【業種別】個人営業の履歴書・志望動機のポイントを徹底解説!

履歴書は、自身のプロフィールを簡潔に伝えるための書類であるため、ルールに従って正確に記載することが大切です。そのうえで、応募する職種や企業に適した人材であることを志望動機でアピールします。
今回は、個人営業の業種ごとに求められる人物像と、志望動機の書き方を解説します。
個人営業とはどのような職種を指す?

個人営業とは、法人向けの営業ではなく、個人の顧客を対象として商品やサービス販売を行う職種です。商材はさまざまで、以下のようなものが挙げられます。
【商材の種類】
1.保険
2.金融商品
3.住宅・不動産
4.自動車
5.冠婚葬祭
6.旅行・レジャー
7.インターネット回線
8.ウォーターサーバー販売
9.教育サービス
対象とする年代や属性、取り扱う商材によってアプローチ方法が異なるため、業務内容も多様です。電話によるテレアポや自宅訪問によって新規顧客を開拓したり、店舗のカウンターで来店した個人に対して相談に応じたりと、営業スタイルもさまざまです。
つまり、「個人営業」といっても業務内容が異なるため、求められる人物像も異なります。履歴書を作成する際には、職種ごとにどのような人材が求められるか把握しておくことが大切です。
【個人営業の履歴書】基本的な書き方
次に、個人営業として就職・転職する際に使用する履歴書の書き方を押さえましょう。履歴書は、応募者の必要なプロフィールを簡潔に伝えるための書類です。したがって、個人営業に応募する際にも、職種ごとで書き方に大きな差はありません。履歴書には、以下のように記載する内容が決まっています。
【履歴書の記載内容】
・基本情報(氏名・生年月日・住所・連絡先)
・学歴・職歴
・免許・資格
・志望動機
履歴書を作成する際には、正しい様式に沿って、誤字脱字を避けて正確に記載することが大切です。ルールに沿って履歴書を作成することで、ビジネスマナーや仕事への向き合い方も丁寧であると評価されるでしょう。
履歴書の中でも、志望動機欄は応募企業へ意欲をアピールできる項目となるため、何を書くかしっかり考えてから記入する必要があります。個人営業への就職・転職を目指す際、応募先の業務を詳しく理解したうえで、志望動機を作成しなければなりません。応募企業ごとに、個人営業として求められる人物像を押さえて志望動機に落とし込みましょう。
【保険業】個人営業の履歴書作成・志望動機のポイント

続いて、個人営業の職種ごとに履歴書・志望動機作成のポイントを解説していきます。まずは、保険業の個人営業に応募する際のポイントです。求められる人材を押さえて、志望動機を作成しましょう。
求められる人材
保険業界の個人営業では、以下のような人材が求められます。
【保険業界の個人営業に求められる人材の特徴】
・人のために働くことにやりがいを感じる
・信頼関係を築ける魅力や人間性がある
・課題を見つける力と問題解決力がある
・人と接するのが好き
・保険関連の知識が豊富
保険業界の個人営業は、顧客との信頼関係を築くことが求められるため、人間性やコミュニケーション能力が大切になります。また、お客様一人ひとりの状況やライフプランに合わせた保険商品を提案するために、商品に関する豊富な知識も必要です。人と接することが好きで、だれかのために働くことにやりがいを感じる人に向いている職業と言えるでしょう。
志望動機の書き方と例文
保険業界の個人営業に応募する際の志望動機の例文は、以下の通りです。
志望動機の例文
私が保険業界を志すようになったのは、母の病気がきっかけでした。幸いにも、貴社の提供する生命保険に加入していたことから、金銭面の不安なく治療でき、現在は完治しています。母の病気を経験するまで、保険はそこまで必要ないのではと感じていました。しかし、家族の病気を経験し、もしもに備える生命保険の重要性を知ったことで、日常的にも保険の知識を十分に持つことが大切だと実感しました。
私のように、生命保険の必要性に気づいていない方も多いと思います。私自身の経験談をもとに、より多くの人に安心できるくらしを提案したいと考え、貴社を志望しました。現職では法人営業を行っており、培ってきたコミュニケーション能力やヒアリング力が活かせると考えています。
上記のように、自身の経験やライフステージの変化によって、保険の必要性を実感したというエピソードは説得力があります。家族や自身の病気・けがといった大変な経験がなくても、身近な人の出来事を自分ごととして考えることが大切です。
【金融業】個人営業の履歴書作成・志望動機のポイント

次に、銀行や証券会社をはじめとする金融業の個人営業を目指す際の履歴書・志望動機作成のポイントをお伝えします。金融業の個人営業として求められる人材を把握して、志望動機作成に活かしましょう。
求められる人材
金融業界の個人営業に向いているのは、以下のような人材です。
【金融業界の個人営業に向いている人材の特徴】
・数字を扱うことが得意
・コミュニケーション能力がある
・仕事の貢献度を実感したい
・資産運用など専門的な知識が豊富
金融業界の個人営業は、自社商品を十分に理解して伝えられる専門的な知識とコミュニケーション能力が求められます。とりわけ、金融業界は計算が必要になる業務が日常的に想定されるため、数字を扱うことが苦ではない人に向いています。
また、金融業界の個人営業は、顧客へ直接アドバイスができ、数字で結果が見えやすいため、貢献度が実感しやすい職種です。仕事を通じて人の役に立ちたいと考えている人は、やりがいを感じられるでしょう。
志望動機の書き方と例文
金融業界の個人営業を目指す際、履歴書に書く志望動機の例文は以下の通りです。
志望動機の例文
私は現在、証券会社で企業向けの資産運用を提案する営業職に従事しています。仕事の中で、顧客企業の担当者の方から個人向け投資に関するご相談もしばしばあり、個人投資に関する金融商品を扱う職種に興味を持ち始めました。
中でも、全国に支社があり、個人の顧客との関係性を大切にしている貴社に魅力を感じています。投資という不確実性のある商品を顧客に勧めるためには、金融商品に関する専門知識だけでなく、信頼関係を築く力や誠実さが必要だと考えております。現職は企業向け商品を扱っていますが、企業担当者の方と信頼関係を作る力を培ってきました。現職で得たスキルをもとに、貴社で顧客とのやり取りに活かしたいと考えています。
金融業界は志望者が多いため、選考を勝ち抜くためには、より印象に残る志望動機を作ることがポイントになります。営業の経験があれば、コミュニケーションスキルに触れながら、どのように活かせるか伝えましょう。
未経験であっても、お客様の人生に関わることにやりがいを感じるなど、アピールできるポイントはあります。特に、企業の理念や特徴と親和性を伝えることで、説得力が増します。
【不動産業】個人営業の履歴書作成・志望動機のポイント

続いて、不動産業界の個人営業として履歴書に記載する志望動機の書き方をお伝えします。不動産業の個人営業としての素質を押さえたうえで、志望動機を作成してください。
求められる人材
不動産業の個人営業として、求められるのは以下のような人材です。
【不動産業の個人営業に向いている人材の特徴】
・人と関わることが好きで接客が苦ではない
・ストレスやプレッシャーに強い
・忍耐力やストレス耐性がある
・目標達成に意欲的
・責任感がある
個人営業は、人との関わりが必要不可欠です。とりわけ不動産業の営業は、物件を借りたい・買いたい人の接客だけでなく、物件のオーナーなど幅広い顧客対応が求められます。住宅や土地をはじめ扱う物件が高額になるケースも多く、顧客との信頼関係を構築していくためにも、コミュニケーション能力は不可欠です。
また、不動産業の個人営業は売り上げ目標が設定されることが多いため、目標達成に向けて努力を惜しまない姿勢が求められます。根気強く商談や交渉が必要な場面もあるため、忍耐力やストレス耐性がある人は、不動産業の個人営業に向いているでしょう。
志望動機の書き方と例文
不動産業の個人営業として履歴書に記載する、志望動機の例文は以下の通りです。
志望動機の例文
目標達成を目指す向上心とコミュニケーション能力に自信があります。現職の太陽光パネル設置の営業をはじめたばかりのころは、なかなか成果を上げられませんでした。しかし、「社内の売り上げ1位を目指す」という目標のもと試行錯誤し、売り上げに貢献したことで表彰された経験があります。
近年は不動産を購入してから太陽光パネルの導入を考えている方も少なくありません。現職の知識を活かしながら、貴社で不動産の提案ができるのではと考えております。不動産業界は未経験ではありますが、現職で培った営業ノウハウや知識を貴社で活かし、不足している専門知識を補いながら貢献していく所存です。
不動産業界未経験であれば、前職やアルバイトにおける営業・接客経験を盛り込むことで、アピールにつながります。具体的な実績があれば、目標達成に向けて努力したエピソードや、主体的な成長意欲が伝えられる内容を挙げ、応募企業でどのように再現できるか示すと高評価につながるでしょう。
【自動車販売業】個人営業の履歴書作成・志望動機のポイント

最後に、自動車販売業の個人営業を目指す際の、履歴書・志望動機のポイントをお伝えします。どのような人材が求められているか、チェックして志望動機に盛り込みましょう。
求められる人材
自動車販売業の個人営業に求められるスキルは、以下の通りです。
【自動車販売業の個人営業に求められる人材の特徴】
・車が好きで自動車の知識が豊富
・目標達成意欲が強い
・成果主義があっている
・コミュニケーション能力に自信がある
・新しい知識を学ぶことが好き
自動車販売の個人営業になるためには、車に関する知識が必要不可欠です。もともと自動車が好きであれば、専門的な知識も楽しみながら覚えられるでしょう。
また、自動車販売の個人営業は、営業成績によって報酬が支給されるインセンティブ制度が設けられていることも多くあります。目標達成意欲があれば、自動車販売業の個人営業にやりがいを感じられます。
志望動機の書き方と例文
自動車販売業の個人営業に応募する際の志望動機の例文は、以下の通りです。
志望動機の例文
私は、学生時代にアパレル販売店でアルバイトをしておりました。販売ノルマがあり、アルバイトをはじめた当初は苦手意識がありました。しかし、「選んでもらってよかった」と感謝してもらったことをきっかけに、やりがいを持って目標達成するため、声掛けや提案のノウハウを培い、販売成績を伸ばしてきました。
こうした経験から、お客様の生活に寄り添うより大きな商品販売に携わりたいと思い、かねてから好きだった自動車の販売営業を行いたいと考えるようになりました。とりわけ、貴社のお客様との信頼関係を重視する方針に魅力を感じ、志望いたしました。
営業経験者であれば、具体的な実績や達成するために努力したエピソードを盛り込むことで、説得力が増します。未経験でも、アルバイトやサークル活動の経験から営業職に活かせる強みを伝えても良いでしょう。自分の強みとするスキルや具体的なエピソードと、応募企業の特徴の共通点を明確にすることでアピールにつながります。
個人営業の履歴書に関するよくある質問

最後に、個人営業の履歴書に関する疑問を解決していきましょう。
履歴書以外に必要な書類はある?
個人営業でパートやアルバイトに応募するのであれば、履歴書のみ提出するケースが一般的です。ただし、正社員への応募であれば、履歴書と職務経歴書をセットで求められることが多くあります。
職務経歴書には、担当業務や役割を明確にしながら具体的に職歴を伝える役割があります。個人営業に応募するのであれば、応募企業によって業務内容や求められるスキルが異なります。企業側が応募者の経験やスキル、知識を正しく把握できるように、担当業務について分かりやすく記載しましょう。
履歴書以外に必要な書類はある?
個人営業を行うために、必ず資格が必要になるわけではありません。しかし、業界によって業務に関わる資格があると、仕事に活かせます。例えば、保険商品や投資サービスを扱う業種では、ファイナンシャルプランナー、不動産を扱う業務では宅地建物取引士といった資格があると強みになるでしょう。
個人営業の履歴書は職種ごとに求められる人物像を考えて作成しよう!

個人営業を目指す際の履歴書の書き方や差がつく志望動機のポイントをお伝えしました。個人営業といっても、職種によって求められる人物像はさまざまです。応募企業に適性を評価してもらうためにも、それぞれの業界において個人営業に求められる人材をしっかりと研究したうえで、意欲を伝えられる志望動機を作成しましょう。
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