【化学系エンジニア】自己PRはどう書く?ポイントや例文をご紹介

履歴書を作成する際に「自己PRの書き方が分からない」と悩む方は少なくありません。今回は、化学系エンジニアとしての採用を目指す方に向けて、求められる人物像や、自己PRの書き方のポイントを分かりやすくまとめました。また、新卒・転職の自己PRの例文もご紹介しています。ポイントを押さえて、応募先企業に「採用したい」と感じてもらえるような自己PRをつくりましょう。
化学系エンジニアの仕事で求められる人物像

化学系エンジニアが働く部門には、研究・開発・製造・品質管理があります。働く際に求められる人物像やスキルの例を、見ていきましょう。
例えば研究開発では、論理的に考えて得られた結果を整理・分析する人材、さまざまな視点を持つ人材、薬品や装置を慎重に扱える人材が求められています。研究開発の自己PRでは、危険な薬品による事故や高級な装置の損失を防げる、手先の器用さもアピールポイントとなるでしょう。
また、製造に携わるなら、周りとコミュニケーションを取りながら目標達成を目指すスキルが必要となります。同じ製造部門に所属する仲間とチームを組んで、製品を完成させていきます。
学生の自己PRでは、実験や研究を通して培った論理的思考力、計画立案力、粘り強さ、情報収集力・分析力でアピール可能です。研究職の自己PRに限らず、新卒なのか転職なのかによってもアピールポイントが異なる可能性があるため、求められている人物像にマッチする自分の能力・スキルをピックアップしましょう。
化学系エンジニアの自己PRの書き方ポイント

自己PRで重要なのが、4つの流れです。結論(強み)・エピソード・結果の順に書き進めていきます。そして最後に、入社後の活躍を記載して意欲を伝えましょう。
自己PRのポイントとなるのが、化学系エンジニアならではの視点です。アピールしたい内容は、以下を参考にしてください。
研究テーマ・専門分野などの専門知識・スキルを具体的に書く
取り組んできた研究テーマや、それぞれの専門分野に活かせる強みを具体的に記載します。担当してきた研究開発プロジェクトの内容や、用いた実験装置・分析方法まで、詳細に説明しましょう。
保有スキル・資格に関する記載も重要です。化学分析・合成・プロセス開発といった、現在持っている専門スキルを、しっかり記述してアピールしましょう。資格の例としては、国家資格の危険物取扱者や化学分析技能士があります。なお、論文発表や特許取得といった経験があれば、積極的に記載しましょう。
また、研究開発で使用したツール・シミュレーションソフト・プログラミング言語も具体的に記述します。ツールの活用の仕方だけでなく、得られた成果も記載しましょう。
出典:e-Gov 法令検索「消防法」第十三条の四
出典:厚生労働省「化学分析技能検定試験の試験科目及びその範囲並びにその細目」
研究開発への情熱・姿勢を書く
研究開発に対する取り組みも重視されるポイントです。研究開発における自分の役割だけでなく、チームへの貢献を具体的に書きましょう。困難な課題に直面した際の考え方や行動を、事例を交えながら説明します。研究開発に携わって学んだスキル以外にも、成長したと感じられるエピソードがあれば、アピールしましょう。
研究や社会貢献への意欲を、文章に表すのもおすすめです。最新の研究動向のほか、技術トレンドに対する興味・関心をアピールしましょう。「〇〇技術の応用による〇〇分野の発展に貢献したい」「〇〇材料の開発により環境負荷低減に努めたい」のように、社会に貢献したいという熱意を文章にして伝えましょう。
問題解決能力・論理的思考力を書く
問題解決能力については、単に「問題を解決した経験がある」と述べるのではなく、課題の分析、解決策の実行、結果の評価まで一連のプロセスを記載します。課題分析に関しては、収集した情報や用いた分析手法まで示しましょう。また、課題の解決により身につけた知識・スキル、得られた成長を具体的に書きます。例は以下を参考にしてください。
自己PR例文
〇〇プロジェクトに携わっているときに、〇〇という課題が発生しました。課題を解決するために用いたのが、〇〇というデータと、〇〇という分析手法です。分析の結果、〇〇が原因だと特定できたため、解決策として○○を実行しました。そして、解決策の実行により、〇〇という成果が得られました。
また、論理的思考力をアピールするケースでは、発揮できたと感じた経験を、具体的なデータや図表を用いて説明します。例えば、実験結果の解釈やデータに基づいた仮説検証に関する記載です。以下のように、仮説検証の結果から導き出した結論を系統立てて説明すれば、根拠に基づいた客観的な判断力や、論理的な説明能力をアピールできるでしょう。
自己PR例文
〇〇実験の結果より、〇〇という現象に気づきました。○○の現象を説明するために私が立てたのが、〇〇という仮説です。そして、〇〇という実験を行ってデータを収集した結果、先に立てた仮説が間違っていなかったと分かりました。一連の結果から、〇〇という結論を導き出しました。
実際の研究内容に当てはめて、自己PR文を考えてみましょう。
化学系エンジニアの自己PR例文

新卒・転職の3つの例文をご紹介します。研究・開発・品質管理の部門で採用を目指すときの例文と、記載のポイントは以下の通りです。
【新卒|研究】化学系エンジニアの自己PR例文
まずは、新卒向けに、研究職での採用を目指すケースの自己PR例文をご紹介します。
自己PR例文
私の強みは、さまざまな視点を持ちながら、粘り強く取り組める点です。大学では、複雑化合物の研究をしてきました。なかなか成果が得られず困難な状況に陥ったときは、あらゆる視点から○○や△△という仮説を立てて、裏付けるために○○のデータを収集し、冷静に分析することで問題を解決に導いてきました。入社後も、柔軟な視点を持って粘り強く研究を続け、貴社に貢献したいです。
就活生の自己PRでは、研究でアピールすると良いでしょう。研究への取り組みで身につけた問題解決能力・論理的思考力を自己PRに盛り込むと、研究職に求められる人物像と一致しやすくなります。
【転職|開発】化学系エンジニアの自己PR例文
以下は、開発職に転職するときの自己PR例文です。
自己PR例文
私の強みは、顧客ニーズを素早く察知して開発につなげる能力だと考えます。過去に、食品加工メーカー向けの増粘安定剤を使用した製品開発に携わり、5年間で9品目の新商品を開発しました。また、ニーズにマッチする商品となるように、購入層へのヒアリングから改良を重ねてきた経験もあります。顧客ニーズを察知する力は、社会で必要とされる製品を開発する貴社でも、役立つスキルであると自負しています。今後は、トレンドも意識しながら、スピード感のある開発をして貢献したいです。
自己PRは、数字を使用すると説得力が増します。単に「新商品を開発した」ではなく「5年間で9品目の新商品を開発した」と記載した方が、採用担当者に成果を伝えやすいでしょう。
【転職|品質管理】化学系エンジニアの自己PR例文
最後に、品質管理部門の化学系エンジニアを目指す際の自己PR例文をご紹介します。
自己PR例文
私は、管理システムを根本から見直した経験があります。製品の不良率を改善するため、統計的工程管理を一から学び、不要な異常判定項目をはじいて運用の安定化を図ってきました。さらに、現場へのヒアリングから異常発生時のマニュアルを作成し、不良率を前年比で10%低下させました。作成したマニュアルは「分かりやすい」と良い評価をもらっています。新たな視点を盛り込みつつ、柔軟に、そして周りと協力しながら品質管理を行っていきたいと考えています。
実績や周りからの評価を交えつつ、強みをアピールしている例文です。例文のように、不良率を比較して数字で表すと、成果をより客観的に伝えられるでしょう。
化学系エンジニアの自己PRで自分の魅力を伝えよう

化学系エンジニアの自己PRで何を書いたら良いか分からないときは、ご紹介したポイントを盛り込みましょう。専門知識・スキル、研究開発への情熱・姿勢、問題解決能力・論理的思考力を入れ込めば、採用担当者に「採用したい」と思わせる自己PR文になります。魅力をしっかりアピールして、採用につなげましょう。
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