アルバイト履歴書の自己PRの書き方・例文|ポイントとコツを解説

アルバイト履歴書の自己PRの書き方・例文|ポイントとコツを解説



アルバイトの仕事に応募するときには、履歴書に記載する自己PRの文章をしっかりと整えておく必要があります。自分の言葉で書くことによって、採用担当者に対して良いアピールとなるでしょう。

この記事では、アルバイトの応募で自己PRを書くときのポイントや文章例を解説します。

アルバイトの自己PRとは

アルバイトの自己PRとは



履歴書の自己PRとは、自分の強みや人柄を応募先企業にアピールするための欄です。履歴書のほとんどは、学歴や職歴、保有している免許・資格といった事実を記載する項目です。

そのなかで、自己PRは自分の強みや考えを自由にアピールできる場であり、人となりが表れやすい項目といえるでしょう。とはいえ、単なる自己紹介とは異なります。

企業の採用を目指すうえでは、採用担当者に好感を持ってもらうためにも、書き方には工夫が必要です。特に重要となるのが、応募先の企業との相性です。

採用担当者に「一緒に働きたい」と感じてもらうためには、企業の求める人物像を理解し、あなたの強みとの共通点を示すことが重要です。単なる自己紹介にならないよう、アルバイト先でどのように貢献できるかを具体的にアピールしましょう。

具体的には、企業のウェブサイトや求人情報をよく読み込み、どのような人物を求めているのかを把握します。あなたの経験から応募先企業の求める人物像に合う強みやできることを選んで、具体的なエピソードを交えて説明しましょう。「私の強みは〇〇です」と言うだけでなく、「以前のアルバイトで△△ということがあった時、その強みを活かして□□できました!」のように、どんな風に頑張ったのか、どんな良いことがあったのかを具体的に話すと、応募先企業に「この人ならうちで活躍してくれそう!」と思ってもらいやすくなります。

アルバイト応募で自己PRを書くときの3つのポイント

アルバイト応募で自己PRを書くときの3つのポイント



自己PRは自由に記載することができますが、ある程度のルールやポイントを把握しておくほうがスムーズにまとめられるはずです。ここでは、基本的なポイントを3つに分けてご紹介します。

文章は簡潔に短くまとめる

採用担当者に読んでもらうことを考えると、文章はあまり長くなりすぎないようにまとめるほうが望ましいです。アピールしたいことが多いと、つい文章が長くなってしまいがちですが、「200~300文字程度」で短くまとめるようにしましょう。

そのためには、いきなり書き始めるのではなく、伝えたい情報を整理することが大切です。自分の長所や強みを箇条書きで洗い出して、もっともアピールしたいことを1つに絞り込むとよいでしょう。

スキルや経験を仕事にどう活かすのかを伝える

自己PRを採用につなげるためには、自分の長所を仕事でどのように活かすのかを考えておくことも重要です。たとえば、コミュニケーション能力に自信があるときは、アルバイト先でどのように活用できるのか、具体的なシーンを思い描いてみるとよいでしょう。

また、長所がなかなか見つからないという方は、周りの人に聞いてもるのも1つの方法です。長所は自分では気づかないことも多いので、信頼できる周りの人に聞いてみると、新たなヒントが得られる場合があります。

具体的なエピソードを盛り込む

長所について書くときには、具体的なエピソードを絡めて掘り下げていくのが効果的です。学業やサークル活動、ボランティアの経験から、長所を具体的に表現できるようなエピソードを探ってみるとよいでしょう。

履歴書の自己PRでは、誰もが驚くような特別な経験を書く必要はありません。無理に背伸びをすれば、採用担当者や面接官には違和感を与えてしまうので、自分の言葉で語れることを中心に書くのがポイントです。

【例文】アルバイトに応募するときの自己PRの記入例

【例文】アルバイトに応募するときの自己PRの記入例



自己PRを書くときには、お手本となる書き方を参考しながら、自分なりの表現を加えていくのが近道です。ここでは、アピールしたいポイント別に、自己PRの例文と書き方のコツをご紹介します。

アピールしたいポイント:コミュニケーション能力

まずは、コミュニケーション能力をアピールするときの例文をご紹介します。

自己PRの例文
私の強みはコミュニケーション能力にあります。高校時代には地域のボランティア活動に積極的に参加し、幅広い世代の方と交流を結びました。多様な価値観や背景を持つ方を関わるなかで、相手の話にじっくりと耳を傾け、考えを深くくみ取る力が身についたと考えています。1度お会いした方のお顔と名前を忘れないのも私の特技であり、年齢の離れた方とも信頼関係を築けるようになったことは、大きな財産となっています。
貴社の接客業務においても、お客さまの年齢層が幅広いことから、私の経験やコミュニケーション能力は活かせると考えています。


コミュニケーション能力は、どのような仕事においても重視されやすいスキルです。「人と関わることが好き」「笑顔をほめられたことがある」といったコミュニケーションに関する長所を持つ方は、具体的なエピソードを交えてまとめてみるのがおすすめです。

アピールしたいポイント:忍耐力

続いて、忍耐力をアピールするときの例文をご紹介します。

自己PRの例文
私の長所は、どんなことでも粘り強く努力を重ねられるところです。中学・高校時代は陸上部に所属しており、長距離の選手として練習を重ねました。途中で短距離から転向したこともあり、人一倍の努力が必要だったため、高校生からは日々の部活動に加えて毎朝1時間の自主練を目標に掲げました。その結果、徐々にタイムが短縮され、3年次の○○大会では5,000mで県〇位の記録を残せました。
アルバイトは未経験ですが、地道な努力が求められる点は陸上と共通していると思います。コツコツと努力を重ね、一日も早く戦力になれるように尽力します。

忍耐力や粘り強さも、前向きな印象を与えやすい長所です。例文ではスポーツを通じたエピソードをご紹介しましたが、「勉学の目標を達成した」「高校時代は一日も欠かさず出席した」といった、勉強や日常生活に関するものもアピール材料になります。


アピールしたいポイント:正確性

次に、正確性に関する自己PRの例文をご紹介します。

自己PRの例文
私の長所は、細かな作業に楽しんで打ち込めるところです。
高校では漫画研究会に所属しており、毎年の文化祭に向けて自作の漫画を制作しています。なかでも、PCとペンタブで細かな描写を行う作業が得意であり、長時間にわたって黙々と打ち込むことができます。友人の作業を買って出ることも多く、集中力をほめられることが多いため、私の強みとして自信が持てるようになりました。
アルバイトは未経験ですが、工場での作業は集中力と持続力が求められるため、私の経験や強みを活かすことができると考えています。

アルバイトには、作業の正確性が求められる場合も数多くあります。ミスをしない正確性や集中力に自信のある方は、仕事のどのような場面で活かされるのかも想定しながら、エピソードと絡めて表現するとよいでしょう。

経験のアピール:学業・部活動

自己PRでは、自身の経験に基づいたエピソードを紹介するのが基本です。ここでは、部活動での経験をアピールするときの例文を見ていきましょう。

自己PRの例文
私の強みはリーダーシップと傾聴力にあります。
高校では部員数50名の卓球部に所属し、最終学年ではキャプテンを務めました。個人の実力が問われる競技ではありますが、ダブルスや団体戦の際には、メンバー間の信頼関係が求められます。キャプテンになってからは、控えの選手も含めた全員と一対一の関係を作るために、毎日必ず2人以上と対話をすると決めて実行しました。
伸び悩みの原因を一緒に考えたり、プライベートや受験について相談を受けたりと、多くのメンバーから信頼を寄せてもらえるようになりました。
仲間を大切にする姿勢と話を丁寧に聞く習慣は、アルバイトでも活かされていくと考えています。


一口に部活動といっても、伸ばせる個性や長所は大きく異なります。過去の経験を振り返り、自分の強みにつながっているエピソードを丁寧に探してみるとよいでしょう。

経験のアピール:趣味・資格取得

あまり部活や学業のエピソードがないという方は、趣味や資格について考えてみるのも有効です。趣味をアピール材料にする際の例文を見ていきましょう。

自己PRの例文
私の強みは、世代を問わずに親しくなれるコミュニケーション能力にあります。
私は趣味で将棋をしており、中学生からは地域の将棋サロンにも足を運ぶようになりました。初対面の大人と対局する機会も多く、初めは緊張しましたが、将棋を通じて少しずつ対人関係に自信が持てるようになりました。打ち終わった後の感想戦でも、堂々と自分の意見が言えるようになり、今では打ち手について大人の方から相談される場面も増えています。
接客のアルバイトでは、年齢の離れたお客さまと接する機会のほうが多いと思います。さまざまな世代の方と関わってきた経験は、アルバイトでも活かされていくと考えています。


長所とうまく絡めれば、趣味に関するエピソードも十分に有力なアピール材料となります。自分らしい経験を通して紹介すれば、人となりに好感を持ってもられる可能性が高まります。

【例文】バイト応募先別の自己PRの記入例

【例文】バイト応募先別の自己PRの記入例




自己PRの文章は、バイト応募先に合わせて適切に変えていく必要があります。ここでは、バイト応募先別に自己PRの例文を紹介します。

居酒屋・ファミリーレストラン

居酒屋やファミリーレストランといった接客業のアルバイトに応募するときは、元気の良さやコミュニケーション能力の高さをアピールしてみましょう。

自己PRの例文
私は大学で体育会のラグビー部に所属しており、体力と声の大きさに自信があります。1つの目標に向かってチームメンバーと連携する大切さを実感しており、貴社の業務においても他のスタッフの方と協力しながら、業務にあたっていきたいと思っております。

コンビニエンスストア

暮らしの身近なところにあるコンビニエンスストアの仕事に応募するときは、日常的に利用していることを書いてみるとよいでしょう。実際に店舗を利用して気づいた点をまとめると、説得力のある文章を作成できます。

自己PRの例文
私は普段からこちらの店舗を利用しており、同年代のスタッフの方が楽しそうに働いている様子を見かけることが多い印象を抱いています。また、陳列されている棚のつくり方に工夫が感じられ、消費者の立場として新商品が分かりやすく配置されていると思っています。私は周りから明るく元気な人が言われることがあり、人と接するのが好きです。マーケティングにも興味があり、貴店の仕事を通じてお客様に喜んでもらえるお店づくりに貢献していきたいと考えております。

スーパーマーケット

スーパーマーケットのアルバイトに応募するときは、作業の正確さやスピーディーに業務を回せる能力といったものがポイントになります。

自己PRの例文
私はスーパーマーケットで働いた経験はありませんが、以前はドラッグストアで働いた経験があります。数多くの商品をミスなく取り扱うために、商品知識を身につけるだけでなく、作業を効率的に行えるように独自のマニュアルを作成しました。お客様からうかがったご要望もメモし、丁寧な接客を心がけました。

販売スタッフ

販売業においては、丁寧な接客態度や商品知識の豊富さといった点がアピールポイントになります。前職までの経験を整理して、アピールすべき点を簡潔にまとめてみましょう。

自己PRの例文
アパレルショップで2年間ほど働いた経験があり、お客様1人ひとりと丁寧に向き合っていくことが、結果として店舗の売上を高めるきっかけになることを学びました。こちらから積極的にお声がけし、お客様のお悩みや相談に寄り添う販売を心がけたことで、前年比で15%増の売上アップに貢献できました。

イベントスタッフ

イベントスタッフの仕事に応募するときは、体力に自信がある点や臨機応変な対応ができる点がアピールポイントになります。過去にどのようなイベントを経験したのか、具体的なエピソードを交えてみるとよいでしょう。

自己PRの例文
私は学園祭の実行委員として、約3,000人が訪れるイベントの責任者を経験しました。早朝から深夜に及ぶイベントの準備をしっかりと取り組み、無事成功させられました。当日は急に体調が悪くなった来場者の対応にあたりましたが、事前にマニュアルの作成やスタッフ同士の連携を確認しておりましたので、イレギュラーな事態にも素早く対応できました。

塾講師

塾講師のアルバイトに応募するときは、得意とする教科につながる資格や、保護者とのコミュニケーションといった点がアピールポイントになります。

自己PRの例文
私は学習塾で働いた経験はありませんが、以前から英語の学習だけは続けており、周りの友人からは教え方が分かりやすいと評価されています。また、ボランティア活動の経験を通じてさまざまな世代の方と交流する機会も多く、生徒だけでなく保護者の方とのやりとりに自信があります。

コールセンター

コールセンターで働く場合、傾聴力やイレギュラーな状況への対応力といった点がアピールポイントになります。

自己PRの例文
私は以前、介護スタッフとしてデイサービス施設で勤務した経験があり、利用者の方の話を聞く力が身についています。また、利用者の方の急な体調不良にも他のスタッフと連携をしながら対応し、イレギュラーな状況への対応にも慣れています。今までの経験を活かして、コールセンターのスタッフとして傾聴力と臨機応変な対応力を発揮していきたいと考えております。

アルバイトの自己PRを書くときの注意点

アルバイトの自己PRを書くときの注意点



アルバイトにおける自己PRの文章を作成するときは、話し言葉と書き言葉の違いに注意しましょう。分かりやすい文章にしようとするあまり、砕けた表現になりすぎては、不真面目な印象を与える恐れがあります。

書き上げた文章を声に出して読んでみたり、身近な人にチェックしてもらったりして不自然な表現がないかを提出前に確認しましょう。また、複数の応募先に書類を提出する際は、自己PRの文章を使い回さないことが大切です。

書類作成にかける時間を短くしようとして、うっかり文章の使い回しをしてしまうと、他社の社名が入ったまま書類を提出してしまうといったミスをする可能性があるでしょう。あくまで応募先に合わせて、1社ごとに自己PRの文章を作成することが重要です。

自分の強みや人柄が伝わる自己PRを考えてアルバイトに応募しよう

自分の強みや人柄が伝わる自己PRを考えてアルバイトに応募しよう



自己PRは、自分の強みや人柄を採用担当者に知ってもらうために作成するものです。応募するきっかけや理由を書く志望動機と内容を混同しないように気をつけつつ、矛盾点が生じないように書いていくことが大切だといえます。

未経験のアルバイトに応募する際には、自己PRをどのように書けばよいか迷ってしまうこともあるでしょう。履歴書作成サービスの「ワンポチ」なら、自己PRの文章を考えるときに役立つ情報が提供されているのでスムーズに作成を進められます。

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