SEの自己PR例文9選!新卒・転職別の受かる書き方を紹介

SE(システムエンジニア)への就職・転職をお考えの際に、自己PRの伝え方は採用に大きな影響を与えます。採用担当者の印象に残る書き方から、どのようなスキルがアピールポイントとして活かせるのか、お悩みの方は少なくないでしょう。この記事では、SEを目指す方に向け、採用に効果的な書き方のポイントや例文を解説します。SEの経験者、未経験者に関わらず活かせる内容となっているので、ぜひ求職活動にお役立てください。
SE(システムエンジニア)の自己PRに活かせるアピールポイント

スキルシートや職務経歴書に記載する自己PRは、SEの選考を通過するために欠かせない要素です。書類選考時に、「いかに入社後に活躍できるか」をアピールするチャンスでもあります。まずは、ご自身の性格や経験から、SEの仕事に活かせるアピールポイントを見つけていきましょう。
ヒアリング力
SEはクライアントの悩みや要望を聞くところから仕事が始まるため、ヒアリング力が欠かせません。ただ相手の話に耳を傾けるだけでなく、ユーザー視点を持つことが重要視されます。
クライアントとの打ち合わせから潜在的なニーズを引き出し、一歩踏み込んだ提案を行えるのはSEにおいて重宝されるスキルです。また、クライアントのニーズを満たそうとする姿勢は信頼関係の構築に繋がり、継続的な売上にも貢献します。
正確性や倫理的思考力
正確性や倫理的思考力といったスキルは、SEにとってマストといっても過言ではありません。システム開発を行うにあたり、些細なミスが大きな影響を与えてしまう可能性があります。
また、SEはプロジェクトを組んで業務を進める場面も多い仕事です。進捗管理を徹底し、納期に合わせて滞りなく仕事を進めるためにも、正確性や倫理的思考力が役に立つでしょう。
成長意欲や継続力
IT業界は技術の進歩が早く、常に学び続けることが良質な仕事に繋がります。また、SEの仕事は多岐にわたるため、幅広い技術や知識が必要です。
経験が浅い方でも、トレンドをキャッチする能力や、勉強を続ける力があることは大きな強みになるといえます。
実際の業務では地道な作業を長時間行うこともあり、課題やトラブルに直面した際も、問題解決に向けて粘り強く取り組む力が求められるでしょう。
コミュニケーション能力
SEは技術や知識のほかにも、コミュニケーション能力が求められます。クライアントとのやりとりだけでなく、チームメンバーと接する機会も多いためです。
コミュニケーション能力は、クライアントの要望をしっかり捉え、社内で共有する際も役立ちます。会話を通じて仕事を円滑に進めることができれば、社内での評価アップにも繋がるでしょう。
マネジメント能力
SEの経験を積み、プロジェクトを任される場面ではマネジメントスキルが必要とされます。リーダーになれば、プロジェクト遂行までの工数や、チーム構成、スケジュール管理などを総合的に管理しなければなりません。
タスク管理やスケジュール管理が得意であれば、自己PRとして活かせます。また、マネジメントスキルは、社内外でスムーズに仕事ができるという視点で取り入れることも可能です。
【新卒向け】SE(システムエンジニア)の自己PR例文3選

上述したアピールポイントをふまえ、SEの自己PRに使える例文をご紹介していきます。まずは、SEの経験が浅い、または経験がない新卒の方向けの例文から見ていきましょう。
新卒でSEを志望する方は、学生時代の経験からSEに活かせる要素を抜き出すことがポイントです。
【自己PR例文1】プログラミング経験をアピールする
私は、努力を継続できることに自信があります。高校時代にプログラミングに興味を持ち、独学でC言語やJava、Pythonについて学んでいました。
大学に進学後は、プログラミングを徹底的に学び、独自にアプリケーション開発を行い実践的な経験もあります。また、在学中にSEを志してからは資格勉強にも勤しみ、基本情報技術者試験に合格することができました。
IT業界は、知識や技術の移り変わりが早い業界であると考えております。私は常に学ぶ意欲を持ち続け、自分の仕事に落とし込むことで、よりよいシステム開発に貢献したいと思っています。
【自己PR例文2】アルバイト経験をアピールする
私はコミュニケーション能力が高いことが強みです。学生時代にアルバイトをしていた飲食店は、当初、活気があるとはいえない雰囲気の職場でした。
私はお店が持つ課題について考え、他店と比較して働きにくい環境になっているのではないかと結論付けました。そこで、ほかのメンバーに積極的に声をかけ、あえて会話を増やすよう働きかけることにしたのです。
その結果、職場にこまめな報連相をする習慣が生まれ、従業員の連携がスムーズになったと、店長から感謝の言葉をいただきました。入社後も持ち前のコミュニケーション能力で、SE同士の連携を強化し、業務効率を高めていきます。
【自己PR例文3】ゼミ活動経験をアピールする
私の強みは、工夫を凝らして問題を解決に導けることです。大学のゼミでは、データ分析を用いた市場調査を行い、とあるECサイトの売上推移と消費者行動を調査しました。
その中で、口コミや価格が売上に与える影響について仮説を立てたのですが、最初はデータをうまくまとめられず、検証の難しさを実感する状況でした。
次に私は、データの整理方法を見直し、仮説とデータを比較しながら、統計的手法を用いた分析を実施しました。結果、特定の商品の売上に口コミが大きな影響を与えているという傾向を導くことに成功したのです。
ゼミでの経験を通じて、課題を倫理的に整理し、根拠をもとに結論を導く力を身に付けることができました。入社後は、システム開発の中でも、ゼミで培った力を発揮したいです。
【転職・未経験者向け】SE(システムエンジニア)の自己PR例文3選

次に、第二新卒の方や、未経験からSEに転職したいとお考えの方向けの自己PR例文をご紹介します。
SEの経験がなくても、前職で得たスキルや実績をアピールすることが大切です。例文の職業はあくまでも参考に、ご自身の状況を当てはめて考えてみてください。
【自己PR例文1】興味関心の高さをアピールする
私は、医療機器の営業を通じてIT技術の重要性を実感し、現在までIT関連の知識・技術のキャッチアップに努めています。
前職では、クライアントのニーズを正確に把握し、最適な提案を行う力が求められていました。そこで、独学でVBAを用いた業務効率化ツールを作成し、クライアントにより満足してもらえる提案ができるよう努めました。
結果、クライアントから喜びの声をいただく機会が増え、会社の利益を増やすことにも貢献できたのです。この経験から、システム開発を通じて、より多くの人の課題を解決したいと考えるようになりました。
入社後も、自ら学び続ける意欲を武器に、SEとして成果を出せるよう精いっぱい努力いたします。
【自己PR例文2】コミュニケーション能力をアピールする
私の強みはコミュニケーション能力をさまざまな場面で活かせることです。前職の金融機関では、営業として多様な顧客のニーズをヒアリングし、商品を提案するという業務に携わっていました。
お客様一人ひとりのお悩みに合った商品を提案させていただくために、傾聴力と共感力は欠かせませんでした。それだけでなく、なぜお客様にその商品が適しているのか、データや図を用いてわかりやすくお伝えすることに注力していました。
実際に、社内でも私の成約率は常にトップにあったという実績もあります。今後は貴社にて顧客満足度の向上を目指し、システム開発から運用までクライアントに寄り添ったサポートを提供していきたいと考えています。
【自己PR例文3】忍耐力・継続力をアピールする
私は、困難な状況でも粘り強く向き合える力に自信があります。事務員として働いていた前職では、社内に新システムが導入された際、予期せぬトラブルによって業務が滞る状況になりました。
社内では新システムに対する不満の声があがる中、私はマニュアルを徹底的に読み返し、システムの担当者と連携をとることに専念したのです。
ほかの社員には問題が解決する都度情報を周知し、その上でトラブルシューティングも行いました。1日でも早く新システムに移行できるよう働きかけた結果、現在は業務もスムーズに進行しており、社員からは感謝の声をいただいています。
SEにおいても、開発の課題やトラブル対応では、問題解決に向けて忍耐強く取り組む姿勢が大切だと考えています。私は未経験者ですが、持ち前の継続力を発揮して、貴社にとって欠かせない人材になりたいです。
【転職・経験者向け】SE(システムエンジニア)の自己PR例文3選

最後に、SE経験者やSEからSEに転職する方向けの自己PRをご紹介します。
経験者の場合は、スキルや技術に焦点をあて、コミュニケーション能力やマネジメント能力といった対人スキルも活かせるエピソードを盛り込むとよいでしょう。
ぜひ、以下の例文に具体的な取り組みや成果を付け足しながら、魅力的な自己PR文を作成してください。
【自己PR例文1】倫理的思考力をアピールする
私は論理的思考力に基づき、物事の本質を見抜く分析力があることに自信があります。
前職で担当していたプロジェクトでは、根本原因分析(RCA)の手法を用いて問題を深掘りし、最善な結論を導けるよう徹底した分析を行ってきました。
結果として、担当した全てのプロジェクトは予定通りに完了させることができ、品質においてもクライアントから高い評価をいただくことができました。
今後も持ち前の分析力を活かし、新しいソリューションを提供することで貴社の発展に貢献したいと考えています。
【自己PR例文2】ユーザー目線をアピールする
私はSEとして、常にユーザー目線を持って開発に取り組むことが重要であると考えています。業務プロセスに正確さは欠かせませんが、完成後のシステムを使用するのはお客様であるためです。
前職で担当したある企業の業務システムの開発プロジェクトでは、UI/UXデザインチームに配属されました。単に仕様を満たすだけでなく、現場スタッフにアンケートをとり、生の声を反映させることに注力していました。
プロジェクトで操作項目の見直しや新機能の追加、改善点の特定を行った結果、後の調査ではユーザー満足度96%という高評価をいただいています。
この経験を活かし、貴社でも「ユーザーが本当に求めるものは何か?」を常に考えながら、より良いシステムの提供を目指して参ります。
【自己PR例文3】マネジメント能力をアピールする
私の強みは、マネジメント力向上のための努力を惜しまないところです。前職の大規模なプロジェクトでは、プロジェクトマネージャーの補佐役としてタスク管理や進捗管理、リスク管理などを経験しました。
その際、製品の品質を保つにはチーム全体の連携が必要であると感じ、チーム内で情報や認識を共有するために、毎日一人ずつ5分程度の会話をする時間を作りました。
会話からはそれぞれの抱える悩みや課題が把握でき、柔軟なサポート体制を整えられたと自負しております。そのプロジェクトは納期の遅れや不具合もなく、成功に収めることができました。
これらの経験を活かし、貴社でも開発とマネジメントの両面で、プロジェクトを成功に導きたいと考えています。
SE(システムエンジニア)に採用されやすい自己PRのポイント

ここからは、採用担当者に好印象を与えやすい3つのポイントを解説します。SEの自己PRを作成する前に、しっかりポイントを押さえておきましょう。
企業の求める人材を把握している
SEに求められるスキルや人柄は、応募先の企業や職種によって異なります。どんなに優れた能力を持っていても、応募先企業が求める人材とマッチしていなければ採用までの道のりは険しいでしょう。
効果的な自己PRの作成は、まずは応募先企業が求める人材の解像度を高めることが重要です。求人情報や企業の公式サイトの採用ページを事前に確認し、自身のアピールポイントからどの部分を強調すべきか考えましょう。
適切な自己PRを行うことで、採用担当者に自社のニーズにマッチする人材という印象を与えやすくなります。
エピソードは具体的にする
自己PRは、アピールポイントをただ羅列するだけでは印象に残りません。どんな状況でどんな行動を起こし、どのような実績が残せたか、具体的なエピソードが必要です。
エピソードを付け加えることでアピールポイントの裏付けにもなり、説得力が高まります。
また、実際の期間や人数など、数字を使った具体例があるとなお好印象です。自己PRの最後には、ご自身の経験がどのように企業に活かせるのかも忘れずに盛り込みましょう。
スキル自慢に注意する
せっかくのアピールポイントも、書き方によってスキル自慢と捉えられてしまっては残念です。自己PRは企業側に、「一緒に働きたい」「入社後に活躍してくれそう」と思ってもらうことが大切です。
アピールしたいあまり、いくつものエピソードを詰め込んだり、専門用語を多用したりするのは避けましょう。シンプルな言葉で、わかりやすく伝えることも大きなアピールポイントになります。
SE(システムエンジニア)の自己PRはエピソードが大事

SEの自己PRは、プログラミングのスキルや経験がある方は、即戦力として大きなアピールポイントになります。しかし、チームで仕事を行うことが多いIT業界では、スキルや経験と同程度、人柄や内面的なスキルが求められています。新卒・転職・経験者と、それぞれの立場に合った自己PRで採用を目指していきましょう。