エステティシャンの履歴書の書き方は?ポイントや例文も紹介

エステティシャンの履歴書の書き方は?ポイントや例文も紹介

エステティシャンを目指す際、履歴書は採用担当者に自分をアピールできる重要な書類です。美容業界ならではのポイントを押さえた履歴書を作成することで、採用の可能性を高められます。ここでは、エステティシャンの履歴書を書く際のポイントや、具体的な例文を解説します。これからエステティシャンの面接を控えている方はぜひ参考にしてください。

エステティシャンの履歴書作成のポイント

エステティシャンの履歴書作成のポイント


エステティシャンの履歴書を作成する際、美容に関する経験やスキルを効果的にアピールすることが大切です。それだけではなく、学歴や職歴、趣味・特技の選び方、免許や資格の書き方など、基本的事項の書き方にも注意しておくと、採用担当者に好印象を与える履歴書を作成できます。ここでは、エステティシャンにおける履歴書作成のポイントを4つ解説します。

学歴・職歴では美容関連に触れる

履歴書の学歴や職歴を記載する際には、美容に関わる経験を積極的にアピールしましょう。もし、美容系の専門学校や大学を卒業している場合、その名称や専攻を正確に記載して、在学中に学んだ技術や知識についても簡潔に触れると良い印象を与えられます。

それ以外には、エステサロンや美容関連企業での勤務経験があれば、具体的な業務内容や身につけたスキルを明確に伝えることも効果的です。たとえアルバイト経験であっても、美容に関係するものであれば記載することで、実務経験をアピールできます。

趣味・特技には美容に関連付けたものを書く

履歴書の趣味や特技の欄には、美容に関連するものを記載すると、エステティシャンとしての適性をアピールするのに効果的です。例えば、スキンケアやメイクが好きで、日頃からさまざまなコスメを試していることや、美容に関するブログを運営していることなどを書くと、業界への関心の高さを示せます。

また、アロマテラピーやヨガ、マッサージなどの趣味がある場合は、エステティシャンとしての適性を伝えられます。なぜなら、アロマテラピーやヨガ、マッサージは美容やリラクゼーションに関係するためです。特技に関しては、手先が器用であることや、人と接するのが得意であることをアピールすると、実際の業務にも活かせるスキルとして評価してもらえるでしょう。

免許・資格には美容関連を優先的に書く

履歴書の免許・資格欄には、美容に関連するものを優先的に記載するとアピールに繋がります。例えば、認定エステティシャン資格や美容師免許、アロマテラピー検定、リフレクソロジーの資格などがある場合は、最優先で書きましょう。なぜなら、美容関連の資格は即戦力として評価されやすくなるためです。

それだけではなく、普通自動車免許を取得している場合も、訪問エステなどの仕事に役立つ可能性があるため、記載すると良いでしょう。また、接客業としての能力を示すために、サービス接遇検定やマナー関連の資格を持っている場合も、アピール材料になるため優先的に書きたい資格です。

証明写真は清潔感のある身だしなみで撮る

履歴書に添付する証明写真は、第一印象を左右する大切な要素です。エステティシャンは美容のプロフェッショナルであるため、写真においても清潔感のある身だしなみを意識することが重要です。髪型は整え、ナチュラルなメイクを心がけ、明るく穏やかな表情で撮影するようにしましょう。

服装はシンプルで上品なものを選び、派手すぎるアクセサリーは避けてください。背景は無地のものを選び、証明写真の基本的なルールを守ることで、好印象を与える写真に仕上げられます。

エステティシャンの履歴書の書き方・例文


エステティシャンとしての就職や転職を成功させるためには、履歴書の書き方が重要です。なぜなら、履歴書は採用担当者に自分の経歴やスキル、志望動機を伝える大切な書類であり、内容が充実しているほど好印象を与えるためです。

エステティシャンは接客業の要素が強いため、清潔感や丁寧さが伝わる書き方を心がけましょう。ここでは、履歴書を作成する際に注意すべきポイントと、具体的な例文を紹介します。

日付

履歴書の日付は、基本的に提出する日を記入します。なぜなら、適切な日付を記入することで、履歴書が最新の情報であることを示せるためです。面接当日に持参する場合、当日の日付を記入し、事前に郵送する場合は投函日を記入します。

年数は和暦か西暦のどちらかで統一し、間違えないように気をつけてください。手書きで作成する際は、修正液の使用を避け、丁寧に書きましょう。日付の書き忘れは書類不備と判断される可能性があるため、最後に必ず確認してください。

日付の例文
2025年3月23日

氏名

氏名は正式な戸籍上の名前を記入します。ふりがなも忘れずに記載し、履歴書の形式に合わせて「ふりがな」または「フリガナ」と統一してください。印象をアップさせるには、読みやすいように丁寧に書き、誤字脱字に注意が必要です。

名前の書き間違いは信用問題にも関わるため、慎重に記入しましょう。また、ふりがなを振ることで読み間違いを防ぎ、面接官がスムーズに名前を呼べるため、必ず記入してください。

氏名の例文
氏名:山田 花子
ふりがな:やまだ はなこ

生年月日・年齢

生年月日は和暦・西暦のどちらかで統一し、正確に記入しましょう。年齢は履歴書を提出する時点での年齢を記入します。万が一誤った年齢を書くと、採用担当者に不信感を与える可能性があるため、間違いのないようにしてください。

特に西暦と和暦を間違えることが多いため、事前に計算して、整合性が取れているかチェックしましょう。正確な年齢を記載することで、企業側が経験や適性を判断しやすくなります。

生年月日・年齢の例文
生年月日:1995年4月10日(満29歳)

住所

住所は都道府県から記入し、建物名や部屋番号も省略せずに記入します。ふりがな欄がある場合は、適切に記入しましょう。手書きの場合は読みやすいように丁寧に書き、マンション名や番地の抜けがないようにしっかり確認しましょう。

特に、住所の一部が抜けていると企業からの連絡が届かないことがあるため、郵便番号を含めた正確な情報を記入してください。

住所の例文
住所:東京都渋谷区桜丘町1-2-3 サクラマンション101号室
ふりがな:とうきょうと しぶやく さくらがおかちょう

電話

電話に関しては、日中に連絡が取れる番号を記載します。自宅の電話と携帯電話の両方を持っている場合は、連絡がつきやすいほうを優先して書きましょう。番号の間違いがないように確認し、ハイフンを入れて読みやすくすることが大切です。

採用担当者がスムーズに連絡を取れるように、できるだけ応答できる時間帯を考慮した電話番号を記載すると良いでしょう。通話が難しい時間帯がある場合は、備考欄にその旨を記載しておくとスムーズです。

電話の例文
電話番号:090-1234-5678

連絡先

連絡先は、電話番号と異なる場合に記入します。例えば、実家の住所と異なる場所に住んでいたり、別の電話番号での連絡を希望したりする場合が当てはまります。応募先の企業がスムーズに連絡できるように、常に確認しやすい連絡先を記載しましょう。

また、メールアドレスを記載する場合は、ビジネスにふさわしいものを使用し、フリーメールを利用する場合も、氏名が分かるようなアドレスが望ましいと言われています。

連絡先の例文
連絡先:東京都新宿区西新宿1-2-3 メゾン新宿◯◯◯号室
メールアドレス:hanako.yamada@example.com

写真

履歴書に貼る写真は、第一印象を左右する重要な要素です。そのため、証明写真機や写真館で撮影し、清潔感のある服装で撮るのがベストです。特にエステティシャンは美容業界の職種であるため、髪型やメイクも整え、健康的で明るい印象を与える写真を用意しましょう。背景は無地で、サイズは履歴書の指定サイズ(一般的には縦4cm×横3cm)に合わせてください。

万が一剥がれたときに備えて、裏面に氏名を記入し、のり付けしておくと安心です。また、スナップ写真の切り抜きやプリクラなどの使用は避けましょう。

学歴

学歴は、高等学校以降のものを時系列で記入します。大学名・学部・学科などの正式名称は略さず記入し、入学・卒業の年月も正確に記入しましょう。特にエステ関連の専門学校を卒業している場合は、その学歴がアピールポイントに繋がるため、明確に記載してください。

学歴の例文
2015年3月 ○○高等学校 卒業
2017年3月 ○○エステティック専門学校 卒業

職歴

職歴は、勤務した企業名・店舗名、勤務期間、業務内容を簡潔に記入します。学歴の最後の行から1行空けて、中央に「職歴」と記載しましょう。エステティシャンとしての経験がある場合は、どのような施術を担当していたのか、実績がある場合は数値を交えて書くと説得力が増すためおすすめです。未経験の場合でも、接客経験があればそれを強調すると好印象に繋がります。

職歴の例文
2017年4月 株式会社○○ 入社
エステティシャンとしてフェイシャル、ボディケア施術を担当
2023年3月 株式会社○○ 退職

免許・資格

エステティシャンとしての専門資格があれば、正式名称で記載しましょう。もし資格がない場合でも、関連する資格(接客業に活かせるものなど)があれば記載してください。記入する際は、取得年月を忘れないでおき、複数の資格がある場合は時系列で並べます。

免許・資格の例文
2016年12月 日本エステティック協会認定エステティシャン 取得
2018年6月 AEA認定エステティシャン 取得

志望動機・自己PR

志望動機は、なぜそのサロンを志望するのかを明確に伝えることが大切です。自己PRでは、自分の強みや経験を活かし、どのように、あるいはどれくらい貢献できるのかを具体的に述べましょう。施術スキルだけでなく、接客スキルやコミュニケーション能力もアピールポイントになります。

志望動機・自己PRの例文
私はお客様に寄り添った丁寧な施術を提供し、リラックスできる時間を提供することを大切にしています。前職ではフェイシャルケアを中心に担当し、多くのお客様からリピートをいただきました。貴サロンの理念に共感し、これまでの経験を活かして貢献したいと考えています。

本人希望欄

希望の勤務形態や勤務地、給与などの条件がある場合に記載します。ただし、希望が特にない場合は「貴社の規定に従います」と記載するのが一般的です。待遇面の希望を書く際は、表現に注意し、柔軟な姿勢を示すことを忘れないようにしてください。

本人希望欄の例文
貴社の規定に従います。

エステティシャンの志望動機の書き方・例文

エステティシャンの志望動機の書き方・例文


ここからは、エステティシャンの志望動機に焦点をあてて、未経験者・経験者・復職者に分けて志望動機の書き方や例文を解説します。自分がどれに該当するかで書き方が変わってくるため、例文を参考にして書く練習をしましょう。

未経験者の志望動機の書き方

エステティシャン未経験でも、美容に対する関心や人と接する仕事が好きであることを強調すると面接官に良い印象を与えるのに効果的です。例えば、美容に関する勉強を自主的におこなっていることや、これまでの接客経験が活かせることを伝えると、採用担当者に好印象を与えられるでしょう。

また、エステティシャンという仕事を選んだ理由や、今後どのように成長していきたいかなど、志望動機や今後の展望を具体的に述べるのもおすすめです。たとえ未経験であっても、熱意や意欲を伝えることで、採用に近づけるのです。

未経験者の志望動機の例文

私は以前から美容に興味があり、人を美しくする仕事に携わりたいと考えていました。これまで接客業に従事しており、お客様に寄り添った対応をおこなう中で、より深くお客様の悩みに応えられる仕事に就きたいと思うようになりました。エステティシャンとして技術を学びながら、お客様が満足する施術を提供して参ります。未経験ではありますが、スクールに通い基礎知識を身につけており、早く現場で実践できるよう努力していきます。

経験者の志望動機の書き方

エステティシャンとしての経験がある場合は、これまで培った技術や実績を具体的に伝えましょう。どのような施術を得意とし、どのような成果を上げたのかを説明すると、採用担当者に自身のスキルをアピールできます。

また、新しい職場でどのように貢献したいのか、今後のキャリアプランについても明確に述べることで、前向きな姿勢を伝えられるためおすすめです。

経験者の志望動機の例文

エステティシャンとして5年間勤務し、フェイシャルやボディトリートメントを中心に多くのお客様を担当してまいりました。私はお客様一人ひとりの悩みに寄り添い、最適な施術を提供することにやりがいを感じています。貴社でさらに技術を磨き、お客様に寄り添った施術をして参ります。そして、貴社の高い技術力と丁寧な接客に魅力を感じ、志望いたしました。これまでの経験を活かしながら、新たな技術を学び、貴サロンに貢献できるよう努めてまいります。

ブランクがある場合の志望動機の書き方

出産や介護などの理由で一度エステティシャンを離れた場合でも、これまでの経験を活かせることをアピールしましょう。ブランクがあることよりも、復職を決めた理由やエステティシャンとしての意欲を伝えることが重要です。また、技術のブランクを埋めるためにどのような努力をしているのかを具体的に述べると、より説得力が増します。

ブランクがある場合の志望動機の例文

結婚・出産を機に一度エステティシャンの仕事から離れましたが、お客様を美しくする仕事への情熱は変わらず、復職を決意いたしました。以前はフェイシャルを中心に施術をおこない、お客様の肌の悩みに寄り添うことにやりがいを感じておりました。ブランクはありますが、技術の勘を取り戻すために講習に参加し、日々技術の向上に努めています。貴サロンで再びエステティシャンとして活躍し、お客様に寄り添った施術を提供していきたいと考えております。

エステティシャンの履歴書でよくある質問

最後に、エステティシャンの履歴書でよくある質問を3つ紹介します。実際に履歴書を書く際の参考にしてください。

美容関連のアルバイトは職歴に書いてよい?

美容関連のアルバイト経験がある場合、履歴書の職歴欄に記載するとプラスの印象を与えられます。特に、接客や施術補助の経験がある場合、エステティシャンとしての業務に活かせる要素が多いため、積極的に記入しましょう。ただし、短期間のアルバイトや業務内容がエステとは異なる場合は、履歴書に書くかどうかを慎重に判断しなくてはなりません。

多くのサロンを経験しているのはマイナスの印象になる?

複数のサロンを経験している場合、転職回数が多いことを懸念される可能性があります。しかし、それぞれのサロンでどのような技術を学び、どのように成長したかを具体的に伝えることで、プラスの印象に変えられます。加えて、応募先のサロンで長く働きたいという意欲を示すことも重要です。

エステティシャンの志望動機に書かない方がよいことは?


エステティシャンの志望動機を書く際には、給与や勤務条件のみを理由にするのは避けるべきだと言われています。また、「とりあえず応募した」「美容に興味がある程度」といった曖昧な表現も避けましょう。大切なのは採用担当者に熱意が伝わるよう、具体的な理由や今後の目標をしっかりと述べることです。


エステティシャンならではの内容を履歴書に盛り込もう

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エステティシャンの履歴書を作成する際には、志望動機を明確にし、これまでの経験やスキル、意欲を具体的に伝えることが大切です。未経験でも熱意を持って学ぶ姿勢を示し、経験者や復職者はこれまでの実績や努力をアピールすると良いでしょう。履歴書にはエステティシャンならではの強みを盛り込むと、採用担当者にアピールできます。ぜひ本記事を参考にして履歴書作りに役立ててください。

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