【例文付き】事務職の自己PRはどうすればよい?転職率を高める書き方やポイントを解説

【例文付き】事務職の自己PRはどうすればよい?転職率を高める書き方やポイントを解説


事務職は、どの業界や企業にも必要とされる人気の高い職種です。しかし、どのような能力や人材が求められているかが不透明で「何をアピールしたらよいかが分からない」と悩むケースも少なくありません。

求人倍率が高いため、他の人と似たような当たり障りのないアピールをしても、採用につながらない可能性が高いです。そこで、本記事では、事務職への転職成功率を高める自己PRの書き方やポイントを例文付きで紹介します。

アピールポイントを押さえて、採用担当者に響く自己PRの作成に役立ててください。

事務職に求められる5つの必須スキル

事務職に求められる5つの必須スキル


分野ごとに事務職の仕事内容には差異があるものの、次のように共通して必須となるスキルが存在します。

【事務職に共通する必須スキル】

求められるスキル

理由

パソコンスキル

パソコンを使って作業することが多いため

コミュニケーション能力

多くの部署と調整や確認などのやりとりを重ねながら作業を進めるため

管理能力

プロジェクトが円滑に進行するように、関係者のスケジュール調整や業務の進行度をチェックすることがあるため

正確さ

数多くのデータ入力をおこない、入力・計算ミスが発生すると他部署へ影響を及ぼす可能性があるため

忍耐強さ

書類の作成や訂正、各部署の調整などに手間や時間がかかり、突発的な事案が発生した際にも粘り強く対応する必要があるため



これまでの経験をもとに、採用担当者に「自分は事務職に適性がある」ことを適切にアピールしましょう。

事務職の自己PRにおける3つのポイント

事務職の自己PRにおける3つのポイント


本章では、事務職の自己PRを作成するうえで重要な3つのポイントを紹介します。ポイントを押さえて、自分の長所を最大限アピールできるよう準備を進めていきましょう。

自己分析しアピールできるスキルや資格を明確にする

自己PRを作成する前に、まず自己分析をおこなうことが大切です。実際の経験や、その中で得た知見やスキル・保有している資格・日々習慣にしていることやなど、数多くの観点で自身のことを振り返ってみましょう。

特に、保有している資格は自身のスキルを客観的に証明でき、差別化が難しい事務職において大きな自己PRの材料となります。

応募先の企業に自身の強みをどのように活かせるかを考える

自己分析ができたら、長所・能力・資格を中心に「応募先の企業で自身の強みをどのように活かせるか?」を考えましょう。企業側は、その人が持つ能力を会社の発展に役立ててくれる人材を求めています。そのため、自己PRでも明確なビジョンを伝えることが大切です。

そのためには、応募先の企業を深く理解する必要があります。企業リサーチもおこなったうえで、適切な自己PRを考えてみましょう。

自己PRは具体的なエピソードを交えながら作成する

事務職で求められる能力や適性は広範囲におよびます。そのため、単にスキルや経験を記入するだけでは、ほかの応募者との差別化が図りにくいです。

事務職の自己PRを作成する際は、当たり障りのない抽象的な表現を避けましょう。そのうえで、自身の経験を踏まえた具体的なエピソードや数字を盛り込むことが重要です。また、客観的な事実も、強みを裏付ける有効なポイントとなります。

自己PRの内容は、強みを裏付ける具体的なエピソードをできるだけ盛り込みましょう。そうすることで採用担当者がイメージしやすく、目にも止まりやすくなります。

事務職の自己PRの作成が難しい理由

事務職の自己PRの作成が難しい理由


事務職の自己PR作成は難しいと言われることがありますが、その主な理由は以下の2点です。

【事務職は自己PRの作成が難しい理由】
・業務内容の可視化・言語化が難しい
・事務職の自己PRの差別化が難しい



定型的な業務が多いイメージを持たれがちな事務職ですが、実際には多岐にわたる業務を担っている場合があります。自身の経験やスキルを具体的なエピソードとして落とし込み、採用担当者に魅力的に伝えることが難しいという側面があります。

また、自己PRは応募書類の中でも採用担当者が特に注目する項目であり、同時にライバルに差を付けやすいポイントの一つにもなります。ですが、事務職の業務内容を深く理解していない場合、自己PRが一般的な内容に終始し、他の応募者との差別化が難しくなります。

多数の応募者の中から内定を勝ち取るには、応募する企業における事務職の業務内容を正しく理解しておきましょう。業務内容と自身のスキル・強みを関連付けてアピールできると、自己PRの成功につながるはずです。

事務職の自己PRの書き方を分野別に解説【例文付き】

事務職の自己PRの書き方を分野別に解説【例文付き】


この章では、事務職の自己PRの書き方を分野別かつ例文付きで解説します。事務職は分野によって業務内容に違いがあるため、求められるスキルを理解し適切な自己PRを作成しましょう。

総務事務

総務事務は、社内のさまざまな部署と連携し、社員のサポートや企業の円滑な運営に貢献する職種です。そのため、社内調整力の高さに加え、機密情報を扱ううえでのセキュリティ意識の強さが求められます。

【自己PRの例文】
私は総務職を5年間経験しております。前職では、社内備品の管理や注文書の処理・請求書の発行といった事務作業に加え、社員総会や社員旅行など全体の行事の企画・運営にも携わってきました。

また、事務作業の効率化にも取り組み、在庫管理システムの導入提案から実際の運用まで担当した経験もあります。


企業によって採用基準や必要としている人材は異なるため、求人情報などに目を通し、マッチしそうな経験を記載して能力の高さをアピールしましょう。

人事労務事務

人事労務は、企業の人材にかかわる職種です。従業員の採用や入社から、教育・異動・人事考課・給与・保険・退職など業務内容は多岐にわたります。

【自己PRの例文】
私は、従業員数500名の企業にて、人事担当として3年間勤務しました。実際の業務を通じて専門的な知識が必要であると感じ、セミナーや講座の受講・関連する法令や規則の知識を身に付け、社会保険労務士の資格も取得しています。

前職では、従業員の多さから人事評価や給与計算の工数増加が課題であり、担当者の負担を減らすためにクラウド型の人事評価システムの導入を提案し、プロジェクトリーダーも務めました。その結果、人事側の工数を50%削減することに成功しています。


もし以下のような経験があれば、自己PRに盛り込むとよいでしょう。

【自己PRに盛り込むべき内容】
・新制度の企画や導入に関する経験
・面接や採用プロセスの見直しや改善経験
・労働トラブルの解決経験
・社内研修企画・運営経験
など



ただし、企業の求める人物像を把握しながら盛り込むことが重要です。

経理事務

経理事務は、会社の会計業務を主に担当する職種です。具体的な業務内容は企業によって異なりますが、以下のような経験が評価につながるポイントといえます。

【経験の評価ポイント】
・会計ソフトの使用経験
・制度設計の構築経験
・IPO準備の経験
・海外会計基準の知識
・マネジメントや管理職の経験
など



【自己PRの例文】
前職にて、毎日の仕訳作業から月次決算・年次決算など、一連のバックオフィス業務を5年間経験しております。

前職での経理業務は、担当者によって個別で対応しており、フォーマットのバラつきや確認作業が膨大になることが課題として挙がっていました。そのため、使用するフォーマットの見直し・簡素化の取り組みを実施し、結果として、重複する作業や転記ミスを防止し経理業務の効率化を実現しております。


また、会計業務に携わることから日商簿記の資格が求められることも多く、資格を保有していれば大きなアピールポイントにできるでしょう。

営業事務

営業事務は営業メンバーをサポートする職種であり、営業に必要な各種書類の作成・データ入力・顧客や在庫などの管理などをおこないます。また、来客・電話・メールなどの対応も多く、社内外の人と接する機会が多い職種です。

【自己PRの例文】
前職では、商社の営業事務として6名の営業メンバーをサポートしてきました。資料の作成やスケジュール調整、来客や電話・メール対応など、営業担当者が営業活動に専念できるよう、担当者ごとの営業スタイルに合わせた最適な環境づくりに徹してきました。

また、営業担当者の動きを常に把握できるよう営業支援システムの導入を提案し、実際の導入の際にはプロジェクトリーダーとして研修などもおこないました。


さまざまな世代や立場の方と円滑な人間関係を築くためのコミュニケーションスキルやビジネスマナー、取扱商品・サービスに関する知識などをアピールするとよいでしょう。

法務事務

法務事務は、企業の法務部で法律関係の事務を担う職種です。コンプライアンスに関する書類作成や、登記・商取引に関する事務、文書のリーガルチェックサポートなどをおこないます。

【自己PRの例文】
前職では、法務事務として約5年間、契約書の作成や審査業務、コンプライアンス業務、組織法務に携わっていました。

契約書の作成・審査業務は、1年間に約200件ほど対応しており、契約書の字面だけでなく、契約の目的・背景についても十分理解するよう努め、スムーズな取引に貢献してきました。コンプライアンス業務においては、各部門への研修を実施しています。

また、法務に関する業務はミスが許されないため、顧問弁護士とも連携を取りながら、契約書のフォーマットの見直しもおこないました。


法律関係の仕事を日常的に取り扱うことから、法的な知識やスキルを身につけておくと採用で有利に働くでしょう。また、ミスが許されない仕事であり、内容の正確さも問われます。

医療事務

医療事務は、病院・クリニックなどの医療機関で患者の対応や医療費の計算などをおこなう職種です。そのため、接客スキルや正確なデータ入力・計算スキルが求められます。

【自己PRの例文】
○○クリニックにて、3年間医療事務の仕事に携わっていました。担当した業務は、予約対応や外来の受付、会計、レセプトの点検、処方箋の発行です。

多くのタスクを並行して処理する必要があるため、優先度の高いタスクを整理して、業務遂行がスムーズに実施できる仕組みを整えました。
イレギュラーな対応が求められる際も、スタッフ間で情報共有を適切に実施できる体制を構築し、全スタッフが対応できるよう研修や指導をおこないました。

その結果、繁忙期でもミスがほとんどなくなり、患者様をお待たせする時間が大幅に減りました。


また、レセプト業務やカルテ作成といった専門的な知識も要するため、医療に関する知識や資格を保有していると評価ポイントにつながるでしょう。

貿易事務

貿易事務は、貿易に関する事務手続きをする職種です。貿易書類は主に英語で記載されるため、内容を十分に理解する英語力、商品・海外との商取引に関する法律やルール、慣習についての深く広い知識などが求められます。また、恒常的にトラブルが起こりやすい業種のため、トラブルへの迅速な対応能力も必要です。

【自己PRの例文】
貿易事務として、主に英語を使用する業務に携わってきました。TOEICでは800点を取得し、英語によるコミュニケーションには自信があります。

また、長期休暇の際に海外旅行をすることが多く、さまざまな国の異文化や価値観を尊重しコミュニケーションを取る能力を磨いています。


応募条件にTOEICの点数を挙げる企業も多いため、高得点を取っている場合は必ずアピールポイントに盛り込みましょう。

事務未経験者の場合に活用できる自己PRのポイント【例文付き】

事務未経験者の場合に活用できる自己PRのポイント【例文付き】


事務職やオフィスワークが未経験であっても、これまでの経験や保有する資格などを活かして転職することは可能です。活かせるスキルの例としては、次のものが挙げられます。

【未経験者が活かせるスキル例】
飲食店などの接客経験
・PCの操作スキル
・英語などの語学力
・ミスなく正確にこなせる集中力
など


【自己PRの例文】
前職の販売職では、幅広いお客様に応対するスキルを磨くと同時に、数値管理・伝票処理・在庫データベース入力などの事務処理能力を養いました。事務処理においては、限られた時間内に効率よく進めるよう、重要度の高いものから優先順位付けをし、頻度の高いものは独自にテンプレートを作成するといった工夫をおこないました。

事務職としての経験はありませんが、これまでに得た対人スキルや事務スキルを活かして、貴社の事業拡大を支えていきたいと考えております。


自身のスキルと合わせて、これまでの経験や保有する資格などをエピソードに織り交ぜましょう。このようにして作成した自己PRは、具体性があって魅力的なものとなります。

事務職に求められるスキル・適性を理解して自己PRを作成しよう

事務職に求められるスキル・適性を理解して自己PRを作成しよう


事務職は多くの業界で求められる職種ですが、人気があり応募の倍率は高い傾向にあります。そのため、自己PRでほかの応募者と差をつけることが重要です。具体的なエピソードを盛り込んで採用担当者に関心を持ってもらえるものを作成しましょう。

「ワンポチ」では、履歴書や職務経歴書をスマホ一つで作成できます。さまざまなタイプのフォーマットもご用意しており、事務職の自己PRをまとめる際に役立つでしょう。経験豊富なキャリアアドバイザーによるノウハウ記事も充実しておりますので、ライバルに差をつけるツールとして、ぜひワンポチをご活用ください。

【ディスクリプション】
本記事では、事務職への転職成功率を高める自己PRの書き方を例文付きで紹介します。ほかの人と似たような当たり障りのないアピールをしても成功率が上がることはないため、アピールポイントを押さえて、採用担当者に響く自己PRを作成しましょう。

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