【例文29選】営業職の自己PRの書き方|ポイントや注意点を解説

営業職の自己PRの書き方

営業職への転職では、履歴書の自己PRが書類選考に大きく響く可能性があります。クライアントや顧客への対人スキルが求められる職種なため、自己PRの内容に注目する採用担当者も多いでしょう。

自己PRの文章を上手にまとめるには、応募する形態や業種、スキルに応じて例文を参考にしながら作成していくことが大切です。この記事では、前職が営業職または営業職志望の転職希望者に向けて、書類選考に通過するために必要な自己PR文のポイントや注意点を詳しく解説します。

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営業職における自己PRのポイント4つ

営業職の自己PRのポイント


営業職の転職においては、履歴書の自己PRが書類選考の決定打とされるケースも珍しくありません。営業職はほかの部門より顧客とのコミュニケーション力が問われるため、採用担当者も自己PRのわかりやすさやボキャブラリーから応募者を判断します。

書類選考を通過するには、以下4つのポイントを意識しましょう。

・具体的なエピソードを記載する

・成果がわかる実績や数値を記載する

・営業職で培ったスキルや知識を記載する

・営業職の経験年数を記載する

ここでは、内定をもらえる自己PRのポイントについて解説します。

具体的なエピソードを記載する

アピール要素には、具体的なエピソードや実際の取り組み内容を追加しましょう。エピソードは、説得力の向上と内容の理解に必要な要素です。採用担当者も応募者の人物像を把握できるため、印象に残りやすくなるでしょう。

具体的なエピソードとして、「スポーツの経験を通じて体力には自信があるので、困難な業務にも耐えられる」「接客の経験を通じて多くのお客様と関わってきたので、一人ひとりの要望を丁寧に把握して業務に活かせる」などが挙げられます。

まずは時系列に沿って何があったのかを整理し、経験の中で自分が何を感じて、どのように動いたのかを整理してみましょう。書くときのポイントとしては、エピソードをあれこれと盛り込もうとせずに、業務に活かせるものに絞って書くことが大切です。

成果がわかる実績や数値を記載する

具体的な数値や実績があると、自己PRに説得力が増します。例えば、「半年で年間の売上目標にあたる1,000万円をチームで達成した」「顧客対応を徹底的に見直し、2ヶ月で成約率を30%向上させた」など、具体的な成果をアピールしてみましょう。

特に営業職であれば、他の職種より数字や実績が重視されます。実績に関しては、個人で達成したものか、チームで達成したものかも書いておきましょう。

売上、売上達成率、契約数といった実績のなかから、志望企業が求めているであろう実績を事前に探り、確実にPRしましょう。企業研究にしっかりと時間をかけて、どのような目標を掲げているのかをチェックすることが必要です。

営業職で培ったスキルや知識を記載する

過去の営業経験で培ったスキルや知識は、自己PRで余すことなく伝えましょう。例えば、法人営業で培った交渉力や、自社商品を顧客にわかりやすく伝える伝達力が挙げられます。できるだけ、応募先が求めているスキルや知識を提示するのが理想です。

どのような能力を求めているかを知るためには、応募先の企業研究をしっかりと取り組んでいくことが大切です。スキルや知識を書くときは、具体的なエピソードと絡めることで説得力が増します。

例えば、「自社商品に不備があってリコールが発生した際、数ヶ月にわたってさまざまなパターンのクレーム対応にあたり続けました。そうした地道な取り組みを重ねてきたため、トラブルへの冷静な対処やバイタリティには自信があります」といったエピソードならスキルを強調できるでしょう。


また、スキルをアピールするならば、「前職では外国のお客様と接する機会があり、自己学習として英語の勉強を続けていました。英語の能力が評価され、海外と新たな商談をまとめる際の責任者に抜擢されました」などのエピソードが挙げられます。

営業職の経験年数を記載する

「法人営業〇年」「不動産営業〇年」のように、経験期間を数値で見せるのもよいでしょう。営業職では即戦力を求めている企業も多くあるので、業界経験が豊富であれば、採用につながりやすくなるはずです。

過去の職種と応募先企業がマッチ、または近似したジャンルなら、業務にある程度慣れた人材として採用される可能性があります。アピールしたい経歴は、自己PRで強調するとよいでしょう。

また経験年数が短いときは、代わりに身に着けたスキルや、現在取り組んでいることなどを書き、将来性を見せることが大事です。例えば、「法人営業の経験は1年と短いですが、前職では販売促進や広告宣伝など営業以外の関連業務にも携わり、多くのビジネススキルを身につける機会を得ました。そのため、市場のニーズを踏まえたうえで、営業戦略を立てられるようになりました」などと書いてみましょう。

営業職における自己PRを書くときの注意点

営業職の自己PRを書くときの注意点


ここからは、営業職における自己PRを書く際の注意点やNGポイントを解説します。自己PRでは、自身を有用な人材とアピールするプラスの要素が必須ですが、同時にできるだけマイナスの印象を与えない工夫も大切です。エピソードや実績でアピールする際は、NG行為を犯してしまわないよう注意しましょう。

企業が求める人物像にマッチしていない

自己PRを書く際は、応募企業の求める人物像にマッチすることが大切です。例えば、マニュアル通りに業務を遂行することを重視する企業に、アレンジ力や行動力をアピールしても、応募先の企業とはマッチしていないといえるでしょう。

ミスマッチを防ぐためには、応募先の企業が掲げている経営理念や事業方針、強みとする分野などをチェックすることで、求める人材像に沿った形で自己PRをまとめていくことができます。加えて、内定につながる自己PRを書くには、応募先の企業が取り組んでいる事業内容に合わせて、実際の業務で活かせる自らの強みをアピールしていくことが大切です。

そのためには自己PRを書く前に、企業のWebサイトや採用情報から、応募企業がどのような人材を求めているかを分析しましょう。企業研究を行う際には、競合他社との比較を行うことで、応募企業がどのような人材を求めているかが明らかになります。

競合他社と比べることによって、応募先の企業の業界での立ち位置や市場シェア、経営課題などが把握できるため、自ずと必要とされている人材像のイメージをつかむことが可能です。

抽象的で人物像が見えない

アピールする内容に具体的な数値やエピソードがなければ、抽象的すぎて説得力に欠けます。例えば、「提案力には自信があります」とだけ書いても、なぜ提案力があると断言できるのか、どのような分野における提案力なのか見当がつきません。

自己PRとしてまとめるならば、「お客様に理解してもらいやすいように、文章をできるだけ減らして、図表やイラストを用いてわかりやすい資料づくりを心がけました。」「資料作成の方法を変えてから、成約率が20%高くなりました」などの具体的なエピソードを盛り込んでみましょう。

企業の採用担当者は何百人という書類を確認するため、一目で自身の特徴がわかるような内容になっていないと、採用される可能性が低くなってしまうでしょう。他の応募者と同じような内容の自己PRでは、採用担当者に注目されるのが難しいため、自分の言葉で独自のエピソードをまとめていくことが重要です。

そして、営業職の経験がないケースであっても、アピールの方法は工夫できます。例えば、「マーケティング部門に所属していた経験から、データ分析のスキルを身につけており、新規顧客開拓に経験を活かせます」など、営業に役立つスキルを備えていることを伝えてましょう。

アピールポイントが多い

アピールする内容が多すぎると、応募者の意図が伝わらず、強みもぼやけます。結果としてありきたりな自己PR文に落ち着いてしまうため、採用につながりにくいといえるでしょう。

例えば、「私は努力家で、継続力があり、他人を思いやる心があるだけでなく、コミュニケーション能力もあります」といった内容では、根拠が薄いほか、なにを伝えたかったのかが分かりません。

アピールするポイントは、応募企業に合わせて厳選しましょう。本当に伝えたいポイントを整理するには、それぞれの要素を細かく分解して、一つのポイントに絞って自己PRをまとめることが重要です。

絞ったポイントを実績やエピソードで膨らませると、充実した自己PRが作成できます。上記の例で「継続力がある」という要素だけに絞るとすれば、「私は毎月必ず、担当するお客様に連絡することを心がけ、実行していました。何度もやりとりを重ねているうちに、お客様自身も気づかなかったニーズに行き当たることができ、継続してコミュニケーションを行っていくことの大切さを学びました」などといった形で文章をまとめることができます。

専門用語が多い

業界に精通した人材をアピールするために、専門用語を羅列するのはNGです。採用担当者は必ずしも専門用語を把握しているとは限らないため、できるだけ簡潔に、かみ砕いた表現に変換するのがよいでしょう。

わかりにくい専門用語を例に挙げるなら、英数字を用いた略称や、和製英語です。例えば、一般医薬品を「OTC」、顧客管理ツールを「CRM」と表現するなど、そのままでも伝わるワードを変換する必要はありません。

スキルや知識のアピールは大切な要素ですが、専門用語ではなくエピソードや実績でアピールするとよいでしょう。一方で、志望する業界の専門用語については、基本的なものは把握しておいたほうがよいともいえます。

業界研究や企業研究をしっかり行っていることをアピールできるため、プラスの評価につながるでしょう。ただし、あまり知識だけに頼ってしまうと、浅い印象を与えてしまう恐れがあるので注意が必要です。

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【形態別】履歴書における営業職の自己PRの例文

形態別の営業職の自己PRの例文


ここからは、営業形態別における自己PRの例文を紹介します。一口に営業職といっても、取引先に種類によって求められるスキルは異なるものです。応募企業が求める人物像とマッチさせるためにも、ぜひ参考にしてください。

法人営業の自己PR例文

法人営業の自己PRは、下記のとおりです。

前職では、子ども向けのショーや小規模の催事を取り扱うイベント会社に5年間所属していました。自治体や商業施設への飛び込み営業が多く、数だけはほかのメンバーよりもこなしていたため、入社3年目には部門内で営業成績2位の座を獲得したこともあります。当時担当した顧客の方々とは、今でもプライベートで付き合わせていただいています。

私の強みは、クライアントとの密なコミュニケーションと、信頼関係の構築です。依頼を獲得したらそこまで、という関係ではなく、アフターケアや人間味のある会話こそが、信頼関係と継続的な仕事の獲得につながると考えています。以前仕事を依頼していただいた商業施設の広報担当の方は、一度の契約からずっとひいきにしてくださいました。

前職での実績をアピールするときには、具体的な成果を数値を交えながら伝えていくことが大切です。顧客から信頼を寄せられる営業活動を行っていた点を強調してみるとよいでしょう。

続いて、法人営業の経験がない自己PRの例文についても紹介します。

私は法人営業の経験はありませんが、5年ほど会計事務所のスタッフとして働いてきた経験があります。多くの中小企業経営者の方と接する機会があり、さまざまな業種で業務効率化や生産性の向上について、悩みを抱えていることを把握しております。

貴社の営業職に応募するにあたり、今までの経験からお客様の立場に立って問題解決のためのご提案ができるものと考えております。商品・サービスを販売するだけに留まらず、お客様と長期にわたって関係を築いていくことに努めたいと思っています。

個人営業の自己PR例文

個人営業の自己PRは、下記のとおりです。

前職の保険営業では、5年にわたって家計相談から保険の選定まで、幅広い情報をお客さまに提案してきました。入社当時は専門知識もスキルもなかったため先輩によく怒られましたが、今ではファイナンシャルプランナーの1級を取得し、新たな保険商品や国の制度の改定など、日々の情報収集も欠かしていません。

私が前職で学んだことは、顧客の「わからない」をこちらでかみ砕き、理解する助けが重要だということです。以前、がん保険と生命保険の営業を担当していたのですが、これらは保険商品のなかでも適用条件や補償の幅が広く、一般の方には理解の難しいジャンルです。

そこで私は、お客さまが納得して商品を選んでもらえるよう、各主要商品を項目ごとで比べられる比較表をExcelソフトで作成し、営業時に見せる工夫をしました。そのおかげか、お客さまにも「わかりやすくて助かる」と成約数も伸び、その年の営業成績で1位を獲得しました。

金融などの場合は顧客との信頼関係構築をアピールできると、さらによいでしょう。続いて、個人営業の経験がないケースについても紹介します。

私は営業職の経験はありませんが、6年以上にわたって大手外食チェーンで接客業務にあたっていました。お客様1人ひとりのご要望は異なり、臨機応変な対応を求められることも数多くありました。

すべてのご要望にお応えできるわけではありませんでしたが、管理職とも相談し、お客様からのアンケート調査などの結果を基に、店舗運営の改善策を提案してきました。多くのお客様が数多く利用される飲食店であるからこそ、少しでも快適に過ごしていただきたいという思いから、店舗改善に努めました。

貴社の業務においても、お客様と直接ふれあう機会を大切にし、寄り添ったご提案を行っていきたいと考えております。

ルート営業の自己PR例文

ルート営業の自己PRは、下記のとおりです。

前職では、中華食材や酒類を中心とした卸売業者のルート営業に3年間従事していました。エリア内の飲食店や地域密着型スーパーへの営業がメインでしたが、有名店や歴史の長い店舗は既に付き合いの長い業者がおり、入社当初はなかなか成果に結びつきませんでした。

しかし、毎月必ず店舗を訪問し、コミュニケーションを積み重ねていった結果、顧客が求めるニーズを次第に把握できるようになりました。顧客が潜在的に求めている商品を細かく分析したうえで提案を行い、結果として成約率を30%向上させることに成功しました。

この経験から、私はルート営業においては個別な分析と、提案力が重要と理解しています。


訪問するなかで何に気づき、どのように成果を上げていったのかが伝わるようにしましょう。続いて、ルート営業の経験がないケースについても紹介します。

私は不動産会社において、主に新規開拓営業の業務を担当していました。ゼロベースで営業活動に取り組むことは、初めのうちは試行錯誤の毎日でしたが、次第にご提案を受け入れてもらえるようになり、仕事に対してやりがいを感じられるようになってきました。

ルート営業の経験はございませんが、お客様とじかに接して関係を構築していくという点では同様のものだと捉えております。貴社が長年大事にされているお客様に対し、私のこれまでの経験を活かし、信頼関係の構築に努めていきたいと考えています。

新規開拓営業の自己PR例文

新規開拓営業の自己PRは、下記のとおりです。

私は前職で、法人相手の新規開拓営業を8年間担当していました。顧客の新規開拓はその性質上、成約に至るまでに長い期間を要するため、根気強い営業活動が欠かせません。顧客自身がまだ気づいていないニーズを把握し、新たな顧客を1社でも多く獲得するために、入社当初は寝る間を惜しんで、営業先の企業と市場の分析に注力しました。

営業メールもニーズと文面の見直しを図り、より対象を絞り込んだ内容に変更した結果、初回の訪問営業で先方に興味を持ってもらう機会が増え、初営業から次回の商談につながる件数が前年比で20%向上しました。

新たな顧客を獲得するために取り組んだ1つひとつの施策を具体的に盛り込むことで、文章に説得力を持たせられます。顧客獲得につながったエピソードを伝えるときは、どのような取り組みを行ったのかをできるだけ細かく書いてみましょう。

続いて、新規開拓営業の経験がないケースについても紹介します。

私は大手百貨店で、4年ほど販売業務に携わっておりました。店舗を訪れるお客様に積極的にお声がけをし、丁寧にコミュニケーションを行うことを心がけてきました。

また、お客様が抱えているお悩みを解決するために、商品に対する専門的な知識を深め、より良いご提案ができるように努めました。新規開拓営業の経験はありませんが、貴社の業務においてもお客様の立場に立って、業務に励んでまいりたいと考えています。

提案営業の自己PR

提案営業の自己PRは、下記のとおりです。

前職は、業務効率を改善する管理システムの提案営業を5年間担当していました。業務効率の改善といっても、企業や部署ごとで抱える課題は異なるためコンセプトのヒアリングから始め、最終目標や改善されたといえる評価軸を明確にしてから、適切なツールの提案を行っていました。

前の提案営業で大切していたのは、密なコミュニケーションです。業務効率につながるシステムは、企業の成長性につながるからこそ、的確な課題の抽出が必要だと考えました。そのため、クライアントとのミーティングを週に1度は設け、報連相を徹底しました。

担当者の方との関係性を構築しつつ、ツールに必要な機能をリストアップした結果、訪問から契約までの成約率を30%向上させることに成功し、退職するまでその数値を下回ることはありませんでした。

顧客の課題を発見するヒアリング能力が伝わるように書いてみましょう。続いて、提案営業の経験がないケースの例文を紹介します。

私は児童福祉施設で3年ほど働いておりました。子どもたちの性格はさまざまで、日頃からよく観察してコミュニケーションを図っていくことが重要視される職種であったと思います。

自分の考えをうまく言葉にできない子どもたちも、自由に話せる環境を整えてあげると活発な意見を口にしてくれました。私は前職の経験から、まずは安心感や信頼感を得ることが、人間関係をより良い方向に築いていく一歩なのだと感じました。

これまで提案営業の経験はございませんが、前職の経験から営業の仕事においても、お客様1人ひとりの話によく耳を傾け、信頼関係を築いていくことが第一歩だと考えております。私は傾聴力には自信があるので、貴社の業務においても多くのお客様とふれあい、信頼される営業担当者となることで、売上の増加に貢献していきたいです。

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【業種別】履歴書における営業職の自己PR例文

業種別の営業職の自己PRの例文


ここからは、履歴書に記載する営業職の自己PR例文を、業種別で紹介します。業種によって営業に求められるスキルや知識は異なります。専門的な分野であるほど知識量や前職でなにをしていたかが問われるため、最適なアピール方法を考案しましょう。

不動産営業の自己PR例文

不動産営業の自己PR例文は、下記のとおりです。

以前は分譲マンションを主体とした不動産会社に5年間所属していました。当時の担当エリアは新築分譲マンションの建築が盛んに行われていたため、非常に競争率が高い場所でした。

そのため、競合との差別化を図る目的で、商業施設でのキャンペーンイベントやネット広告のランディングページの見直しを実施し改善に着手します。それまではファミリー層にターゲットを絞り込んでいましたが、新たに老後夫婦のニーズにも対応できるよう、イベントの実施時期と広告の文面を調整しました。

結果として企画の狙いが上手くターゲット層に刺さり問い合わせ数が大幅増加し、担当エリアのシェア率をナンバー1にまで引き上げました。

自動車営業の自己PR例文

自動車営業の自己PR例文は、下記のとおりです。

前職は、中古車自動車を販売する店舗の営業です。所属期間は10年間で、主に来店客や問い合わせへの対応を担当しました。しかし、中古車は販売エリアによって客層ごとのニーズや売れる車の傾向が異なり、入社当初はなかなか来店した客に納得してもらえるような提案ができませんでした。

私は提案力とローン関係の知識に課題があると考えたため、はじめにファイナンシャルプランナーの資格を取得しました。勉強で得た知識を通じて、ローン相談や自動車税など、お客さまに対してより広範囲のアドバイスが行えるようになったと思います。

また、提案力は成約数の多い先輩社員にアドバイスをもらい、お客さまの服装や相談内容から、どのような悩みがあるのかを推察することに注力しました。結果として社内の成約数が以前より3倍に増え、営業に対して自信をつけることができました。

保険営業の自己PR例文

保険営業の自己PR例文は、下記のとおりです。

私は現在、保険の訪問営業に4年間従事しています。メイン商品は生命保険です。保険の資格は入社前に取得済みでしたが、昨今の投資ブームや変額型生命保険の増加も考慮し、新たに投資診断士の資格を半年間勉強して取得しました。

現在はより広範囲の相談に対応できるよう、CFPの取得に励んでいます。保険商品のなかには投資信託と一体化した生命保険も商品にあったため、投資診断士の資格が非常に役に立ちました。実際に変額型生命保険の契約数がおおよそ3割ほど伸びたため、この経験から「肩書きは成約に直結する」と実感しています。

メディカル営業の自己PR例文

メディカル営業の自己PR例文は、下記のとおりです。

大学の薬学部を卒業後、医薬品メーカーの営業部門に6年間勤めました。入社当初は新社会人で、なかなか先輩社員より大きな成果を上げられませんでしたが、入社4年目以降はチームリーダーに昇格した実績があります。また、私自身は特定の個人がスキルや知識を独占するような組織風土はいけないと考えており、チームリーダーに昇格した際は後輩社員に対して積極的にスキルの共有を行いました。

結果として部署全体の売上が大幅にアップしたため、強固な組織の構築には情報の積極的な開示と共有が大切だと考え、また貴社の業務においても実践していきます。

人材関連営業の自己PR例文

人材関連営業の自己PR例文は、下記のとおりです。

以前は、提携先の企業に派遣社員を送り出す人材派遣サービスの会社に4年間勤めました。派遣する人材のスキルや条件に合わせて適切な場所へ派遣するため、入社当初は提携先企業へのヒアリングと人材ごとのスケジュール調整が大変だったのをよく覚えています。

便利なツールを探したり、PC操作を高速化させるようタイピングの練習をしたりして、仕事を早く終わらせる工夫をしました。業務を短時間で終わらせる行動力と、多忙な中で培ったマルチタスクのスキルが、私の強みです。

インターネット関連営業の自己PR例文

インターネット関連営業の自己PR例文は、下記のとおりです。

私は以前、製造業をターゲットとしたIoTツールのセールス担当でした。私が自社商品を売り込む際に工夫したのは「デジタルの知識をいかにわかりやすく伝えられるか」です。デジタルテクノロジーは専門用語が多く、慣れた人間でないと理解が難しい分野だと私自身は捉えています。

とくに、製造現場の責任者の方々は50代以上なことが多く、デジタルに対して理解を得るには、内容をこちらでかみ砕いてわかりやすく解説することが重要だと考えます。

そのため、訪問先で商品の概要を説明するときは「ツールの導入でどのような効果を得られるのか」を重点的に説明し、ツールの仕組みには簡易的な画像を作成して理解を助ける工夫をしてみました。その結果、エリア内で大きなシェアを誇る老舗和菓子工場との契約に成功しました。

金融関連営業の自己PR例文

銀行における営業の自己PR例文は、下記のとおりです。

私は証券会社で新規開拓営業の業務に携わっていました。お客様を訪問する前に、財務分析や市場調査を徹底的に行い、どのような課題点があるのかを整理するように努めていました。

そのため、お客様からご質問をいただいたときも、少ない時間で回答できるようになったと思います。課題解決に対してスピード感を持って対応していることが評価され、新たな成約につながる場面もありました。

貴行の営業職においても、お客様との信頼関係を構築するために、金融に関する専門知識を深め、最適なご提案ができるように努めていきたいと考えております。

小売・卸売営業の自己PR例文

小売業の営業における自己PR例文は、下記のとおりです。

私は文具メーカーで新規開拓営業を4年ほど携わっております。新規開拓の営業活動では、お客様のニーズをいち早く察知し、他社よりも優位性のある商品開発を開発部門と連携しながら、いかにスピード感を持って取り組めるかがカギだと考えております。

試作品に対する感想を開発部門にフィードバックし、より多くのお客様から求められる商品開発に取り組みました。細かな改善への対応や粘り強い提案が評価され、新たな受注を得ることができました。

広告メディア営業の自己PR例文

広告代理店における営業の自己PR例文は、下記のとおりです。

商品のプロモーションで悩まれているお客様と、広告代理店の業務を通じて日々向き合ってきました。お客様からのご要望に単にお応えするだけでなく、どのような媒体でプロモーションを行うのが最適であるかを常に考え、よりコンパクトな形で宣伝・販促活動が行えるように、ご提案させていただきました。

プロモーションそのものの成功だけでなく、費用対効果をデータで示しながらご提案したことで、新規の発注に結びついたのだと考えております。

事務用品営業の自己PR例文

OA機器などの事務用品を取り扱う営業の自己PR例文は、下記のとおりです。

OA機器は毎日使用するものであるため、利用するお客様の立場に立ってご提案することに努めました。自社の商材だけをご案内するのではなく、お客様がすでに導入されているものを活用することで課題解決につながるケースでは、柔軟なプランをご提示いたしました。

また、お客様が必要とする情報提供を定期的に行うことで、長期にわたって信頼関係が構築でき、追加での受注件数が増加するに至ったのだと捉えております。

【スキル別】履歴書における営業職の自己PR例文

スキル別の営業職の自己PRの例文


ここからは、自身の持つスキルや実績を効果的に伝えるための例文を紹介します。自己PRの文面を考える際は、自身の持っているスキルや実績を魅力的に相手へ伝える工夫が必要です。

たとえほかの応募者と同じ能力やスキルを持っていたとしても、自己PRの伝え方1つで、採用担当者の印象が大きく変わります。差別化する意味合いでも、独自のエピソードや実績は、内容に盛り込みましょう。

営業実績をアピールする場合の自己PR例文

営業実績をアピールする場合の自己PR例文は下記のとおりです。

私の強みは、市場調査による情報のアップデートと営業先企業の分析による成約の実績です。以前は法人や自治体を対象としたペーパーレスツールの営業を8年間担当していました。

2022年には年間成約数が前年比で30件増え、成約率も20%向上しました。成果につながった要因は、要件の再定義と、ニーズの明確化だと考えています。以前は訪問件数に対する成約率の低さに課題を抱えており、不要な営業の件数も少なくありませんでした。

そこで私は、過去の成約実績から営業に行く企業の条件を絞り込み、プレゼン資料もよりターゲットに刺さりやすい情報に変更。社内の営業成績で3年連続3位以内を獲得しています。

成約率や順位といった具体的な数値を積極的に提示していきましょう。

ヒアリング力をアピールする場合の自己PR例文

ヒアリング力をアピールする場合の自己PR例文は下記のとおりです。

私は現在、広告代理店の営業部門に4年間勤めています。営業活動のなかで大切にしていたのは、クライアントが求める要素と課題のヒアリングです。企業の担当者様によっては自社の課題点や制作コンテンツの方向性が不明瞭なケースも珍しくなく、限られた時間で必要な情報を抽出するヒアリング能力が欠かせませんでした。

私のヒアリングによる要件定義をもとにコンテンツ制作が始まるため、非常に責任のかかるポジションだと自負しております。現在はありがたいことに60%以上の企業から継続依頼をいただいています。

自身のスキルがどのように役立ったのかをわかりやすく書いてみましょう。

提案力をアピールする場合の自己PR例文

提案力をアピールする場合の自己PR例文は下記のとおりです。

前職は飲食店や製造工場をターゲットとした衣服のリースやクリーニング代行のセールスを10年間担当していました。私が前職で培った能力で一番といえるのは、提案力です。

主に新規開業する店舗に対して電話や訪問で営業するため、常に競合がいる状態でのスタートが基本でした。

そのため、私は見込み顧客に対して競合よりカタログ数を持参し、店舗のジャンルに応じて最適なデザイン業務服を用意できることをアピールし、かつヒアリングも繰り返しながら、同エリアでナンバー1のシェアを勝ち取りました。

提案時に「ここは誰にも負けない」という工夫があれば、積極的に出していきましょう。

交渉力をアピールする場合の自己PR例文

交渉力をアピールする場合の自己PR例文は下記のとおりです。

私は現在、中古車販売の店舗で営業を10年勤めています。中古車販売では来店客の価格交渉が日常茶飯事なため、長い勤務のなかで培った交渉力が、私の強みです。

私の担当エリアは高級セダンやミニバンの販売数が多く、価格が高い分1つの商談が売上に大きく響きます。交渉次第で利益率も変わるため、非常に繊細な交渉能力が求められました。お客さまが想定するギリギリのラインをこちらがいかに正確に予想できるかが、商談の成否をわけると考えています。

具体的に、何を考えて交渉に臨んでいるかを自己PRには書くようにしましょう。

取得資格をアピールする場合の自己PR例文

取得資格をアピールする場合の自己PR例文は下記のとおりです。

私は前職で営業業務を中心としたエンジニアとして所属していました。商品は、法人相手のシステム制作がメインです。自身の言葉に説得力を上げる目的と顧客の質問に的確に答えられるよう応用情報技術者の資格を取得しました。

近年はセキュリティ面を心配する顧客が多いため、現在は情報処理安全確保支援士の取得を目指しています。成約数が取得前より30%ほど上がったため、言葉に重みをつける意味でも勉強は重要だと考えています。

資格もなぜ取得したのか、結果どれだけ実績に結び付いたのかをアピールするとよいでしょう。

【キャリア別】履歴書における営業職の自己PRの例文

キャリア別の営業職の自己PRの例文


自己PRの書き方は、キャリアの有無やブランクなどによっても違ってきます。ここでは、それぞれのキャリアで例文を紹介します。

営業経験者の自己PR例文

営業経験者の自己PR例文について、メーカー系とサービス業のケースで見ていきましょう。

メーカー系の場合
私は大手電機メーカーで主に、法人営業を3年ほど担当しております。既存顧客に対して、自社製品のご提案や新製品へのご要望などをうかがう仕事に携わっておりました。

長くお付き合いさせていただいている顧客から、別の顧客を紹介してもらうといったことも多くあり、さまざまな業種の取引先が増えていくことで、業界に関する専門知識が増えていったと感じます。

貴社の業務においても、まずは顧客との日頃の関係を重視し、営業活動に取り組みたいと思っています。

サービス業の場合
保険代理店に4年ほど勤務しており、いろいろなバックグラウンドを持った個人のお客以前、がん保険と生命保険の営業を担当していたのですが、保険商品のなかでも適用条件や補償の幅が広く、一般の方には理解の難しいジャンルです。様と接する機会が多くあります。お客様1人ひとりの家族構成や今後の不安は異なるため、丁寧なヒアリングを心がけ、お客様に合ったご提案をさせていただいております。

以前、がん保険と生命保険の営業を担当していたのですが、保険商品のなかでも適用条件や補償の幅が広く、一般の方には理解の難しいジャンルです。また、自社の商材を販売するだけでなく、時にはお客様のご要望をもとに新たな保険商品の開発にも携わる機会がありました。保険営業の現場に身を置き続けてきたからこそ、お客様の視点で求められる商品づくりにも知見が活かせているものと感じております。

営業未経験者の自己PR例文

営業未経験者の自己PR例文について、前職が事務職と開発職のケースで見ていきましょう。

前職が事務職の場合
私は運送会社で事務職として、8年ほど勤務しておりました。日頃は配送員のサポートやシフト管理などを行っていましたが、配送のご依頼に関する顧客対応もしていました。

お客様がお預けになる荷物を安全かつスピーディーに配送するため、ご依頼をいただく段階でのヒアリングを重視して業務に取り組んでおりました。前職での経験を活かし、貴社での営業職として、臨機応変にお客様のご要望に対応できる担当者を目指したいと思っております。

前職が開発職の場合
金属加工の会社で、開発職として10年勤務しておりました。ものづくりの現場で長年働いてきましたが、お客様とより身近なところで接したいという思いが強くなり、今回貴社の営業職に応募させていただきました。

開発の現場においては、お客様からのご要望は営業担当者から話を聞く機会が多く、営業部門と連携しながら開発業務に取り組んでいました。開発の経験があるからこそ、営業担当者として、社内の連携を強化できる役割を担えるものと感じております。

ブランクがある人の自己PR例文

出産や子育てなどで休職していたケースや、営業経験はあるものの異なる職種で働いてブランクがあるときの自己PR例文についても見ていきましょう。

出産・子育てなどでブランクがある場合
私は不動産会社の営業職として3年ほど勤務しておりましたが、結婚・出産をきっかけに退職し、2年間ほどブランクがあります。幸い家族の協力もあり、育児への負担が減ってきたため、今回貴社の営業職に応募させていただきました。

仕事のブランクはございますが、休職中も資格の勉強を少しずつ進めたり、業界に関連したニュースなどをできるだけ情報収集したりしていました。足りない部分はチームメンバーとも連携をしながら、業務にあたっていきたいと考えています。

別の仕事に就いていてブランクがある場合
以前、卸会社の営業職として勤務しておりましたが、両親の介護をきっかけに退職しました。故郷に戻ってからは、地元のホームセンターで販売スタッフとして働いておりました。

前職と比べて、個人のお客様と接する機会が多くあり、私自身の成長につながる経験をさせていただいたものと感じております。これまでとは異なる分野で働いた経験は貴社の業務において、さまざまな価値観や考えを持ったお客様との関係を構築し、売上の増加に貢献できるものと捉えています。

履歴書における避けたほうがよい自己PR例文

営業職で避けたほうがよい自己PRの例文


以下は、履歴書のおいて避けたほうがよい自己PRの例文です。

「前職では、飲食店や食品工場を対象とした冷凍自販機の営業を担当していました。私が担当してから売上が大幅にアップし、顧客満足度の向上につながったと思います。部門内でナンバー1の成績を収めました」

上記の内容は、実績に対する根拠がなく、どのような取り組みを行ったのかが書かれていません。実績を提示しているものの、自慢話になってしまいます。自己PRは自身の強みや能力をアピールする場所なため、実績を裏付ける根拠や具体的な取り組みに重点を置きましょう。

営業職が履歴書に書く自己PRは実績・根拠・エピソードが重要

営業職の自己PRは実績・根拠・エピソードが重要


営業職は対人スキルが求められるため、自己PRの文面が重視される可能性はあります。自己PR文を考える際は、過去の実績とその根拠、2つの要素を結びつけるエピソードを盛り込みましょう。

また、ピックアップする要素は応募企業の求める人物像にマッチすることも重要です。抽象的なアピールをたくさん盛り込むより、厳選した強みを膨らませるほうが、採用担当者の印象に残ります。

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