公務員の自己PRで評価されやすい強み7選!例文や書き方・作成手順も紹介

公務員の自己PRで評価されやすい強み7選!例文や書き方・作成手順も紹介



公務員の採用試験では、履歴書に記入する「自己PR」がポイントです。自己PR欄の内容が「自分のアピールだけ」になってしまうと、応募先によい印象を持たれない可能性があるため、注意しましょう。

特に公務員は、市民や地域住民のために公務を行うケースも珍しくありません。そのため、採用によってどのようなメリットが与えられるのかをアピールしてみましょう。

本記事では、公務員の自己PRで評価されやすい強み7選を例文つきで紹介し、書き方や作成手順も解説します。公務員の自己PRを考える際に、自分の強みをうまくアピールしたい方に役立つ情報をお届けしますので、参考にしてください。

公務員の自己PRで評価されやすい強み7選【例文つき】

公務員の自己PRで評価されやすい強み7選【例文つき】



公務員を目指すのであれば、自己PRで評価されやすい「強み」を理解しておく必要があります。自己PR作成で悩んでいる方がどんなポイントを意識すべきかを例文付きでまとめました。

①コミュニケーション能力

コミュニケーション能力とは、相手の意図を理解して自分が伝えたいことをわかりやすく伝える能力を指します。多くの職種で必要な能力のため、公務員の自己PRにも使いやすい題材です。

自己PRの例文
私の強みは、アルバイトで培ったコミュニケーション能力の高さです。大学在学中に24時間営業の飲食店でアルバイトをしました。24時間営業の場合、時間帯によって訪れる客層が異なり、顧客に合った対応が求められます。当初は顧客対応に苦労しましたが、経験を積むことでコミュニケーション能力が向上し、顧客満足度のランキングで表彰されるまでになりました。公務員に採用されたら、このコミュニケーション能力を活かした住民対応を心がけ、住民に寄り添った公共サービスの提供に貢献したいです。

ただし自己PRで使用する場合は、雑談力ではなく「対話力」を重視しましょう。記入するエピソードも、関連するものを選べるとよりよい自己PRとなります。

②責任感

責任感とは、自分に与えられた職務や役割を途中で投げ出すことなく最後までやり遂げる能力です。

自己PRの例文
私の強みは、責任感です。大学時代にサッカー部の部長としてチームの目標達成に尽力し、リーグ優勝に貢献した経験があります。4年のとき、レギュラーとサブのあいだでモチベーションの差が生まれ、チームの雰囲気の悪い時期がありました。チームの雰囲気を改善するために率先して声を出し、シーズン最後まで諦めずメンバーを信じて戦ったことで目標達成につながったと感じます。この経験を活かして、自分の与えられた職務に責任を持ち、目標達成に向かって「諦めない心」を忘れずに頑張りたいです。

公務員には、住民の安心安全な生活をサポートする役割があり、その職務に責任を持って取り組むことが求められます。自己PRに記入する際は「責任感がある」と感じさせるエピソードを書き添えましょう。

③協調性

協調性とは、価値観の違いがあるメンバーであっても、円滑なコミュニケーションを駆使して同じ目線で職務を進める能力です。

自己PRの例文
私の強みは、協調性です。大学在学中に幅広い年齢層が集まるボランティアに参加し、チームリーダーを務めた経験があります。ゴミを拾って街を綺麗にするプロジェクトでしたが、どのようなルートで掃除していくのか意見が割れました。それぞれの意見を聞きつつ、お互いが少しずつ歩み寄るように呼びかけた結果、チームがまとまり短時間で街が綺麗になりました。この経験から、誰かの意見にすべて合わせるのではなく、メンバーが協調する大切さを学べたと感じます。ボランティアで学んだ協調性を発揮して、部署や職員同士のすれ違いを減らし、円滑な職務を進められるよう尽力したいです。

公務員は、部署ごとで役割が異なりますが、ときには意見を合わせて同じプロジェクトを進める場面が生じます。このような場面では、お互いの考え方を尊重しつつ、うまくまとめる能力が重要です。

④継続力

継続力は、うまくいかない状態でも最後まで諦めずに粘り強く続ける能力です。

自己PRの例文
私の強みは、継続力です。6歳の頃から書道を始めて現在まで続けており、毛筆書写技能検定の準1級を取得しました。中学生の頃にやめたいと思いましたが、自分で決めたことなので継続することを目的に頑張りました。今では「字が綺麗だね」と褒められることも多く、自分の特技として誇りを持っています。公務員になってからも、自分の目標や毎日実行することを定め、日々継続して目標を達成できるように頑張りたいです。

公務員の職務は、すべてがスムーズに進むわけではありません。ときには困難にぶち当たり、目標達成を諦めかけることもあるでしょう。そのような状況でも、すぐに諦めることなく最後まで継続する力が求められます。

⑤問題解決力

問題解決力とは、問題が発生した際に「どのような問題があり、どう解決するか」を考えて実行する能力です。

自己PRの例文
私の強みは、問題解決力です。大学でダンスサークルに所属していますが、全員の動きが揃わない点で悩みました。ダンスは、タイミングを合わせるためメンバーそれぞれがカウントしながら踊ります。
そのカウントが個々でずれていることを発見し、カウントを揃えるためのかけ声や振り付けを提案しました。その結果、チーム全体の動きが揃うようになり、大会で特別賞をいただきました。入職後はこの問題解決力をうまく活用して、地域の問題をいち早く発見し、解決できるよう尽力したいです。


公務員は地域の問題解決が求められるため、問題の発生原因や解決法などを自分で導き出せるかがポイントとなります。自己PRでは、問題が発生してどうのように解決したかをエピソードとして紹介します。

⑥情報処理能力

情報処理能力とは、集めた情報を効率よくまとめる能力です。

自己PRの例文
私の強みは、情報処理能力に優れている点です。大学時代にフリーのWebライターとして活動しており、100記事以上を作成しました。Webライターは情報の取捨選択を行い、誰にでもわかりやすい文章にまとめる力が必要です。文章だけではなく、表やグラフ・画像の作成も求められるため、事務作業は概ねこなせるようになりました。公務員になったら、この情報処理能力をうまく活用し、必要な事務処理を効率よく行いたいです。

公務員には事務作業があり、ときには自分で集めた情報をもとに事務処理を求められる可能性があります。自己PRを記入する際は、情報処理能力に関する実績を紹介すると伝わりやすいでしょう。

⑦論理的思考力

論理的思考力とは、現在起きている問題に対し、現状を把握して筋道を立てながら適切な解決法を導く能力です。

自己PRの例文
私の強みは、論理的思考力です。大学在学中に学園祭の実行委員となり、限られた時間と予算でよりよい学園祭になるよう計画したことがあります。実行したい内容に優先順位をつけ、予算と照らし合わせて、実行するイベントの取捨選択を行いました。その結果、予算の影響で不可能なものもありましたが、メンバーの希望に近い学園祭となり大学時代のよい思い出です。この経験から、物事を論理的に考えて冷静に判断することで、できないこともできるようになることを学びました。公務員になっても、すぐにできないと判断せず、論理思考力を活用して行政課題の解決に尽力したいです。

問題の原因を把握して「何から手をつけるべきか」を的確に判断し、論理的に説明できる力も求められます。特に「起きている問題の内容」「解決法に行き着くまでの過程」などは、絶好のアピールポイントです。

公務員の自己PRのNG内容【例文つき】

公務員の自己PRのNG内容【例文つき】



公務員の自己PRは、内容によって評価されにくいケースもあります。内容を間違えるとアピールが難しくなるため、NG表現も確認しておきましょう。

①公務員と会社員の違いを理解できていない

公務員の仕事は、営利目的で行うものではありません。そのため「業績に貢献したい」「利益の向上を意識したい」などのワードはNGとされています。

自己PRのNG例文
私の強みは、課題に対して積極的に取り組む姿勢です。着目点を率先して提案し、改善につながるよう積極的に行動します。学生時代に雑貨屋のアルバイトをしており、売上が伸びない時期がありました。その際、商品の陳列方法で代替案を提案し、結果的に売上増加につながりました。日頃から売上増をイメージしながら働いた結果、よい提案ができました。採用されたら、業績に貢献できるよう積極的に提案したいです。

上記のような自己PRをすると「公務員の仕事を理解していない」と判断される可能性が高いです。結果として、採用の可否に影響する恐れがあるため注意しましょう。

②職務に関係のない強みをアピールしている

公務員の職務に関係ない強みをアピールしたところで、応募先に熱意が伝わりません。自己PR欄は、自分の強みをアピールする場ではなく、自分の強みを活用してどう貢献するかを伝える場です。

自己PRのNG例文
私の強みは、独創的な美的センスです。小学生の頃から図工や美術の授業が好きで、自分の作品がよく表彰されるほどでした。また、大学時代に働いていた雑貨屋では、この強みを活用して店内ディスプレイをデザインした経験があります。オーナーだけではなく、顧客にも評判となり売上増加に貢献しました。公務員になっても、独創的な美的センスを活用して地域の活性化に貢献したいです。

公務員の仕事内容にマッチしない強みでは、効果的な自己PRとはなりません。仕事に関連する強みを選択し、適切なアピールが重要です。

③公務員の職務にリスペクトを感じない

公務員を目指すための自己PRでは、職務にリスペクトを感じない内容を避けましょう。たとえば「事務処理や窓口業務でも」といった職務を軽視する表現はNGです。

自己PRのNG例文
私の強みは、どの環境でも早く馴染める柔軟性です。大学時代に今まで経験のない「研究」をテーマにしたサークルに入りました。誰とでも話ができるコミュニケーション能力を発揮して、メンバーとすぐに馴染むことができ、研究フローも問題なくこなせました。4年時にはリーダーとなり、メンバーをまとめて論文作成に成功しています。採用されたら、事務処理や窓口業務など経験のない分野でも柔軟に対応し、与えられた職務に貢献したいと思います。

公務員に限らず、あくまでも「その仕事に就きたい」という熱意を持って応募する必要があります。「楽そうだから選んだ」のように捉えられる自己PRは、効果がありません。

応募先が公務員の自己PRを確認したい理由

応募先が公務員の自己PRを確認したい理由



応募先が、履歴書の自己PRを確認するのには、さまざまな理由があります。ここからはどのような理由で自己PRの確認が必要なのか、具体的な内容を見ていきましょう。

人物像を重視する傾向にあるため

応募先が自己PRを確認するのは、採用にあたって人物像を重視する傾向にあるためです。近年では、筆記試験の点数だけで判断せず、人間性を見極める自治体が増えています。

中にはプレゼンテーション形式の面接を行う自治体もあり、コミュニケーション能力や協調性を確認していると考えられます。履歴書の自己PR欄も「人間性の確認」のために用いられるため、書類審査で落とされないように意識して記入しましょう。

公務員の働き方に適応できるか確かめるため

公務員の働き方に適応できるかも、履歴書の自己PR欄を確認する理由です。公務員には社会の利益を考える必要があり、志望動機だけでは応募者の本質がわかりません。

履歴書の自己PR欄で応募者のアピールポイントを確認すれば、責任感や判断力などを把握できる可能性があります。面接だけでは確認しきれない部分を判断する材料となるため、しっかりと自己PRできる内容を記入しておきましょう。

公務員の自己PRの書き方

公務員の自己PRの書き方




自己PRは「PREP法」を用いて記入するのがおすすめです。PREP法とは「結論→理由→具体例→結論」の順で執筆する方法で、論文やスピーチなどにも使われます。

次の順番で記入すると伝わりやすい内容となるため、組み立て方を意識して作成してください。

最初に「自分の強み」を紹介する

自己PRでは、まず「自分の強み」を紹介します。自己PR欄は「自分をアピールする場」となるため、アピールポイントを端的に記入しましょう。

たとえば「私の強みは◯◯です」と、相手にひと目で伝わる書き方がおすすめです。最初に自分が伝えたい内容を示すことで「何を伝えたいのか」がわかりやすくなります。

強みに関するエピソードを記載する

続いて、自分の強みに関する説明を補足できるエピソードを記載しましょう。「なぜ強みといえるのか」「何がきっかけだったのか」など、具体例を交えながら記入すると読み手に伝わりやすくなります。

また、エピソードとして記入すると、読み手もイメージしやすいです。人間性を伝えるためにもエピソードはできるだけ具体的にして、結論の根拠となる文章を心がけてみてください。

職務への活かし方を伝える

最後に「自分の強みを職務にどう活かすのか」をしっかりと伝えます。強みを紹介するだけでは、人間性が伝わるだけに留まってしまい、魅力的な自己PRにはなりません。

アピールする強みは、応募する職務に合ったものを選択しましょう。自身の強みをどのように職務へ活かすかまで記入すると、応募先は働いているイメージをしやすくなり、採用へのアピールとなります。

公務員の自己PRの作成手順

公務員の自己PRの作成手順



ここからは、公務員の自己 PR欄の作成手順を紹介します。公務員の自己PRでは、自己分析や経験・強みの整理が重要になります。自己PRの作成がうまくいかないときは、ぜひ参考にしてください。

①自己分析や自分の経験を整理する

まずは、自己分析や自分の経験を整理しましょう。頭の中で整理すると重要なワードが抜け落ちる可能性があるため、目で見てもわかるように紙に書き出すのがおすすめです。

また、自己PRの作成に使える材料はできるだけ多い方が、実際の記入で助けになります。この段階では関係性を気にせず、頭に浮かんだことはすべて書き出してみてください。

②自分の強みや関係するエピソードを洗い出す

続いて、①で書き出したものから、自分の強みやエピソードを洗い出します。洗い出した「強み」は、エピソードと関連付けるのがおすすめです。

もし自分の「強み」が分からない場合は、家族や友人などに聞いてみましょう。他人からの意見をもらうことで、意外な一面を発見できるかもしれません。

③志望職種に必要な強みを考える

次に、志望職種に必要な強みを考えます。他人にない強みを持っていたとしても、志望職種と関係なければ自己PRにはなりません。

強みに関しては、応募先に「この内容なら職務に活かせる」と思わせることが重要です。そのため、事前に志望職種について情報収集しておくとよいでしょう。

④応募先に合った強み・エピソードを選択する

最後に「自分の強み・エピソード」のセットから、志望職種に合ったものを選択します自分がアピールしたい内容ではなく「職種に合っている」「職務に活かせられる」強みを選ぶのがポイントです。

エピソードは強みの説得力を増すために重要であるため、エピソードの中でも特に適したものを選ぶとよいでしょう。

強みを選択するときは志望職種に合っているものを選ぼう

強みを選択するときは志望職種に合っているものを選ぼう



本記事では、公務員の自己PRの例文や、書き方・作成手順を解説しました。自己PRは、PREP法を使用して作成すると、応募先に伝わりやすい文章になります。

また、自分の強みを選択する際は自分が応募先にアピールしたい内容ではなく、志望職種に合ったものを選びましょう。強みの選択を間違えると、応募先へのアピールとはなりません。そのため、複数の候補を挙げたのち、最適な強みを選んでください。

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【ディスクリプション】
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