新卒でも職務経歴書は必要?求められた場合の対応や確認方法を紹介

新卒でも職務経歴書は必要?求められた場合の対応や確認方法を紹介


新卒就活では通常、履歴書やエントリーシートの提出が求められますが、まれに職務経歴書の提出を指示されることがあります。「職務経歴書って何?」「新卒なのになぜ提出する必要があるの?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
この記事では、新卒が職務経歴書を求められた場合の対応方法や書き方のポイントを詳しく解説します。

新卒でも職務経歴書は必要?

新卒でも職務経歴書は必要?


新卒の就活において、職務経歴書は基本的に必要ありません。
職務経歴書とは、これまでの職務内容や実績を記入する書類であり、主に転職活動で使用されるものだからです。新卒は正社員経験がないため、通常は履歴書やエントリーシートのみの提出で問題ないとされています。

職務経歴書の役割

職務経歴書は、応募者の職務経験や実績を詳細に記載する書類です。転職活動では、これまでの勤務先や勤務期間、業務内容を時系列で記載し、スキルや知識、資格なども含めて自分の強みをアピールするために使用されます。
業務内容や担当プロジェクト、成果などを詳しく記載することで、企業が応募者の適性や能力を判断するための重要な材料となります。職務経歴書を通じて、応募者がどのような経験を持ち、どのようなスキルを身につけてきたかを企業側は把握できるのです。

新卒の職務経歴書と履歴書の違い

履歴書と職務経歴書には明確な違いがあります。履歴書は基本情報や学歴、職歴の概要を簡潔にまとめた書類であるのに対し、職務経歴書は職務経験の詳細や実績、スキルを詳しく記載するものです。
履歴書は一般的に定型フォーマットを使用しますが、職務経歴書は自由度が高く、自分の経験やスキルを効果的にアピールするための構成を考えることが可能です。また、履歴書が「何をしてきたか」を示すのに対し、職務経歴書は「どのように取り組み、何を成し遂げたか」を示す書類と言えるでしょう。

職務経歴書が必要なケースとは

新卒採用では基本的に職務経歴書は不要ですが、例外的に提出を求められるケースがあります。例えば、ベンチャー企業や外資系企業では新卒でも提出を求められることがあります。また、アルバイトやインターンシップでの経験が豊富な場合に、それらの経験を詳細に知りたいという理由で提出を求められることもあるでしょう。
第二新卒や既卒者の場合は、中途採用と同じ枠組みで選考が行われるため、職務経歴書の提出が必要なことが多くなります。また、中途採用と新卒採用の区分が曖昧な企業では、新卒に対しても職務経歴書を求めるケースがあります。

新卒就職で職務経歴書が必要な2つの理由

新卒就職で職務経歴書が必要な2つの理由


一般的に新卒の就活で職務経歴書は必要ないとされていますが、企業が新卒就職で職務経歴書を求める理由は、主に以下の2つが考えられます。

より深く応募者の情報が知りたいから

企業側は、履歴書だけでは伝えきれない学生時代の活動内容や成果を詳しく知りたいと考えています。
ゼミやサークル、ボランティア活動などでの役割や貢献度を評価したいと思っているのです。学生が持つ専門知識やスキル、その習得レベルを詳しく把握することで、他の応募者との差別化ポイントを見つけるための材料としたいという意図があります。
また、職務経歴書から応募者のポテンシャルや、思考の整理能力を知りたいと考えている企業もあります。特に企業は、学生が自分の経験をどう整理し、将来にどう結び付けられるかを判断する材料として、職務経歴書の記述内容を見ています。文章構成力や論理的思考力も同時に評価されるポイントとなるのです。

アルバイトの職歴が知りたいから

長期アルバイトでの経験や責任の度合いを詳しく把握したいと考える企業も少なくありません。アルバイトを通じて培われた実務スキルや対人スキルを評価したいと思っているからです。アルバイト先での昇進や任された業務の拡大など、成長の軌跡を知ることで、複数のアルバイト経験から見える応募者の特性や傾向を分析したいと考えています。
たとえば、飲食店や小売店での接客アルバイトからは対人スキルや責任感が伝わりますし、グループで協力するバイト経験からは協調性や適応力の高さをアピールできます。こうした経験は企業が重視するポイントになるケースが多いでしょう。
そのため、職務経歴書にアルバイトの経験を記載する際には、単に業務内容を記載するだけでなく、自分自身の役割や成果、学びについてもしっかりと記述することが重要です。

新卒で職務経歴書を求められた場合の対応

新卒で職務経歴書を求められた場合の対応


新卒の就活で職務経歴書の提出が必要な場合、どのように対応すべきでしょうか。企業側のミスである可能性もあるため、まずは確認することが大切です。

必ず企業に問い合わせる

新卒で職務経歴書の提出を求められたら、まずは企業に確認してみましょう。求人票や応募要項を再確認し、明確に記載があるかを確認します。その上で、企業の採用担当者に電話やメールで確認するのがベストです。どのような内容を重視しているかを具体的に聞いておくと、提出する際の参考になります。
また、提出期限や提出方法についても確認しておくとよいでしょう。「こんなことで連絡したら迷惑では?」と不安に思うかもしれませんが、わからないことをそのまま放置して事を進めるよりも、早めに問い合わせをする方が確実です。

確認が取れたら職務経歴書を用意する

企業側の意図や要望をしっかりと確認できたら、それに沿った内容の職務経歴書を作成しましょう。新卒向けのテンプレートや例文を参考にすると、迷わずに作成できます。
大学のキャリアセンターや就職支援サービスに相談するのも一つの方法です。プロのアドバイスを受けながら、効果的な職務経歴書を作成することができます。また、早めに作成を始め、複数回の推敲を行うことで、より完成度の高い書類に仕上げられるでしょう。

新卒の職務経歴書の書き方

新卒が職務経歴書を作成する際の基本的な書き方について解説します。社会人経験が少ない新卒では、どのような内容を盛り込むべきか悩むことも多いでしょう。

アルバイトやインターン歴などを整理する

時系列順に経験を整理し、期間・企業名・業種・職種・業務内容を明記しましょう。それぞれの経験で身についたスキルや知識を具体的に記載することが重要です。数字や具体例を用いて成果を分かりやすく記載できれば、より説得力が増します。
例えば、「店舗での接客業務を担当し、顧客満足度向上に貢献した」というだけでなく、「接客業務において、顧客からの問い合わせに対応し、月間MVP賞を2回受賞した」といった具体的な成果を示すことで、自分の貢献度をアピールできます。特に応募先企業の業務に関連する経験は、詳しく記載するようにしましょう。

志望動機や自己PRを履歴書より詳しく書く

志望動機は企業研究に基づいた具体的な内容を記載します。自己PRではアルバイトやゼミ活動などの経験と結びつけて強みを説明することが大切です。エピソードを交えて説得力を高め、応募職種との関連性を意識した内容にするとよいでしょう。
例えば、「貴社の〇〇という事業に興味を持った」だけでなく、「貴社の〇〇という事業に興味を持ち、大学のゼミでも関連する研究を行ってきました。具体的には…」といったように、自分の経験と志望動機を結びつけることで、よりリアリティのある内容になります。

キャリアプランや入社後の展望も考えておく

短期・中期・長期のキャリア目標を明確に示しましょう。具体的にどのようなスキルを習得し、どのような貢献をしたいかを記載することが重要です。企業のビジョンや事業方針と自身のキャリアプランの一致点を示すと、より説得力が増します。
例えば、「入社1年目は業務の基本を習得し、3年目までに〇〇の資格を取得して〇〇の業務にも携わりたい。将来的には〇〇の分野でスペシャリストとして貢献したい」といったように、段階的かつ具体的な目標を示すことで、計画性と意欲をアピールできます。現実的かつ意欲的な目標設定を心がけましょう。

新卒で職務経歴書を書くときの注意点

新卒で職務経歴書を書くときの注意点



新卒が職務経歴書を作成する際に注意すべきポイントについて解説します。効果的な職務経歴書を作成するためには、以下の点に気をつけましょう。

きれいな読みやすい字で記入する

手書きの場合は丁寧な字で書き、読みやすさを重視しましょう。パソコンで作成する場合は見やすいフォントやレイアウトを選ぶことが大切です。余白や行間を適切に取り、視認性を高めるよう工夫しましょう。
重要なポイントは太字や下線で強調するなど、メリハリをつけることも効果的です。文字サイズやフォントを統一し、全体として整ったデザインにすることで、プロフェッショナルな印象を与えられます。

具体的な内容を記入する

「コミュニケーション能力」などの抽象的な表現を避け、具体例で示すことが重要です。数値や実績を用いて客観的に自分の能力をアピールし、具体的なエピソードを交えて説得力を高めましょう。
例えば、「コミュニケーション能力がある」という抽象的な表現ではなく、「アルバイト先では新人教育を担当し、10名以上のスタッフを指導した経験がある」といったように、具体的な経験や数字で表現することで、より説得力のあるアピールになります。

応募先に必要な内容を記入する

応募先企業の業種・職種に関連する経験やスキルを優先的に記載しましょう。企業の事業内容や課題に対してどのように貢献できるかを示すことが大切です。企業文化や価値観との親和性を感じさせる内容を盛り込み、応募先によって内容を適宜調整するとよいでしょう。
例えば、ITエンジニアの職種に応募する場合は、プログラミングスキルやプロジェクト経験を中心に記載し、営業職に応募する場合は、コミュニケーション能力や目標達成に関する経験を重点的に記載するなど、応募先に応じて内容をカスタマイズすることが重要です。

誤字脱字に注意する

職務経歴書において誤字脱字を避けることは基本中の基本です。完成後に必ず複数回の見直しを行い、第三者に確認してもらうとより安心です。特に企業名や人名などの固有名詞は特に注意しましょう。
文法や敬語の使い方にも気を配り、プロフェッショナルな印象を与える文章を心がけることが大切です。誤字脱字があると、細部に対する注意力の欠如と判断され、全体的な評価が下がってしまう可能性があります。

新卒の職務経歴書で使えるアピール例文3選

新卒の職務経歴書で使えるアピール例文3選


新卒の職務経歴書を作成する際に参考になるアピール例文を3つ紹介します。自分の経験や志望先に合わせてアレンジして使用してください。

新卒の志望理由・動機

新卒の志望理由・動機は、熱意と将来性を企業に示す重要な要素です。以下の例文のように、なぜその企業でなければならないのか、具体的な経験や学びを結びつけて語りましょう。


新卒の志望理由・動機の例文
私が貴社を志望する理由は、地方創生に貢献したいと考えているからです。

大学時代に地域活性化のボランティア活動に携わり、地方が抱える課題解決には持続可能なビジネスモデルが必要だと実感しました。貴社の古民家再生ホテル事業は、地域経済の活性化と文化保全の両立を実現しており、その先進的な取り組みに強く共感しています。

また、インターンシップで観光業界の実務を経験したことで、地域の魅力を発信するマーケティング手法への関心が深まりました。貴社で培われる知見とスキルを身につけ、日本の地方創生に貢献していきたいと考えています。


新卒の自己PR

新卒の自己PRでは、具体的なエピソードを通じてあなたの強みを企業に伝えましょう。例文のように、困難な状況をどのように乗り越え、どのような成果を出したのかを明確に示し、入社後にその強みをどう活かせるのかを伝えることが重要です。

新卒の自己PRの例文
私の強みは「周囲を巻き込む力」です。大学のサークル活動では、参加率が低下していた定例会議を、全員参加型のアイデア出しの場へと改革しました。具体的には、事前アンケートで意見を募り、会議ではブレインストーミングの手法を取り入れて活発な意見交換を促進しました。

その結果、会議参加率が40%から85%に上昇し、新企画も前年比2倍の数が生まれました。この経験から、多様な意見を尊重し、全員が当事者意識を持てる環境づくりの重要性を学びました。

貴社においても、部署や役職を超えたコミュニケーションを大切にし、チーム全体のパフォーマンス向上に貢献したいと考えています。


キャリアプラン・目標

面接官は、あなたのキャリアプランを通して、入社後の成長意欲や企業への貢献意欲を見ています。例文のように、短期・中期・長期の目標を具体的に示し、どのように成長し、会社に貢献したいのかを明確に伝えましょう。

キャリアプラン・目標の例文
入社後のキャリアプランとして、短期・中期・長期の目標を明確に設定しています。

短期(1〜2年目)は、貴社の商品・サービスへの理解を深め、基本的な業務スキルを習得する期間と考えています。特に商品知識とコミュニケーション能力を磨き、お客様に的確な提案ができる営業担当を目指します。

中期(3〜5年目)は、営業のスペシャリストとして数字に貢献するとともに、後輩の指導育成にも力を入れたいと考えています。マーケティングの専門資格取得も視野に入れ、より戦略的な提案ができる人材を目指します。

長期(5年目以降)は、新規事業開発や海外展開など、会社の成長を牽引する役割を担いたいと考えています。常にお客様視点を忘れず、社会に新しい価値を提供し続ける存在になることが目標です。

新卒の職務経歴書を準備して万全の対策をしよう

新卒の職務経歴書を準備して万全の対策をしよう


新卒では職務経歴書は通常必要ありませんが、求められた場合は企業に確認してから対応しましょう。アルバイトやインターン経験をしっかりアピールし、具体的な成果や数字を示すことが重要です。将来のキャリアプランも明確に伝え、プロフェッショナルな印象の職務経歴書を作成することで、採用担当者に好印象を与えられます。
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