公務員の履歴書の書き方と3つのポイント!新卒・非常勤などケース別に解説

「公務員の履歴書って、どう書けばよいのだろう?」とお悩みではありませんか。公務員志望者にとって履歴書は、職種によって求められる内容は異なるため、自身に状況に応じた内容にすることが大切です。
今回は、公務員の履歴書の書き方について解説します。履歴書作成の際には、本記事の内容をお役立てください。
公務員の履歴書を書く時のポイント

公務員と一口にいっても、職種によって求められるスキルは異なります。履歴書の内容も職種に応じて内容を調整することが大切です。ここでは、履歴書作成時のポイントについて解説します。
公務員の種類・職種別のポイント
同じ公務員でも、職種によって履歴書のアピールすべきポイントは異なります。それぞれの職種における書き方のポイントは、以下のとおりです。
職種別・履歴書の書き方のポイント
職種 | ポイント |
国家公務員(総合職) | ・政策立案力や分析力、国際的な視点をアピールする ・関心のある政策分野と貢献したい意欲を伝える ・論文や研究実績を提示し専門性を証明する |
地方公務員(技術職) | ・専門分野の実務経験や資格を記載する ・地域課題への解決策を自分なりに提案する ・コミュニケーション能力をアピールする |
警察官・消防官 | ・体力や判断力を示すエピソードを記載する ・地域の安全を守ることへの使命感をアピールする ・救命士の資格や、武道、スポーツの経験を記載する |
公務員の履歴書には、職種ごとに求められるポイントを、的確に記載することが大切です。自分の魅力を適切に伝えることで、選考時に好印象を与えられる可能性が高まるでしょう。
公務員の経験を書く時のポイント
法令を遵守することは、公務員の義務です。法律や規則を守る姿勢を示すために、過去に実践したエピソードを記載すると効果的です。『公務員倫理に関する研修』などを受講した場合は、実績として記載することで説得力が高まるでしょう。
また、地域住民とコミュニケーションした経験や、地域の課題に対する提案を記載するのも有効です。これまでに参加した地域活動や、ボランティアの経験を記載することで、地域貢献への姿勢をアピールできます。
公務員の履歴書の書き方と例文
公務員の履歴書では、適性や意欲を具体的に伝えることが重要です。各項目の書き方を工夫し、自分の強みを採用担当者に効果的に伝えましょう。ここからは、公務員の履歴書を書く際の具体的な注意点を、例文を交えながら解説します。
基本情報
公務員の履歴書では、基本情報を正しく記入します。氏名や住所は正確に書き、提出日も忘れずに記載しましょう。
「ふりがな」にはひらがな、「フリガナ」にはカタカナを使います。写真は無地背景で正装を着用し、3ヶ月以内に撮影したものを選びましょう。
また、押印が必要な場合は、忘れないように気を付けてください。
学歴
公務員の履歴書で学歴を書く際は、高校卒業時から書くのが一般的なようです。ただし、自治体や組織によっては「小学校から記載」など指定されているケースも少なくありません。書き方が指定されている場合は、必ずしたがってください。
大学や専門学校を卒業している場合は、学部や学科名も明記しましょう。学校名や学部名は、正式名称で記載しなくてはなりません。
職歴
公務員の履歴書では、学歴と同様に職歴もすべて記載しましょう。退職理由は「一身上の都合」や「会社都合」など、事実に基づく記載が求められます。
また、年月日や社名は記載ミスが発生しやすいため、注意が必要です。入社年は西暦と和暦を混在させないようにし、特別な理由がない場合は、西暦で統一するとよいでしょう。
保有資格・スキル
公務員の履歴書を書く際には、資格の記入漏れを防ぐため、事前に整理しておきましょう。
業務に関係する資格を優先し、勉強中や取得見込みの資格も記載すると意欲を示せます。趣味に関連する検定については、趣味欄に記入しましょう。
語学やITスキルは、幅広い業務で評価されやすい傾向にあります。資格欄は、能力を伝える重要な部分のため、漏れがないように記載しましょう。
志望動機
志望動機の欄は、その職場を志望した理由を伝える重要な部分です。3つのポイントを意識して記載しましょう。
志望動機の作成で意識する3つのポイント
・応募先の魅力を挙げる
・自分の経験を結びつける
・入庁後に地域貢献したいことを伝える
効果的な志望動機の例文は、以下のとおりです。
志望動機の例文
私は、地域住民の生活を支える公務員の仕事に魅力を感じています。学時代に地域イベントの企画運営に携わり、多くの人と協力して無事に成功させました。この経験を生かして、入庁後は地域社会の発展に尽力したいと考えています。
志望動機では抽象的な表現を避け、具体的なエピソードや目標を盛り込みましょう。応募先の特色を調べ、それに沿った内容にすることが大切です。
自己PR欄
自己PR欄では、自分の強みを明確に伝えることが重要です。記載する際には、以下の例文を参考にしてください。
自己PRの例文
私は、計画的に物事を進める力と、協調性を生かした課題解決力に自信があります。
大学時代の部活動では、キャプテンを務めました。練習計画も自ら立てており、全国大会出場を達成しています。また、アルバイトでは売上分析を行い、効率的な接客方法も提案して売上向上に貢献しました。
これらの経験を生かして、公務員として地域課題に取り組みながら、住民の声を反映した施策を実現したいと考えています。
自己PR欄では、自分の強みを明確するために過去のエピソードを示すとともに、入庁後の仕事への意欲を伝えましょう。
本人希望記入欄
履歴書の本人希望記入欄は、希望する職種や勤務地について記載する部分です。公務員の場合は「貴庁の規定に従います」と書くのが一般的です。
希望する事項がある場合は簡潔に記載し、面接で改めて伝えるとよいでしょう。希望を書く際は、具体的かつ簡潔に表現することが重要です。
採用担当者に配慮を示しつつ、明確に記載してください。
ケース別 公務員の履歴書の書き方【新卒・転職・非常勤】

公務員の履歴書は、新卒、転職、非常勤など応募者の状況によってアピールすべき内容が異なります。それぞれに適したアピールポイントを把握し、自身の経歴を効果的に伝えられる履歴書を作成しましょう。
ここからは、ケース別に履歴書作成のポイントを解説します。
公務員の履歴書の書き方【新卒】
新卒の場合は、学生時代の経験や知識を公務員としてどう生かせるかを伝えましょう。学業や部活動での成果を、数字やエピソードで説明すると効果的です。
専攻分野が職務に直結する場合は、その旨を学歴欄に記載することが重要です。ボランティアの経験がある場合も記載して、積極的にアピールしましょう。
公務員の履歴書の書き方【転職】
転職者の場合は、これまでの職歴や自身のスキルを整理して、公務員の業務にどう生かせるかを記載しましょう。職歴欄では、過去の実績や成果を簡潔に記載し、志望理由とともに伝えることが大切です。
希望職種の業務内容に合った経験やスキルをアピールすることで、好印象を与えられます。
公務員の履歴書の書き方【非常勤】
非常勤公務員を目指す場合は、過去の経験を振り返り、具体的な実績を記載しましょう。応募先を選んだ理由や、貢献できる点を明確に示すことが大切です。
所属希望の部署や担当業務で、どのように役立てるかを述べると説得力が高くなります。
公務員の履歴書の書き方でよくある質問

ここからは、公務員の履歴書の書き方の「よくある質問」について解説します。
Q.公務員試験に関係のない資格やスキルを書く必要はある?
公務員の業務に役立つ資格やスキルは、積極的に記載しましょう。語学力やPCスキル、コミュニケーション能力は、特に評価されやすい傾向にあります。生かせる場面を想定して、具体例も交えながらアピールしましょう。
国家資格を持っている場合は、志望する職種や業務に関係しなくても、過去の証明となるため、記載することをおすすめします。
Q.ボランティア経験は、どのように書けばよい?
ボランティア経験を書く際は、活動内容や役割を具体的に記載しましょう。地域貢献への意欲や協調性、リーダーシップをアピールできます。
公務員の履歴書では、求められるスキルを効果的に伝えよう

今回は、公務員の履歴書の書き方について解説しました。
公務員の履歴書では、職種や応募形態に応じて適切な情報を記載することが重要です。志望動機や自己PRを適切に記入することで、自分の魅力をよりアピールできるでしょう。
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【ディスクリプション】
公務員の履歴書の書き方を解説します。新卒・転職・非常勤などケース別のポイントや、志望動機・自己PR欄の書き方を紹介します。採用担当者に好印象を与えられる、履歴書作成のポイントを解説しますので参考にしてください。