半導体エンジニアの履歴書はどう書く?例文や見られるポイントを解説

半導体エンジニアの履歴書は、採用担当者が選考を進める上で重要な項目です。特に半導体エンジニアでは、スキルや経験を重視しているため、履歴書の内容で採用を大きく左右すると言っても過言ではありません。そこで今回は、半導体エンジニアの履歴書のポイントや志望動機の例文をご紹介します。基本的な書き方も解説するので初めて履歴書を書くかたも安心です。ワンポチの履歴書無料テンプレートもぜひご活用ください。
半導体エンジニアの履歴書で重視されているポイント

最初に半導体エンジニアの履歴書で重視されているポイントを解説します。半導体エンジニアは知識と技術が必要とされる職業のため、履歴書でも経験やスキルが重要視されます。半導体エンジニアに求められるスキルを「知識と技術」「経験と実績」「コミュニケーション能力と学習意欲」の3つのポイントにわけてチェックしていきましょう。
半導体技術と専門知識とプログラミングスキル
半導体エンジニアは、「半導体に関する知識や技術」「プログラミングスキル」「語学力」が求められます。項目ごとに詳しく解説します。
〈半導体に関する知識や技術〉
半導体エンジニアは、回路設計やプロセス技術、デバイス物理のような専門的な知識を必要とします。また、仕事ではCADソフトや設計・解析ツール、シミュレーションソフトを使用するため、履歴書に記載すると評価が高くなるでしょう。
〈プログラミングスキル〉
半導体エンジニアの仕事では、「C/C++」「Python」「Verilog」「VHDL」といった多様なプログラミング言語を使用します。使用経験がある方は、履歴書にも使用できるプログラミング言語とそのレベルを記載すると良いでしょう。
〈語学力〉
半導体業界はグローバルなため、世界の共通語である英語力は必須です。履歴書に書く際には、資格欄に「◯◯年◯月 TOEIC 700点取得」と取得した月と点数を記載しましょう。英語以外にも、中国語や韓国語などの語学力もアピールポイントになります。
プロジェクト経験と実績
半導体エンジニアの履歴書では、知識や資格だけでなく経験や実績も注目されます。プロジェクトや研究開発、品質管理の経験ごとに履歴書に記載した方がいい内容を見ていきましょう。
〈プロジェクト経験〉
・担当したプロジェクト名
・期間や役割
・具体的な業務内容と成果
さらに、自己PRや志望動機のエピソードで、解決した課題や貢献したポイントなどを深掘りすると説得力が増します。
〈研究開発経験〉
・所属した研究室
・研究テーマ
・使用した実験装置
・実際に発表した論文
研究開発の経験では、テーマを決めたきっかけや実験を通してわかったこと、研究発表会の参加でまとめて伝える力をアピールできるでしょう。
〈品質管理経験〉
・品質管理の知識と経験
・プロセス改善に向けた取り組みと成果
品質管理の経験では、不良品を発見したときの対処法と結果が重視されます。履歴書には、品質管理における具体的な取り組みと成果を記載すると良いでしょう。
コミュニケーション能力や学習意欲
半導体エンジニアでは、技術や経験のほかにコミュニケーション能力や学習意欲の高さも重要視されています。コミュニケーション能力は、仕事仲間や取引先と円滑な関係を築くために必要です。
半導体エンジニアは、仲間との連携が求められる職業のため、スキルや経験以外にもコミュニケーション能力を高めてアピールしましょう。また、半導体技術は年々進化するため、常に最新情報を取り入れなければなりません。現在の半導体業界について積極的に調べたり、エンジニアの学習会などに参加したりする、学習意欲の高さも評価の対象です。
半導体エンジニアの履歴書の書き方と例文
次に、基本的な履歴書の書き方と半導体エンジニアの志望動機例文を紹介します。履歴書に書く志望動機にお悩みの方はチェックしましょう。
基本情報
まずは一般的な履歴書の左上に位置する基本情報の書き方をおさらいしましょう。
履歴書に記載する日付の書き方は2パターンあります。面接時に持参する場合は、面接日の日付を記載します。先に履歴書を郵送するケースでは、投函日を記載しましょう。
名前や住所は略さずに正式名称で記載します。「ふりがな」と書いてあればひらがなで、「フリガナ」と書いてあればカタカナで書きます。
また、履歴書には押印を忘れないように注意しましょう。最後に押印して失敗するとそれまでの作業が水の泡になってしまうため、書く前に押印するのがおすすめです。また、証明写真は提出日から半年以内のものを使用します。一般的なサイズは縦4cm×横3cmです。剥がれてしまったときのために、裏に名前を書いておくと良いでしょう。
学歴
学歴は、基本的に高校入学から最終学歴まで記載します。高校の学歴記載例は「〇〇高等学校〇〇科入学」です。大学や専門学校であれば、「〇〇大学〇〇学部〇〇学科」まで記載すると良いでしょう。
職歴
職歴も同じように、すべて記載します。退職理由は「一身上の都合」「会社都合」など、事実どおりに記載しましょう。
職歴は、年月や社名の間違いが多いため要注意です。特に入社年は西暦と和暦が混同している可能性があるため、特別な理由がなければ、履歴書内は西暦で統一すると良いでしょう。
保有資格・スキル
保有資格は忘れがちなものもあるため、よく思い出してから記載します。基本は取得年月の古い順に書きますが、資格欄に収まらないケースでは、半導体エンジニアに活かせそうな資格をピックアップして記載しましょう。
また、勉強中や取得見込みの資格も記入すると評価が高くなる傾向にあります。仕事に関係ない資格や趣味の関連の検定は、趣味欄に書きましょう。
志望動機
志望動機は、①志望理由②具体的なエピソードや過去の経験③自己アピールの3部構成で記載します。最初に志望理由を端的に述べることで、後に記載するエピソードや自己アピールを理解しやすくなります。
そして、志望動機は欄に対して8割以上記載するようにしましょう。短すぎると志望動機がないと捉えられる可能性があります。半導体エンジニアの志望動機例文をご紹介します。
志望動機の例文
私が貴社を志望した理由は、人々の生活の役に立つ製品の開発に携わりたいと考えたからです。
私は大学卒業後、5年間半導体エンジニアとして勤務してきました。勤務を通じて半導体はこれからの社会発展を目指す上で欠かせない存在であると感じています。実際に私も幼少期から貴社の製品に助けられてきました。
貴社は半導体業界の中でもトップクラスで、企業理念に深く共感したため志望させていただきました。入社後はエンジニアの一員として、チームワークを大切にしながら製品開発に尽力したいと考えています。
志望理由は「この企業でなければならない理由」を述べる場所です。そのため、他の企業にも共通する内容のみを書くのは、熱意が伝わらないためNGとされています。
自己PR欄
自己PR欄は、自分のことを知ってもらい強みをアピールする場所です。したがって、自分が頑張ってきたことや大学生活の中で取り組んだ活動を記載します。実際に行ったことと得られたことの両方を書いて紹介します。自己PR欄も志望動機と同じように、8割以上埋めましょう。
アピールポイントが少なければ、採用担当者に「自己肯定感が低い」「何も頑張ってきていない」印象を与えてしまいます。思い浮かばない場合には、友達や家族に聞くのもひとつの手です。自己PR欄に記載する内容は自由ですが、できれば志望する会社の業務に関連したものを入れると評価が高まります。
本人希望欄
本人希望欄は、履歴書の最下部にあり、希望する職種や勤務地に関することを書く欄とされていますが、基本的には「貴社の規定に従います。」とだけ書くのが一般的です。出勤する曜日や時間、給与に関する強い希望がある場合は、ここに記入したうえで面接で伝えましょう。
半導体エンジニアの履歴書作成のよくある質問

最後に、半導体エンジニアの履歴書作成でよくある質問に答えていきます。経験が浅い方や新卒で半導体エンジニアを目指す場合には、アピールポイントに悩むこともあるでしょう。経験ごとのアピールポイントや記載内容をご紹介します。
半導体エンジニアの経験が浅い場合、どのようにアピールすれば良い?
半導体業界での経験が浅かったり無かったりする方は、大学での研究内容やインターンシップ経験、自主的な学習内容などを具体的に記載しましょう。また、半導体エンジニアとしての意欲や、学習能力の高さをアピールすることも重要です。
研究開発経験はどのようにアピールすれば良い?
研究開発に携わった経験がある方は、「所属した研究室」「研究テーマ」「使用した実験装置」「発表論文」などを志望動機や自己PR欄に記載してアピールしましょう。研究内容だけでなく、研究によって得られた成果を具体的に解説します。
大規模プロジェクトでの経験はどのようにアピールすれば良い?
大規模プロジェクトでの経験は、チームワークやプロジェクトマネジメント能力をアピールする上で重要です。したがって、プロジェクトの規模を数値を使って紹介します。紹介した方がいい内容は以下の通りです。
プロジェクトの規模をアピールする時に書いた方が良い内容
・参加人数
・開発期間
・予算
・自身の担当範囲
最新技術の習得情報はどのようにアピールすれば良い?
半導体業界は年々進化しているため、新しい情報を取り入れることが大切です。それゆえ、AI半導体やMEMSといった最新の半導体技術に関する知識や習得したスキルがあれば積極的に記載します。また、学会発表、論文発表、特許出願などの実績は強いアピールポイントになります。
技術的な課題に直面した際の解決策はどのように記載すれば良い?
半導体エンジニアとして技術的な課題に直面した経験のある方は、包み隠さずに強みとして記載するのがおすすめです。課題の内容や分析方法、実施した解決策と得られた成果を具体的に記載します。特に、課題解決のために工夫した点、得られた知見などを強調すると効果的です。
半導体エンジニアの履歴書で採用を掴み取ろう!

採用担当者が選考を進める上で最初にチェックするのが履歴書です。人は第一印象が大切と言われているため、まずは履歴書で良い印象を与えられるかが採用の鍵となります。この記事を参考に、採用担当者に刺さる履歴書を作成しましょう。
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