【言語聴覚士】自己PRの書き方を詳しく解説!新卒・転職の例文も

言語聴覚士の自己PRの書き方


言語聴覚士の履歴書で必ず求められるのが、自己PRです。「応募先で働きたい」との強い思いがあっても、自分の魅力をうまく伝える方法が分からずに悩んでいる方もいるでしょう。今回は、履歴書の自己PR文を書く方に向けて、経験・強みといった言語聴覚士ならではのアピールポイントを解説します。また、自己PRに入れ込む順番や新卒・転職の例文もまとめたため、思いや魅力が伝わる文章を作成する際の参考にしてください。

言語聴覚士の自己PR|アピールしたい内容

言語聴覚士の自己PR内容


自分の魅力を十分に伝えるためには、過去の経験、得意な分野、身につけた能力を簡潔に記載する必要があります。言語聴覚士が活躍する場は、病院だけではありません。介護施設や学校でも、さまざまな支援を行っています。
自己PRを書く前には、自分のキャリアプランのみならず、応募先の病院・施設が求める人材も考えておきましょう。事前準備をしっかりと行えば、アピールするべきポイントが把握しやすくなります。自己PRで書くべきポイントについて、それぞれ分かりやすくご説明するため参考にしてください。

前職の病院や施設での経験

言語聴覚士の自己PR文には、働いてきた病院施設や経験年数、行ってきた業務を書きましょう。前職の勤務年数が短いケースでは、過去の職場と併せて通算で記載する方法もあります。

後述しますが、自己PRではスキルや強みに関する記載も必要です。経験と関連性がないと説得力に欠ける文章になる可能性があるため、スキルや強みにつながる内容を記載しましょう。

新卒の方は、入社後に言語聴覚士の経験を積んでいきます。言語聴覚士を目指したきっかけや学生時代の経験を交えて、業務に励みたい旨を記載します。言語聴覚士としての経験がなくても、「聴覚障害のある家族に対し、正しい知識を得た上でサポートを行ってきた」のようにアピールすると良いでしょう。

認定資格や障害支援などの得意な分野

専門性の高い認定資格は、自己PRを書く際に役立ちます。自己PRに使える資格の例が、認定言語聴覚士です。日本言語聴覚士協会指定の専門講座を履修したり、研究・職能活動のポイントを取得したりすると、修了証が得られます。認定言語聴覚士について記載すれば、幅広い知識と高い技術を持っている旨をアピールできるでしょう。
また、「嚥下障害や聴覚障害を持つ患者様の支援に携わっていた」「発達支援に関わっていた」といった内容もアピール可能です。AIを活用した言語聴覚療法プログラムを考えた経験も、強みになるため記載しましょう。
出典:一般社団法人 日本言語聴覚士協会「生涯学習プログラムについて」

過去の実習で身につけた能力

実習や前職で身につけた観察力、忍耐力、コミュニケーション力、共感力、臨機応変な対応力も、アピールポイントになります。他スタッフや他職種との連携も、今後働いていく上で求められる能力といえるでしょう。

他には、リハビリ計画改善の提案力もアピールポイントの1つです。言語聴覚士は、患者様・利用者様や家族の現状を踏まえて、ニーズにマッチしたリハビリを提案する必要があるためです。

言語聴覚士の自己PR|書き方のポイント

言語聴覚士の自己PRの書き方


言語聴覚士の自己PRを書く際は、入れ込むべきポイントだけでなく、流れを押さえておく必要があります。以下に、自己PR作成の3つのステップをまとめました。

自己PR作成の3つのステップ
ステップ1.経験や強み
ステップ2.エピソード
ステップ3.貢献できるポイント


まずは、応募先施設の業務と関連のある経験や強みを、簡潔に記載します。そして、最初に取り上げた強みを、エピソードを添えながら具体的に説明しましょう。
文章の締めで、応募先施設に貢献できるポイントをアピールします。言語聴覚士や応募先施設にマッチした強みと具体例をステップ1~3の流れに沿って記載すれば、自分の魅力を採用担当者に伝えやすくなるでしょう。
なお、上記の項目は、言語聴覚士の面接時にも役立ちます。ポイントを押さえた上で面接に臨むようにしましょう。

言語聴覚士の自己PR例文4つ

言語聴覚士の自己PR例文


言語聴覚士の自己PR例文を4つご紹介します。新卒、転職の例文のあとに、それぞれのポイントをまとめています。気持ちに寄り添える、チームワークを大切にできる、対応力があるといった強みをアピールするケースで、書き方の例をチェックしていきましょう。

【新卒】患者様の気持ちに寄り添える言語聴覚士の自己PR例文

まずは、言語聴覚士の自己PR例文を、新卒のケースでご紹介します。

自己PR例文
私の強みは、患者様の気持ちに寄り添える点です。私には嚥下障害で悩む祖母がいますが、10代のころは支援方法が分からず困っていました。しかし、言語聴覚士さんが開催するイベントに参加して正しい知識を学ぶなかで、気持ちに寄り添いながらのサポートができるようになりました。自分が経験してきたからこそ、患者様ご本人の悩みやご家族の葛藤が理解できます。貴施設に入社後は、患者様・ご家族と積極的なコミュニケーションを試みて、気持ちに寄り添いながらリハビリが提供できるよう努めてまいります。

気持ちに寄り添ったリハビリの提供を強みとする自己PRです。新卒の方は、当然ながら言語聴覚士の実務経験がありません。しかし、上記の文章は、過去のエピソードを入れ込みながら、言語聴覚士を目指したきっかけや人柄が伝わる内容となっています。

【新卒】チームワークを大切にできる言語聴覚士の自己PR例文

新卒の自己PRをもう1つ見てみましょう。以下の例文では、チームワークを大切にできる旨を記載し、アピールしています。

自己PR例文
チームワークを大切する姿勢が、私の強みだと自負しています。大学時代に所属していた吹奏楽部では、ほかの部員と協力しながら1つの曲を奏でる喜びを感じました。演奏会に向けてさまざまな困難があった際も、部長として周りの意見を聞き、尊重しながら部員をまとめてきた経験があります。また、臨床実習においては、他職種と連携して患者様と関わる重要性を学びました。学生時代の経験を活かして、チームの一員として患者様にリハビリを提供していきたいです。

話す・聴く・食べるといった動作を支援する言語聴覚士は、医師・看護師だけでなく理学療法士・作業療法士とも協力しながらリハビリを提供します。上記例文では、チーム医療の重要性を認識し、他職種と協力して働いてくれそうな印象を、採用担当者に与えられるでしょう。

【転職】提案力がある言語聴覚士の自己PR例文

次は、転職するケースの自己PR例文です。
自己PR例文
私の強みは提案力です。訪問リハビリテーションに、4年間勤務してきました。なかでも記憶に残っているのは、構音障害を抱える患者様との関わりです。もともと文字盤を用いたコミュニケーション訓練を受けている方でしたが、改めて機能を評価したところ、少しであれば話せると分かりました。私は、カンファレンスでリハビリ内容を変更する提案をし、医師・看護師とも状況を共有しながら、患者様の構音機能向上に努めました。入社後は、患者様の現在の状況やニーズを把握しながら、必要なリハビリケアプランを立案・提供していきたいです。

自分の提案により、患者様のニーズに適したリハビリが提供できるようになった旨を記載しています。過去の経験や身につけたスキルを、しっかりアピールできているといえるでしょう。

【転職】患者様の対応歴に関する言語聴覚士の自己PR例文

過去の対応歴についてアピールする例文は、以下のとおりです。

自己PR例文
私の強みは、幅広い患者様に対応できる点だと自負しております。私は、急性期患者様が多く入院する総合病院に5年間勤務し、さまざまな患者様を受け持ってきました。経験を重ねるなかで、赤ちゃんから高齢者までそれぞれの年代や障害の程度に合った、個別性のあるリハビリを立案・提供できるようになりました。貴院に入社後は、過去の経験を活かしながらさまざまな患者様に寄り添い、1人でも多くの方を笑顔にできるよう努力したいと考えています。

急性期の病院・病棟での経験があるケースでは、幅広い対応力やリスク管理をアピールできるでしょう。また、身につけた対応力により、新たな職場に適応できるといったアピールも可能です。

言語聴覚士の自己PR文で魅力をアピールしよう

言語聴覚士の自己PRでアピール


言語聴覚士の自己PRでお悩みの方は、ご紹介した書き方のポイントや例文を参考にしてみてください。強み・経験や具体的なエピソードだけでなく、貢献できる旨も盛り込みましょう。言語聴覚士の仕事内容や、応募先病院・施設の情報をあらかじめ調べておくと、ニーズにマッチした自己PR文をつくりやすくなります。

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