【例文つき!】歯科衛生士の志望動機の書き方を1からわかりやすく解説

【例文つき!】歯科衛生士の志望動機の書き方を1からわかりやすく解説


歯科衛生士の志望動機は、採用担当者が最も重視するポイントのひとつです。しかし、実際にはどう書けばよいかわからない、魅力的な志望動機の作り方を知りたいと悩む方は少なくありません。

この記事では、歯科衛生士の志望動機を作成するコツを、具体的な例文を交えながら解説します。これから志望動機を作成しようと考えている方はぜひ参考にしてください。

歯科衛生士の志望動機を書く前に準備しておきたいこと

歯科衛生士の志望動機を書く前に準備しておきたいこと


志望動機を書く前の事前準備として行っておきたいことを2つ見ていきましょう。

自己分析で自分の強みを明確にする

志望動機を書く前に自分自身のことをよく知ることが大切です。自己分析を行うと、自身の強みや特徴を理解して、将来の夢や目標、どのような歯科医院で働きたいか、自分の大切にしていることや譲れない条件などがはっきりとします。

応募先について調べておく

応募先の医院などを調べることは、志望動機を書く前の大切なステップです。ホームページを見たり知り合いに聞いたりしながら具体的には次のようなことを調べましょう。

志望動機を書く前に調べる応募先の情報
・応募先の理念や方針
・治療内容
・応募先の環境や雰囲気


応募先について理解を深めることで、自分の価値観や考え方と合っている点をアピールでき、説得力のある志望動機を作ることができるでしょう。

歯科衛生士の志望動機を書くための6つのポイント

歯科衛生士の志望動機を書くための6つのポイント


ここでは、歯科衛生士の志望動機を書くための6つのポイントを解説します。

なぜ歯科衛生士になりたいのかを明確にする

なぜ歯科衛生士という職業に興味を持ったのかを明確に伝えましょう。一口に歯科衛生士といっても、一般歯科・小児歯科・訪問歯科・予防歯科など分野はさまざまです。自分の目指す分野のどのような点に魅力を感じ、なぜ働きたいのかを言葉で伝えられるようにしておきましょう。

応募先の歯科医院でなければいけない理由を明確にする

志望動機の中で、その歯科医院を選んだ理由は採用担当者が最も注目する項目のひとつです。具体的にその施設の特徴や理念に共感したことを述べましょう。募先の医院への理解を深め、熱意をどれだけ伝えられるかが採用につながるポイントです。

具体的なエピソードを盛り込む

過去の経験や具体的なエピソードを盛り込むことでより説得力が増します。これまでに体験したこと、学んだこと、または感銘を受けた出来事を例に挙げると、採用担当者の印象に残る志望動機に仕上がるでしょう。

今までの経験やスキルをどのように活かせるのか説明する

これまでに培ってきた経験やスキルを、どのように歯科衛生士としての業務に活かせるのかを説明します。経験やスキルを活かせる場面を伝えることで、採用後の姿がイメージしやすくなります。

今後のキャリアビジョンについて触れる

医療の進歩に伴い、歯科衛生士にも新しい知識や技術を学ぶ姿勢が求められます。積極性や自発性をアピールするには、採用後にどのようなキャリアを積み重ねていくかを示すことが大切です。5年後や10年後といった長期的なキャリアプランを述べることで、「長く勤務してもらえる」といった印象を与えることができ、高評価につながります。

「導入・理由・結論」の構成で書く

まずは導入で簡潔に自分の志望動機を示し、次に具体的な理由、結論として応募先の医院で自分が貢献できる点を強調しましょう。要点が伝わりやすく、分かりやすい文章に仕上がります。

【キャリア別】歯科衛生士の志望動機の例文を紹介

【キャリア別】歯科衛生士の志望動機の例文を紹介


ここでは「キャリア別」歯科衛生士の志望動機の例文をご紹介します。それぞれの例文を参考にして、自分に適した志望動機を作成しましょう。

新卒

新卒採用で応募するケースの例文は、次のとおりです。

志望動機の例文
貴院を志望する理由は、「患者様に寄り添ったケアを行う」という診療方針に強い共感を抱いたからです。以前に貴院を訪れた際に、歯科衛生士の方が高齢の患者様に対して、治療の説明を丁寧に行いながら患者様の不安に寄り添っている姿を見て、単に治療を行うだけでなく、患者様の気持ちに寄り添うことが大切なのだと改めて実感しました。

歯科衛生士として技術や知識を身につけることは大切ですが、患者様によって抱えられている不安はさまざまです。貴院での勤務を通じて、一人ひとりの患者様と向き合っていけるプロとして活躍していきたいと感じております。


新卒採用では、過去の勤務経験がないため、応募先のリサーチを行い共感した理念や医院の特色などを述べることがポイントです。そのうえで、実際に訪れたときに体験した具体的なエピソードを志望動機に盛り込むことが大切です。

転職(中途採用)

中途採用で応募するケースの例文は、次のとおりです。

志望動機の例文
私が貴院に応募した理由は、スタッフの研修を積極的に行い、常にスキルアップしている印象を受けたからです。前職では新人教育に携わってきましたが、マニュアルや研修制度の面で限界を感じることもあり、独学で学ぶことも多くありました。より体系的な教育環境でスキルを高め、新人教育にも貢献したいと考え転職を決意しました。

新しい知識や技術が求められる歯科業界において、絶えずスキルを高められる環境に身を置くことはとても重要なものと認識しております。前職で培ったケアプランの作成・提供のスキルを活かしながら貴院の発展に貢献していきたいと考えています。


中途採用で応募をするときは、なぜ転職したいのかを記載する必要があります。スキルの向上といったポジティブな理由を記載するほうが、よい印象を与えられるでしょう。

また、中途採用の場合は即戦力であることもポイントとなるため、今までのスキルをどのように活かせるかを述べることが大切です。

ブランクがある方

ブランクがある場合に応募するケースの例文は、次のとおりです。

志望動機の例文
貴院が掲げる「虫歯や歯周病などの口内の病気を未然に防ぐ歯科診療」という考えに強く共感し、志望しました。

私は以前、歯科衛生士として働いていましたが、出産や育児などで3年ほどのブランクがあります。幸いにもパートナーや両親の協力が得られるようになり、もう一度仕事に復帰したいと考えております。

子育ての経験を通じて、子どもが安心できる歯科診療のあり方について考える機会を得られました。子どもが虫歯になったことで、特に予防歯科の重要性を認識しました。貴院が長年取り組まれている予防歯科の業務に携わることで、知識や技術を高め、一員として活躍していきたいと思っています。


ブランクの理由とブランク期間中に得られた経験を交えて記載しましょう。
子育ての経験を「志望する理由」や「貢献できること」に含めて説明できると、意欲を伝えられます。

関連記事:
結婚して退職したときは履歴書に記載すべき?基本的な捉え方とポイント

正社員からパートなどに働き方を変えたい方

雇用形態を変えて応募するケースの例文は、次のとおりです。

志望動機の例文
貴院が掲げる「いつでも相談できる歯科医療を目指す」という診療方針に共感し、志望しました。

私は現在歯科衛生士として小児歯科でフルタイム勤務をしておりますが、両親の介護のためパートタイムでの勤務を希望しています。一時期は仕事から離れることも考えましたが、これまでの経験を活かして無理のない範囲で働けたらと考えております。

貴院は仕事と家庭を両立しながら働いているスタッフの方が多いと伺っています。私もチームの一員として、仕事と家庭の両方を頑張る他のメンバーをサポートし、明るく前向きに働ける職場づくりに貢献したいです。そして、小児歯科で培ったホスピタリティの精神やコミュニケーション能力を活かし、地域の身近なクリニックとして頼られる存在になるよう努めます。


なぜ正社員ではなくパートで働きたいかの理由を盛り込みましょう。また、正社員で培った経験やスキルをアピールし、どのような貢献ができるのかをまとめることも重要です。

【応募先別】歯科衛生士の志望動機の例文を紹介

【応募先別】歯科衛生士の志望動機の例文を紹介


志望動機を書く場合、最初に志望理由、次に具体例を述べます。
ここでは「応募先別」の志望動機の例文を紹介しますので、自分に合った志望動機を作成しましょう。

一般歯科

一般歯科に応募するケースの例文は、次のとおりです。

志望動機の例文
貴院を志望した理由は、「負担の少ない治療」という診療方針に共感したからです。貴院を見学させていただいたときに、治療後の患者様がみなさん笑顔だったことに大きな感銘を受けました。

私自身、前職で歯科衛生士として患者様に寄り添いながら、予防処置や歯科治療後のケアを通じて、患者様の不安を和らげることに注力してきました。おひとりおひとりに応じた適切なアドバイスやリラックスした雰囲気づくりを心がけた結果、治療後に笑顔で帰っていただけることが増えました。貴院での勤務を通じて、知識や技術を習得し、患者様が安心して通える環境づくりに貢献したいと思っています。


一般歯科では子供から高齢者まで幅広い層の患者さんが来院します。相手に合わせて柔軟な対応ができることをアピールすることがポイントです。

小児歯科

小児歯科に応募するケースの例文は、次のとおりです。

志望動機の例文
貴院を志望した理由は、歯科衛生士が管理栄養士など他の専門家と連携しながら患者様と向き合っていることに素晴らしさを感じたからです。

歯科衛生士として働くうちに、小さなお子さんの治療にあたる機会もありました。「できるだけ痛くない治療をするにはどうすればいいか」といった研究を行っていくうちに、健康な歯を維持するためには日頃からのケアが大切だと感じるようになりました。

前職で培ってきた予防歯科の経験を活かし、日頃の虫歯予防もアドバイスすることで子どもに信頼されるスタッフとして貴院に貢献していきたいと感じております。


小児歯科での勤務を志望する場合、子どもが抱えやすい悩みにふれておくと説得力のある文章になるでしょう。

審美歯科・矯正歯科

審美歯科・矯正歯科に応募するケースの例文は、次のとおりです。

志望動機の例文
貴院が掲げる「歯科診療を通じて、心もケアする」という考えに強く共感し、志望しました。

一般歯科で多くの患者様と接するうちに、歯並びについて悩みを抱えている方が多いことに気づきました。独学で勉強を重ねているうちに、審美歯科について興味を抱くようになり、貴院の取り組みを知ることにつながりました。

貴院では、歯並びで悩みを抱えている女性の患者様に対し、女性の歯科衛生士が対応する仕組みを整えられていて、患者様が安心して通院できる環境づくりに深く共感しています。これまで幅広い年齢層の患者様と向き合ってきた経験を患者様のカウンセリングに活かして、満足度向上に貢献していきたいと思っています。


審美歯科に通う人が持つ、歯の色や歯並び・笑顔に自信が持てないなどの悩みを把握したうえで志望動機を書いてみると説得力を持たせることができます。
また、患者さんの悩みや希望を適切にカウンセリングする力も求められるため、コミュニケーション能力などもアピールすることがポイントです。

訪問歯科

訪問歯科に応募するケースの例文は、次のとおりです。

志望動機の例文
長年にわたって訪問歯科に力を入れている貴院を志望した理由は、歯の治療を行うだけでなく、患者様のご負担を軽減するために専用の往診車を導入し、きめ細やかな診療にあたっている点に感銘を受けたからです。

高齢社会の進展と共に、訪問歯科の重要性を改めて実感しております。私の祖父は自宅で転倒したことがきっかけで歯科医院に通うことが難しくなったため、訪問歯科を利用するようになりました。

これまで培ってきたコミュニケーションスキルを活かして患者様との信頼関係を築きながら、貴院のかかげる「地域全体の健康を支える」に貢献していきたいと考えております。


高齢社会である日本において、今後も訪問歯科の需要は高くなることが予測されます。肉体的や精神的に外出が難しい方を対象とするため、患者さんやそのご家族に対するコミュニケーション能力などが重視されます。

柔軟な対応や、地域医療との連携の大切さなどを理解したうえで志望動機を考えてみましょう。

口腔外科

口腔外科に応募するケースの例文は、次のとおりです。

志望動機の例文
他分野の専門家と連携することで、知識を得られることに魅力を感じ、貴院を志望いたしました。貴院は口腔外科の診療において、チーム医療を掲げられており、多くの患者様から支持を受けていることを知りました。さまざまな専門家がチームを組み、患者様やご家族のケアにあたられる姿勢を見て、私自身が長年考えていた理想の診療スタイルだと感じております。

前職での交通事故による治療経験を活かして、外傷による治療を専門としている貴院に貢献してまいりたいと考えています。


口腔外科とは歯科疾患のことを指し、親知らずや口内炎などの粘膜の病気をはじめとして、口腔がん、顎関節症など診療の対象となる範囲は幅広いのが特徴です。どのような領域で活躍していきたいかを志望動機に盛り込んでみましょう。

予防歯科

予防歯科に応募するケースの例文は、次のとおりです。

志望動機の例文
貴院を志望した理由は、予防に力を入れる環境が整っており、自分のスキルを最大限に活かすことができると感じたからです。

貴院では予防歯科の専門的なアプローチを採用し、定期的なメンテナンスや歯周病対策をしっかりと行っていることを知りました。

前職で患者様が軽度の歯周病に悩んでいた際、私が定期的に行ったブラッシング指導と歯石除去で改善が見られ、患者様から「このまま治療を受けずに済んだことに感謝している」と言われたことがありました。この経験を通じて、予防歯科の重要性をより深く実感し、今後はその知識とスキルをさらに磨いていきたいと強く思うようになりました。

貴院の「予防を重視した診療方針」に共感し、これまで培った知識と技術を活かしながら、患者様の健康維持に貢献したいと考えています。


歯周病や虫歯から歯を守ることや、長期的メンテナンスから患者と長期的にかかわることが求められるのが予防歯科です。虫歯予防の重要性を認識するきっかけとなったエピソードに入れることで、志望理由が伝わりやすくなるでしょう。

インプラントに力を入れている歯科医院

インプラントに力を入れている歯科医院に応募するケースの例文は次のとおりです。

志望動機の例文
貴院を志望する理由は、インプラント治療に力を入れており、患者様の状態に合わせた最適な治療法を提供していることに深く共感したからです。

前職で担当した患者様で長年歯の喪失に悩んでいる方がいましたが、インプラントを通じて再び食事を楽しむことができ、笑顔が戻った姿を見て、インプラント治療の素晴らしさを実感しました。

これまで実践してきた患者様に対しての丁寧な口腔衛生指導やインプラント後の定期的なメンテナンス経験を活かして、治療を受けた患者様への術後ケアや予防指導、治療後の長期的なサポートに貢献していきたいと考えています。


施術を行った後も定期的なメンテナンスが必要なインプラントでは、患者ひとりひとりに寄り添った対応が求められます。専門的な知識が求められる分野に前向きに取り組むことで向上心もアピールできるでしょう。

志望動機で避けるべき表現や内容

志望動機で避けるべき表現や内容


志望動機は簡潔かつ具体性を持たせることが重要です。「貴院の方針に共感しました。よろしくお願いします」のように短すぎると本気度が伝わりません。
また、「経験がないので不安ですが頑張ります」などのネガティブな表現は、自信がない印象を与えてしまいます。前職の悪口も採用側にマイナスな印象を与えるため避けるべきです。
志望動機は、前向きな姿勢と応募先への貢献意欲が伝わるようにまとめましょう。

面接で志望動機を話す時のコツ

面接で志望動機を話す時のコツ


採用担当者は、履歴書の志望動機にあらかじめ目を通していることが多いものです。そのため、履歴書の丸暗記ではなく、具体的なエピソードなどを交えて簡潔に話しましょう。面接の際は背筋を伸ばし、相手の目を見て、明るくはっきりと話すと好印象です。

もし仮に予想しない質問がきてもだまってしまうのではなく「少し考えさせてください」「わかりません」と正直に伝えることが採用担当者に安心感を与えることができるでしょう。

志望動機は「具体例」を交えながら「どのように貢献できるのか」を記載するのが大事

志望動機は「具体例」を交えながら「どのように貢献できるのか」を記載するのが大事


今回の記事では、歯科衛生士の志望動機の書き方について例文を交えて詳しく解説しました。

志望動機は自己分析や応募先の医院について調べたうえで、具体的なエピソード、どのように応募先に貢献できるのかを盛り込むことが大切です。ネガティブな表現や短すぎる志望動機は熱意が伝わらないため注意しましょう。

歯科衛生士の志望動機は「ワンポチ」を活用すると、スマホやパソコンを使って、無料かつ簡単に作成できます。
ワンポチの履歴書作成はこちらから

【ディスクリプション】
歯科衛生士の志望動機を書く際に、どのように書いたらよいか悩んでしまう人は少なくありません。志望動機は事前準備を行うとスムーズに作成できます。今回は、歯科衛生士の「キャリア別」と「応募先別」の志望動機別例文を交えながら、面接で話す際のコツや避けるべき表現や内容について解説します。





ぜひワンポチの簡単「履歴書」・「職務履歴書」作成機能をお試しください!
この記事に関連するおすすめ記事