【例文あり】マーケティングの職務経歴書の書き方のポイントと注意点

マーケティングの職務経歴書の書き方のポイントと注意点


本記事では、マーケティング職志望の人が職務経歴書を書くときのポイントや、注意点を解説します。マーケティングの職務経歴書の例文も掲載しているので、ぜひ参考にしてください。

マーケティングの職務経歴書の書き方のポイント5つ

マーケティングの職務経歴書の書き方のポイント


マーケティングの職務経歴書を書く際は、次の5つのポイントを押さえることが大切です。

スキルや経験をアピールする

マーケティング業界の転職市場では、スキルや経験が特に重視されます。まずはこれまでの経歴を振り返り、キャリアの棚卸しを行いましょう。自分がこれまでどのようなプロジェクトに参画し、どのような業務を担当してきたのか整理します。

業務経験から学んだことや、培われたスキルなどを洗い出し、効果的にアピールすることが大切です。中途採用ではマネージャーとしての役割を求められることも多いため、マネジメント経験がある場合は積極的にアピールしましょう。

受注率などの具体的な数字を盛り込む

これまでの実績について記載する際は、具体的な数字を盛り込むことが重要です。「受注率○%アップ」や「KPIの達成率○%」などの数字があると、実績に具体性と説得力を持たせられます。

以下のように、達成した年度も一緒に記載するのがおすすめです。

実績の例文
20xx年度 ○○に関するプロジェクト(目標達成率○%)
20xx年度 Webメディア「○○」の企画・運営(受注率○%向上)


マーケティングの分析手法は具体的に記載する

マーケティング活動においては、市場動向やユーザーニーズの分析が欠かせません。分析力の高さは効果的なアピール材料となるため、担当した業務と併せて記載しましょう。その際、分析手法について具体的に記載することが大切です。

マーケティングの分析手法は多岐にわたるため、どのような手法を用いてきたのか示すと、採用担当者に具体的なスキルを伝えやすくなります。例えば、以下のように記載しましょう。

マーケティングの分析手法の例文
・STP分析をもとにしたマーケティング戦略の立案
・セグメンテーション分析をもとにした新商品の開発


情報収集力の高さをアピールする

マーケターは、時代の変化を敏感に察知し、顧客ニーズを的確に捉えなければなりません。そのため、情報収集力は、マーケティングにおいて必須のスキルといえます。

普段どのような手段で情報を集めているのか、情報源としているメディアやSNS、日頃から取り組んでいることなどについて記載すると、情報収集力の高さをアピールできます。

サービス名や業務範囲を明確にする

担当してきた業務内容に関するパートでは、なるべく具体的なサービス名を記載しましょう。例えば、SNSマーケティングの経験がある場合は「X(旧Twitter)」「Instagram」など、担当していたサービス名を明確化します。その上で、広告出稿や公式アカウントの運営など、より詳細な業務内容を記載していきましょう。

マーケティングの職務経歴書の基本構成とポイント


マーケティングの職務経歴書は、主に次の6つの項目で構成されます。

職務経歴書の主な項目
・タイトル・日付・氏名
・職務要約
・職務経歴
・活かせる経験・知識・技術
・資格
・自己PR


それぞれの書き方やポイントについて、以下で詳しく解説します。

タイトル・日付・氏名

まずは、書類の上部にタイトル(職務経歴書)と作成者の氏名、提出日を記載します。中央に大きくタイトルを書き、日付と氏名は右寄せで記載するとよいでしょう。

最初に採用担当者の目に入る部分なので、氏名や日付に間違いがないよう注意が必要です。

職務要約

職務要約には、これまでの経歴を簡潔にまとめます。企業の募集要項を確認し、求められている人物像に合わせることを意識しましょう。

詳細な経歴は後述の「職務経歴」にまとめるため、ここでは要約を記載すれば問題ありません。職務経歴への誘導になるよう、採用担当者の興味を引くような内容とすることが大切です。

職務経歴

職務経歴は、職務経歴書において最も重要なパートです。これまで勤めた企業や担当してきた業務を記載し、自分が培ってきた知識・スキルや実績を分かりやすく伝えましょう。

なお、マーケティング部門のある企業は、「代理店・支援会社」と「事業会社」の2つに大別できます。

マーケティング部門がある企業の種類
・代理店・支援会社:顧客のマーケティング活動をサポートする
・事業会社:自社のマーケティング活動を行う


それぞれ、職務経歴には以下のような内容を記載しましょう。

現職(前職)が代理店・支援会社の場合
・クライアントの業界や領域
・予算規模
・支援の内容
・マーケティングの手法
・運用媒体 など


現職(前職)が事業会社の場合
・商品やサービスの特徴
・所属するチームの規模
・チームにおける自身の役割
・マーケティングの手法
・運用媒体 など


活かせる経験・知識・技術

これまで培ってきた経験や知識・スキルなどをまとめます。自分の強みを端的にアピールするため、基本的には箇条書きで問題ありません。詳細を記述したい場合は「チームマネジメント業務」「コミュニケーション力」といったようにタイトルを書いてから、詳しい内容を記載しましょう。

マーケティングに直接関連するものだけでなく、パソコンスキルや語学スキルなども記載できます。

資格

保有資格を箇条書きで記載します。「マーケティング・ビジネス実務検定」や「ネットマーケティング検定」など、マーケティングに関連する資格があれば優先的に記載しましょう。実務経験とセットになっていると評価されやすいため、実際の担当業務に関連する資格が望ましいといえます。

また、現在勉強中の資格があれば、「取得を目指し学習中」と記載してもよいでしょう。

自己PR

自己PRでは、自分がこれまでに学んだことや成長したことなどを記載します。応募先の企業において、自分にはどのような貢献ができるのかをアピールすることが重要です。

応募先の事業内容や業務内容への理解も深め、活躍している姿をイメージしてもらえるような内容としましょう。売上○%向上など、具体的な実績を記載できるとベターです。

マーケティング職の職務経歴書の例文

マーケティング職の職務経歴書の例文


ここからは、マーケティング経験のある人に向けて、職務経歴書の例文を紹介します。

同じマーケティング職に転職する場合と、別職種を目指す場合とでそれぞれ例文を紹介するので、ぜひ参考にしてください。

マーケティング職からマーケティング職に転職する場合の職務経歴書の見本サンプル・例文


職務経歴書の見本サンプル・例文
職務経歴書

20○○年○月○日現在
氏名:転職 花子

■職務要約

株式会社○○にて○年間マーケティング部に所属し、デジタルマーケティング業務に従事してきました。Web広告やSNSアカウントの運用、SEO対策を施したオウンドメディアの運営やデータ分析などを通じて、ブランドの認知度向上や売上向上に貢献しました。常に最新のマーケティングトレンドを把握し、的確なデータ分析に基づく戦略立案を強みとしています。

■職務経歴

□20○○年○月~20○○年○月 ○○株式会社

【業務内容】
<所属部署>
マーケティング部

<担当業務>
Web広告運用
・Google Ads、Yahoo!広告、SNS(Instagram、Facebook)広告などの運用
・○○ブランドのキャンペーンAにおいては、広告費用を○%削減しながらCV数を○%向上

SNSマーケティング
・ Facebook、InstagramのSNSアカウントの運用を担当。Instagramでは開設○カ月でフォロワー数○人を達成
・SNS経由のWebサイトへの流入数増加に貢献

SEO対策
・ 自社オウンドメディアにSEO対策を行い、検索エンジンでの上位表示を実現
・検索エンジンからの流入数を○%向上

データ分析
・ Google Analyticsを用いて、Webサイトのアクセス解析や顧客データ分析を行う
・アンケート調査結果のクロス集計分析に基づき、オウンドメディアのコンテンツを改善しCV数を○%向上

<実績>
・年間売上目標○%達成
・新規顧客獲得数○%増加

■活かせる経験・知識・技術
・マーケティングスキル:市場調査、競合分析、マーケティング戦略立案、プレゼンテーション
・Webマーケティングスキル:Google Ads、Yahoo!広告、SNS広告、SEO対策
・パソコンスキル・テクニカルスキル: Word、Excel、PowerPoint、HTML、CSS

■資格
・普通自動車第一種運転免許(20○○年○月取得)
・Google Analytics個人認定資格(GAIQ)(20○○年○月取得)
・ウェブ解析士(20○○年○月取得)
・データ解析士(20○○年○月取得)

■自己PR
私は前職において、SEO対策、広告運用、SNSマーケティングなど幅広いマーケティング業務に携わり、アクセス数や売上の向上に貢献してきました。特にSNS運用においては、若年層の行動パターンやニーズを深く理解し、最適なマーケティング施策を立案することで、高い成果を収められました。常に最新のトレンドをキャッチアップし、10代〜20代をメインターゲットとする貴社の事業に貢献したいと考えています。

以上

マーケティング職から別職種に転職する場合の職務経歴書の見本サンプル・例文


職務経歴書の見本サンプル・例文
職務経歴書

20○○年○月○日現在
氏名:転職 太郎

■職務要約
○○株式会社にて、○年間マーケティング業務に従事し、市場調査から商品の企画、販売戦略の立案までを担当しました。特に、データ分析を通じた顧客ニーズの把握を得意とし、売上向上や顧客獲得に貢献してきました。これらのスキルや経験は、営業活動においても強みになると確信しております。

■職務経歴

□20○○年○月~20○○年○月 ○○株式会社

【業務内容】
<所属部署>
マーケティング部

<担当業務>
市場調査・分析
・顧客ニーズや市場動向を調査・分析し、マーケティング戦略を立案
・競合分析に基づき、自社製品の差別化戦略を立案

Webマーケティング
・Web広告運用やSEO対策
・Google Analyticsを用いたアクセス解析や効果測定

顧客対応
・マーケティング活動の一環として、顧客からの問い合わせ対応や意見聴取を担当
・顧客からのフィードバックを分析した商品の改善点を提案し、売上が○%向上

<実績>
・企画・立案したWebキャンペーンの実施により、○年○月〜○月の売上が前年比○%向上
・SNSキャンペーンにおいて、フォロワー数○%増加
・市場調査の分析に基づき新商品の販売戦略を立案し、発売後○カ月で目標売上○%達成

■活かせる経験・知識・技術
・マーケティングスキル:市場調査・分析、Webマーケティング、SNSマーケティング、コンテンツマーケティング
・データ分析スキル:クロス集計分析、ABC分析、RFM分析、クラスター分析、セグメンテーション分析
・コミュニケーションスキル:顧客対応力、プレゼンテーション力、交渉力
・その他:企画力、提案力、課題解決力、目標達成力

■資格
・Google Analytics個人認定資格(GAIQ)(20○○年○月取得)
・データ解析士(20○○年○月取得)
・Webアナリスト検定(20○○年○月取得)
・統計検定2級(20○○年○月取得)
・普通自動車第一種運転免許(20○○年○月取得)

■自己PR
マーケティング職で培ったデータ分析力や提案力は、営業職においても強みになると考えます。市場調査や顧客分析を通じて顧客ニーズを的確に捉え、最適な提案により顧客満足度の向上と売上拡大に貢献します。

また、Webマーケティング活動で培った幅広いIT知識を活用し、オンラインでの顧客接点を使ったアプローチを拡大し、貴社の事業成長に貢献する所存です。

以上

マーケティング職の職務経歴書を作成する際の注意点

マーケティング職の職務経歴書を作成する際の注意点


職務経歴書を作成する際は、マーケティングに関する専門性を強調しましょう。担当してきたマーケティングの種類や業務内容を明確にすることが重要です。

マーケティングの種類
・Webマーケティング
・デジタルマーケティング
・コンテンツマーケティング など


業務内容
・広報・PR
・市場調査・分析 など


そして、各領域において身につけたスキルや、経験したことを具体化して分かりやすく伝えましょう。マーケティングトレンドやツールに関する知識・経験についてもアピールすると、採用につながりやすくなります。

また、職務経歴書では、担当したプロジェクトやキャンペーンについて詳細に記述します。各プロジェクトやキャンペーンの概要や規模、期間などを示した上で、自身の役割や貢献度などを伝えましょう。ただ参画した案件を羅列するのではなく、プロジェクトやキャンペーンの成果、得られた学びについて記述することが大切です。

職務経歴書でスキルや経験を効果的にアピール

職務経歴書でスキルや経験を効果的にアピール


履歴書とは別に用意する職務経歴書は、その名のとおり「職務経歴」を中心に、これまで培ってきたスキルや経験を記載する書類です。職務経歴書に必要な情報を漏れなく記載するためにも、まずはキャリアの棚卸しから始めてみましょう。

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