電気エンジニアの職務経歴書の書き方|例文で採用率を高めよう!

電気エンジニアの職務経歴書の書き方|実例で採用率を高めよう!


電気エンジニアとして転職を成功させるためには、専門性と実績を効果的にアピールできる職務経歴書が不可欠です。アピールが不十分だと、採用担当者の目に留まらず、採用につながらない可能性もあるためです。

本記事では、面接につながる職務経歴書を作成するポイントを解説します。実例を参考にしながら、あなたの経験と技術力を最大限に伝えましょう。

採用担当者が電気エンジニアの職務経歴書で見ているポイント

採用担当者が電気エンジニアの職務経歴書で見ているポイント


電気エンジニアの職務経歴書を見る際、採用担当者は以下のようなポイントに注目しています。

採用担当者が見ているポイント
・実務経験と専門性
・プロジェクト実績と貢献度
・企業方針・社風と適合しているか

これらの要素をしっかりとアピールすることで、書類選考の通過率を高めることができます。それぞれ詳しく見てみましょう。

実務経験と専門性

電気エンジニアにとって、実務経験の有無は最も重視されるポイントのひとつです。特に、応募先企業が求める分野での経験があるかどうかが重要です。

職務経歴書には、以下のような内容を具体的に記載しましょう。

実務経験・専門性を記載する際のポイント
・電気設計、制御設計、組込みソフトウェアなど、専門としている分野
・取り扱った製品やシステムの種類(産業機器、家電製品、自動車電装部品など)
・使用してきた設計ツールやプログラミング言語
・電気関連の規格や法令に関する知識(JIS、IEC、電気設備技術基準など)


専門性を示す際は、具体的な技術用語を適切に使用することで、技術者としての信頼性を高められます。

プロジェクト実績と貢献度

関わったプロジェクトの内容と、そこでの自分の役割や貢献を明確に示すことが重要です。特に数値で示せる実績があれば、積極的に記載しましょう。

効果的なアピールポイントの例
・制御システムの設計変更により、製品の消費電力を20%削減
・プログラム最適化によりシステム応答速度を30%向上
・設計プロセス改善により、開発期間を2ヶ月短縮


また、プロジェクトでの役割(リーダー、サブリーダー、メンバーなど)や、チームの規模についても言及すると良いでしょう。

企業方針・社風と適合しているか

採用担当者は、応募者が自社の方針や社風に合うかどうかも重視しています。企業研究をしっかり行い、その会社の価値観や取り組みに共感できる点を職務経歴書に盛り込みましょう。例えば、以下のような点を意識して記載すると効果的です。

職務経歴書に盛り込むべき内容
・品質重視の企業であれば、品質管理への取り組みや成果
・技術革新を重視する企業であれば、新技術への挑戦や学習意欲
・グローバル展開を進める企業であれば、語学力や海外プロジェクトの経験


自分の強みと企業のニーズを結びつけることで、「この会社で活躍できる人材」というイメージを与えることができます。

電気エンジニアの職務経歴書の書き方・サンプル例文


電気エンジニアの職務経歴書は、技術力と実績を簡潔かつ効果的に伝えることが重要です。以下に職務経歴書の具体的な例を示し、続いて各項目の書き方と注意点を解説します。

職務経歴書のサンプル例文

職 務 経 歴 書

                                        2025年3月26日現在

                                        山田 太郎


■職務要約

電気設計エンジニアとして8年の経験を有し、主に産業機器の制御システム設計に従事。

回路設計からプリント基板設計、制御プログラム開発まで一貫して担当。

特に省エネルギー制御システムの開発に強みを持ち、複数のプロジェクトで消費電力削減に貢献。


■職務経歴

□2017年4月~現在株式会社ABC電機

◆事業内容:産業用制御機器の開発・製造・販売

◆従業員数:約300名

◆雇用形態:正社員



【業務内容】


<担当業務>

1. 産業用モーター制御システムの開発(2018年4月~2020年3月>

・インバーター回路の設計と評価

・モーター効率最適化アルゴリズムの開発

・消費電力を従来比15%削減する制御方式を考案

・使用ツール:CADENCE Allegro、MATLAB/Simulink


2. 工場自動化システムの電気制御設計(2020年4月~現在)

・PLCを用いた制御システム設計

・システム間の通信インターフェース設計

・5名のチームでのプロジェクト進行(サブリーダー担当)

・導入先の生産効率30%向上に貢献

・使用ツール:三菱電機製GXWorks3、AutoCAD Electrical


■活かせる経験・知識・技術

〇ハードウェア設計

・アナログ回路設計(センサー回路、電源回路、各種アンプ回路)

・デジタル回路設計(マイコン周辺回路、通信インターフェース)

・プリント基板設計(多層基板、高速信号対応)


〇ソフトウェア開発

・C/C++言語によるマイコン制御プログラム開発

・MATLAB/Simulinkによるシミュレーション

・PLC(三菱電機製、オムロン製)のラダープログラミング


〇使用ツール

・回路設計:CADENCE OrCAD、Allegro

・シミュレーション:LTspice、MATLAB/Simulink

・プログラム開発:Visual Studio、MPLAB X IDE


■資格

・第一種電気工事士(2016年取得)

・技術士補(電気電子部門)(2018年取得)

・第二種電気主任技術者(2020年取得)

・基本情報技術者(2015年取得)

・TOEIC 730点(2019年取得)


■自己PR

私の強みは、電気ハードウェアとソフトウェアの両方の知識を活かした総合的な設計力です。回路設計からプログラム開発まで一貫して担当できるため、インターフェース部分での問題解決に強みがあります。


また、新しい技術習得に積極的に取り組み、業務時間外でも関連技術の勉強を継続しています。直近では、IoTデバイスの開発に関心を持ち、自作のセンサーデバイスを開発して実際に自宅で運用するなど、実践的な学習を進めています。


チームでの開発においては、メンバー間のコミュニケーションを大切にし、技術的な問題を分かりやすく説明することを心がけています。前職では若手エンジニアの技術指導も担当し、チーム全体のスキルアップに貢献しました。


職務要約

職務要約は、職務経歴書の冒頭に記載する、これまでの経歴を簡潔にまとめた部分です。採用担当者は最初にここを読むため、特に丁寧に作成しましょう。

職務要約の例文
■職務要約
電気設計エンジニアとして8年の経験を有し、主に産業機器の制御システム設計に従事。
回路設計からプリント基板設計、制御プログラム開発まで一貫して担当。
特に省エネルギー制御システムの開発に強みを持ち、複数のプロジェクトで消費電力削減に貢献。

職務要約では、応募先企業が求めるスキルや経験を中心に記載し、「この人に会ってみたい」と思わせることが目標です。

職務経歴

職務要約で触れた内容をより詳細に記載する部分です。担当業務の内容、プロジェクト規模、成果などを具体的に記載します。

職務経歴の例文
■職務経歴
1. 産業用モーター制御システムの開発(2018年4月~2020年3月)
・インバーター回路の設計と評価
・モーター効率最適化アルゴリズムの開発
・消費電力を従来比15%削減する制御方式を考案
・使用ツール:CADENCE Allegro、MATLAB/Simulink

2. 工場自動化システムの電気制御設計(2020年4月~現在)
・PLCを用いた制御システム設計
・システム間の通信インターフェース設計
・5名のチームでのプロジェクト進行(サブリーダー担当)
・導入先の生産効率30%向上に貢献


業務内容だけでなく、その成果や影響も記載すると、自分の貢献度をアピールできます。使用したツールや技術も具体的に記載しましょう。

活かせる経験・知識・技術

保有している技術やスキルを分かりやすく記載します。

例文
■活かせる経験・知識・技術
〇ハードウェア設計
・アナログ回路設計(センサー回路、電源回路、各種アンプ回路)
・デジタル回路設計(マイコン周辺回路、通信インターフェース)
・プリント基板設計(多層基板、高速信号対応)

〇ソフトウェア開発
・C/C++言語によるマイコン制御プログラム開発
・MATLAB/Simulinkによるシミュレーション
・PLC(三菱電機製、オムロン製)のラダープログラミング

〇使用ツール
・回路設計:CADENCE OrCAD、Allegro
・シミュレーション:LTspice、MATLAB/Simulink
・プログラム開発:Visual Studio、MPLAB X IDE


技術やスキルは、応募先企業が求めるものを中心に記載し、経験の深さが伝わるように具体的な内容を書きましょう。

資格

電気エンジニアとして関連する資格を正式名称で記載します。取得年月も併記するとより信頼性が増します。

例文
■資格
・第一種電気工事士(2016年取得)
・技術士補(電気電子部門)(2018年取得)
・第二種電気主任技術者(2020年取得)
・基本情報技術者(2015年取得)
・TOEIC 730点(2019年取得)


現在取得に向けて勉強中の資格がある場合は、「〇〇資格 取得予定(20XX年X月)」のように記載するのも良いでしょう。

自己PR

技術力や経験だけでなく、エンジニアとしての姿勢や強み、価値観などをアピールする重要なセクションです。

例文
■自己PR
私の強みは、電気ハードウェアとソフトウェアの両方の知識を活かした総合的な設計力です。回路設計からプログラム開発まで一貫して担当できるため、インターフェース部分での問題解決に強みがあります。

また、新しい技術習得に積極的に取り組み、業務時間外でも関連技術の勉強を継続しています。直近では、IoTデバイスの開発に関心を持ち、自作のセンサーデバイスを開発して実際に自宅で運用するなど、実践的な学習を進めています。

チームでの開発においては、メンバー間のコミュニケーションを大切にし、技術的な問題を分かりやすく説明することを心がけています。前職では若手エンジニアの技術指導も担当し、チーム全体のスキルアップに貢献しました。


自己PRは、単なる性格や趣味ではなく、仕事において発揮される強みや姿勢を具体的なエピソードとともに記載することが重要です。

技術力と専門性をアピールしよう

技術力と専門性をアピールしよう


電気エンジニアの職務経歴書では、技術力と専門性を効果的にアピールすることが採用への近道です。具体的な経験や実績、数値化できる成果、使用してきた技術やツールを明確に記載しましょう。

また、単に経験を羅列するのではなく、その経験からどのようなスキルや知見を得たのか、それが応募先企業でどのように活かせるのかを意識して記載することが重要です。

職務経歴書は、採用担当者があなたの価値を理解するための重要な資料です。この記事で紹介したポイントを参考に、あなたの強みを最大限にアピールする職務経歴書を作成し、転職成功に役立ててください。

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