【例文あり】保育士の職務履歴書の書き方!自己PRも徹底解説!

【例文あり】保育士の職務履歴書の書き方!自己PRも徹底解説!


保育士として新たな職場に挑戦するあなたにとって、職務経歴書は過去の経験とスキルを最大限にアピールするためのツールのひとつです。職務経歴書の書き方を工夫して、履歴書だけでは伝えきれない保育に対する情熱や具体的な実績をアピールしましょう。

本記事では、採用担当者の目に留まり、あなたの保育士としての能力を最大限にアピールするための職務経歴書の書き方について解説します。職務経歴書作成に必要な情報を網羅的にご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

保育士の職務経歴書の目的

保育士の職務経歴書の目的


職務経歴書は、あなたの経験とスキルを最大限にアピールするための重要なツールです。採用担当者は職務経歴書を通じて、あなたの専門知識や保育スキル、「保育観」を理解しようとします。履歴書が基本的な情報を伝えるものであるのに対し、職務経歴書は、過去の保育現場での役割や成果について具体的に示すためのものです。

特に、保育士の転職では、職務経歴書が即戦力としての可能性を判断する重要な役割を果たします。過去の具体的なエピソードや、成功事例などを詳細に記述すれば、あなたの保育スキルをより深く伝えられます。職務経歴書は単なる職歴の羅列ではなく、保育士としての情熱と新しい職場への意欲を伝えるための戦略的なアピールと捉えるべきでしょう。

保育士の職務経歴書の書き方のポイント

保育士の職務経歴書の書き方のポイント


保育士の職務履歴書を書く際に、押さえておくべきポイントがあります。以下の4つのポイントに関して詳しく解説します。

職務要約に「保育観」や「得意な保育スキル」を書く

職務経歴書の冒頭にある職務要約は、採用担当者が最初に目にする部分です。まず、あなたがどのような保育理念や方針に共感し、実践してきたのかを具体的に記述します。たとえば、「モンテッソーリ教育を取り入れ、子どもたちが自ら学び、成長する力を引き出す保育を実践してきた」といった具体的な事例を盛り込めば保育観が明確に伝わります。

次に、得意な保育スキルを明確に示しましょう。「乳児保育が得意で、特に0歳児の情緒安定に力を入れてきた」など、具体的なスキルの記述が重要です。最後に、「アピールポイント」を強調します。「チームワークを大切にし、保育士同士が協力し合う環境構築に貢献してきた」など、あなたの強みが明確に伝わるような工夫が必要です。

職務経歴に「保育活動の内容」や「保護者とのコミュニケーション内容」を書く

職務経歴欄には、これまでの保育活動の内容や、保護者とのコミュニケーション内容を書きましょう。担当したクラスの年齢と園児の人数に加え、園児たちの成長過程や変化を具体的に記述します。

「3歳児クラス担任として、園児20名の成長をサポート。絵本の読み聞かせを通じて積極的に言葉を発するようになった園児が多く、成長を感じました」など、具体的なエピソードが不可欠です。

次に、「季節の行事の企画・運営において、子どもたちが主体的に参加できる工夫をし、創造性を育むことを重視した」など、日々の保育活動の内容を具体的に記述します。

保護者とのコミュニケーションについて、具体的な記述も大切です。「保護者懇談会にて、保護者の悩みや意見を丁寧に聞き取り解決策を考える姿勢を重視した」など、保護者との良好な関係構築にどのように貢献してきたのかを示しましょう。

自己PRに「保育への情熱」や「貢献意欲」を書く

自己PRには、保育への情熱や貢献意欲を明記して、保育士としての価値を最大限にアピールします。保育への情熱は、「子どもたちの笑顔を見るために、日々、創意工夫を凝らした保育活動に取り組んでいます」などの言葉であなたの思いを伝えましょう。

次に、保育士としての強みやスキルを、具体的なエピソードを交えてアピールします。「心理学を学んだ経験から、子どもたちの気持ちに寄り添うことの大切さを学び注意深く観察しています」など具体的な経験に基づいた強みをアピールしましょう。

「貴園の地域交流活動に参加し、子どもたちが地域社会とのつながりを深め、豊かな心を育むための貢献をしたいと考えています」など、貢献意欲の記述も忘れてはいけません。

保育士の専門性の高い「資格」や「スキル」を書く

保育士としての専門性を証明する上で、資格やスキルは重要なアピールポイントです。たとえば、「食育指導士」の資格を持つ方は、食育に関する専門知識や実践経験をアピールしましょう。

保育に役立つスキルや特技も積極的に記述します。「ピアノ演奏が得意で、子どもたちに歌を教えたり、演奏会を開いたりできる」など、具体的なスキルのアピールが重要です。

保育士の職務経歴書の書き方・例文


ここからは保育士の職務経歴書で書くべき項目について詳しく見ていきます。例文も用意しているので、実際の職務経歴書作成にご活用ください。職務経歴書を用意して、実際に確認しながら読み進めるのをおすすめします。

標題・日付・氏名

まず、職務経歴書の冒頭に、中央に大きく「職務経歴書」と記載します。日付は提出日(郵送の場合は投函日)を明記し、履歴書と統一しましょう。氏名は採用担当者が読みやすいように、フルネームで丁寧な記載が求められます。

職務要約

職務要約は、職務経歴を簡潔にまとめたもので3〜4行程度で記述します。自身の強みやスキルを織り交ぜながら、読みやすく分かりやすい要約を心がけましょう。

職務要約の例文
10年間、認可保育園にて0歳〜5歳児の保育業務に従事。担任業務の他、食育活動の企画・運営に力を注ぎ、園全体の保育の質向上に貢献。子どもたちの主体性を育むモンテッソーリ教育に共感し、個別支援を活かした保育を実践しています。


職務経歴

職務経歴欄では、過去の勤務先名や在籍期間、雇用形態、事業内容、園児数、配属先、役職などを詳細に記載します。勤務先名は省略せずに正式名称で記入し、在籍期間は年月までを正確に記載しましょう。雇用形態は正社員や契約社員、パートなど、該当するものを明記します。

事業内容はその園がどのような保育を行っているかを簡潔に説明する部分です。配属先では担当したクラスや役割を記載し、担当業務を具体的に記述します。

職務経歴の例文
期間:20XX年4月~20YY年3月(3年間)
勤務先名:社会福祉法人〇〇会 △△保育園
事業内容:認可保育園(定員90名)
雇用形態:正社員
配属ポジション:3歳児クラス担任

業務内容:
<担当業務>
・3歳児クラス(園児20名)の担任業務全般
・保育計画の作成、実施、評価
・季節の行事、イベントの企画、運営
・保護者との連携、連絡帳の記入、懇談会の実施
・園内研修への参加、保育スキル向上のための自主学習



活かせる経験・知識・技術

活かせる経験・知識・技術には、自身の強みやスキルを箇条書きで記載しましょう。

コミュニケーション能力の例
・子どもとの信頼関係を築く(5年)
・保護者との連携を円滑にする(5年)
・職員間の情報共有をスムーズに行う(5年)


子どもへの対応力の例
・子どもの個性を尊重し、成長を促す(5年)
・子どもの発達段階に応じた適切な対応(5年)
・子どもの安全を確保する(2年)


保育の専門性の例
・保育に関する専門知識・技術(5年)
・子どもの発達に関する知識(5年)
・幼児教育に関する知識(5年)
・子どもの健康と安全に関する知識(2年)
・行事やイベントの企画・運営(2年)



自己PR

自己PRには、保育士としての経験を活かし、応募先の保育園でどのように貢献できるかを具体的に記述します。たとえば、「これまでの経験で培った共感力を活かし、貴園の子どもに寄り添った保育という理念に基づいた実践をしたい」など、具体的な貢献方法を示して、熱意と能力を効果的にアピールしましょう。

また、将来的なキャリアビジョンが明確な場合は、「貴園でリーダーシップの経験を積み、将来的には後輩の指導という役割を担いたい」など、具体的な目標を示します。

採用担当者の目に留まる保育士の職務経歴書

採用担当者の目に留まる保育士の職務経歴書


ここからは採用担当者の目に留まる保育士の職務経歴書に関して、4つの視点で説明します。

園にあった経験やスキルが書かれている

採用担当者の目に留まる職務経歴書を作成するには、応募先の保育園のニーズを的確に捉え、合致する経験やスキルをアピールすることが重要です。まず、応募先の保育園のホームページを隅々までチェックし、保育理念や方針、カリキュラム、特色などを把握しましょう。

自身の経験やスキルを棚卸し、何が得意でどのような実績があるのかを明確にします。応募先の保育園が求める人物像やスキルと合致するものを優先的に記述するのがおすすめです。英語教育に力を入れている保育園であれば、英語を使った保育経験や英語資格をアピールするなど、応募先の特色に合わせたアピールを心がけましょう。

以前に働いていた園について書かれている

以前に働いていた園に関する詳細な記述は、採用担当者にあなたの保育経験を具体的に理解してもらう上で非常に重要です。保育園の事業内容や規模、園児数、職員数、担当クラスなどについて具体的に記述されていれば、採用担当者はあなたの経験をより具体的にイメージできるでしょう。

また、応募先の保育園と類似点があれば、あなたの経験が即戦力で有効であるとアピール可能です。一方で、在籍期間の短い園があれば、退職理由を正直かつ前向きに説明しなければなりません。

たとえば、「スキルアップのため」「より自分の保育観に合った環境を求めて」など、前向きな理由を記述すれば、採用担当者の懸念を払拭できます。

保育士を目指した理由が書かれている

保育士を目指した理由が職務経歴書に記述されていれば、保育に対する情熱や価値観を伝える上で有効です。

保育士未経験の方にとって、「なぜ保育士を目指そうと思ったのか」という動機は、採用担当者が最も注目するポイントのひとつです。過去のキャリアとは異なる分野に挑戦する理由を明確に示し、保育士という仕事に対する熱意や覚悟を伝えましょう。

具体的なエピソードを交えながら、保育士を目指したきっかけや、保育を通して実現したい点などを具体的に記述して、採用担当者にあなたの真剣な想いを伝えてください。

具体的なエピソードが書かれている

職務経歴書に具体的なエピソードが盛り込まれていると、スキルや経験をよりリアルに、魅力的にアピールできます。

たとえば、コミュニケーション能力をアピールする場合、「人見知りという課題を抱える子どもに対し、根気強い対話で徐々に心を開いてもらい、最終的には笑顔を見せてくれるようになりました」といった具体的なエピソードが効果的です。

また、スキルをアピールする際も、「保育園のイベントで子どもたちと一緒に歌えるように、毎月新しい曲を練習しています」といった具体的な情報があるとよりリアルに伝わります。

保育士の職務経歴書に関するよくある質問

保育士の職務経歴書に関するよくある質問


実際に、保育士の職務経歴書を書き始めると疑問を感じる場合もあるでしょう。ここではよくある質問を取り上げ回答します。

保育士未経験で他の職種の経歴がある場合に記載する必要がある?

保育士未経験でも他の職種の経歴があれば職務経歴書に記載しましょう。採用担当者はあなたの経験を通して、保育士としての適性やポテンシャルを見極めようとするからです。保育士と関係のない職種の経歴であっても、保育士の仕事に活かせるスキルや経験をアピールできれば、採用担当者の印象を大きく変えられます。

たとえば、営業職の経験であれば、保護者とのコミュニケーション能力や問題解決能力をアピールできますし、事務職の経験であれば、書類作成能力や事務処理能力をアピールできます。他の職種の経歴が多い方は、直近の主な職務経歴を詳細に記述し、他の職務経歴については、概要のみを記載しても構いません。

前職の保育園は在籍時間が短いのですが記述すべき?

前職の保育園での在籍期間が短くても、職務経歴書に必ず記述すべきです。在籍期間が短いことを隠したり、記載しなかったりすると不信感につながる可能性があるからです。在籍期間が短い理由を正直に説明すれば、採用担当者は状況を理解し納得した上で評価できます。

ただし、退職理由を説明する際には、前向きな言葉を選びましょう。たとえば、「よりチームワークを重視する環境で、自分の力を発揮したいと考えた」といったように、ポジティブな表現が重要です。短い期間であっても、積極的に業務に取り組み成長を遂げた点をアピールできれば、採用担当者に好印象を与えられます。

担任業務以外に担当した業務はどのように書けばいい?

担任業務以外に担当した業務は、多才な能力を示す貴重な情報です。職務経歴書には、行事の企画・運営や保護者会や個人面談の実施、地域の子育て支援活動への参加、など、幅広い業務経験を具体的に記述しましょう。

パートやアルバイトの保育士経験も書いた方がいい?

パートやアルバイトの保育士経験も、職務経歴として積極的に記載しましょう。正社員としての経験に比べて評価が低いというわけではないからです。担当した業務内容や、そこで身につけたスキル、学んだことなどを具体的に記述し保育士としての成長過程を示しましょう。

保育士の経歴が少ない場合、どのように書けばいい?

保育士の職務経歴が少ない方は、経歴書の書き方を工夫してポテンシャルや魅力を伝えましょう。まずは、過去の経験を具体的に記述します。短期間の勤務やパート経験であっても、そこでどのような業務を担当し、どのようなスキルを身につけたのかを詳細に記述することが重要です。

自己PRの充実も不可欠です。職務経験が少ない分、自己PRであなたの熱意や意欲を積極的にアピールしましょう。保育士を目指す理由や、あなたの保育観、強みなどを具体的に記述し、熱意のこもった自己PRを作成します。

ボランティア活動や子育て経験、教育関連の経験など、保育に活かせる経験は、すべてアピールポイントです。受講した研修や講習、取得した資格があれば、必ず記載しましょう。

保育士としての能力をしっかりアピールしよう

保育士としての能力をしっかりアピールしよう


本記事では保育士の職務経歴書について、書き方やポイントを解説しました。紹介した内容を参考に職務経歴書を作成して、保育士としての能力をアピールしましょう。

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