営業職の職務経歴書の書き方とサンプル例文!職種別の書き方も解説

営業職の職務経歴書の書き方とサンプル例文!職種別の書き方も解説



営業職での転職を考えたときに「職務経歴書には何を書けばよいのか」「実績をどう伝えるべきか」で悩む方も多いのではないでしょうか。営業職は成果が重視される職種のため、職務経歴書の内容次第では、評価が大きく変わることもあります。

本記事では、営業職の職務経歴書の書き方を、職種別に例文を交えながら解説しました。これから職務経歴書を作成する方はもちろん、過去に書いた職務経歴書を見直したい方にも役立つ内容です。職務経歴書を作成する際には、ぜひ参考にしてください。

営業職の職務経歴書で押さえたい5つのポイント

営業職の職務経歴書で押さえたい5つのポイント


営業職の職務経歴書では、扱う商材の内容や、顧客層、営業スタイルなどを具体的に伝えることが重要です。これらを意識して書くことで、自分の強みや経験が、採用担当者に伝わりやすくなります。

1.どのような商材を扱っていたのか

自分がこれまでに扱ってきた商材やサービスについては、できるだけ具体的に記載しましょう。
たとえば「食品を扱っていました」とだけ書いた場合は、「どのような食品なのか」「企業向けなのか個人向けなのか」など、詳しいイメージが伝わりにくくなります。

また、商材の単価や取引の規模も書くと、営業経験の深さや商材の営業難易度が伝わりやすくなります。

2.どのような顧客を対象にしていたのか

営業職は「法人向け」と「個人向け」に大きく分かれます。社員数や売上など、取引先の規模感も伝えておくと、より具体的に伝わるでしょう。

これまで対象としてきた営業先によって、培われるスキルは違います。そのため、応募先の営業スタイルにマッチしているかをイメージさせることが大切です。

3.実績を数値で示す

これまでの実績や成果を数値で具体的に示すことは、職務経歴書の説得力を高めるうえで非常に有効です。以下のような項目はアピール材料になります。

数値で示すと効果的な実績
・契約件数
・目標達成率
・営業成績の社内順位


目立った実績がない場合でも、「1日〇件のテレアポを行った」「〇枚のポスティングを継続した」など、日々の行動量を示すことで、努力の姿勢や仕事への取り組み方が伝わります。

4.新規営業かルート営業か

営業には「新規営業」や「ルート営業」「反響営業」など、さまざまな手法があり、それぞれに求められるスキルが異なります。自分の経験してきた営業の種類を記載することで、応募先企業の営業スタイルと合っているかを判断する手がかりとなるでしょう。

「飛び込み営業」や「DM送付」など、どのようにアポイントを獲得していたのかも記載すると、得意な営業スタイルが伝わりやすくなります。

5.営業戦略や工夫したポイントを具体的に記載する

実績や成果をアピールする際には、エピソードを交えて書くことで、これまで実践してきた工夫や取り組みが伝わりやすくなります。一方で、「やる気」や「営業職への熱意」だけを強調すると、抽象的すぎて実績が伝わりにくくなります。

営業職の職務経歴書の基本構成と書き方


営業職の職務経歴書には、基本となる構成があります。それぞれの項目について、書き方のポイントを分かりやすくご紹介します。

タイトル・氏名・日付

ページの冒頭には「職務経歴書」と書きます。日付は提出日を記載し、姓と名の間には空白を入れましょう。

職務要約

これまでのキャリアを、簡潔にまとめて記載します。文字数の目安は250文字程度です。
職務要約は、採用担当者が最初に目を通す部分であるため、応募企業との関連性を意識しながら書くことが大切です。

職務経歴

これまでに携わってきた業務内容を、会社ごとにまとめて記載します。ここでポイントとなるのが、年表のように職歴を並べるのではなく、それぞれの業務でどのような工夫をし、成果につなげてきたのかを具体的に書くことです。

職務経歴欄は、自己PRの根拠となる重要な部分です。職務経歴と自己PRの内容には、一貫性を持たせましょう。

活かせる経験・知識・技術

入社後すぐに活かせそうな経験やスキルがあれば、職務経歴書に記載しましょう。こうした内容は、採用担当者の目に留まりやすく、即戦力として評価される可能性があります。

営業職であれば、「新規開拓」や「ターゲット選定」などの経験やスキルはアピールにつながるため、記載するとよいでしょう。

資格

記載できる資格がない場合は、空欄にするのではなく「特になし」と書いておきましょう。
空白のままだと、単なる書き忘れと受け取られる可能性があるためです。また、現在勉強中の資格があれば「資格修得のため勉強中」と記載することも可能です。

自己PR

自己PR欄には、「自分を採用するメリット」と「入社後にどのように貢献できるか」を具体的に書くことが重要です。単に自分の長所を述べるのではなく、強みをどのように仕事に活かして貢献できるのかを、明確に伝えましょう。

【職種別】営業の職務経歴書の例文とポイント

【職種別】営業の職務経歴書の例文とポイント


ここからは、営業の職種別に、職務経歴書の書き方と例文を解説します。

法人営業の職務経歴書


職務経歴書のサンプル例文
■職務要約
法人向け営業を5年間担当し、主に新規開拓を実施。年間売上〇億円達成し、前年比〇〇%の成長を実現。提案型営業を得意とし、クライアントの課題解決に貢献してきました。

■職務経歴
□20XX年〇月〜20XX年〇月 株式会社〇〇
◆資本金:〇〇万円 従業員数:〇〇名

【業務内容】
SaaS商材の法人営業(BtoB)
新規顧客開拓と既存顧客のフォロー
顧客の課題ヒアリングとソリューション提案
CRMツールを活用した営業活動

・実績
年間契約件数〇〇件(前年比〇〇%)
チームリーダーとしてメンバー育成に従事

■活かせる経験・知識
課題解決型営業
IT業界の知識
提案資料作成(PowerPoint、Excel)

■資格
ITパスポート(20XX年取得)
TOEIC 800点

■自己PR
顧客の課題を的確に把握し、最適なソリューションを提案できる強みがあります。

SaaS営業では、お客様の業務効率化を目的とした提案が求められます。現状分析を行ったうえで、どのようなシステム導入が最適かを分かりやすく説明することを心がけています。

過去には、A社向けにクラウドERPの導入提案を行い、業務効率を〇〇%向上させることに成功しました。さらに、導入後のフォローアップも丁寧に行うことで、リピート契約につなげています。

こうしたコンサルティング営業のアプローチにより、年間契約件数を前年比〇〇%増加させることができました。
今後も、顧客のビジネスに貢献できる営業活動を目指してまいります。


法人営業の職務経歴書のポイント
・課題解決までのプロセスや、提案内容を伝えるプレゼン力が評価されやすい
・売上や契約件数、達成率などの実績は、必ず数値で示して説得力を高める
・応募企業と関連性のある業界や商材の営業経験があれば、明確に伝えることでマッチ度をアピールできる



個人営業の職務経歴書


職務経歴書のサンプル例文
■職務要約
不動産営業として3年間勤務し、個人顧客向けの住宅販売を担当。年間売上〇〇円を達成し、社内トップセールスとして表彰。顧客のニーズを引き出すヒアリング力とクロージング力が強みです。

■職務経歴
□20XX年〇月〜20XX年〇月 株式会社〇〇
◆資本金:〇〇万円 従業員数:〇〇名

【業務内容】
個人向け不動産販売(マンション・戸建て)
物件の提案・内見・契約業務
資金計画のアドバイスとローンの相談対応

・実績
年間売上〇〇万円(社内〇位)
成約率〇〇%向上(前年対比+〇〇%)

■活かせる経験・知識
ヒアリング力を活かしたニーズ把握
クロージングスキル
ローン・金融商品の基礎知識

■資格
宅地建物取引士(20XX年取得)

■自己PR
お客様に寄り添い、信頼関係を構築することを大切にして営業活動を行ってきました。

不動産業界では一生に一度の大きな買い物をされるお客様が多く、不安や疑問を一つひとつ解消しながら、納得感のあるご提案をすることが重要です。
私は、ヒアリングを徹底し、お客様が本当に求めている条件を引き出して、それに合った最適な物件を提案することを心がけています。

その結果、これまでに契約率を前年比〇〇%向上させることができました。

また、購入後のアフターフォローにも力を入れたことで、お客様からの紹介件数が前年比〇〇%増加しました。今後も、お客様にとって信頼できる営業担当者として、満足度の高いご提案をしていきたいと考えています。


個人営業の職務経歴書のポイント
・個人営業では、さまざまな顧客と関わるため、どのように信頼関係を築き成果を上げたのかを伝える
・不動産や金融など、専門的な知識を扱うことが多いため、関連する資格を持っている場合は積極的にアピールする
・資格を持っていなくとも、商材に対して真摯に学ぶ姿勢や、知識習得のために取り組んだ経験がアピール材料となる

IT営業の職務経歴書

職務経歴書のサンプル例文
■職務要約
IT業界にて、法人向けクラウドソリューション営業を5年間経験。年間売上〇〇億円を達成し、新規契約件数前年比+〇〇%向上。顧客への課題解決型提案を得意とし、導入支援まで一貫して対応。

■職務経歴
□20XX年〇月〜20XX年〇月 株式会社〇〇
◆資本金:〇〇万円 従業員数:〇〇名

【業務内容】
SaaS商材の新規・既存顧客営業
デジタルマーケティングを活用したリード獲得
顧客の業務改善提案とDX支援

・実績
契約件数〇〇件(前年比+〇〇%)
売上〇億円達成(目標達成率〇〇%)

■活かせる経験・知識
クラウドサービス(AWS、Azure)
データ分析(BIツール、CRM)

■資格
AWS認定資格(20XX年取得)

■自己PR
IT営業においては、単なる製品の販売だけではなく、お客様の業務課題を解決するためのコンサルティング提案が重要だと考えています。

私は、データ分析を活用した営業戦略を得意としており、CRMを活用して顧客の課題を可視化し、それに基づいた提案を行っています。
ある企業のDX推進に携わった際には、業務プロセスの課題を分析し、適切なクラウドサービスの導入を提案することで、コストを〇〇%削減しながら生産性を向上させることに成功しました。

また、オンラインセミナーを活用したリード獲得施策を実施し、リード数を前年比〇〇%増加させました。
こうした戦略的な営業アプローチを武器に、これからも企業の成長をサポートしていきたいと考えています。

IT営業の職務経歴書のポイント
・専門知識やIT関連の資格は、強力なアピール材料になるため積極的に記載する
・経験者であれば、業務に必要な基礎知識を持っていることを具体的に示す
・専門学校や大学でIT関連を学んでいた場合は、知識の裏付けとして記載する


MRの職務経歴書


職務経歴書のサンプル例文
■職務要約
医療機関向けのMR(医薬品営業)を4年間経験。大学病院や開業医を中心に担当し、新薬の提案活動を実施。年間売上〇〇億円達成。

■職務経歴
□20XX年〇月〜20XX年〇月 株式会社〇〇
◆資本金:〇〇万円 従業員数:〇〇名

【業務内容】
医薬品の提案営業(大学病院・クリニック担当)
医師への新薬情報提供・勉強会開催
市場調査・競合分析をもとにした販売戦略立案

・実績
担当エリア売上〇〇億円(前年比+〇〇%)
新薬の普及率を〇〇%向上

■活かせる経験・知識
医薬品や疾患の専門知識
ドクターとの折衝経験
薬事法・コンプライアンス対応

■資格
MR認定資格(20XX年取得)

■自己PR
MRとして、医師や医療従事者のニーズを正確に把握し、適切な情報提供を行うことを心がけています。

医療業界では、単なる商品の販売ではなく、患者様の治療に貢献できる提案が求められるため、常に最新のエビデンスを学びながら営業活動を行っています。
「新薬A」の市場導入時には、論文データを活用したプレゼンテーションを行い、医師の理解を深めることで、導入率を前年比〇〇%向上させることができました。

また、製薬会社のプロモーション戦略を基に、病院や診療所向けの勉強会を企画し、医師との信頼関係を強化しました。
今後も、専門知識を活かしながら、医療の発展に貢献できるMRを目指します。


MR営業の職務経歴書のポイント
・取引先の病院名に加えて、訪問していた診療科や担当していた製品、病床数なども具体的に記載する
・シンポジウムや勉強会の企画・実施などは、医療従事者との信頼構築に貢献する活動としてアピールできる
・市場調査や情報収集、分析データをもとにした論理的な提案・行動を行っていたことも強みとして伝える


営業職の職務経歴書では、具体的な実績と工夫を明確に伝えよう!

営業職の職務経歴書では、具体的な実績と工夫を明確に伝えよう!


営業職の職務経歴書を作成する際には、これまでの取り組みをできるだけ具体的に記載することが重要です。実績を数値で示し、工夫した点を伝えることで説得力が増します。

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【ディスクリプション】
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