公務員の志望動機別例文4選!作成する際のポイントや思いつかないときの対処法も紹介

公務員の志望動機別例文4選!作成する際のポイントや思いつかないときの対処法も紹介



公務員の採用試験で履歴書を記入する際に、頭を悩ませるのが「志望動機」の欄です。内容によっては応募先に悪い印象を与える可能性があるため、適切に記載する必要があります。

本記事では、公務員の志望動機別に4つの例文を紹介し、作成する際のポイントや思いつかないときの対処法も解説します。公務員の志望動機を考える際に、自分の強みをうまくアピールしたい方に役立つ情報をお届けしますので、参考にしてください。

【理由別】公務員の志望動機の例文4選

【理由別】公務員の志望動機の例文4選





公務員の志望動機を、理由別に4つの例文で紹介します。例文を確認することで、作成する際にイメージしやすくなります。志望動機が書けなくて困っている方は、参考にしてください。

①社会貢献がしたい

「社会貢献がしたい」という理由は、公務員の志望動機の定番です。ほかの応募者との差別化を図るために、理由や根拠を明確にして「なぜ貢献したいのか」「活かせるスキルはあるのか」を示すのがポイントです。根拠の部分は、具体例を提示することでより伝わりやすくなります。

志望動機の例文
自分が生まれ育った街を「自分の手でよくしたい」と思ったのが志望動機です。私はA市で生まれ育ちました。幼い頃から見てきたこの街が好きですが、公共の交通機関がうまく機能していないと感じたことがあります。若者の市外流出が増え、高齢化も進んでいるように思います。そこで「A市の活性化に貢献したい」と考えて志望しました。現在A駅の開発が進んでおり、高齢者の生活を助けることはもちろん、若者世代の流入を促すためにも今後の発展が楽しみです。もともと街づくりに興味があり、大学では建築や都市計画について学びました。大学で学んだことやこれまで経験したことを活かし、住みやすい街づくりに貢献したいです。



②自分のスキルを活かしたい

新卒ではなく、民間企業から公務員を目指す応募者を想定した志望動機の例文です。中途採用の場合は「現職でどのような業務を行っているのか」「強みは何か」を明確にするのがポイントです。「どのように経験を活かしたいのか」を書くと、熱意が伝わりやすくなります。

志望動機の例文
生まれ育ったA市に戻り、現職での経験をもとに地域の活性化に貢献したいと思い、志望しました。現職のB社では、地域の開発プロジェクトに参加し、ショッピングモールの建設に携ったことがあります。さらに職場環境調査に尽力し、職場環境を整備しました。私はA市で生まれ育ったため、現在進行中の駅前開発に携わり、地域活性化の役に立ちたいです。また、市役所の職員やA市で働く方の職場環境の改善にも尽力したいと考えています。



③人の役に立ちたい

自分の経験を活かして「地域住民の役に立ちたい」を志望動機とした例文です。今回は、地元ではない自治体への応募を想定しています。公務員は、必ずしも地元の自治体に応募するわけではありません。地元ではない自治体に応募するときは、理由を明確にすると印象がよくなります。「自分に何ができるか」を、わかりやすく伝えることが重要です。

志望動機の例文
A市の景観保護に携わりたいというのが、私の志望動機です。子どもの頃に家族で訪れたのがA市との最初の出会いです。そのときに見た建物の雰囲気や町全体の景色が忘れられず、何度も訪れています。環境保全にも興味があり、大学3年時に海を綺麗にするプロジェクトに参加しました。その際に多くの人と助け合って成し遂げることの大切さを実感し、環境保全の職務に携わりたいと思いました。そして今回、A市の職員募集に出会いました。小さい頃から好きなA市の景観を守るために、ボランティアで得た知識や協調性を活かし、保全業務で貢献したいと考えています。



④市民の悩みを解決したい

志望動機を作成するうえで重要な点は、志望する理由や根拠です。「市民の悩みを解決できる」根拠を記載することで、熱意が伝わりやすくなります。「明確な志望動機」「理由や根拠」「どう貢献できるか」をわかりやすい文章でまとめることが重要です。

志望動機の例文
A市住民の悩みを解決したいと思い、A市職員を志望しました。私は小学生の頃にA市に引っ越してきました。それからA市で生活していますが、近年は少子高齢化を肌で感じており、過疎化や空き家問題を抱えていると聞きます。A市からの発表で「少子高齢化対策」として、問題解決に尽力する課を新設することを知りました。A市に住む人の役に立ちたいと考えており、大学では経済学を学んでいることから、地域活性化に貢献したいと考え志望しました。



【NG例】公務員の志望動機の悪い例



公務員の志望動機は「どのような内容でもよい」わけではありません。内容によっては印象が悪くなるため、確認しておきましょう。志望動機の「NG例」を2つ紹介します。

①「公務員の安定性」を理由にしている

「公務員の安定性」を理由にすると、印象が悪くなります。「民間企業よりもリスクが少ない」といった内容はおすすめできません。また、例文では自分の特技やスキルを明確にせず「リスク回避」をアピールしています。「この人に任せたい」とは思えないため、採用の可能性は低くなるしょう。

志望動機のNG例文
A市職員の採用に応募した理由は、民間企業よりも財政破綻や解雇といったリスクが少ないためです。大学で経済学を専攻しており、近年は衰退傾向にある業界や企業が増えていると聞きました。自分の特技やスキルを活かそうにも将来性の薄い企業に勤めた場合は「近い将来に転職のリスクがある」と感じています。財政破綻や解雇のリスクが少ない公務員を選択し、自分のスキルを活かしたいです。



②「自分がしたいこと」が明確に書かれていない

A市に愛着があり「この街で働きたい」という点は明確に記載できています。しかし、市職員として何をしたいのか、採用した場合に自治体側にはどのようなメリットがあるのかが伝わりません。

採用する意味がないと思われる可能性があります。「自分は何ができるのか」「採用するとどのようなメリットがあるのか」をしっかりと記載することが大切です。

志望動機のNG例文
私は生まれ育った地域に恩返しをするため、A市の職員を志望します。B駅周辺の開発工事により、私が生まれた頃よりも地域が活性化し、交通利便性も向上しています。若者の市外移住も少なく、地元を愛する人で溢れており「この街に長く住みたい」と思います。一方で、子どもの頃と変わらない街並みも残っており、この街を残したいと感じました。大好きなA市の職員として、地域の発展に貢献したいです。



応募先はなぜ志望動機を知りたいのか?

応募先はなぜ志望動機を知りたいのか?



採用する側は「なぜ志望動機を知りたいのか」その理由を把握することで、志望動機に「何が必要なのか」が明確になります。次の3つの理由を確認しましょう。

「正しく自己分析できているか」を確認するため

志望動機を知りたい理由は、正しく自己分析できているかを確認するためです。自己分析が十分にできていれば、公務員としての適性があるために応募したと分かります。

そのため、就職後にミスマッチが起きる可能性も低くなるでしょう。採用後の早期離職を避けるためにも「しっかりと考えて応募しているか」を確認しているのです。

「公務員の職務を理解できているか」を確認するため

志望動機を確認する理由は、公務員の職務をどれくらい理解できているかを把握するためです。「公務員の職務」を理解できていないと、採用後に仕事を続けられない可能性があります。

公務員の職務内容は、市民の対応や事務作業などが多く「楽な仕事」だと思われがちです。楽な仕事ではないと理解できているかが、採用のポイントになります。

「どのような貢献ができるのか」を確認するため

「公務員としてどのように貢献できるのか」を確認するためです。公務員採用試験では、全員を合格にするわけにはいきません。

何かしらのポイントによって、合否を見極める必要があります。就職後の貢献度を可視化することで、採用されやすくなるでしょう。

公務員の志望動機を作成する際の3つのポイント

公務員の志望動機を作成する際の3つのポイント



公務員の志望動機を作成する際には、3つのポイントがあります。ポイントをおさえて、効果的な志望動機を作成しましょう。

①希望する職種を明確にする

公務員の仕事の中でも、希望する職種を明確にしましょう。どの職種を選ぶかで志望動機の書き方が異なるためです。

たとえば、市役所志望にも関わらず「犯罪を減らしたい」といった内容だと、ミスマッチのため採用は難しいでしょう。どの職種で、どのような仕事に携わりたいのかを明確にすることで、伝わりやすい志望動機を作成できます。

②どのように貢献したいかを記載する

就職後にどのように貢献したいのかを、明確に記載しましょう。具体的な貢献内容を書くことで、熱意が伝わりやすくなります。

貢献したい分野や職務の内容を記載することで、採用側のメリットも明確になるでしょう。体験談を踏まえたうえで「貢献したい」と記載することで、熱意が伝わります。

③職務に活かせる強みや職務への熱意を伝える

職務に活かせる強みや熱意を伝えましょう。「公務員になりたい」というだけでは採用の理由にはなりません。

「なぜ公務員になりたいのか」を、自分の強みとともに伝えることが大切です。自分の経験や資格を示し、どのように活かしたいのかを記載しましょう。

志望動機が思いつかないときの3つの対処法

志望動機が思いつかないときの3つの対処法



志望動機を考える際に、どうしても思いつかない場合もあります。思いつかないときの対処法を3つ紹介しますので、参考にしてください。

①自己分析をしっかりと行う

志望動機が思いつかないときは、自己分析をしっかりと行いましょう。自己分析を行うことで、自分の強みや何をしたいのかが理解できます。自己分析は、自分を見つめ直すチャンスです。

「これがやりたい」と思っていても、自分を見つめ直すことで別のやりたいことが見つかる可能性があります。志望動機の作成で行き詰まったら、自分を見つめ直すことで「新しい自分」を発見できるかもしれません。

②ホームページやOB・OG訪問を活用して情報収集する

志望動機の作成で困ったら、自治体のホームページや、OB・OG訪問を活用して情報収集を行いましょう。仕事内容や雰囲気を確認することで、新たな志望動機が見つかるもしれません。

自治体のホームページにはさまざまな情報が掲載されており、志望動機の作成に役立ちます。志望の自治体を深く知るチャンスとなるでしょう。

OB・OG訪問では、公務員として働いている先輩に、直接仕事内容について聞けます。自治体で設けている説明会とは異なり、個別に質問できるため、参考になる話を聞けるでしょう。

③どうしても思いつかない場合はAIツールを使用する

どうしても志望動機が思いつかないときは、AIツールを活用するのも1つの方法です。ツールの質問に答えることで、自動的に文章ができます。無料で利用できるツールもあるため、試してみるとよいでしょう。

ただし、あくまでAIが作成した文章のため、自分の言葉で書き換える必要があります。自分の気持ちを落とし込むことで、熱意が伝わる文章となります。

志望動機は「どのような貢献ができるか」を記載するのがポイント

志望動機は「どのような貢献ができるか」を記載するのがポイント



本記事では、公務員の志望動機の例文や作成する際のポイント、思いつかないときの対処法を解説しました。

志望動機では「自治体で働きたい」という熱意だけではなく「何ができるのか」「どのような貢献ができるのか」を明確にする必要があります。「応募先が自分を採用するメリットは何か」を考慮して作成するのがおすすめです。

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【ディスクリプション】
公務員の採用試験で履歴書を記入する際に悩むのが「志望動機」です。内容によっては、悪い印象になる可能性があるため注意しましょう。公務員の志望動機別例文4選を紹介し、書くときのポイントや思いつかないときの対処法も解説します。

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