介護職の自己PRの書き方!パターン別の例文や経験ごとのコツをご紹介

介護職の自己PRの書き方!パターン別の例文や経験ごとのコツをご紹介


介護職の転職活動で苦戦しやすいのが「自己PR」の作成です。自分の長所をうまく表現する書き方や、これまでの実績に基づいたアピール方法など、押さえるべきポイントはいくつもあります。

自己PRで自分をいかにアピールできるかが、採用率を左右します。魅力的な自己PRを作成し、採用担当者の心をつかむことで、転職の成功率が上がるでしょう。

この記事では、介護職向けに自己PRの書き方を解説します。経験の有無ごとの例文や、希望する職種別の例文も紹介しますので、興味のある方はぜひご覧ください。

介護職における自己PRの書き方のポイント

介護職における自己PRの書き方のポイント


介護職の転職を成功させるには、魅力的な自己PRの作成がポイントになります。自己PRは、履歴書や職務経歴書などで、書く機会の多い項目の1つです。自分の「長所」や「実績」を上手に主張し、採用担当者によい印象を与えましょう。

この章では、介護職における自己PRの書き方を、4つのポイントに分けて解説します。

介護に活かせる強みを伝える

自己PRの主な目的は、介護職における自分の「強み」や「長所」を強調することです。介護職に活かせる一般的な強みには、以下のようなものがあります。

介護職に活かせる強みの例
・協調性がある
・責任感がある
・体力に自信がある
・人の話を聞くことが得意
・コミュニケーションが得意
・ものごとを柔軟に考えられる


介護職に活かせる性格や特徴、特技などがあれば、関連性が伝わるように書いてみましょう。ただし、1つの自己PRの中に複数の強みを書くのはおすすめできません。いくつもアピールしようとすると情報が多くなり、伝わりにくい文章になってしまいます。

アピールする強みは1つに絞り、介護との関連性を意識して記載しましょう。

介護にまつわる経験やエピソードを含める

魅力的な自己PRを作成するには、強みや長所を実感した「エピソード」を書きましょう。自分の長所や、強みに関するできごとを記載することがポイントです。

長所をアピールする例文
前職ではコールセンターのスタッフとして働いておりました。多くのお客様に対応する中で、相手の本当の気持ちを引き出す会話術が身につきました。貴施設では、利用者様の気持ちを深く理解でき、一人ひとりに必要とされる介護士を目指します。

また、自分の経験や実績を書くことも効果的です。

実績アピールの例文
現在勤務中の施設では、介護士としてフロアリーダーを経験しました。担当フロアスタッフのマネジメントや育成に力を入れ、職員の満足度の改善とケア内容の充実化に努めて参りました。この経験と実績を活かし、貴施設でも、業務の効率化とケアの質の向上の面で力になれると考えております。

エピソードを交えた自己PRは「いつ」「なにを」「どのように」経験したかを書くことでわかりやすくなります。自分の強みが伝わる文章になるよう、簡潔かつ具体的に書きましょう。

介護職への意気込みを伝える

「意気込み」や「やる気」を伝えることも大切です。介護に対する熱意や、自分の目指す姿などを具体的に記載すると、印象がよくなります。
施設の理念や方針を調べておき、自分の強みとマッチすることを書くようにしましょう。

介護職への意気込みを伝える例文
前職ではホテルスタッフとして、接客の仕事に携わりました。お客様が心地よく過ごせるよう、笑顔や明るい対応を心がけて参りました。この経験から得たコミュニケーションスキルは、貴施設の理念である「思いやりのある介護」に活かせると確信しております。利用者様に笑顔になっていただけるよう、高いスキルを持つ介護士へ成長したいと考えております。

採用担当者の目線に立って考える

採用担当者に「この人が欲しい!」と思ってもらえる内容を意識することも重要です。採用担当者は、熱意溢れる人や、施設の方針に合う強みを持つ人を求めています。介護職が未経験だとしても、施設にマッチする人材だと判断されれば採用されるでしょう。

また、介護業界は慢性的な人材不足の状況にあるため、長く働ける人は重宝されます。長期的に働く意思がある方はその旨を記載し、採用担当者へ自分を印象づけましょう。

経験別|介護職の自己PRのコツと例文

経験別|介護職の自己PRのコツと例文


介護職における自己PRの書き方のコツを、未経験者・経験者別に紹介します。経験別のポイントと例文を参考に、自分の強みや経験を盛り込んだオリジナルの自己PRを作成しましょう。

介護職未経験者の場合

未経験の場合は、前職の経験や人生経験の中から介護に活かせる内容を書きましょう。実績や現場経験がない分、自分の性格や特技、人と接する際に役立つスキルなど、介護に役立つ強みを書くことがコツです。

自己PRの例文
前職では配送業者として働いてきました。長年荷物の運搬や長時間の運転に携わったことで、体力や忍耐力、時間通りに業務をこなす自己管理能力が身につきました。介護職においても、体力やスケジュール管理能力は重要であると考えております。経験はありませんが、前職で培ったスキルを活かし、利用者様に心地よく過ごしていただけるよう努めて参ります。

介護職経験者の場合

介護業界で働いたことがある方は、実績や経験をもとにした強みをアピールしましょう。「どのような介護業務を経験してきたのか」「職場に貢献できたことはあるか」「利用者様からどのように感謝されたか」を具体的に記載することで、即戦力となれることが伝わります。

自己PRの例文
私は、現在勤務している施設において、フロアリーダーを務めています。利用者様のケアはもちろん、スタッフの業務効率化やストレス管理などにも配慮し、短時間で質の高いケアを提供できる環境づくりに力を入れました。結果、業務効率が改善し、スタッフの負担を軽減できました。
また、業務の生産性向上によりケアの質も向上し、利用者様の満足度にも貢献しております。この経験を活かし、貴施設でも利用者様へ充実したケアを提供する環境づくりへ尽力できると考えております。


転職パターン別|介護職の自己PR例文

転職パターン別|介護職の自己PR例文


自己PRの例文と書き方のポイントを、いくつかの転職パターンに分けて紹介します。介護職以外からの転職や、同業からの転職、ブランクがある場合の転職など、自分に近い状況のものを参考にしましょう。

異なる業種から介護職へ転職する場合

異なる業種からの転職では、前職で得た経験やスキルから活かせることを書きましょう。コミュニケーション能力や体力、パソコンスキルなど、直接的または間接的に介護へ関係する強みを書いてください。

自己PRの例文
現在、私は事務職として約4年勤務しております。細かな確認作業や書類の作成など、ミスや確認もれを出さないことを意識し、仕事にあたって参りました。パソコンを使用してきた経験を活かし、データ入力や書類作成なども、迅速かつミスなくこなせます。この経験から、貴施設の書類や報告書の作成に貢献できると考えております。
介護の現場においても注意力を活かして、利用者様のケア内容の確認を徹底し、快適に過ごしていただける環境をつくりたいと考えております。

前職と同じ介護職へ転職する場合

前職と同じ職種を志望する場合は、自分がいかに即戦力となれる人材かを伝えましょう。前職での具体的な業務内容や実績を記載することで、自分が施設に与えられるメリットを伝えられます。

自己PRの例文
私は、7年間介護士として勤めて参りました。多くの利用者様を介護する中で、一人ひとりの目線に立ったケアを提供できるようになりました。抱えている病気やケガ、生活環境に合わせ、適切なケアの提案や安全な環境を整えられることが強みです。
貴施設ではさまざまな状況へ臨機応変に対応し、利用者様が笑顔で過ごせるよう努めて参ります。


前職と違う職種の介護職に転職する場合

介護職でも前職と異なる職種を志望するケースでは、前の職種を経験したことで得た強みを、転職後の職種に絡めて書くことがコツです。介護士、ホームヘルパー、ケアマネージャーなど、職種ごとに見ていきましょう。

介護士

介護士への転職を希望するケースでは、介護に関する経験をもとに、実務で活躍できることをアピールしましょう。食事・入浴・排泄などの介助や、利用者の生活に直接結びつくケアの提案など、具体性を持たせることがポイントです。

自己PRの例文
私は、ケアマネージャーとして、介護施設や訪問看護ステーション、総合病院などに勤務して参りました。さまざまな職場を経験する中で、利用者様の状態ごとに必要なケアやサービスを提案する力が身につきました。
例えば、一人で移動することが難しい方に対し、適切な移動動線やサービス利用の提案したり、来所が難しい方へ訪問看護の利用を提案したりすることなどです。介護士は、より直接的に利用者様と関われることから、ケアやサービスの提案力が活きると考えております。


ホームヘルパー

ホームヘルパーへの転職を希望する場合は、在宅での介護や支援に活かせる強みを具体的に書きましょう。

自己PRの例文
私は、これまで介護老人保健施設に3年間勤めて参りました。利用者様と接するにあたり、一人ひとりとのコミュニケーションを大切にし、信頼関係を築けるよう努めて参りました。
訪問介護もまた、短時間のケアを繰り返す中で、利用者様との信頼関係を構築していくことが大切であると考えております。経験はありませんが、前職で培った会話力や接し方のスキルを活かし、多くの利用者様に信頼されるホームヘルパーを目指します。


ケアマネージャー

ケアマネージャーへの転職を希望するケースでは、サービスの提案力や、他職種との連携に役立つ強みをアピールしましょう。

自己PRの例文
前職ではホームヘルパーとして、訪問介護事業所に2年間勤めて参りました。多くの利用者様の家へ訪問する中で、直接的なケア以外にも、さまざまな職種やサービスとの連携が必要であることに気がつきました。
ケアマネージャーとして働くにあたり、訪問介護の経験を活かして、一人ひとりに合わせたケアプランの立案やサービスの提案を心がけて参ります。


ブランクがある場合

ブランクがある方は、経験から得た強みや、再び介護業界で働くことへの意気込みを書きましょう。離職した理由や、その間のエピソードも交えると、より具体的な内容になります。

自己PRの例文
2年前まで介護士として勤めていましたが、親の介護が必要になり離職いたしました。家族の介護を行う中で、この仕事の重要性や「やりがい」を強く実感し、もう一度介護業界で働きたいという思いが強くなりました。
以前の職場で得た経験や、親の介護での気づきを活かすことで、利用者様が笑顔になれる介護を提供できると考えております。


介護職の自己PRを記載する際の注意点

介護職の自己PRを記載する際の注意点


介護職の自己PRを作成する際は、以下の点に注意する必要があります。

自己PR作成時の注意点
・例文をそのまま使わない
・職場が求める人物像に合わせる
・抽象的にならないようにする
・志望動機と方向性を合わせる
・否定的な内容にしない

採用担当者はネットの情報もチェックしている場合があります。例文をそのまま使用し、熱意の伝わらない自己PRを提出してしまうと、採用担当者にマイナスな印象を与えてしまうかもしれません。

転職に失敗したくない場合は、ご紹介したポイントに注意しながら自己PRを作成してみてください。こちらの記事では、自己PR作成の基本やNG例を解説しています。興味のある方は、ぜひご覧ください。

自己PRを充実させて介護職への転職を成功しよう

自己PRを充実させて介護職への転職を成功しよう


魅力的な自己PRが書ければ、転職に成功しやすくなります。自分の強みや実績を主張し、自身が貢献できることをわかりやすく伝えましょう。今回紹介したポイントや例文を参考に、志望する施設に合わせた自己PRを考えることが大切です。

介護職への転職に際し、履歴書や職務経歴書の作成が難しいと感じている方は「ワンポチ」の利用も検討してみてください。ワンポチなら、スマホやパソコンで簡単に書類を作成できます。

自己PRの作成で何度も書き直したくない方や、データを保存しておきたい方にもおすすめです。転職活動に苦戦している方は、ぜひ「ワンポチ」をご利用ください。

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【ディスクリプション】
介護職の転職活動では、自己PRを作成する場合があります。魅力的な自己PRの作成方法を知ることで、転職活動がスムーズになるでしょう。この記事では、介護職の自己PR作成のコツを解説します。パターン別の例文も紹介しますので、ぜひご覧ください。

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