人事の魅力的な自己PRの書き方と例文!就職・転職を成功させるアピール方法

人事職への就職・転職を成功させるための自己PRは、単なる強みのアピールではありません。あなたの「人事としての適性・経験・意欲」を、採用担当者の視点に立って具体的に伝えるための重要なツールです。
本記事で解説するのは、人事の自己PR作成にあたり知っておきたい、求められる資格やスキル、アピールの重要性、書き方のポイントについてです。「自己PRを書くとき、例文からヒントを得たい」の悩みのある人は、ぜひ役立ててください。
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人事の自己PR│転職で求められる資格やスキル

「未経験で人事に就職できるのか?」と疑問を持つ人もいるかもしれませんが、未経験でも人事への就職は可能です。人事の求人には“未経験者歓迎”としているケースがあり、異業種からの転職を受け入れる企業もあるのです。
人事職は、採用業務をはじめ社員育成や職場環境の整備など、さまざまな仕事を行います。特定の資格やスキルを持っているとスムーズに業務を進められるため、就職・転職時に評価につながります。
人事への就職・転職では、経験者・未経験者に関わらず自己PRで“入社後、人事の仕事に生かせること”を採用側に伝えなければいけません。別企業で働いていた人は前職での経験を、新卒の人は学生時代やアルバイト経験を通じて身に付けたスキルや保持資格をアピールすると良いでしょう。
人事への就職・転職に有効とされる資格
人事への就職・転職に必須の資格はありませんが、有効とされる資格がいくつかあります。人事職で有効な資格の一例は以下の通りです。
人事職で有効な資格の一例
・社会保険労務士
・キャリアコンサルタント
・メンタルヘルス・マネジメント検定®
・産業カウンセラー
・人事総務検定
・労務管理士
例えば社会保険労務士の資格を持っていると、社会保険関連の知識を有していることの証明になり、人事への就職・転職に有利になる可能性があります。他にも、職場環境を構築するサポートになるメンタルヘルス・マネジメント検定®や産業カウンセラーの取得を目指すことで人事の仕事に生かせる知識が身に付く資格はいくつかあります。
コミュニケーション能力
人事の仕事には、社内外のさまざまな人と接するシーンが多くあります。例えば採用業務の面接シーンでは、自ら質問を投げかけることで相手の性格や会社との適性を見極める必要があるため、コミュニケーション能力が欠かせません。他にも、人事職には社員と関わる中でヒアリング力やプレゼンテーション能力が問われるシーンもあります。
人事職は、相手の声に耳を傾け、相手が求めることを引き出し、わかりやすく伝えられるコミュニケーション能力が求められる職種です。自己PRでのコミュニケーション能力のアピールは評価につながりやすいため、具体性のあるエピソードを交えて記載しましょう。
情報収集能力
社内で起こったトラブルに対し、すばやく、適切に対処することも人事の仕事です。社内のさまざまな人と良好な関係を築くことでより多くの情報が集まり、スムーズな業務につながります。正しい情報を集め、トラブルを防ぐために、普段から積極的に関わりを持つ姿勢を心がけることが大切です。
人事職に求められるのは、会社全体だけでなく社員1人1人にも気を配る姿勢です。情報収集能力は社内環境の整備に欠かせないスキルのため、自己PRでアピールすると評価につながるでしょう。
問題解決能力
人事職には、社員同士のトラブルや労働時間、離職率に関する問題を解決するシーンもあるでしょう。他にも、社員や部署間の仲介役を担うこともあり、スムーズな対応が社内の良好な人間関係の保持に影響します。
トラブルや課題に対し、客観的な視点で原因・本質を見抜く問題解決能力は、人事職にとって欠かせないスキルの1つと言えます。人事の自己PRで問題解決能力をアピールする際は、解決に導いた方法が採用側に伝わるよう、具体性を持たせることが大切です。
スケジュール管理能力
さまざまな業務をマルチタスクで行う人事職には、スケジュール管理能力も求められます。採用計画を例にすると、採用人数に合わせて面接のタイミングを設定するなど、スケジュール通りに進めていかなければいけません。さらに、経営層や部門ごとの責任者との募集要項のすり合わせ、広告出稿の手続きも調整していくことになります。
他にも、人事職には社員研修に合わせて業務を調整したり、社内外のスケジュール調整を行ったりする機会が多くあります。人事の仕事が未経験でも、過去に担当案件やプロジェクトでのスケジュール管理経験があれば、自己PRに記載すると良いでしょう。
戦略的思考力
戦略的思考力が人事職に求められるのは、組織開発や人材マネジメント・育成のための戦略を、経営目標に向けて構築する必要があるからです。人事職は、経営者に近い視点から組織を広い視野で捉え、社会情勢を判断材料にしながら適切な人事を考える役割を担っています。人事制度・評価の管理も業務の1つであることから、人事職は組織開発と活性化の戦略を打ち出しやすいポジションと言えるでしょう。
人事の自己PRにおいては、過去に目標達成に向けてどのように行動したかを記載し、戦略的思考を強みとしてアピールするのもひとつの方法です。
法律の知識
人事の仕事では、労働基準法や社会保険関連の法律を扱うケースがあります。労働三法を基本に、労働契約法や雇用保険法の知識も必須とされ、定期的な改正に合わせて常に新たな知識を身に付けていかなければいけません。
他にも、労働契約法や男女雇用機会均等法、マイナンバー法のように、人事職として身に付けておきたい法律は複数あります。法律の知識に対する関心と、積極的な学ぶ姿勢は自己PRで評価されやすいアピールポイントとなるでしょう。
人事への就職・転職で自己PRが重視される理由

自己PRは、人事に限らず転職活動で他者との差別化を図る重要な要素になります。特に、応募者のスキルや経験が似通っている場合は、自己PRが就職・転職の合否に影響します。
人事への就職・転職において自己PRが重視されるのは、人事が“人を見る仕事であること”が理由です。採用側は、応募者がどのような人材で、なぜ自社を志望したのか、という点に注目するため、入念に準備したうえで自己PRを作成しましょう。採用側が自己PRで確認するポイントは以下の通りです。
採用側が自己PRで確認するポイント
・会社が求める人物像を理解したうえで応募しているか
・入社後、職務で生かせる経験や強み
・内容や実績の信憑性
・明確な将来のビジョンがあり、入社後に達成できるか
・会社への想いの強さと意欲
上記のポイントをふまえて記載する情報を整理し、作成の準備を進めましょう。
人事の自己PR作成でアピールすべきポイントは?

続いて、自己PRの目的をチェックしていきましょう。
自己PRの目的
・応募先企業が求める人物像にマッチする自身の強み・スキルを伝える
・自身が入社後に活躍できることを示す
・応募先企業や仕事への熱意、貢献する意欲を伝える
自信のある強みやスキルがあったとしても、応募先企業が求める人物像に合っていなければアピール力が弱くなってしまいます。自己PRを作成するときは“企業が求める人物像”をきちんと把握し、自身の強みやスキルとマッチすることをアピールしましょう。
また、自分が伝えたいことではなく採用側が知りたいことを中心にアピールすると、企業側の「ぜひ会いたい(採用したい)」という興味につながります。書き方のポイントと具体的な内容は、以下の見出しで解説していきます。
自己PRの書き方のポイント
人事への就職・転職で評価される自己PRについては、未経験者・経験者によって書き方のポイントが異なります。
まず、未経験から人事へ就職・転職する人の自己PRでは、自身の経験と人事職に求められる素質を紐づけてみましょう。採用業務を例にすると、相手にわかりやすく伝えることが得意、初対面の人と打ち解けやすい、といった要素が評価につながります。説得力を高めるには、具体的な人事の業務と紐づけることが大切です。
元々人事職として働いていた経験者の自己PRでは、経験してきた業務と成果を合わせて簡潔に伝えましょう。経験期間や実績については、具体的な数値を入れると説得力が高まります。前職での経験から生かせる知識やスキルのアピールも評価につながるでしょう。
自己PRの文字数に決まりはありませんが、読みやすさに考慮する必要があります。300文字程度を目安に、1文が短くなるようまとめます。段落まとめや太字強調の活用もおすすめです。アピールポイントが多いほど文字数が膨らんでしまうため、1つに絞るか、バランスを見ながら3つ以内にすると良いでしょう。
人事を希望する理由
採用側は“人事を希望する理由”に注目するため、自己PRでしっかりと伝えなければいけません。新卒や未経験の人は数ある職種から人事を選んだ理由を、経験者は同じ人事を希望した理由を明確にしましょう。
大切なのは、人事の仕事に魅力を感じていると採用側に伝えることです。過去に部下の育成・評価に携わった経験があれば、「採用から携わることで会社の経営戦略にも貢献したいと考えた」といったエピソードを自己PRに交えましょう。自身の経験と人事の仕事を紐づけることで、人事職に魅力を感じ、より大きな活躍を目指しているというアピールにつながります。
過去の実績・経験
過去の実績・経験については、人事に限らず就職・転職で必ず問われます。伝えるときのポイントは、採用側が具体的にイメージできることです。携わった業務、期間、成果について、数値を交えて自己PRに記載すると具体性が増します。
人事はさまざまな業務を行う職種のため、応募先企業によっては担当業務の範囲に限りがあることもあります。応募先企業の求人情報にマッチした実績・経験を記載してアピール力を高めましょう。
人事の仕事に生かせる知識
人事の仕事に生かせる知識やスキルがあるなら、積極的にアピールしましょう。例えば前職が営業職なら、対人スキルやコミュニケーション能力のアピールは好印象につながる可能性があります。
アピールする際は“入社後、どの程度生かせるか”を採用側が理解できるように伝えます。人事への就職・転職で評価されやすい資格を持っている人が、どのような計画で合格に至ったか、といったエピソードを記載するのもおすすめです。人事の仕事に含まれるスケジュール管理のスキルをアピールし、採用側に自身の強みを伝えましょう。
転職後のビジョン・仕事に対する熱意
転職後のビジョンを伝えることは、仕事に対する熱意のアピールになります。例えば、どのように社員を育成・評価していくか、といったビジョンを伝えると採用側は入社後の働く姿をイメージしやすくなります。自身のビジョンを通じて応募先企業に貢献する方法まで伝えられると、さらなる評価につながるでしょう。独りよがりな内容にならないよう、しっかりと応募先企業に貢献できる人材であることをアピールしてください。
人事の自己PRの例文

自己PRの基本的な構成は以下の通りです。
自己PRの基本構成
・結論
・背景
・根拠
・成果
最初に、結論として自身の強みを端的に記載します。次に、背景と根拠のパートで具体的な行動・実績を交えたエピソードを挙げ、成果のパートで今後どのように生かすか、と締めくくります。
採用側にとってわかりやすいのは、具体的な情景がイメージできる自己PRです。エピソードに状況や乗り越え方の要素を含ませて、抽象的な表現で終わらせないことを意識しましょう。
続いて、人事の自己PR作成で参考になる例文をご紹介します。
コミュニケーション能力をアピールする例文
コミュニケーション能力をアピールする例文は、以下の通りです。
自己PRの例文
私の強みは、傾聴力を生かしたコミュニケーション能力です。
前職の営業職では顧客の新規獲得を担当しており、伸び悩んでいた獲得率を高めるため、顧客ニーズや他社との違いの把握に努めました。顧客の声に耳を傾け、気持ちに寄り添うコミュニケーションを意識した結果、獲得率は2割アップ、売上は前年の3割アップを実現しました。
人事職は未経験ですが、営業職で培ったコミュニケーション能力を活用して組織を支えていける存在になりたいと、考えています。入社後は人事職として社内外の方々と関係構築を行い、会社に貢献していく所存です。
コミュニケーション能力の高さは人事の自己PRで有効とされますが、具体性の有無が書き方のポイントです。前職でのエピソードの中に、問題解決への工夫や成果を盛り込むことで、具体性が高まります。
人事経験をアピールする例文
人事経験をアピールする例文は、以下の通りです。
自己PRの例文
人事職として6年勤務した中で得た、教育・研修の企画力が私の強みです。
前職では、社員のスキルアップと研修参加率のアップを実現するべく、社員育成プログラムの設計を行いました。研修プログラムを体系的に設計し、参加者から得たフィードバックを元に改善を図り、参加者の満足度を高めることに努めました。結果的に社員のエンゲージメントが向上し、業務の効率化にも寄与することとなった経験です。
入社後は、前職での経験を生かして人材育成やエンゲージメント向上に貢献できると考えています。社員の成長を支えることで、会社に貢献できる人材を目指します。
人事の経験者は、前職での経験期間と携わった業務内容、成果を自己PRに記載します。人事の実務経験から、即戦力人材であるとアピールする内容にまとめましょう。
人材育成のスキルをアピールする例文
人材育成のスキルをアピールする例文は、以下の通りです。
自己PRの例文
私の強みは、1人1人の個性や強みを引き出す育成力です。
前職では5人の部下をまとめる営業チームの係長を務めました。モチベーションアップを意識した指導により成績が伸び悩む部下の育成に注力し、売上前年比150%アップまで伸ばした実績があります。
前職で人材育成に関わったことから、よりチームの成長に貢献できる人事職に魅力を感じました。入社後は自身の強みと経験を生かし、人材育成の環境整備にも努めたいと考えています。
人事は未経験でも、前職での経験と人事の実務に重なる要素があれば、入社後の活躍イメージにつながります。自己PRの中で実績部分をしっかりとアピールし、意欲的な印象を与える内容にまとめましょう。
人事への就職・転職で魅力をアピール!ワンポチも活用してみよう

自己PRで採用側が知りたいことをしっかりと伝えられれば、「ぜひ会いたい(採用したい)」と興味を持ってもらえるでしょう。自己PRの目的は、自身の強み・スキル、入社後に活躍できること、仕事への熱意・貢献する意欲を伝えることです。人事への就職・転職で求められる資格やスキルもふまえて、魅力的な自己PRを完成させましょう。
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