教員の自己PRには何を書く?書き方・ポイントとエピソードの選び方まで解説!

教員の自己PRには何を書く?書き方・ポイントとエピソードの選び方まで解説!


「教員の自己PRの内容に自信がない」
「教員の自己PRってどのように書けばよいの?」

このようにお悩みの方のために、教員の自己PRの書き方を解説します。書く前に必要な準備から見直し時のポイントまでご紹介しているため、これから自己PRを考える方はぜひ参考にしてください。

また、よくある質問にも回答しています。教員の自己PRについて知りたいことがある方も、ぜひご覧ください。

教員の自己PRを書く前の準備

教員の自己PRを書く前の準備


教員の自己PRを書く前に、以下の5つについて準備してください。

自己PRを書く前の準備
・教員に求められる力について理解を深める
・教員として相応しい人柄であることがわかるエピソードを洗い出す
・自己PRになる経験を思い出す
・教員で活かせるスキル・知識を洗い出す
・教育方針や教育問題を理解する




教員に求められる力について理解を深める

教員に必要とされている能力をアピールするためには、まずは何を求められているのか把握することが重要です。

教員に必要とされる能力
・コミュニケーション力
・子ども・保護者・教員同士の信頼関係などを良好にする力
・柔軟性
・トラブルがあったとき状況に合わせて適切な対応が取れる力
・学習指導力
・無理のない計画で理解が深まる授業をする力
・生活指導力
・集団生活において人間性や社会性・規範を守るための指導力
・進路指導力
・子どもの興味関心を把握したうえで希望する進路を選択・決定できるよう指導・援助する力
・外部との連携力
・地元の人や教材を提供する業者・部活動のコーチなど外部の人とも連携できる力
・組織に貢献できる能力
・教育方針・校風に合わせて教育や業務を行うなど学校に貢献する力


過去の経験を上記の能力と結びつけて、自己PRを記載しましょう。

教員として相応しい人柄であることがわかるエピソードを洗い出す

教員は、子どもの精神的な成長をサポートする役割もあります。そのため、自己PRでは強みや長所だけでなく、教員として相応しい人柄であるかも見られている点に注意しましょう。

より具体的に説明するためにも、どのようなエピソードがあったか、どのように心が動かされたか、何を感じたか細かく思い出せるエピソードがよいです。

エピソード例
・教育系のボランティア活動を通し、子どもが興味を持って積極的に学べるよう計画をした結果、学びを発見する子どもを見てうれしく思った
・アルバイトの塾講師で、工夫して教えることで子どもの成長を実感しうれしく思った



自己PRになる経験を思い出す

経験から得られたものについて伝えるために、自己PRに使えそうな経験を思い出しましょう。教育関連における経験はもちろん、それ以外の内容を含む場合でも問題ありません。

教員で活かせるスキル・知識を洗い出す

自己PRは採用することでどのように貢献できるか、業務に活かせるかを判断するためのものです。そのため、教員として長期間にわたり子どもに提供できるスキル・知識があることが好ましいといえるでしょう。たとえば、以下のようなスキル・知識が求められます。

教員に求められるスキル・知識
・担当科目における知識・経験
・部活動における知識・経験
・人格形成における知識・経験
・キャリアにおける知識・経験



教育方針や教育問題を理解する

自分の経験を教員として活かすためには、まずは教育方針と教育問題について理解を深める必要があります。教育方針は都道府県や学校によって異なるため、必ず確認しましょう。都道府県の教育方針は「教育振興基本計画」、私立学校の教育方針はホームページで確認できます。

教員の自己PRの書き方3ステップ【例文付き】

教員の自己PRの書き方3ステップ【例文付き】


教員の自己PRを書くには、次の3ステップで書く方法がおすすめです。ステップに沿って書けば、誰が読んでもわかりやすい文章になります。

①結論として「長所(強み)」を簡潔に書く

最初に結論を簡潔に書くことで、印象を強くしましょう。「〇〇は~~で、△△なので(結論)です。」と、最初から冗長な文を書くと読みづらくなってしまうからです。

ただし、「私の強みは〇〇力です」とだけ書くのはNGともいわれています。これは、「〇〇力」があいまいな表現であるとみられるからです。

「〇〇力」と記載する場合は、具体的なポイントを加えるか、2行目からどのような力なのか説明できるとよいでしょう。誤解のない表現で、わかりやすく書けていれば伝えたいことが伝わります。

結論の例文
私の強みは傾聴力です。相手が話したい内容を引き出すために、根気強く話を聞くことで人間関係の円滑化や問題の解決に努められます。


②長所の根拠となるエピソードを語る

結論の内容をより具体的にするためにも、エピソードが必要です。長所の根拠にもなるため、必ず用意しましょう。

また、エピソードにおける活動過程を詳しく書くと、面接官が容易にイメージできます。長所につながるエピソードにするため、原因と結果をわかりやすく書きましょう。

エピソードの例
教育実習のとき、人間関係で悩む生徒から相談を受けました。そこで私は何があったのか、どう思ったのかを最初から最後まで根気強く静かに聞き続け、何が原因でどのようにしたら解決に向かえるのか繰り返し質問しました。その結果、人間関係の改善に向けて生徒が自分で解決策が見つめられるようになりました。


③教員での経験の活かし方を書く

最後に、自己PRを書く前に調べた教育方針や教育問題と絡めて、自分の経験を教員としてどのように活かすかを書きましょう。

たとえば、以下のようなものがあります。

自己PRに活かせる経験
・塾講師アルバイト
・傾聴力を活かして子ども一人ひとりの声に耳を傾け、学力やニーズに応じた指導をする
・部活動
・日々の努力やケガなどの挫折から成功につなげた粘り強さを生徒と向き合って信頼を得ることに活かす
・家庭教師
・子どもの学力向上のためさまざまな工夫を凝らし、失敗を重ねた結果、子どもの集中力がアップした経験を活かして前向きに努力する


自己PRの例文
私の強みは客観的な分析力とサポート力です。
私は弓道サークルにおいて、指導役を務めた経験があります。指導役は複数人で技術の上達や昇段審査の合格をサポートする役職です。
指導役を務める中、なかなか上達しないメンバーにはその原因を解明するために写真や動画を撮影したり、変なくせがついてしまっていないか確認したりしていました。ただし、弓道は技術だけでは上達しません。
精神状態も深く関係があるため、不安や自信のなさによって上達しないメンバーには成功するまで付き合うなどして、その不安と寄り添いながら上達を目指しました。
この経験から、客観的に分析することはもちろん、人の気持ちに寄り添ったサポートも大切だと実感しました。教員としても、自分の力を活かして多くの生徒の気持ちに寄り添い、客観的な分析とサポートで生徒を支えたいと考えています。



教員の自己PRを考える際のポイント【例文付き】

教員の自己PRを考える際のポイント【例文付き】


自己PRを考えるには、嘘をつかず、誇張しすぎないようにしましょう。また、次の3つのポイントに注意すれば、自己PRとして十分なものが作成できます。

教員に求められる自分の強みをアピールする

まずは、教員に求められる力に対してアピールできる自分の強みは何か考えてください。具体的に説明できれば、採用担当者も教員として採用した後に、どのように貢献してくれるかイメージしやすいです。

自己PRの例文
私の強みは問題解決能力です。
学生時代、〇〇~~という出来事がありました。
この経験から、自らの選択によって問題の解決を促すことが、教育において非常に重要であると実感しました。教員になった際は、私が持つ問題解決能力を使って生徒が自分の意思で進路選択できるようサポートしたいと考えております。



エピソードの大きさにとらわれない

自己PRに使えるエピソードが小さいものでも「採用担当者から評価されないかもしれない」と悩む必要はありません。自己PRにおいて、エピソードの大小は大きな問題ではなく、困難の乗り越え方や努力の仕方などが重視されています。

たとえば、才能だけで全国大会に出場したエピソードよりも、努力したことや困難を乗り越えたことにより、成果を得られた話の方が問題解決力があると評価されやすいでしょう。

自己PRの例文
私の強みは計画力と分析力・実行力です。教員になりたいと思った小学〇年生のときから、どのような道筋をたどれば教員になれるかを計画し、その通りに実行してきました。まずはどの学校の教員になるかを考え、小学校(中学校・高校)の教員になるには教育系の学部がある大学に進学する必要があるとわかり、大学受験までに何が必要なのか、さまざまな情報を分析したうえで、合格するための計画を立てました。


教育方針に合わせて作成する

教育方針は、都道府県や学校によって異なります。ミスマッチの防止や採用担当者の興味を引くためにも、教育方針に合わせて自己PRしましょう。

自己PRの例文
私の強みは〇〇です。~~という経験から△△を実感し、教員としても活かしたいと考えています。そして、〇〇県(貴校)の教育では△△を推進しているとのことから、私の強みが十分に活かせるほか、教員としての目標とも一致しており、△△の向上に貢献できると考えております。


教員の自己PRに使えるエピソードの選び方

教員の自己PRに使えるエピソードの選び方


教員の自己PRに使うエピソードとしては、具体性が高く困難を乗り越えた経験があるものがおすすめです。具体性が高ければ十分な根拠として示せるほか、困難を乗り越えた経験は教員で活かせるスキルとしても評価される可能性があります。

より具体性の高いものを選ぶ

採用担当者や面接官に強みをアピールするためにも、具体的に語れるエピソードがあることが重要です。いつの出来事で何をしたのか、その結果どのような成果が得られたのか、その経験が教員としてどのように活かせるのか、具体的に話せるエピソードを用意してください。

困難を乗り越えた経験があるものを選ぶ

教育の現場は人間関係から保護者関係まで、予期せぬ問題が発生することが非常に多いといえます。そのさまざまな問題に対応する力があるか判断するためにも、困難を乗り越えた経験とその解決力が重視されます。

教員の自己PRの書き方でよくある質問

教員の自己PRの書き方でよくある質問


教員の自己PRによくある質問には、エピソードの内容や書き方のポイントなどがあります。ここではよくある質問に回答しているため、同じような疑問をお持ちの方は参考にしてください。

自己PRは教員に関係のない話でも問題ない?

自己PRは直接教員に関係ない話でも、その経験が教員として採用された後に活かせるのであればOKです。むしろ教員に関係のないエピソードを選ぶことにより、差別化ができます。

自己PRには何を書くとよい?

自己PRを書き始める前に、自己分析をすることが大切です。たとえば次のステップで自己分析を行い、自己PRの内容を考えましょう。

自己PRを書くときのステップ
1. 経歴を書き出す
2. 自分の経歴に対して評価する
3. どんな教員になりたいか考える
4. 目指す教員像についての理由を経歴から考える



自己PRで教員採用試験に落ちる理由は?

教員採用試験に落ちる理由として、以下のポイントが挙げられます。このような要素がある自己PRになってしまっていないか、今一度確認しましょう。

自己PRで教員採用試験に落ちる理由
・採用者の視点に立っていない
・自己分析ができていない
・抽象的な書き方をしている
・具体的なエピソードがない



自己PRとガクチカはどのように書き分ける?

学校によっては自己PRだけでなく、ガクチカを記入することもあるかもしれません。両方記入する必要があると、どう書き分けたらよいかわからない方も多いでしょう。

自己PRは、自分の強みやスキルを伝えることで、採用後にどのように貢献できるか判断するための項目です。一方、ガクチカは学生時代に力を入れたことを伝えることで、実際の指導や業務にどのように活かせるのか把握するために必要とされています。

自己PRとガクチカは、同じエピソードについて語っても構いません。ただし、焦点を変える必要があります。自己PRでは自分のスキルなど強みに焦点を当て、ガクチカでは問題や困難となったことの乗り越え方に焦点を当てましょう。

教員の自己PRはエピソードと経験をアピールする

教員の自己PRはエピソードと経験をアピールする


教員の自己PRには、自分の強みや熱意の根拠として具体的なエピソードが必要です。また、そこから得られた経験を教員としてどう活かすか伝える必要があります。よりよい自己PRを書くためには、まずは自己分析を行ったりエピソードを思い出したりなど、事前準備をしっかりしてください。そうすれば、自分の強みが伝わる自己PRが作成できるでしょう。

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