【例文つき】看護師の職務経歴書の書き方と採用につながるポイント

【例文つき】看護師の職務経歴書の書き方と採用につながるポイント



「看護師の職務経歴書ってどう書けばよいのだろう」「具体的な例文が知りたい」と悩んでいる看護師も多いでしょう。職務経歴書は、採用に近づくために欠かせない書類です。正しくまとめることで、自分の魅力をしっかり伝えられます。

本記事では、看護師の職務経歴書の書き方や例文、押さえるべきポイントなどを詳しく解説します。職務経歴書の書き方が知りたい看護師の方は、ぜひ参考にしてください。

看護師の職務経歴書の書き方



看護師が職務経歴書を書く際は、採用担当者に自分の経験やスキルを正確に伝えることが重要です。特に看護師は職場ごとに求められるスキルが異なるため、具体的な内容を意識しましょう。ここでは、項目ごとにポイントを解説します。

タイトル・日付・氏名

職務経歴書の冒頭には、タイトルと日付、氏名を記載しましょう。タイトルは「職務経歴書」と明記して、中央に配置します。日付と氏名は、右揃えになるようにします。

日付は、投函日または面接日にして、以下のように現在を付け加えるのが一般的です。

日付の例文
20〇〇年△月△日 現在

日付が正しく反映されていない場合、使いまわしだと判断されてしまう可能性があるため、最新の日付に変えるようにしましょう。

職務要約

職務要約では、これまでの看護師としてのキャリアを簡潔にまとめます。どのような病院で勤務し、何の業務を実施してきたかのみの記載で問題ありません。

採用担当者は、職務要約を見ておおまかな経歴を把握します。そのため、以下のようにぱっと見たら把握できるくらいの長さにするのが適しています。

職務要約の例文
20〇〇年〇月より5年間、△△病院の脳神経外科にて勤務し、その後20××年×月より4年間、□□大学付属病院の循環器科で勤務してきました。
重症患者の対応や急変時の処置に従事し、迅速かつ的確な判断力を習得しております。また、チームリーダーも経験し、人材育成も行ってきました。


職務経歴

職務経歴の欄には、以下4つを記載します。

職務経歴に記載する4つの項目
・勤務した病院や施設の正式名称
・病院や施設の概要
・在籍期間と雇用形態
・業務内容


勤務した病院名は株式会社名や法人名など略さずに記載します。また、病院や施設の概要には、ホームページなどで病床数や従業員数などを確認して、それをもとに病院の規模を明記しましょう。

在籍期間と雇用形態については、まだ在籍している場合は「20〇〇年△月〜現在」と、退職している場合は「20××年×日〜20××年×月」と記載します。業務内容は、所属していた診療科やそこでの業務内容を簡潔にまとめた一文を書き込み、その下に詳細な業務内容を箇条書きで記します。

ここでは、病院と訪問看護ステーション、介護施設の職務経歴の例文をご紹介します。

病院勤務の職務経歴の例文

病院勤務の場合、職務経歴は以下のように記載できます。

病院勤務の職務経歴の例文
□20〇〇年〇月~20〇×年×月 医療法人〇〇会 〇〇病院(急性期病院/病床数300床)
◆従業員数:500名
雇用形態:正職員

【業務内容】

<担当業務>
脳神経外科病棟にて、脳卒中・頭部外傷・脳腫瘍の患者を中心とした急性期看護を担当
・手術前後の管理(術前準備・術後合併症予防・ドレーン管理・神経症状の観察)
・意識レベルの変化や神経学的所見の評価、バイタルサインのモニタリング
・急変時対応
・医師、リハビリスタッフと連携し、患者の早期離床・リハビリテーション支援
・家族への病状説明や退院支援、介護指導


この例文を参考に、自分の経験を落とし込んで職務経歴書を作成していきましょう。

訪問看護ステーションの職務経歴の例文

訪問看護ステーションでの経験をまとめた職務経歴は、以下の通りです。

訪問看護ステーションの職務経歴の例文
□20〇〇年〇月~20〇〇年〇月 訪問看護ステーション〇〇(利用者数:100名)
◆従業員数:30名
雇用形態:正職員

【業務内容】

<担当業務>
訪問看護ステーションにて、脳卒中後遺症や神経難病患者を中心に在宅看護を担当
・1日4~6件の訪問看護業務
・健康状態の観察・バイタルチェック
・医師の指示のもとでの医療処置(褥瘡ケアや吸引・人工呼吸器管理)
・服薬管理、服薬指導の実施と副作用の観察
・生活リハビリ支援(移動・食事・排泄動作のサポート)
・ご家族への介護指導・相談対応(移乗介助、ポジショニング、食事介助の方法など)
・看護計画の作成
・医師、ケアマネジャー、リハビリ職との連携


介護施設の職務経歴の例文

介護施設での職務経歴は、以下のようにまとめられます。

介護施設の職務経歴の例文
□20〇〇年〇月~20〇〇年〇月 介護老人保健施設〇〇(入所定員:100名)
◆従業員数:50名
雇用形態:正職員

【業務内容】

<担当業務>
介護老人保健施設にて、要介護高齢者の健康管理と日常生活支援を担当
・入所者の健康状態の観察
・バイタルチェック
・服薬管理
・医師の指示のもとでの医療処置(経管栄養管理、褥瘡ケア)
・入浴・食事・排泄の介助
・急変時対応(状態変化の報告、医師の指示に基づく処置、救急搬送対応)
・多職種連携(医師・介護職・理学療法士・作業療法士・ケアマネジャー)によるケアプランの作成・実施
・入所者の家族への相談対応(療養指導、退所後の生活支援アドバイス)


活かせる経験・知識・技術

職務経歴の内容をふまえて、活かせる経験や知識を箇条書きで記載します。志望先が求める人材に合った強みを書くようにすると、採用されやすくなります。また、看護スキルだけでなくPCスキルなどもあるとよいでしょう。

活かせる経験・知識・技術の例文は、以下の通りです。

活かせる経験・知識・技術の例文
・脳神経外科領域の看護経験(5年)
・多職種と円滑に連携し、チーム医療を推進するコミュニケーション力(5年)
・急変時にも落ち着いて対応し、的確な判断を下す臨床判断力(3年)
・患者様やご家族の思いを尊重し、寄り添ったケアを提供する傾聴力(3年)
・PCスキル(Excel、Word、PowerPoint)(5年)


資格

保有している資格を、古い順に記載します。このとき、履歴書に記載している資格と同じものを明記するようにしましょう。履歴書には書いてあるのに職務経歴書には書いていないと、採用担当者を混乱させてしまうかもしれません。

保有資格には、看護師の資格はもちろん、運転免許や仕事に役立ちそうな資格も記載しておきましょう。

自己PR

自己PRでは、看護師としてどのような価値を提供できるのかを具体的に伝えることが大切です。

まず自分の強みを明確にし、どのようなスキルや経験を活かせるのかを具体的に述べましょう。さらに、応募先の施設や病院の特徴に合わせて、自分の強みを強調し、求められる役割にどのように貢献できるかを意識することが重要です。

また、具体的なエピソードを交えることで、実績や能力がより伝わりやすくなります。なお、長すぎる文章は採用担当者の負担となる可能性があるため、300〜400文字程度にまとめることを心がけましょう。

看護師の職務経歴書で採用担当者がチェックする点

看護師の職務経歴書で採用担当者がチェックする点



看護師の職務経歴書を見て、採用担当者は以下4つのポイントをチェックする傾向にあります。

採用担当者が見る4つのポイント
・どのようなスキルや実績があるか
・求める人物像と合致しているか
・即戦力として活躍できるか
・長く勤務してくれるか


この4つをふまえ、自分の経験や強みを明確かつ具体的に記載することで、好印象を与えやすくなります。職務経歴書では経歴やスキルだけでなく、仕事への姿勢や人柄も評価対象となるため、内面的な魅力も伝えるよう心がけましょう。

職務経歴書のフォーマット

職務経歴書のフォーマット



職務経歴書は、手書き・パソコンのどちらでも作成可能ですが、特に指定がない場合はパソコンでの作成がおすすめです。

パソコンで作成すれば、記載内容が多くても見やすく整理できるほか、修正や編集もしやすいというメリットがあります。パソコン環境が整っていない場合は、市販の職務経歴書を活用すると手軽で便利です。

手書きの場合は油性ボールペンを使用し、間違えた際には修正液を使わず新しい用紙で書き直すことがマナーとされています。

職務経歴書のフォーマットには主に編年体形式とキャリア形式があり、自分の経歴や強みが伝わりやすい形式を選ぶことが大切です。ここからは、編年体形式とキャリア形式のそれぞれの特徴を解説します。

編年体形式

編年体形式は、経歴を時系列で記載する一般的なフォーマットです。過去から現在に至る経歴が一目でわかるため、採用担当者に経歴の流れが伝わりやすい点が特徴です。特に、社会人経験が少ない人や転職・異動の回数が少ない人に適しています。

また、直近の実績を強調したい場合は「逆編年体形式」を用いて、最新の経歴から遡る形で記載するのも効果的です。単調な印象を避けるために、フォントやレイアウトを工夫して見やすく仕上げることもポイントです。

キャリア形式

キャリア形式は、職務内容や職種ごとにまとめて経歴を記載するフォーマットです。転職回数が多い場合や、特定の職務経験・スキルを強調したい場合に適しています。職務ごとに経歴やスキルを整理できるため、採用担当者に自分の強みや専門性を明確に伝えやすいのがメリットです。

ただし、時系列の流れが分かりづらくなる傾向があるため、見出しやレイアウトを工夫し、読みやすさを意識して作成することが重要です。

看護師が職務経歴書を書くときの4つのポイント

看護師が職務経歴書を書くときの4つのポイント


看護師が職務経歴書を作成する際は、自分の魅力を効果的に伝えるためのポイントを押さえることが重要です。

ここでは、4つのポイントをそれぞれ詳しく解説します。

経験だけでなく目指す看護師像や目標にも触れる

職務経歴書では、これまでの経歴やスキルに加え、自身が目指す看護師像や今後の目標にも触れることが大切です。中長期的にどのような看護師を目指しているのか、その理想像を応募先でどのように実現したいかを具体的に伝えましょう。

採用担当者に「この職場で成長していける人材」と思ってもらえるよう、目標達成のための取り組みも明確に記載することがポイントです。

箇条書きでわかりやすくまとめる

職務経歴書では、できるだけ箇条書きを活用し、簡潔で見やすい構成にまとめることが重要です。

箇条書きにすることで、採用担当者が内容を短時間で理解しやすくなり、自分自身も伝えたいポイントを整理しやすくなります。職務要約や自己PRなど箇条書きが難しい場合でも、一文が長くなりすぎないよう注意し、要点を短くまとめましょう。

履歴書と矛盾しない内容にする

職務経歴書の内容は、履歴書と矛盾しないよう注意が必要です。

履歴書は経歴を簡潔に記載し、職務経歴書では業務内容やスキルを詳しく補足します。一貫性のある内容は信頼性を高め、面接時の説明にも説得力を持たせます。ただし、履歴書と同じ内容を繰り返すのではなく、職務経歴書ではより具体的に自己アピールしましょう。

経験が浅い場合は基礎を習得していることをアピールする

看護師としての経験が浅い場合でも、基礎的なスキルや知識を習得していることを積極的に伝えましょう。例えば、安全性を重視した看護を実践するために、先輩や多職種と協力しながら、状況の共有や情報交換を丁寧に行ってきた経験は大きな強みといえます。

また、患者様の状態変化に気づく観察力や、指示を正確に理解し実行できる慎重さなど、経験年数に関わらず求められる基本姿勢もアピールポイントです。加えて、今後学びたい分野や目標を明確に記載すれば、成長が期待できる人材として好印象を与えられるでしょう。

看護師の職務経歴書を正しく書いて採用に一歩近づこう

看護師の職務経歴書を正しく書いて採用に一歩近づこう



看護師の職務経歴書は、自分の経験やスキルを採用担当者にしっかり伝える大切な書類です。経歴だけでなく、自分の強みや目指す看護師像を具体的にまとめることで、好印象につながります。また、履歴書との一貫性や見やすさも意識し、自分らしさが伝わる内容を心がけましょう。

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