工場勤務に受かる履歴書の書き方とコツを解説

工場への転職を含め、求人に応募する際は応募書類として履歴書の提出を求められることが一般的です。履歴書は、書類選考の採用・不採用に大きな影響を与えます。そのため、採用担当者に「この人と仕事をしたい」と感じてもらえるよう、分かりやすく自分をアピールしなければいけません。
本記事では、工場への就職・転職を希望している方に向けて、工場勤務に受かる履歴書の書き方やコツをご紹介します。
工場勤務の履歴書を書くときのポイント

工場勤務の履歴書を書く際のポイントとして、応募先の業務・職種に合った自分の強みを伝えることが重要です。工場にもさまざまな分野があるため、分野に基づいたアピールポイントや例文を一例としてご紹介します。
【分野ごとのアピールポイントと例文】
経験業務 | アピールポイント | 例文 |
製造ライン | ・具体的な製品名 ・製造工程 ・担当業務 ・使用した機械 ・工具の種類 ・機械の操作スキル など | 自動車部品の組み立てラインにて、〇〇部品の組み付けや検査を3年間担当しておりました。 〇〇機械や〇〇工具の使用経験があり、これまでの経験を今後は貴社で役立てていきたいと考えております。 |
品質管理 | ・検査項目 ・検査方法 ・検査結果の記録 ・不良品発生時の対応 ・改善提案の経験など | 前職では、製品の寸法や外観検査を3年間担当しておりました。 不良品発生時には原因の特定と改善策を提案し、不良品の発生率を〇%抑えることに成功しました。 |
安全管理 | ・安全衛生に関する知識 ・安全対策の実施経験 ・危険予知活動(KYK) ・ヒヤリハット報告などの経験 | 前職にて、作業場の安全点検や安全教育の実施を4年間担当しました。 KYK活動を通じて、作業員の安全意識向上に努め、事故ゼロを3年間継続できた実績があります。 |
改善提案・業務効率化 | ・改善提案の内容 ・改善による効果 ・業務効率化のために工夫した点 など | 前職では、生産性向上を追求する製造担当者として業務に携わっていました。 作業手順を見直し、それをチーム全体に落とし込んで作業をすることで、〇〇工程の作業時間を〇〇%短縮することに成功しました。 |
工場勤務の履歴書の書き方
本章では、履歴書の基本項目の書き方をご紹介します。基本項目であっても誤字脱字といったミスをせず、正確な情報を記入しましょう。
基本情報
基本項目は以下が該当します。各注意点を把握し、丁寧に作成していきましょう。
【基本情報の書き方】
日付 | ・提出日や投函日の日付を記入する ・日付の年号は西暦・和暦のどちらでもよいが、表記を統一すること |
氏名・ふりがな | ・姓と名の間はスペースを空ける ・「ふりがな」はひらがなで「フリガナ」はカタカナで記載する |
住所 | ・都道府県から記載する ・ふりがなは、番地を除く町名・建物名まで記載する(部屋番号は不要) |
連絡先 | ・電話番号欄が2つある場合は、固定電話と携帯電話の番号を記載する(固定電話がない場合は1つでよい) |
印鑑 | ・朱肉タイプを使い、丁寧に押印する(シャチハタ・実印は使用しない) ・印鑑欄がない場合は、応募先から要望がない限り押印は不要 |
写真 | ・サイズは最大縦4cm×横3cm、3ヶ月~半年以内に撮影したものを使用する ・写真の裏に氏名を記載して貼る |
特に日付の年号や住所の書き方については、注意したいポイントです。
学歴
学歴は、高等学校以降の学歴を、学校名・学部・学科名まで省略せずに記入しましょう。
在学中であれば「卒業見込み」と記載します。学歴と職歴を記入する欄が1つになっている場合は、学歴から先に記入してください。
職歴
職歴は、学生時代のアルバイトを除き、古い順からすべて記入します。退職理由は「一身上の都合」「会社都合」など、事実通りに記入してください。年月日や社名の間違いが多いため、作成後の再確認を徹底しましょう。
入社・退社年が特に間違えやすいポイントであるため、ずれが生じていないかは見落とさないように注意してください。また、西暦・和暦が混同していないかも、確認しておくべきポイントです。
保有資格・スキル
保有資格や免許は、工場勤務に役立つ・関連のあるものを取得が古い順に記載します。学生時代に取得した資格など、保有資格は忘れがちなものもあるため、確認してから記入しましょう。また、勉強中や取得見込みのものも、記入することでアピールポイントとなり得ます。
志望動機
志望動機は「なぜ、応募した企業で働きたいのか」を伝える項目です。採用担当者が志望動機から知りたい情報は「志望度の強さ」と「社風やビジョンにマッチするか」の2点が挙げられます。
工場勤務の場合、志望動機が曖昧だと「条件のよい工場を見つけたらすぐに転職するのでは?」などと受け取られ、採用率が下がってしまうかもしれません。これまでの経験やスキルとともに、具体的な実績・成果とエピソードを交えて記入しましょう。
【関連記事】
工場勤務の志望動機の作り方や注意点を解説【例文付き】
自己PR欄
自己PRは、自身の強みをアピールする項目であり「自分を売り込み、採用担当者に認めてもらうこと」が目的です。例えば、工場勤務は体力が求められる仕事で「学生時代にスポーツをやっていた」「大学時代に引っ越し作業のアルバイトをやっていた」などを具体的に記載すると、大きなアピールポイントとなるでしょう。
応募先企業が求める能力やスキルを理解し、自身を採用するメリットを採用担当者に的確に伝えることが重要です。
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工場や製造業における自己PRの書き方や注意点を解説【例文付き】
本人希望記入欄
本人希望記入欄は、希望する職種や勤務地に関することを記入する場所であり、基本的には「貴社の規定に従います」とだけ書くのが一般的です。もし強い希望がある場合は、本人希望記入欄に記載しておきましょう。また、面接の際に内容を確認されると考えられるため、回答の用意も忘れないようにしてください。
工場勤務の履歴書に書くとよい資格

次に、工場勤務で役立つ資格を、国家資格・民間資格に分けていくつかご紹介します。分野によって役立つ資格が異なることもあるため、事前にどういった資格が活かせるかを調査しておくことが重要です。
工場勤務に役立つ国家資格
工場勤務に役立つ国家資格の例は、以下の通りです。
【国家資格の一例】
・危険物取扱者
・衛生管理者
・電気工事士
・電子機器組立技能士・玉掛技能者
・クレーン運転士
・機械保全技能士
・機械加工技能士
国や公的な機関が証明する資格となります。そのため、難度は高めに設定されているものの、取得できれば就職や転職の際に有利です。複数保有していれば採用担当者への大きなアピールポイントとなるため、忘れずにすべて記入しておきましょう。
ただし、分野によって役立つ資格が異なる点には注意してください。
工場勤務に役立つ民間資格
民間資格にも、工場勤務に役立つものがあります。具体的な資格の例は、以下の通りです。
【民間資格の一例】
・フォークリフト運転技能者
・溶接技能者
・マイクロソルダリング(微細はんだ付)技術者
・CAD利用技術資格
民間資格は、民間の事業者が認定する資格であり、国家資格よりも取得しやすいことが特徴です。国家資格に比べると資格保有者は多いですが、業務に役立つ資格であれば就職後にスムーズに業務を遂行できるでしょう。
工場勤務の履歴書作成時によくある質問

この章では、工場勤務の履歴書作成時によくある質問と回答をご紹介します。
Q.製造ラインでの作業経験はどのように書けばよい?
製造ラインでの作業経験は、具体的な製品名・製造工程・担当業務・使用した機械や工具などをベースに、エピソードを盛り込んで記入しましょう。作業スピードや正確性、品質・安全に関する実績があれば、アピール効果がさらに高まります。
Q.工場勤務の経験がない場合、どのように自己PRすればよいですか?
工場勤務が未経験の場合は、これまでの経験で培った体力・集中力・正確性・コミュニケーション能力などを中心に、具体的なエピソードを交えてアピールしましょう。上記は工場勤務で求められることの多いスキルです。
「学生時代、野球部に所属していた」「細かい作業を何時間も集中して続けられる」「接客経験がある」など、工夫次第で採用担当者に響くアピールが作れます。また、工場勤務への意欲や、ものづくりへの関心を具体的に示すことも効果的です。
工場勤務に活かせるスキルや強みをアピールできる履歴書を作成しよう

工場への就職・転職を成功させる履歴書を書くには、工場勤務に活かせるスキルや強みを理解し、具体的なエピソードを盛り込んでアピールすることです。また、履歴書の基本的な項目や学歴・職歴も記入時に意識すべきポイントがあるため、事前に注意点を確認したうえで作成を進めましょう。
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【ディスクリプション】
本記事では、工場への就職・転職を希望している方に向けて、工場勤務に受かる履歴書の書き方やコツをご紹介します。履歴書は、書類選考の採用・不採用に大きな影響を与えるため、分かりやすく記載し、端的に自分をアピールすることが重要です。