電気エンジニアの自己PRの書き方は?アピールポイントや例文も解説

今回の記事では、電気エンジニア職の自己PRに活かせるスキルや例文をまとめています。応募企業に評価されるコツもお伝えしているので、参考にして採用担当者の目を引く自己PRを作成してください。
電気エンジニアの自己PRは何を書けばいい?

自己PRは応募者の経験やスキルをアピールするための項目です。自己PRでは、性格や人柄、入社意欲をアピールして、応募企業に自身を採用するメリットを伝えなければなりません。つまり、どの企業にも同じ自己PRを使いまわすのではなく、応募する企業に合わせて、内容を変える必要があります。
また、自己PRを作成する際には、志望動機と混同しないように注意が必要です。自己PRは自身を採用するメリットを伝える項目である一方で、志望動機には応募企業を志望する理由を伝える目的があります。自己PRと志望動機を混同しないためにも、区別して書けるよう違いを理解しておきましょう。
製造業やものづくりに関する電気エンジニア職の自己PRでは、経験やスキルを通して応募企業にマッチする人柄や素質をアピールすることが大切です。しかし、求める人材は応募する企業によって異なります。応募する企業の求める人物像を研究し、ニーズに適していると評価されるよう意識して書きましょう。
自己PRに活かそう!電気エンジニアに向いている人材
自己PRで応募企業に評価してもらうためには、いかに電気エンジニアに向いているかアピールする必要があります。まずは、自己PRを書き始める前に、電気エンジニアとして求められる人物像を理解しておきましょう。
コミュニケーション能力に長けている
電気エンジニアはチームで働く現場が多い職種であるため、円滑に仕事を進めるためにはコミュニケーション能力が求められます。例えば、回路設計や開発の部門では、一人でプロジェクトを進めるのではなく、チーム内外で協力しながら進めるケースもあります。作業中に危険が伴う電気工事士であれば、リスクマネジメントの一環として密なコミュニケーションが必要になる場面もあるでしょう。また、客先で作業が必要であれば、顧客とのコミュニケーションも重要です。
他業種においても、コミュニケーション能力が重視されますが、電気エンジニアに求められるポイントは、話し上手であるかどうかではなく、報連相が的確にできるかどうかです。自己PRに盛り込む際には、積極的にコミュニケーションを図り、成果を上げたエピソードを盛り込むと良いでしょう。
論理的に考えることが得意
電気エンジニアには、複雑な課題を分析して解決方法を導き出せる論理的思考力が必要不可欠です。例えば、仕様通りの動作を実現するためにどのような回路設計をするか論理的に考え、複雑な回路設計をしなくてはなりません。
トラブルが発生した際には、どのように原因を特定して修正するか、といった問題をロジカルに解決できるスキルが求められます。また、導き出した解決方法を周囲に伝える際にも、筋道を立てて説明するための論理的な思考力が必要です。
学ぶことが好きで向上心がある
電気エンジニアとして活躍するためには、知的好奇心を持ち、常に新しい情報にアンテナを張る姿勢が必要です。電気・電子工学をはじめとした科学技術は日々進歩し続けています。
担当する設計や開発において最新技術を活用していくためには、常に関連分野に興味を持ち、学び続ける姿勢が欠かせません。仕事の時間だけではなく、プライベートの時間も学びに充てられるような向上心がある人は、電気エンジニアに向いているでしょう。
几帳面で地道な作業も苦ではない
電気エンジニアの仕事は精密な作業が多くあるため、地道な作業を続けられる集中力や忍耐力があることも適性の1つです。
回路設計や開発現場では、緻密に設計された試作品を自分の手で組み上げるといったケースもあり、図面通り正確に作る几帳面さも求められます。困難な状況をかえって楽しめる、地道にやり遂げられる粘り強さを持っていると伝わる自己PRを作成すると評価されるでしょう。
電気エンジニアの自己PRの書き方

電気エンジニアを目指す自己PRを作る際には、以下のような手順で進めます。
自己PRのポイント
・過去の仕事をリストアップする
・求められる人物像に合った経験をピックアップする
・厳選したエピソードをスキルや強みに置き換える
・実績をもとに自己PRを簡潔にまとめる
それぞれのステップを詳しくチェックしていきましょう。
過去の仕事をリストアップする
まずは、過去に自分が関わった仕事をリストアップします。職務経歴書の「主な実績」を掘り下げて書いていくとイメージしやすいでしょう。自分が関わった仕事を挙げる際、実績の大小は問いません。リストアップした中から、自己PRとして活かせるものを精査するため、現段階ではより多くの実績を洗い出しましょう。
求められる人物像に合った経験をピックアップする
過去の仕事をリストアップして、強みとなるスキルがいくらあっても、応募企業で役に立たなければ意味がありません。応募する企業でどのような人物像が求められているか、しっかり研究したうえで、マッチするエピソードを2~3個に絞って厳選しましょう。
企業の求める人物像は、企業の公式サイトや公式SNS、経営者のインタビューから読み解けます。例えば、公式サイトに掲載されている「ミッション・ビジョン・バリュー」のうち、行動指針である「バリュー」に着目してみましょう。「バリュー」には、社員にどのような行動・姿勢を求めているのか書かれていることが多くあります。また、採用ページに「求められる人物像」が記載されているケースもあるので、チェックしてみましょう。
厳選したエピソードをスキルや強みに置き換える
応募する企業に合わせて厳選した成果を達成するために、必要だった自身のスキルや能力を振り返ります。例えば、「新規開発プロジェクトでチームリーダーとして主導し、売上○○円を達成した」というエピソードであれば、チームマネジメント能力やリーダーとしての素質を導き出せるでしょう。抽出したスキルや能力をメインキーワードとして、自己PRを作成すると軸がぶれずに伝わります。
自己PRを作成するうえで大切なのは、「どのように仕事に取り組み、実績を得たか」という部分です。そして、「実績を達成するために、自身の強みや人柄がどのように活かされたか」まで盛り込めると、自己PRとして伝わりやすくなります。
実績をもとに自己PRを簡潔にまとめる
自己PR文の長さの目安は100~200文字程度といわれています。限られた文字数で分かりやすく伝えるためには、伝えたいスキルや強みを簡潔明瞭に伝えなくてはなりません。まとめる際には、「強みやスキル」「根拠となるエピソード」「応募企業で貢献・活躍できること」の順番で構成を考えると、文章にまとまりが出ます。
【職種別】電気エンジニアの自己PR例4選

続いて、実際に自己PRの例文をチェックしていきましょう。職種別に自己PRの例文をまとめているので、電気エンジニアの就職・転職先に製造業を検討している方は参考にしてください。
【回路設計】自己PRの例文
まずは、電気エンジニアとして回路設計を目指す自己PRの例文です。
自己PRの例文
開発して終わりではなく、常に課題を見出し、製品の改善・向上を心がけています。大学時代からなじみのある光工学に関する最新の論文を読んだり、海外製品をチェックしたり、新しい知識や情報を積極的に取り入れています。さらに、自ら製品を利用して課題を追求したり、最新トレンドのニーズを反映させたりすることで、製品の差別化を図っています。今後も、製品開発への向上心を持ち続け、より良いものづくりに貢献していく所存です。
回路設計では、短期的なスパンで開発される製品に携わる機会が多くあります。そのため、新しい情報や知識を学び続ける向上心がアピールポイントとなります。大学の研究に対する姿勢を触れても良いでしょう。
【機械設計】自己PRの例文
機械設計を目指す電気エンジニアの自己PRの例文は、以下の通りです。
自己PRの例文
私の強みは、課題解決に向けた行動力です。新しい製品開発プロジェクトでは、試作品が仕様書通りに動かないというトラブルが多々発生しました。しかし、チームと協力しながら原因を特定し、設計や製造工程を改善した結果、納期内にプロジェクトを完了し、製品不良率も〇%削減しました。貴社入社後は、問題解決への行動力を活かし、率先して行動し貢献していきたいです。
携わったプロジェクトで問題解決できたエピソードがあれば、問題解決能力やそれに対する行動力をアピールできます。納期が厳しい職種なので、納期内で問題解決できたという点もポイントの1つです。実際に経験を通して得られた成果は「〇%向上」や「〇%短縮」といった、具体的な数値を盛り込むと説得力が増します。
【セールスエンジニア】自己PRの例文
続いて、セールスエンジニア職を目指す電気エンジニアの自己PR例です。
自己PRの例文
私は〇年間、設計開発に携わっていたため、製品に対する高度な技術知識を活かして、現場と営業の架け橋として尽力してきました。顧客の知識レベルやニーズを読み取り、専門知識がない方にも分かりやすくかみ砕いてシステムについて説明・提案を行っています。実現可否の判断や代替案の提示、優先順位の洗い出しと、迅速に対応することで、顧客だけでなく社内からの信頼も獲得しました。これらの積み重ねによって、社内1番となる○件の受注を達成しました。
セールスエンジニアの場合、幅広い業務経験と専門性の高い業務経験、どちらも強みになります。担当している業界の知識を活かして、課題解決した経験はアピールポイントとして盛り込みましょう。特に、受注件数や受注金額をはじめ具体的な数字の記載があると、規模感や成果の大きさが伝わりやすくなります。
【品質管理】自己PRの例文
品質管理職を目指す電気エンジニアの自己PRの例文は、以下の通りです。
自己PRの例文
品質管理においては、〇年間の実績があります。不具合が発生した際には、過去のデータをもとに分析・仮説を立て、原因を究明して作業工程の見直し・改善対策に尽力しました。原因特定では、現場にヒアリングを行い、テストを繰り返しながら対策を立案し、不具合解消に努めてきました。結果として、私が関わった製品の不具合発生件数は0件であり、品質を維持しています。
品質管理職は、データ分析によって原因を究明して改善対策を導き出せることが強みです。エピソードや成果は、具体的な数値とともにアピールするとより伝わりやすくなります。また、新しい製品開発の品質管理経験があれば、技術者としてのアピールにもなるでしょう。
電気エンジニアの自己PRで注意したいポイント

最後に、電気エンジニアの自己PRを作成する際の注意点についてお伝えします。応募企業に適したアピールポイントを厳選しても、書き方次第で印象が変わってしまう恐れもあります。電気エンジニアとしての素質を最大限伝える自己PRを作成するためにも、注意点を押さえましょう。
専門用語を多用しない
自己PRで知識力をアピールするために、専門用語を多く使ったほうが良いと勘違いしがちですが、採用担当者が専門家とは限りません。とりわけ、一次面接では人事部など専門外の社員である可能性が高いため、分かりやすさを重視して専門用語を使いすぎないように注意しましょう。
特に、大学の研究で扱う内容は専門的になりがちなので、どのようなポジションの人でも分かりやすい言葉で簡潔に書くことがポイントです。
エピソードは簡潔に
自己PRを分かりやすくするためには、1センテンスが長くならないよう注意しましょう。アピールポイントをより多く盛り込むために文章が長くなると、読む側が息切れしてしまうだけでなく、要点がぼやけてしまいます。
しかし、短すぎても内容が薄くなるので、要点を明確にしながら、余計な情報は省くように意識して自己PRを作成しましょう。
誤字脱字に注意
電気エンジニアには、精密な作業が求められる職業であるため、自己PRの誤字脱字が多いと雑な素質を疑われる恐れがあります。
丁寧さや正確さをしっかりアピールできるよう、誤字脱字がないように、入念にチェックしましょう。自分だけでチェックしても間違いに気づけない場合もあるため、家族や友人など第三者に確認してもらうのも効果的です。
電気エンジニアの素質が伝わる自己PRで内定をつかもう!

電気エンジニアを目指す自己PRを書くときには、経験や実績のエピソードを通して人柄や性格をアピールすることがポイントになります。さらに、応募企業の特色や求められる人物像を加味しながら自己PRを作り上げることで、評価につながるでしょう。今回の記事を参考に、魅力を最大限伝えられる自己PRを作成してください。
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