志望動機は書き出しが重要!記入時のポイントや具体的な例文を紹介

志望動機は履歴書の中でもっとも時間をかける項目といっても過言ではありません。特に書き出しの言葉が見つからず、思うように手が進まない方もいるかと思います。


本記事では、好印象を与えるための方法や例文を理由と併せて紹介します。履歴書作成でお悩みの方は、志望動機の重要性を理解して、効果的な文章を書けるようにしましょう。

志望動機の書き出しが重視される理由

こちらでは、志望動機の書き出しがなぜ重要といわれているのかを解説します。履歴書作成中の悩みの1つが志望動機の書き方です。まずは、志望動機の重要性を知り、採用担当者の興味を引くような内容を考えられるようにしましょう。

第一印象が決まるから

採用担当者は、履歴書の中でも志望動機に注目してチェックします。志望動機は、履歴書の中でも個性が出やすい内容であるため、志望動機の書き出し部分で興味を引かなければ、採用担当者の印象に残らない可能性があります。


特に応募者数が多い企業では、一人ひとりにかける時間に限界があります。仮に冒頭部分しか確認されないとすれば、志望動機の書き出しは履歴書の第一印象を決める要素であり、合否に大きく関わると言っても過言ではありません。書き出しから言いたいことがあいまいで不明瞭な場合は、最後まで読んでもらえない可能性があります。採用担当者によい印象を持ってもらうためにも、書き出しを大切にしましょう。

端的に応募者の人柄を確認できるから

志望動機は、採用担当者が応募者の人柄や自社への熱意、キャリアパスなどさまざまな情報を確認する重要な項目です。


企業規模が大きくなるほど、応募者の数は多くなります。採用担当者は、通常業務の合間をぬって履歴書の内容を確認する場合が多く、限られた時間で情報把握をスピーディに行うために、志望動機の書き出しに注目していると考えられます。忙しい担当者の印象に残るためには、志望動機の中身も大切ですが、最初に目に入る書き出しが最も重要といえるでしょう。

文章力や思考力を確認できるから

採用担当者は、志望動機から論理的思考能力と思いやりや会社への熱意、仕事への取り組み姿勢などの情報をチェックしています。


たとえば、志望動機を結論から書き出し、整理されていてわかりやすい文章であれば、論理的思考能力、文章力があると判断できるでしょう。志望動機の書き出しから内容までを正しく書けているかで、採用担当者からの印象が変わります。


上手な志望動機を書く3つのポイント

こちらでは、採用担当者に好印象を与える上手な志望動機の書き方を紹介します。採用担当者の印象に残る志望動機を書くためにも、次に解説する3つのポイントを押さえておきましょう。

結論から記載する

志望動機を作成する際は、まず結論から書くことで読み手が「この文章で何を伝えたいか」をすぐに理解できます。結論を先に述べて、採用担当者の印象に残りやすい書き出しを意識しましょう。

論理的なまとまりのある文章が書けていると、採用担当者にも「情報の整理と分析がよくできる」と好印象を与えることができます。

なぜこの企業を選んだかを明記する

志望動機では必ず「私が貴社を選んだのは◯◯だからです」と明記しましょう。結論となる応募企業を選んだ理由があいまいだと、採用担当者から入社の意欲が低いのではないかという印象を持たれてしまいます。


なぜ自社を選んだのかという質問は、面接でも必ずといっていいほど聞かれる内容です。履歴書の志望動機に取り入れるだけでなく、面接対策としても準備が必要になります。応募企業を選んだ理由として、給与や賞与などの待遇のよさだけに焦点を当てるのは避けてください。

自分が貢献できる旨を記載する

志望動機には、自分が入社した際どのような貢献ができるかを記載しましょう。応募企業を選んだ理由とあわせて記載すると、情報が頭に入りやすいです。


貢献できるポイントを明記しておくと、採用担当者は応募者が入社後にどのような仕事への姿勢を持つかがイメージしやすくなります。貢献できるポイントを記載する場合は、具体的なスキルやポジションなどを取り入れてより明確に記載しましょう。

志望動機の具体的な例文4選

こちらでは、採用担当者に好印象を持ってもらうための志望動機の例文を紹介します。以下4つのパターンに分けて例文を記載します。

・活かせる資格がある場合

・これまでの経験を即戦力として活かせる場合

・未経験の場合

・応募企業に対して特別な思いを抱える場合


志望動機の作成に慣れていない人や、うまく書き始められない人は、自分にあったパターンの例文を参考にしてください。

活かせる資格がある場合

こちらでは、応募企業で活かせる資格を所有している場合の志望動機の例文を紹介します。


「私は、大学卒業後に1年間のブランクがありますが、その期間にPCスクールへ通い、ITパスポートやMOSの資格を取得しました。業務で活かせるよう、基本的なIT知識やPCスキルを向上させていきました。身に付けたスキルはもちろん、目標を定めてコツコツと学ぶ姿勢は、貴社の研修プログラムやエンジニア業務でも活かせると考えています。また、大学時代は4年間、引っ越しの荷物運搬のアルバイトを続けていました。このアルバイトを通して身に付けた粘り強さや体力、困難な状況でもあきらめない姿勢は、貴社の業務にも活かせると考えています。」


志望している職種で活かせる資格は、積極的にアピールしましょう。

これまでの経験を即戦力として活かせる場合

こちらでは、前職までの経験を即戦力として活かせることをアピールした志望動機を紹介します。


「貴社の賃貸仲介営業に興味を持ち応募させていただきました。貴社の強みである柔軟なコンサルティングを通じて、課題解決に貢献したいと考えています。


私は、前職でも賃貸仲介の営業を行っており、入居者が決まらない物件のオーナー様への支援が制限されてしまうことに懸念を感じていました。家賃の見直しだけではなく、リフォームや売却など、オーナー様にあわせた柔軟な提案ができればと考えていました。


貴社では、賃貸だけではなく売買やリフォーム事業を展開していると拝見し、地域に密着した営業により物件オーナー様との関係性も深く、提案しやすい環境であると感じています。貴社であれば、私の理想とする柔軟で多角的な提案を実現し、オーナー様の課題解決に大きく貢献できると考えています。」


前職も同じような業務についていたことを伝え、これまでの経験を活かせる旨をアピールしましょう。

未経験の場合

こちらでは、未経験の職種に挑戦する際の志望動機の例文を紹介します。


「自分の成果が数値化され、企業への貢献が明確な営業職に興味を持ち、貴社の営業職を希望いたしました。貴社では多岐にわたる業界との取り引きや、チーム全体で成功事例を共有し、実践力を養成するトレーニングがあると聞き、その点にも魅力を感じています。営業職は未経験ですが、これまでの経験で身に付けたコミュニケーション能力を生かし、先輩方の成功を参考に積極的に業務へ取り組み、早期に貴社の戦力になれるよう努めていきます。」


未経験であっても、貢献できるスキルがあるとアピールすると、採用担当者側も戦力になる可能性が高いと判断してくれるでしょう。

応募企業に対して特別な思いを抱える場合

こちらでは、応募企業に対して特別な思いを抱えている場合の志望動機の例文を紹介します。


「私が貴社を志望した理由は、顧客最優先を企業理念とする姿勢に魅力を感じたからです。以前、通信業界においてマーケティング職の長期インターンシップに参加し、利益を追求するだけでは売り上げに結びつかないことを理解しました。富裕層をターゲットに高額商品を売り込んでも効果がないことを学び、利益を上げるより顧客のニーズに応えることが重要であり、それがファンを獲得する近道だと気付きました。OB・OG訪問で、貴社は顧客のニーズにあわせて柔軟に対応しており、接客マニュアルを緻密に設定していないことを伺いました。この顧客最優先の姿勢が貫かれる貴社で、顧客目線での貢献ができればと考えております。」


企業の経営理念に触れ、OB・OG訪問で聞いた実際の業務についての内容を盛り込むと、応募企業の強みを強調した志望動機が書けるでしょう。

志望動機のNG例文3選

こちらでは、採用担当者の印象に残りにくいNGな志望動機の例文を紹介します。以下3つのパターンに分けて例文を記載します。

・結論が後回しになっている

・抽象的であいまいな表現が使われている

・自身の要望ばかり記載されている


採用担当者に、悪い印象を与えないようにするためにも3つのパターンをチェックしましょう。

結論が後回しになっている

「私は以前、賃貸仲介の営業をしていました。その中で、入居者がなかなか見つからない物件のオーナーに対する支援には限界を感じていました。家賃の見直しを提案するだけでは問題が解決しないことを理解していました。


具体的には、物件のリフォームやリノベーション、あるいは売却など、幅広い提案が必要だと考えています。そのため、幅広い提案ができる会社に転職したいと思っています。


貴社では、リフォームやリノベーション、売却など、幅広い提案ができると感じました。貴社の一因として、物件オーナーの課題を解決したいと考えています。」


結論が後回しになっていると、結局何を伝えたいかがわからなくなってしまいます。

抽象的であいまいな表現が使われている

「貴社の将来的な展望や社会への貢献に共感し、応募いたしました。未経験ではありますが、貴社での成長に貢献したいという強い意志を持っています。」


志望動機が抽象的であり、ほかの企業にも流用できる内容で書かれていると、採用担当者の印象に残りにくく、採用担当者は「あまり入社意欲が高くないのでは」と感じる可能性があります。応募企業の強みや特徴について触れ、具体的な志望理由を作成しましょう。

自身の要望ばかり記載されている

「個人の成果に対して報酬がリンクし、キャリアアップがしやすい環境に魅力を感じ、志望しています。成果に応じた給与アップや若手がスキルを高める機会が豊富な制度は、私の成長志向にぴったりだと思います。個々の力で成果を上げ、貴社の発展に貢献したいと考えています。」


志望動機で給与条件のみに触れている文章は、あまりよい印象を持たれません。条件面にしか魅力を感じていないと捉えられてしまうため、応募企業の事業内容や企業理念などに触れ、自分がどのように貢献できるかをアピールしましょう。

書き出しとあわせてチェックしたい締めくくりのポイント

志望動機の書き出しが、応募者の第一印象を決める要素なら、志望動機の締めくくりは、最も印象に残りやすい要素です。採用担当者によい印象を持ってもらうために、締めくくりには前向きな文章を盛り込みましょう。


たとえば、「貴社のために◯◯部で経験を積み〇〇を目指したい」など、入社後の展望を記載すると、採用担当者も応募者のイメージをつかみやすくなります。企業が応募者のキャリアパスをイメージできるような内容を意識した締めくくりが大切です。

志望動機に関するFAQ

こちらでは、志望動機に関連するよくある質問に回答していきます。初めての就活や久しぶりの転職活動をすると、志望動機の書き方で不安になります。よくある疑問を解消して、効果的な志望動機を作成しましょう。

志望動機に待遇面を記載してもよいですか?

志望動機で待遇面ばかりに触れるのは避けたほうが無難です。会社選びの基準が「給与」「残業時間の少なさ」などの条件面だけであると、採用担当者からすれば「会社そのものを見ていない」と感じてしまいます。また、ほかに好条件の企業があればそちらの内定を取るのではないかと考える企業もいるでしょう。給与については、面接時の最後に質問で確認する方法がおすすめです。

志望動機は履歴書と面接で同じことを話してもよいですか?

履歴書と面接の志望動機は、必ず内容を一致させる必要があります。整合性のない内容を話してしまうと面接官は不信感を抱いてしまいます。ただし、履歴書に書いてある志望動機の内容をそのまま面接で話すのではなく、履歴書には書ききれなかった内容を補う形で話しましょう。面接では具体的な例やエピソードとともに、数値を交えた実績や評価のアピールがおすすめです。

字が汚いため内容でなく第一印象でマイナス評価を受けそうです

字が汚いと感じる場合は、ゆっくり丁寧に書くよう心がけましょう。また、どうしても字の汚さが気になるときは、パソコンやスマホでの作成がおすすめです。パソコンであれば、ExcelやWordのフォーマットを利用して効率的に履歴書を作成できます。近年は、手書き以外の履歴書も増えてきているため、企業で特別指定がなければ、パソコンやスマホで作成した履歴書を提出しても問題ありません。

履歴書の志望動機は書き出しが第一印象を決める

履歴書の志望動機は、採用担当者が特に注視する部分ですが、中でも書き出しは第一印象を決める重要な部分です。多くの履歴書を確認する採用担当者の印象に残る志望動機を作成するためには、結論から書き出し情報を整理して記載する必要があります。今回紹介した、志望動機の例文を参考に、応募企業ならではの魅力を盛り込んだ志望動機を作成しましょう。


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