【強み別の例文付き】看護師が自己PRを書くときのポイントとは?

【強み別の例文付き】看護師が自己PRを書くときのポイントとは?


看護師の自己PRは、経験だけでなく性格も強みになる可能性があります。自分らしい自己PRを書いてほかの志望者と差別化できれば、志望先にも好印象を与えられるでしょう。

今回は、看護師が自己PRを書くときの5ステップや強み、経験別の例文、自己PRを書くときの注意点についてご紹介します。自分らしい自己PRが思い浮かばず困っている方は、ぜひ参考にしてみてください。

看護師の自己PRを書く5ステップ

看護師の自己PRを書く5ステップ


自己PRを書くためには、自分のことをよく理解したうえで、アピールできるポイントをまとめるとよいでしょう。自己PRをまとめるための5ステップをご紹介します。

1.自己分析をする

自分の強みを把握するためにも自己分析は非常に重要です。自分の過去、現在や将来像について考え、持っているスキルや経験、キャリアプランをまとめていきましょう。自己分析は、紙にまとめると分かりやすいのでおすすめです。

また、自分の経験を振り返るなら自分史として年代順にまとめ、考え方をまとめるならモチベーショングラフを活用するとよいでしょう。

2.最もアピールしたいポイントを決める

自己分析をまとめた内容から、志望先に対して最もアピールしたいポイントを決めます。人によって強みは「性格」だったり「経験」だったりするでしょう。

転職だからといって経験が強みになるとは限りませんし、新卒の強みが学生時代の経験になる可能性も十分あり得ます。性格や経験のどちらがよいかは人によって異なるため、ほかの人のまねをせず、自分ならではのアピールポイントにすることが大切です。

3.アピールポイントにちなんだエピソードをピックアップする

アピールポイントを決めたら、関係のある経験をまとめましょう。

「責任感が強い」ならチームをまとめ上げた経験、「向上心の高さ」なら資格取得の経験が分かりやすいエピソードの例です。エピソードはできるだけ具体的に書くと、志望先にも自身の強みと感じた経緯が伝わりやすくなります。

ただし、経験をだらだらと述べるのではなく、あくまでアピールポイントに重きを置いた内容にすることがコツです。自身の強みが経験に活きた経緯が分かりやすくなります。

4.アピールポイントやエピソードが看護師としてどう活かせるか考える

アピールポイントや経験を、看護師としてどのように活かせるのかを考えましょう。転職の熱意を伝えるには、志望先の特徴や理念に合った自己PRにする必要があります。志望先の事前調査もしっかり行っておきましょう。

例えば、急性期病院の経験があり、志望先でも救急医療を扱っている場合は「冷静な判断力により状況に応じた素早い対応ができる」といったスキルがアピールできます。

5.2~4の内容を順番にまとめる

今まで考えてきた内容を、2〜4の順番で書いていくと、自己PRの形として分かりやすくまとまります。最初にアピールポイントを述べてから具体的な話をしていくことで、志望先も強みを理解しやすくなるためです。

なお、自己PRの書き方と志望動機の内容を混同しないように注意しましょう。自己PRは自身のアピールポイントをメインに、志望動機は志望先を望んだ理由をメインに書く項目です。

看護師の強みと経験別|自己PRの例文

看護師の強みと経験別|自己PRの例文



自己PRが浮かばないときは、強みや経験に応じた例文も参考にするとよいでしょう。

ここでは、看護師としての強みや経験別に自己PRの例文をご紹介します。

協調性がある

協調性があるということは、周囲とのコミュニケーション能力に優れ、チームで団結して仕事を進められるという強みがあります。自身のエピソードを交えながら、協調性の高さをチームに活かしてきたこと、あるいは患者さんとのコミュニケーションで役立った経験を伝えましょう。

自己PRの例文
私は、こまめに患者様や他職種とコミュニケーションを取りながら物事を進めるよう意識しています。
例えば、以前の職場では患者様とお会いするたびに細かなことでも不安や不満を聞き、チームで共有してきました。内容を必ずメモにして全員に共有し、同じチームの看護師や医師が同じ情報を常に持っている環境づくりに尽力した結果、患者様からの不安の声が減少しました。貴院でもこの協調性を活かし、同じ現場で働くチームの潤滑油としてよりよい看護を提供していきたいと考えております。


責任感がある

責任感の強さは、難しいシーンでもあきらめずに物事の改善を目指し、仕事をやり遂げる強さにもつながります。粘り強くやり遂げる力を、困難な状況にも対処してきたエピソードも交えて書くとよいでしょう。

自己PRの例文
私は、「分からないことは調べ、解決やその時点での最善に持っていくこと」を大切にしてきました。
私が新人の頃、担当させていただいた患者様から「あなたでは不安だ」と拒否された経験があります。それから、患者様の病態や症状だけでなく、患者様の生活背景や思いなどについて徹底的に情報を集め、一人ひとりに寄り添う看護を意識しました。しばらくしてから同じ患者様から、「自分のことをよく理解してくれていて安心する」とのお言葉をいただきました。
自分が担当であることに責任を持つことはもちろん、問題が起きた際に徹底的に原因や対策を探究する力が身につきました。この経験を活かし、貴院での看護に貢献していきたいと思います。


向上心が高い

向上心の高い人は、目標意識をもって積極的にチャレンジできるともいえます。医療の現場では、最新の知識やスキルが求められます。常に学ぶ姿勢を持ち、よりよい看護を提供するための向上心は、看護師としてのアピールポイントとなるでしょう。

自己PRの例文
私は、常に目標を設定し、積極的に挑戦していく向上心を持っています。多くの知識や経験を得ることで、より質の高い看護を提供できると考えているためです。
以前は大学病院の内科で勤務していましたが、患者様の症状に合った対応がすぐに浮かばず、ほかの看護師を頼ったことがあります。その後、先輩看護師に症状に合った適切な対応を詳しく学び、次に同じ症状の患者様がいらっしゃったときは素早い対応ができました。
この向上心により、貴院でもさまざまな看護を実践し、学びながらよりよい看護を提供していく所存です。

急性期病院での勤務経験がある

急性期病棟は、常に状態の変化するような緊急度の高い患者を担当する場面が多くあります
。多様な経験から、臨機応変な対応力などが身に付くでしょう。急変時にも対応できる的確な判断力といった、急性期病棟で働いたからこそ得られた強みをアピールすることがおすすめです。

自己PRの例文
私は、急性期病院で4年間勤務いたしました。急性期病棟では、運ばれてきた患者様の状態が急変することも珍しくなく、柔軟な対応力と的確な判断力が培われました。看護師としてできる対処を落ち着いて、かつ素早く行ってまいりました。
また、経験を重ねることで、患者様の容態変化を事前に見抜いたこともあります。貴院では、こうした急性期病院での経験を活かし、患者様の状態に応じて冷静にかつ的確な看護を提供したいと考えております。

回復期病院での勤務経験がある

回復期病院では、患者のリハビリや社会復帰を支援するため、担当する患者の気持ちや症状に寄り添った看護が必要です。患者との向き合い方や、支援に対する自分の考え方をまとめるとよいでしょう。内容に実際に担当した患者とのエピソードもあると、強みにより説得力が生まれます。

自己PRの例文
私は、回復期病院で患者様の心身に寄り添った看護の提供を大切にしてきました。患者様のなかには「もう回復は無理かもしれない」とあきらめを感じている方もいらっしゃいました。そのときには、気持ちに寄り添いながらも、患者様のペースで少しずつリハビリをクリアしていけるようにサポートしました。
その患者様が退院されるときに「あなたのおかげでリハビリを乗り越えられた」と言われたことは、今でも私の心に深く印象づいています。貴院でも、患者様を第一に考え、サポートしていきたいと思っております。


クリニックでの勤務経験がある

比較的小規模なクリニックでは、患者さんとの距離が近くなりやすいことから、高いコミュニケーション能力が求められます。また、地域に根付いた医療や幅広い業務範囲などが特徴となるため、大学病院などとの役割の違いを理解して自己PRを考えることがポイントです。

自己PRの例文
私は、以前地域の小児科クリニックに5年間の勤務経験があります。患者様とのコミュニケーションを積極的に取り、お子様やご家族の不安をできるだけ除けるように意識してまいりました。勤め始めて1年後には、よく来院されるお子さまとご家族に名前と顔を覚えてもらえるようになり、信頼関係を築けたと感じております。
貴院でも、クリニックで培ったコミュニケーション能力とヒアリング力を活かし、患者様の不安を軽くできるような看護を提供していきます。


大規模な病院での勤務経験がある

大規模な病院では、さまざまな症例に対応し最先端医療を取り扱う場面が増えます。大規模病院で得た知識やスキル、経験などを強みとし、志望先での役立て方をまとめましょう。

自己PRの例文
私は大学病院の循環器内科で8年間勤務してまいりました。循環器内科の先端医療も取り扱っており、私自身も実際にその現場に立ち会った経験もございます。また、幸いなことに循環器専門ナースの研修を受けられる機会に恵まれ、資格を取得できました。
循環器内科を扱う貴院でも、大学病院や資格取得により得た知識と経験を活かし、循環器看護の提供をしていきたいと考えております。


ブランクがある

看護師として一度退職し、ブランクを経て復帰したいときは、看護師時代の経験とブランクから復職するために努力したことを書きます。
ブランクの理由も記載するときは、内容がネガティブになると志望先に「同じ理由で辞めるのでは」と思われる可能性があるので、ポジティブな書き方を心がけましょう。

自己PRの例文
私は、妊娠と出産を機に現場を離れるまで、5年ほど地域の内科クリニックで勤務しておりました。子どもが成長していくなかで、私の子どもが小児科の看護師からしてもらったように、私自身も子どもたちへ不安を取り除けるような看護の提供をしたいと感じるようになり、復職を決意いたしました。
子育て期間も時間を見つけては看護の専門誌を読んだり知識の振り返りをしたりなど、できるだけ復帰前と同じ知識量をキープできるよう努めてまいりました。貴院では、以前の職場の経験や子育て経験も活かして、子どもたちに寄り添った看護を提供してまいります。


転職回数が多い

看護師が転職をすること自体は珍しくありませんが、回数が多いときはマイナスイメージを持たれないような伝え方が大切です。経験豊富なことをアピールしつつ、志望先で長く働きたい意思表示もしましょう。

自己PRの例文
私の強みは、さまざまな診療科での勤務を通して状況に合わせてすばやく臨機応変な対応ができることです。
これまで、内科や外科、急性期病院などで合計10年の経験を積んでまいりました。どの職場環境でもすぐに適応できるよう意識して動いてきた結果、転職をした直後でも「前から一緒に働いているような安心感がある」と言葉をいただいたこともあります。貴院では、経験を活かした即戦力の看護師となり、長く勤めていきたいと思っております。


看護師が自己PRを書くときの注意点

看護師が自己PRを書くときの注意点


自己PRでせっかく自分らしいアピールポイントを書いても、内容によっては面接時によい印象を与えにくいときもあります。注意点をおさえて、好印象の自己PRを書けるようにしましょう。

面接で同じ内容を話せるようにしておく

自己PRは面接でも聞かれます。履歴書に書いた自己PRの内容を忘れないようにして、面接で異なる内容を伝えないようにしましょう。書いた自己PRと話した内容に矛盾が生じれば、自身へ不信感を抱かれかねません。

ただし、覚えるために文章を書いたまま記憶し、読み上げるように話すことはやめましょう。ポイントを押さえたうえで、面接官の質問内容や状況に応じて話をまとめて話します。

自己PR欄の8割程度は埋める

自己PR欄の空欄が多いと、やる気が伝わりにくくなります。8割程度は埋めることで、採用担当が読みやすく、アピールポイントややる気もしっかり伝わるでしょう。

なお、自己PRを小さい文字ですべて埋めると、読みにくいので書きすぎにも注意が必要です。本当に書きたいことのみを自己PR欄にまとめ、残りは面接で伝えるようにしましょう。

例文のまま書かない

例文は自己PRの文章をまとめるのに便利ですが、ほかの志望者も見ている可能性があります。また、例文通りはありふれた文章になりやすいので、自身の具体的なエピソードも含めてオリジナルの文章を作ることが重要です。

ほかの志望者と差別化を図る意味でも、例文はあくまでも参考として、自分で文章を考えましょう。

看護師としての強みをよく理解して自己PRを書こう

看護師としての強みをよく理解して自己PRを書こう


看護師として自己PRをまとめるときは、自身の性格や経験がいかに看護師の仕事に活かせるかを考えて書くことが大切です。しっかりと自己分析をしてエピソードをまとめ、自分の強みが伝わりやすい自己PRを作成しましょう。

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【ディスクリプション】
看護師の自己PRを書くときは、仕事において自身の強みの活かし方を考えることが大切です。この記事では、看護師が自己PRを書くための5ステップや参考にできる例文などを解説しています。自己PRがまとまらずに悩んでいる方は参考にしてください。

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