交付には手数料がかかります。各都道府県によって、金額が異なるため、各保健所の指示に従ってください。
調理師の履歴書を書くときのポイントを押さえて就活を成功させよう

調理師の履歴書を書くときに注意したいポイントはさまざまです。自分をより魅力的にアピールするためには、企業が求める内容の履歴書を作成する必要があります。自分のイメージダウンにならないよう、基本情報や職歴の正しい記載はマストです。
また、志望動機や自己PRでは、自分の強みと企業の求める人物像をマッチさせることが重要です。今回の記事内で紹介している例文や履歴書を書く際のQ&Aも参考に、調理師として活躍するスタートを切ってみてください。
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