【例文付き】設備工の職務経歴書の書き方|業務経験別に解説!

【例文付き】設備工の職務経歴書の書き方|業務内容別に解説!


設備工として転職を考える際、職務経歴書は自身の技術力や経験を効果的にアピールするための重要なツールです。しかし、「何をどう書けばよいのか」「どんな内容を盛り込むべきか」と悩む方も多いでしょう。

本記事では、設備工の職務経歴書の書き方を具体的な例文とともに解説します。電気設備、空調・給排水設備、設備保全・管理など、業務内容別のポイントも紹介しています。強みを最大限アピールできる職務経歴書作成に役立ててください。

設備工の職務経歴書の書き方・サンプル例文


設備工の職務経歴書は、技術力と現場経験を簡潔かつ効果的に伝えることが重要です。以下に職務経歴書の具体的な例を示し、続いて各項目の書き方と注意点を解説します。

職務経歴書のサンプル例文

職 務 経 歴 書

                                        2025年3月26日現在

                                        鈴木 一郎


■職務要約

電気設備工事および設備管理の技術者として10年の経験を有します。

主にオフィスビル、商業施設、工場などの電気設備工事や保守点検業務に従事し、大規模施設(延床面積30,000㎡)の電気設備工事では工程管理から品質管理まで一貫して担当しました。また設備管理業務では、予防保全の徹底により修繕費用の15%削減を実現しています。


■職務経歴

□2015年4月~現在 株式会社ABC設備

◆事業内容:ビル設備の設計・施工・保守

◆従業員数:約150名


<担当業務>

1. 大型商業施設の電気設備工事(2018年6月~2019年8月)

・受変電設備、分電盤、照明設備等の施工管理

・8名の作業チームのリーダーとして工程調整

・設計変更への迅速な対応により工期遅延を防止

・高効率照明の提案により顧客の光熱費を年間約20%削減


2. オフィスビル設備管理業務(2019年9月~現在)

・電気設備、空調設備、給排水設備の日常点検と定期点検

・設備不具合の早期発見と修繕対応

・設備台帳の電子化と保守履歴の一元管理を実施

・計画的な予防保全の実施により、緊急修繕件数を前年比30%削減


■活かせる経験・知識・技術

〇 電気設備関連

・受変電設備の施工と保守

・分電盤・配線工事

・照明設備の施工と調整

・非常用発電設備の点検


〇空調・給排水設備関連

・空調機器の操作と点検

・給排水ポンプの保守

・冷却塔の水質管理

・配管の漏水点検と補修


〇 管理業務関連

・CAD操作(AutoCAD、JwCAD)

・設備管理システム操作

・省エネ対策の立案と実施

・修繕計画の策定


■資格

・第一種電気工事士(2016年取得)

・第三種電気主任技術者(2018年取得)

・2級管工事施工管理技士(2019年取得)

・消防設備士甲種第4類(2017年取得)

・ボイラー技士(2020年取得)


■自己PR

私の強みは、電気設備と空調設備の両方に関する知識と経験を持ち、現場での問題解決能力に優れている点です。工事現場では予想外のトラブルが発生することも多いですが、迅速な判断と柔軟な対応で工期遅延を防いだ経験を多数持っています。


また、設備管理業務においては、単なる不具合対応ではなく、予防保全の観点から設備の状態を常に把握し、計画的な保守を実施することで、設備の長寿命化とコスト削減を実現してきました。


安全面においても、作業前の入念なKY活動や安全教育の徹底により、これまで担当した現場での労働災害はゼロを維持しています。チームでの作業が多い設備工事業界において、コミュニケーション能力と安全意識の高さは私の大きな強みです。



以下の章で、各項目について詳しく解説します。

職務要約

職務要約は、職務経歴書の最初に記載する、あなたのキャリアを簡潔にまとめた部分です。採用担当者は最初にここを読むため、特に丁寧に作成しましょう。設備工の職務要約では、以下の点を盛り込むと効果的です。

職務要約に盛り込むべき内容の例文
・設備工としての経験年数
・主に担当してきた設備の種類(電気、空調、給排水など)
・関わった建物・施設の種類と規模
・特筆すべき実績や強み


例文のように、具体的な数値を盛り込むことで、説得力のある職務要約になります。応募先企業が求めるスキルや経験を中心に記載することも重要です。

会社概要

これまで勤務した会社の概要を記載します。会社名、事業内容、在籍期間、従業員数などの基本情報を簡潔に記載しましょう。

複数の会社で働いた経験がある場合は、直近の会社から順に記載します。会社情報は正確に記載し、特に在籍期間は履歴書と矛盾がないように注意してください。

職務経歴

職務要約で触れた内容をより詳細に記載する部分です。設備工の場合、以下のような内容を具体的に記載しましょう。

職務経歴の記載すべき内容の例文
・担当した工事や保守管理の具体的な内容
・工事の規模(金額、面積、人員など)
・責任者としての立場(リーダー、サブリーダーなど)
・工期短縮や予算削減などの成果
・トラブル対応の具体例


例えば「大型商業施設の電気設備工事では、8名のチームをまとめて予定より1週間早く完工」といった具体的な記載が効果的です。数値で示せる成果があれば積極的に記載しましょう。

活かせる経験・知識・技術

保有している技術やスキルを分かりやすく記載します。設備工の場合、以下のような記載ができます。

設備工で記載するスキルのカテゴライズの例文
・電気設備関連スキル
・空調・給排水設備関連スキル
・消防設備関連スキル
・工具・機器の取扱いスキル
・CADなどのソフトウェア操作スキル
・管理業務関連スキル

スキルは、応募先企業が求めるものを中心に記載し、経験の深さが伝わるように具体的な内容を書きましょう。「〇〇の操作ができる」よりも「〇〇を使用して××を実施した経験あり」のように、実務での活用経験がわかる書き方がより効果的です。

資格

設備工として関連する資格を正式名称で記載します。取得年月も併記するとより信頼性が増します。設備工にとって特に有効な資格は以下のようなものです。

設備工として持っておくとプラスになる資格の例文
・電気工事士(第一種・第二種)
・電気主任技術者
・管工事施工管理技士
・空調設備士
・消防設備士
・ボイラー技士
・冷凍機械責任者


現在取得に向けて勉強中の資格がある場合は、「〇〇資格 取得予定(20XX年X月)」のように記載するのも良いでしょう。特に上位資格の取得に向けて努力していることは、向上心のアピールになります。

自己PR

技術力や経験だけでなく、設備工としての姿勢や強み、価値観などをアピールする重要なセクションです。以下のような内容を盛り込むと効果的です。

自己PRに盛り込むべき内容の例文
・問題解決能力や対応力
・安全意識やコスト意識
・チームワークや協調性
・顧客対応や調整能力
・向上心や学習意欲


自己PRは、単なる性格や趣味ではなく、仕事において発揮される強みや姿勢を具体的なエピソードとともに記載することが重要です。例えば「安全第一を心がけ、過去5年間担当現場での労働災害ゼロを継続中」といった具体的な実績を交えると説得力が増します。

【業務経験別】設備工の職務経歴書で盛り込むべき内容

【業務内容別】設備工の職務経歴書で盛り込むべき内容


設備工とひと口に言っても、電気設備、空調・給排水設備、設備保全・管理など、さまざまな専門分野があります。ここでは、業務経験別に職務経歴書に盛り込むべき内容を解説します。

電気設備工事

電気設備工事の経験をアピールする際は、以下のポイントを意識しましょう。

電気設備工事でアピールすべきポイント

・取り扱ってきた電圧レベル(低圧・高圧・特別高圧)
・担当した設備の種類(受変電設備、分電盤、照明設備など)
・使用できる測定器や工具の種類
・電気関連の法令知識や安全管理の実績

業務経験の例文
・高圧受電設備(6.6kV)の更新工事を担当し、休日作業による計画停電で平日業務への影響を最小化
・LED照明への更新工事により、顧客の電気使用量を30%削減する省エネ提案を実施
・絶縁抵抗測定、接地抵抗測定などの各種試験を実施し、安全性を確保
・5年間の現場経験で労働災害ゼロを達成

電気工事の技術力をアピールする際は、「高圧受電設備の更新工事で停電時間を最小限に抑える工法を提案し実施した」など、技術的な課題解決の経験を具体的に記載すると効果的です。

空調・給排水設備工事

空調や給排水設備の経験をアピールする場合は、以下の内容を記載しましょう。

空調・給排水設備工事でアピールすべきポイント
・扱ってきた設備の容量や規模(空調機の冷凍能力、ポンプの揚水能力など)
・CADを使用した設計経験
・省エネ提案や環境配慮の取り組み
・トラブルシューティングの実績

業務経験の例文
・商業施設(延床面積15,000㎡)の空調設備更新工事を担当し、旧設備の撤去から新設備の据付まで一貫して管理
・CAD(AutoCAD)を使用した配管設計変更を実施し、干渉部分の事前発見により工期遅延を防止
・インバータ制御の導入により、空調設備の電力消費を20%削減する改善提案を実施
・温度ムラの解消により、顧客からのクレームを解決した実績あり

「特別養護老人ホームの空調設備更新工事において、入居者の生活に支障が出ないよう夜間工事を計画・実施し、予定通り完工した」など、現場での調整能力をアピールする内容も効果的です。

設備保全・管理

設備保全や管理業務の経験をアピールする場合は、以下のポイントに注目しましょう。

設備保全・管理でアピールすべきポイント
・担当していた建物・施設の用途と規模
・定期点検・保守の業務内容と頻度
・設備台帳や点検記録の管理方法
・省エネや長寿命化への取り組み

業務経験の例文
・オフィスビル(地上20階、地下2階、延床面積40,000㎡)の設備管理者として、電気・空調・給排水・消防設備の保守点検を担当
・日常点検と定期点検の計画立案から実施まで一貫して担当し、不具合の早期発見・対応を実現
・設備管理システムを導入し、点検記録のデータベース化を推進
・適切な予防保全の実施により、緊急対応件数を前年度比25%削減し、修繕費用の抑制に貢献

「商業施設(延床面積20,000㎡)の設備管理者として、電気・空調・給排水・消防設備の保守点検計画を立案・実施。故障の早期発見により、前年比15%の修繕費削減を実現」といった数値を含めた実績アピールが効果的です。

また、「複数の設備を管理する中で優先順位をつけて効率的な点検ルートを確立し、業務効率を20%向上させた」など、業務改善の工夫も積極的にアピールしましょう。

応募先にあわせた職務経歴書を書こう

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設備工の職務経歴書を作成する際は、応募先企業のニーズに合わせた内容にカスタマイズすることが重要です。同じ設備工でも、電気設備に強い人材を求める企業もあれば、空調設備のスキルを重視する企業もあります。それぞれの企業がどのような人材を求めているのかを明確にしましょう。

職務経歴書は、あなたの全経験を羅列するものではなく、応募先企業に対して「あなたがその会社で活躍できる人材である」ことをアピールするためのツールです。応募のたびに内容を見直して、内定をゲットしましょう。

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