機械エンジニアの履歴書・志望動機の書き方|記載すべき資格も

機械エンジニアの履歴書の書き方


機械エンジニアとして就職・転職する際に欠かせないのが履歴書です。採用担当者が一番初めに目にする書類として、印象を良くしたいものです。しかし、具体的にどのような内容で書くと良いか悩む方は多いでしょう。

今回は、機械エンジニアの履歴書の書き方、志望動機の書き方を例文とともに紹介します。アピールポイントになる資格も紹介するので、履歴書の書き方で悩んでいる方はぜひ参考にしてください。

機械エンジニアの履歴書作成の基本的な内容と注意点


機械エンジニアの履歴書を作成するときは、やみくもに書き始めるのではなく、書き方と注意点を押さえておくことが大切です。用紙により内容が異なる場合がありますが、今回は一般的な履歴書について、基本的な書き方と気をつけたいポイントを紹介します。

【機械エンジニアの履歴書】基本的な内容

機械エンジニアの履歴書には、基本的に以下のような内容が含まれます。

【機械エンジニアの履歴書に記載する主な内容】
・日付
・氏名
・生年月日・年齢
・現住所
・電話番号
・連絡先
・写真
・学歴
・職歴
・免許・資格
・志望動機
・本人希望欄


また、機械エンジニア、機械設計といった職種の履歴書では、自己PR欄も大切な項目なので、必ず記載します。証明写真は、半年以内に撮影したものを使用し、サイズは指定がなければ縦4cm×横3cmの写真を添付することが基本です。

【機械エンジニアの履歴書】記入時に気をつけたいこと

機械エンジニアの履歴書を記載する際には、以下のようなポイントがあります。

【機械エンジニアの履歴書を記載する際のポイント】
・履歴書作成はパソコンでも手書きでもどちらでも良いが、企業側から指定がある場合は従う
・手書きの場合は黒のボールペンを使用し、丁寧に読みやすい文字を意識する
・書き損じた場合は、修正液や修正テープを使用せず、新しい用紙に書き直す
・パソコンで作成する場合は文字のサイズ・フォントを統一する
・履歴書は使い回さない
・西暦・和暦は履歴書内で統一する
・敬称は「貴」+○○で記載する
・誤字脱字、空欄がないように注意する
・年齢は提出時時点の年齢を記載する


機械エンジニアは、丁寧さや正確さを求められる職種であるため、履歴書も美しい仕上がりを心がけましょう。なお、職務経歴書を併せて提出する場合は、履歴書と内容が重複しないよう注意が必要です。

機械エンジニアの志望動機の書き方とポイント

機械エンジニアの志望動機欄の書き方


機械エンジニアの履歴書のうち、志望動機は重要な項目の1つです。志望動機を書くときは、企業側が求めている人材を把握し、アピールすることが大切です。ここでは、志望動機の書き方のポイントを紹介します。

機械エンジニアになりたい理由を分かりやすく示す

機械エンジニアの志望動機を記載するときは、まず機械エンジニアになりたい理由を分かりやすく示すことが大切です。機械エンジニアとしてどんな仕事をしたいのか、機械エンジニアを目指すことになったきっかけを、エピソードを交えて記載しましょう。

また、機械エンジニアは機械の開発や製造といったあらゆる工程に携わる仕事です。複数ある工程のうち、興味がある分野や得意な分野を具体的に示すと、採用担当者がどんな人物かイメージしやすくなります。

なぜその企業を選んだのか理由を明確にする

志望動機を記載するときは、なぜ応募先の企業を選んだのかが重要です。機械エンジニアの仕事は、企業によって設計する機械や特徴が異なり、必要としている人材の経験や技能はさまざまです。

企業について、理念や力を入れている事業のほか、取り扱っている機械製品や顧客層まで具体的に調べ、共感できる点や自分が活躍できる分野、やりたい仕事を伝えましょう。

将来のビジョンを踏まえた志望動機にする

企業でどのように働きたいのか将来的なビジョンを示すことも大切なポイントです。機械設計エンジニアとして将来性のある志望動機が書かれていると、単に「機械設計の仕事がしたい」というよりも、長期間貢献してくれる人材だと期待してもらえるでしょう。

自分が企業で活かせるスキルを整理し、具体的にどのように貢献したいと考えているか、どんな機械エンジニアになりたいと思っているのかを自分なりの言葉でまとめるのがおすすめです。

【機械エンジニアの履歴書】状況別の志望動機の例文

機械エンジニアの履歴書の例文


ここからは、機械設計エンジニアの履歴書に記載する志望動機の例文とポイントを紹介します。未経験者、他の職種からの転職、同じ業種からの転職の3つのケースで紹介するので、自分の置かれている状況に合わせて参考にしてください。

【未経験者向け】志望動機の例文

機械エンジニアとして、未経験の方や新卒の方が志望動機を書く際の例文は下記のとおりです。

志望動機の例文
貴社が行っている航空開発に私も携わりたいと考え、志望しました。大学では機械工学を専攻し、実際に製品開発にかかわりたいと思ったのがきっかけです。

機械設計の分野では、大学のゼミで研究も行い、論文をまとめ発表しました。また、貴社では未経験者でも機械設計、工程設計といったキャリアアップを踏めるところに魅力を感じています。

大学で学んだことを活かしながら、機械エンジニアとして経験を積み、製品開発や製品のクオリティの維持に貢献したいと思います。


機械エンジニアとして未経験の方は、新しいことへチャレンジする意欲をしっかりと伝えるために、具体的に志望動機を伝えることがポイントです。社会人経験がある場合は、ソフトウェア操作スキルや機械工学を学んだ経験といった資格や知識を記載することで、採用の可能性が広がります。

また、機械エンジニアに直接かかわらなくても、社会人としてのスキルやマナーで記載できるものがあれば評価されるケースもあります。

【他の業種からの転職を考えている方向け】志望動機の例文

他の業種から機械設計のエンジニアへ転職を考えている方向けの志望動機の例文は、以下のとおりです。

志望動機の例文
貴社を志望したのは、自動車関係のものづくりに魅力を感じたためです。現職では、自動車整備士として従事してきましたが、自動車のエンジンの設計や開発にかかわりたいと考えました。

機械エンジニアの経験がありませんが、整備現場で得た点検・修理技術から、製品開発部門で製品のクオリティ向上に貢献したいと考えています。さまざまな業務に取り組み、エンジニアとしてステップアップしていきたいと思います。


他の業種から転職する場合は、異職種に挑戦しようと思った明確が理由を示すことが重要です。前職で得たスキルや知識のうち、応募する企業で活かせる内容を分かりやすくまとめるほか、経験がないことをカバーできる内容を記載できると良いでしょう。

【同業種からの転職を考えている方向け】志望動機の例文

同業種から転職する方が、志望動機を書く際の例文は下記のとおりです。

志望動機の例文
大学で機械工学科を卒業後、工作機器メーカーで業者向けの産業機械の設計に携わってきました。基本設計と概念設計に携わり、現場でのマネジメント業務の経験もあります。

転職の動機は、一般ユーザー向けの製品設計に携わりたいと考えたためです。もともとカメラが好きで、貴社では設計に挑戦できるところにも魅力を感じています。

これまで経験してきた工作機器設計の知識や経験を活かし、貢献していきたいと考えております。


同業種から転職する際の志望動機を書くときは、ネガティブではなくポジティブな理由になるように意識して記載することが大切です。また、これまでの知識やスキルのうち、応募先の企業に貢献できる部分も示しアピールすると良いでしょう。

機械エンジニアの志望動機を書く際の注意点

志望動機を書く際の注意点


志望動機を記入する際は、記載を避けた方が良い内容があるといったように、注意しておきたいポイントがあります。志望動機を書く前に目を通しておきましょう。

接遇面ばかりを志望理由にあげない

1つ目は、接遇面ばかりを志望理由に書かないという点です。仕事を探すうえで、給与や福利厚生は重要なポイントの1つではありますが、志望動機のうち主な内容が接遇面になってしまうと、機械エンジニアとしての意欲が伝わりにくくなってしまいます。

採用担当者によっては「仕事へのやる気を感じられない」と捉えられてしまう可能性があるため、記載するなら志望動機のうち一部に留めるか、全く記載しないようにしましょう。

学ぶことだけを書かない

就職した後に勉強することは大事ですが、「貴社で学びたい」といった表現は受け身な人だと捉えられてしまう可能性があります。また、勉強することだけを記載すると、自己成長ばかりを考えていると思われてしまうかもしれません。

企業は生産性がある人を求めているため、学んだことでどのように企業に貢献できるのか、採用するメリットを絡めて記載すると良いでしょう。

他の企業や前職に対するネガティブな内容を書かない

転職する方が志望動機を書くときは、他の職種や前職のネガティブな面を記載すると採用担当者に「愚痴ばかり言う人」だと思われてしまいます。また、前職と同じ理由で辞めてしまうのではないかと考えられて、採用に結びつきにくくなる可能性があります。

転職を考えている方は、前向きな理由を掲げることが重要です。ネガティブな理由で退職したとしても反省点や入社後の目標を交えるなど、ポジティブに言い換えて記入しましょう。

機械エンジニアの履歴書に関するよくある質問

履歴書に関するよくある質問


最後に、機械エンジニアの履歴書に関するよくある質問にもお答えします。履歴書を書き始める前に知っておくと履歴書を書く際にまとめておくべきポイントが分かるため、目を通しておきましょう。

機械エンジニアの履歴書に書くべき知識や経験とは?

機械エンジニアの履歴書を書く際にアピールポイントになる知識や経験は、たくさんあります。

まず、機械設計をする際には、CADやCAMといったツールを用いるため、ソフトウェアの操作技術があると良いでしょう。また、工程設計や設備導入、他の業種の機械設計経験がある場合は、記載すると有利に働く可能性があります。

さらに、機械エンジニアは、クライアントとの打ち合わせやほかの領域のスタッフとの連携作業が多いため、コミュニケーション能力が大切です。また、企業によっては海外エンジニアとのやりとりや英文資料を読む機会があることから、英語力が求められるケースもあります。

機械エンジニアの履歴書に書けるのはどんな資格?

機械エンジニアとして働く際に役立つ資格はたくさんあります。主なものは、技術士やCAD利用技術者試験、機械設計技術者試験です。

【技術士】
技術士は、公益社団法人日本技術士会が主催している資格試験です。科学技術の知識や応用力を認定する国家資格で、難易度は高いといわれます。技術士の試験のうち機械部門に合格すると機械系エンジニアとしての確実なスキルや知識を有すると認められます。

【機械設計技術者試験】
日本機械設計工業会が行う、機械設計の技術を認定する資格です。1~3級の3段階あり、1級、2級では安全で効率的な機械を経済的に設定する機械設計技術者の総合能力があると認定されます。資格があると、企業によっては資格手当の対象になるケースもあります。

【CAD利用技術者試験】
一般社団法人コンピュータ教育振興協会が行っている試験です。CAD利用技術者試験は、機械設計エンジニアには必須ともいえます。現在はさまざまな設計プロセスにおいてCADを使用することから、試験を受け、級を有することで就職・転職時に有利に働くでしょう。

自分が保有しているスキルや資格が、応募する企業の求めているものと一致すると、アピールできるポイントになります。志望動機を書く際にアピールしやすくなるため、企業のニーズとともに自分のスキルや資格をまとめておきましょう。

志望動機の文字数はどのくらいが良い?

志望動機の文字数に指定があれば、9割以上を目安にして書くことがおすすめです。指定がない場合は200~300文字を目安に記載すると良いでしょう。少なすぎると、志望する意欲が感じられないと判断されてしまう可能性があります。一方であまり長すぎると、読みにくく採用担当者の負担になってしまうでしょう。

また、文字数で悩んだ際は、余白があまり生まれないような文字の大きさを意識して書くのもポイントです。

機械エンジニアの履歴書は分かりやすく簡潔に書こう

機械エンジニアの新入社員


機械エンジニアは、丁寧さや正確性が求められる仕事です。履歴書においても、丁寧に正確に記載するように意識することで採用担当者の印象が良くなるでしょう。

また、応募する企業により仕事内容が大きく異なるため、自分がどのように働きたいのか、どう貢献できるのかを具体的に記入することが大切です。今回紹介した例文を参考に、採用につながる履歴書を作成してください。

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