工場勤務の志望動機の作り方や注意点を解説【例文付き】

工場勤務の志望動機の作り方や注意点を解説【例文付き】


工場への就職・転職を希望する際「志望動機欄はどのような内容を書けばよいのか」で悩んでしまう人もいるのではないでしょうか。志望動機は、応募した企業で働きたい理由を採用担当者に伝える重要な項目のため、内容が不明確だと「意欲がない」と判断されるかもしれません。特に工場の場合、仕事を選んだ理由を明確にしておく必要があるでしょう。

そこで、本記事では工場勤務の志望動機を作るうえで重要なポイントを解説します。パターン別の例文も紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

工場勤務に求められる人物像

工場勤務に求められる人物像


工場向けの志望動機を作成する際は、まず企業が求める人物像を理解することが重要です。工場勤務といってもその種類はさまざまですが、まずは共通して求められる人物像や条件を確認していきましょう。

安定して長く働ける

工場での仕事は、立ち作業や力仕事が多いです。このことから、健康的だったり、体力があったりする方を積極的に採用する傾向にあります。

若さはもちろんですが、筋トレや運動が趣味だったり、スポーツ経験があったりする人であれば、企業側によい印象を与えやすいでしょう。該当する場合は、志望動機欄に記載しておくことをおすすめします。

また、自己管理能力・忍耐力・持続力に自信がある人は、具体例を含めて志望動機に記載しましょう。採用担当者に対して、よりよい印象を与えられるはずです。

協調性がある

工場での勤務は、2人組やグループで作業をするケースもあります。そのため、協調性が求められる仕事といえるでしょう。

人の意見を聞き業務に反映できる人やチームワークを重んじる人、他者の気持ちを考えながら行動できる人は、工場勤務でも重宝される傾向にあります。仕事・スポーツ・ボランティア活動など、他者と協力しながら目標を達成したエピソードがあれば、アピールポイントとしてみましょう。

地道な作業が得意

業種や職種によって異なるものの、工場の仕事はシンプルな作業を繰り返す場面が多いです。このことから、工場勤務は地道な作業が得意な人に向いています。

集中力の高さや真面目さを強みとしているなら、積極的にアピールしましょう。加えて、丁寧さや根気強さもアピールできれば、よりよい印象を与えられます。

【工場への転職】志望動機を作るうえで重要な5つのポイント

【工場への転職】志望動機を作るうえで重要な5つのポイント


次に、工場の志望動機を作るうえで重要な5つのポイントを紹介します。工場だけに当てはまるものではないですが、紹介する内容を意識できているかどうかで、採用率の上昇につながる可能性が高いです。

結論から伝える

工場の志望動機に限らず、物事は結論から伝えることが重要です。結論に至るまでが長いと、伝えたいことが正確に伝わらず、履歴書の志望動機も最後まで読んでもらえない恐れもあります。

さらに工場勤務の場合、複数の職種や多人数の募集をしているケースも珍しくありません。結論から伝えることで、採用担当者の負担を減らすことにもつながります。

志望動機であれば、まず「私は○○という理由で貴社を志望いたしました」と結論から述べましょう。その後、志望したきっかけやこれまでの経験などを説明すれば問題ありません。

工場で働きたい理由を明確にする

採用担当者は「数ある仕事の中から、なぜ工場での仕事を選んだのか?」を知りたいと考えます。面接の際にも聞かれることが多く、志望動機を考えるうえで重要な要素です。

例えば、ただ「ものづくりが好き」と伝えるのではなく、具体的なエピソードを織り交ぜてみましょう。働きたい理由と工場での仕事に整合性があれば、より説得力の増す志望動機となります。

応募先の工場を選んだ理由を明確にする

志望動機を考える際に、その工場を選んだ理由も明確にしておくことが重要です。数多くある工場からその応募先を選んだ理由が明確であれば、本気度も伝わりやすくなります。

工場を選んだ理由を明確にするためには、志望動機を考える前に応募企業や業界のリサーチを徹底的におこないましょう。また、可能であればどの工場にも当てはまるような回答は避けたほうが無難です。

企業が求める人物像と自身の強みを関連付ける

入社後に活躍できることをアピールするには、工場が希望する人材を理解し、自身がその要件を満たしていると伝えることが重要です。例えば、以下のような要素は、工場勤務において企業が求める人物像としてよく挙げられます。

【企業が求める人物像】
・集中力がある
・一つのことに没頭できる
・責任感が強い
・チームプレーができる など



企業が求める人物像と自身の強みを関連付け、さらに実際のエピソードを交えて自己アピールできれば、採用率の高まる志望動機が作れるでしょう。

仕事に生かせる資格をアピールする

応募する職種に関係する資格を保有している場合は、かならず志望動機に記載してください。志望するうえで、重要なアピールポイントとなります。ただし、工場によって役立つ資格が異なるため、どのような資格や技能が求められているかを事前にリサーチすることも重要です。

また、現時点で資格取得を目指しているなら「資格取得に向けて勉強中」と伝えましょう。資格を保有していなくても、意欲や熱意が採用担当者に伝わります。

工場の採用担当者が志望動機で重視するポイント

工場の採用担当者が志望動機で重視するポイント


工場の採用担当者が重視するポイントには、以下が挙げられます。

【工場の採用担当者が重視するポイント】
・熱意があるか
・社風や経営方針に合っているか
・仕事に活かせる経験やスキルはあるか
・即戦力となるもしくは将来性があるか


工場での仕事にはさまざまな工程があり、職員の数も多いです。人手不足の際は、大量募集をかけることもあるため、工場で採用を担当する職員は、数多くの志望動機を見聞きしています。志望動機だけでも、会社への関心の高さや意欲の強さなどを見分けられることもあるでしょう。

企業や採用担当者が求めているニーズに寄り添って考えることで、より魅力的な志望動機になるはずです。

【パターン別】工場勤務を希望する場合の志望動機の例文

【パターン別】工場勤務を希望する場合の志望動機の例文


本章では、工場勤務を希望する場合の志望動機の書き方を例文付きで紹介します。分野や職種など、携わる業界によって見られるポイントが異なるため、各内容を理解しておきましょう。

分野別の志望動機の例文

自動車業界・精密機器業界・食品業界・薬品業界・化粧品業界など、工場にもさまざまな分野が存在します。以下は、各分野の特徴やアピールポイントをまとめた表です。

【分野別の特徴とアピールポイント】

分野

特徴

アピールポイント

自動車業界

・プレス・溶接・塗装・組立・検査の作業

・配属工程によって、細かな部品から大きなパーツまで扱う部品の種類はさまざま

・体力に自信があることを裏付ける要素

・チームとして作業がおこなえる協調性 など

精密機器業界

・スマートフォンやカメラなど、精密機器の組立・検査作業

・細かな部品を取り扱う場面が多い

・細かなパーツを長時間扱える集中力

・丁寧かつスピーディーな作業力 など

食品業界

・商品の調理・加工、仕分けや梱包作業

・繰り返しの簡単な作業が比較的多い

・取り扱う食品への興味・関心

・普段から料理をしている など

薬品業界

・医薬品の製造・製剤・包装・品質管理・衛生管理など

・細かな作業が中心

・手先の器用さ

・物事や作業に向き合う丁寧さ

・品質管理方法や生産体制への関心 など

化粧品業界

・化粧品の製造・調合・検査や検品・包装や梱包作業など

・繰り返しの簡単な作業が比較的多い

・取扱商品への興味・関心

・手先の器用さ

・丁寧かつスピーディーな作業力 など



各分野の特徴に合わせて、適切な志望動機を作成しましょう。

【志望動機の例文】
父が自動車関係の仕事に携わっており、話を聞くうちに、自動車の製造に関わる仕事がしたいと考え、貴社を志望いたしました。私自身、貴社が手掛けた〇〇システムを搭載した車に乗っており、安全性と利便性を両立したシステムに感銘を受け、私も貴社で人々の生活を便利にできる製品づくりに貢献したいと考えております。

また、学生時代は野球部に所属しており、体力には自信があります。チームメンバーとの協力を大切にし、県大会にて優勝という結果にも結びつきました。


特定の分野を志望する理由がある場合は「なぜこの分野を志望したのか」が明確になっていると、熱意が伝わりやすいです。また、自身が「なぜこの工場に向いているのか」まで伝えられると、なおよいでしょう。

職種別の志望動機の例文

工場勤務にも、製造・組立作業・検査作業・軽作業などさまざまな職種があり、それぞれで特徴が異なります。以下は、各職種の特徴やアピールポイントをまとめた表です。

【職種別の特徴とアピールポイント】

職種

特徴

アピールポイント

製造

・原材料を加工する、製品をつくるために必要な部品を製造する など

・作業内容の範囲が広く、工場によって製造するものも多種多様

・工場の中でも、多くの人員が割り当てられる

・応募先が製造している物への興味・関心

・ものづくりに対する熱意

組立作業

・ラインで流れてくる部品を組み合わせて、製品を組み立てていく

・工場によって製造するものが大きく変化し、求められる能力も異なる

・応募先が取り扱う商品の組み立てに求められる能力(例:自動車工場であれば体力、精密機械工場であれば丁寧さや几帳面さなど)

検査作業

・ライン作業で作られた製品を、総合的に点検する

・不良品を見抜く(取り除く)スキルが求められる

・不備を見極めるための集中力や丁寧さ

・作業の正確性や持続力

軽作業

・主に製品の仕分けや梱包作業を担当する

・作業手順がマニュアル化されている場合が多く、簡単な作業を長時間おこなう

・未経験者でも応募がしやすく、シーズンなどで大量募集することもある

・高い集中力や持続力

・差別化を図るための具体的な志望動機



どの職種であっても、手先の器用さや体力などは共通して求められるため、それらを具体的にアピールするのもよいでしょう。

【志望動機の例文】
子どもの頃に見たロボットコンテストをきっかけに、機械の製造に強い関心を持ちました。中学校・高校ではロボット開発をおこなう部活に入り、コンテストにも出場しています。

貴社の工場では製造に関する数多くの工程に携われると知り、志望しました。集中力の高さには自信があり、丁寧でスピーディーな作業ができるとも自負しております。


自身のスキルと希望する作業内容に整合性が取れていないと、採用されにくくなってしまうため、注意してください。

工場勤務が未経験の志望動機の例文

工場勤務が未経験の人であっても、自身の経歴や志望動機、そして「明確な働きたい理由」を適切に伝えることで採用される可能性は十分にあります。志望動機においては、集中力・体力・手先の器用さ・持続力・コミュニケーション力など、これまでの経験を通したアピールが可能です。

また、役立てられる資格を保有もしくは取得に向けて勉強中の場合は、重要なアピールポイントとなるため、かならず記載しておきましょう。

【志望動機の例文】
子どもの頃から貴社の商品をよく口にしており、親しみを感じていたことから応募しました。幼少期から趣味でプラモデルの制作を長く続けており、細かい作業を長時間おこなうことは得意です。また、大学時代に引っ越しのアルバイトも経験し、体力や忍耐力にも自信があります。

工場勤務の経験はありませんが、これまでの経験を活かして、多くの人々に愛されるクオリティの高い商品づくりに携わっていきたいと考えています。


未経験だからこそ、具体的な理由や自身の強みをしっかりとアピールすることが重要です。

期間工の志望動機の例文

期間工とは、自動車メーカーなどメーカーの工場に期間限定で勤務する働き方を指します。企業が期間工に求めるものは、以下の3つです。

【企業が期間工に求めるもの】
・短期離職をしない
・真面目に作業に取り組む
・健康面の問題がない



上記のポイントを十分にアピールできれば、期間工として働くことは決して難しくありません。なお、志望動機については、自分が何を目標としているのかを記載できるとなおよいでしょう。

【志望動機の例文】
私は自分の店を持ちたいと考えており、貴社で満期まで働くことで目標金額に到達できると思い応募しました。過去に精密機械の組立や検査をおこなう工場で勤務していたこと、スポーツが好きで今もマラソンを適度におこなっているため、手先の器用さや集中力、体力には自信があります。

期間工に応募する人の中には、お金を目的としているケースも珍しくありません。どのような目的でお金が必要なのかを明確にできれば、熱意も伝わるでしょう。

工場転職における志望動機を考える際の3つの注意点

工場転職における志望動機を考える際の3つの注意点


工場転職における志望動機を考える際は、本章で紹介する3つの注意点を意識しましょう。注意点を理解せずに志望すると、採用につながらない可能性が高くなってしまいます。

よくある例文を使用せず自分の言葉で書く

志望動機は、よくある例文をそのまま使用しないようにしましょう。応募先の工場が掲げる理念や業務内容に沿って、自身の言葉で作成することが大切です。

採用担当者は、志望動機から応募者の人となりを確認しています。例文を使用してしまうと、意欲があるかどうかはすぐに見抜かれてしまいます。

自身の希望や待遇ばかりを伝えない

志望動機を作成する際は、相手の立場で考えることが大切です。自身の希望や待遇面のメリットばかりを伝えていると「希望に合っていれば別の工場でもよいのでは?」などと受け取られるかもしれません。

仕事への取り組み方や意欲など、応募先の企業にとって「採用したい」と感じさせる内容を重視しましょう。

消極的に捉えられる内容は避ける

どのような仕事であっても、企業は積極的に働く意欲のある人を採用したいと考えるため、消極的な印象を与える内容は避けるべきです。工場への転職において「スキルを身に付けたい」「資格を取りたい」「成長したい」といった理由を志望動機にするケースは多く、一見すると成長意欲があるように見えるかもしれませんが、学びたいという姿勢はあくまで志望者側の都合です。そのため、企業には特にメリットがありません。

仕事を通してどのように工場へ貢献できるかを伝えるようにしましょう。

分野や職種に合わせて自分の言葉で志望動機を作成しよう

分野や職種に合わせて自分の言葉で志望動機を作成しよう


工場にもさまざまな分野や職種があるため「どのような働き方がしたいのか」「どのような人材が求められているのか」を理解したうえで、志望動機をまとめることが重要です。作成後はきちんと見直しをし、相手企業に寄り添った内容となっているかもチェックしましょう。

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【ディスクリプション】
本記事では、工場勤務の志望動機の作り方や注意点を例文付きで紹介します。志望動機は、応募した企業で働きたい理由を採用担当者に伝える重要な項目のため、ポイントを押さえて的確に「自分の働く意欲」を伝える必要があります。

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