エステティシャンの職務経歴書の書き方は？例文や基本項目も紹介

エステティシャンとして就職・転職を目指すなら、魅力的な職務経歴書を用意することが大切です。エステ業界は技術や接客力が求められるため、職務経歴書で自身の強みを的確に伝える必要があります。

本記事では、職務経歴書で押さえておきたいポイントや、項目ごとの書き方を解説します。さらに、初心者でも安心して書類作成に取り組めるよう、役立つサービスの活用法も併せて紹介します。

エステティシャンの職務経歴書作成のポイント

エステティシャンの職務経歴書を作成する際は、サロンで活躍できるスキルや経験を効果的にアピールしましょう。接客力・技術力・実績など、エステティシャンならではの強みを積極的に示しましょう。以下に、採用担当者に響く主なポイントを解説します。

高い接客能力をアピールする

エステティシャンはお客さまと直接関わる仕事です。そのため、丁寧で質の高い接客対応ができることを示しましょう。接客の質が高いほどお客さまの満足度が上がり、リピーター獲得や売上向上にも直結します。アルバイトで培ったコミュニケーション能力や、笑顔で丁寧な接客を心がけた経験を具体的に書くと効果的です。

接客スキルを強調すると、お客さま満足度を高められる人材であると採用担当者に印象付けられます。接客スキルが高い人材はどのサロンでも貴重な存在のため、自信を持ってアピールしましょう。

経験・実績を具体的に記載する

あなたの経験や実績はできるだけ具体的に記載しましょう。曖昧な表現ではなく、担当していた業務内容や達成した成果を詳細に書くことが重要です。「フェイシャルエステを担当」だけでなく、「毎月〇名の新規顧客にフェイシャル施術を実施し、リピーター獲得に貢献」のように具体的なエピソードを盛り込むと説得力が増します。ただし、事実でない内容の誇張は厳禁です。

正確な情報に基づき、自身の役割をアピールしましょう。さらに、自分なりに工夫した点や課題解決に取り組んだエピソードも盛り込めば、主体性をアピールできます。具体的な記述によって、あなたが現場でどのように活躍していたかを採用側に明確に伝えられます。

技術の習得経歴を簡潔に記載する

エステティシャンとして身に付けた技術や取得したスキルは、簡潔に一覧できる形で記載しましょう。どのような施術ができるのか、採用担当者が一目で分かるようにまとめることが大切です。「フェイシャル（〇年）」「ボディトリートメント（〇年）」「アロマテラピー資格取得」のように、施術分野や習熟年数、資格などを箇条書きで示すと効果的です。習得した技術を明示することで、即戦力としてのイメージを伝えられます。

数値を記載して説得力を持たせる

職務経歴書には、成果を表す具体的な数値を盛り込みましょう。数値は客観的な指標となり、あなたの実績に説得力を与えます。「売上前年比120%達成」「月平均〇〇人の顧客を担当」「リピート率△％向上」など、数字を用いることで貢献度を明確にアピールできます。

また、数字は書類上で目に留まりやすいため、採用担当者の印象にも残りやすくなるのです。実際に採用現場でも「実績に具体的な数字があると人物像をイメージしやすい」という声が聞かれます。定量的な実績を示すと、採用担当者に即戦力として期待される存在だと認識してもらいやすくなります。

お客さまからの評価を伝える

エステはサービス業のため、お客さまからの信頼や満足の声は何よりの評価と言えます。お客さまから高い評価を得ている場合は、その事実を職務経歴書でアピールしましょう。第三者の声は信頼性が高く、自分で語るよりも効果的に自身の強みを伝えられます。

「指名を多くいただいた」「お客さまアンケートで常に高評価を獲得した」といった具体的な評価実績を記載しましょう。お客さまからの評価を示すと、あなたのサービス品質や信頼性を裏付ける証拠となり、採用担当者への説得力が増します。

カウンセリング経験があればアピールする

エステの施術前後に行うカウンセリングの経験がある場合は、積極的にアピールしましょう。お客さまの悩みを丁寧にヒアリングし、最適な施術プランを提案できるスキルは、サロンにとって貴重な能力です。具体的には、新規顧客へのカウンセリングを任されていた経験や、一人ひとりの肌質・体質に合わせた施術提案を行っていた実績があれば記載しましょう。

カウンセリング力はお客さまとの信頼構築だけでなく、適切な提案による売上向上にもつながるため、十分にアピールする価値があります。カウンセリング力を示すと、お客さまの信頼を得られる人材であることを効果的に伝えられます。

マネジメント経験があればアピールする

リーダーや店長補佐など、マネジメントに関わる経験があれば必ず伝えましょう。若手であっても後輩スタッフの指導やシフト管理を任された経験があれば、それは責任感と信頼の証です。一例を挙げると、サロンでチームリーダーとして新人教育を行っていた、在庫管理や売上管理を任されていたといった実績は大きなアピール材料になります。マネジメント経験を記載すると、将来的にリーダーシップを発揮できる人材として評価されるでしょう。

さらに、マネジメント経験がある人材は将来的に店舗運営などでも活躍できる可能性があると見なされ、採用時にもプラスの評価を得やすくなります。以上のポイントを踏まえて職務経歴書を作成すれば、あなたの魅力が採用担当者にしっかり伝わるはずです。

エステティシャンの職務経歴書の項目と書き方

エステティシャンの職務経歴書には、押さえておきたい基本の項目があります。ここでは、採用担当者に伝わりやすい各項目の書き方を解説します。

なお、職務経歴書はWordで一から作成しなくても大丈夫です。無料で利用できるオンラインの履歴書・職務経歴書作成ツール「ワンポチ」を使えば、テンプレートに沿って項目ごとに入力するだけで簡単に書類を完成できます。

新卒向けや転職向けなど用途別のフォーマットが用意されており、自己PRや志望動機の例文も豊富です。入力した内容は保存でき、PDFで出力して印刷やメール送付もワンクリックでできます。職務経歴書はA4用紙で印刷し、折り曲げずに提出するのが基本です。

便利なサービスを活用して、効率的に質の高い職務経歴書を作成しましょう。記載内容に誤字脱字がないか、レイアウトが見やすいか、箇条書きの活用などで文章が読みやすく整理されているかもしっかり確認してください。

職務要約

職務要約は、あなたの経歴を一目で伝える重要な要素です。職務経歴書の冒頭に数行でまとめ、エステティシャンとしての経験年数や得意分野、強みを簡潔に盛り込みましょう。

「エステティシャン歴3年。フェイシャルとボディケアを中心に、お客さま対応力と売上実績に強みあり。」といった形です。

未経験の場合でも、「エステスクールで技術習得済み。接客アルバイト経験を活かし、即戦力を目指す。」など、熱意や潜在力をアピールすると良いでしょう。

短い要約部分で採用担当者の興味を引き、続きを読んでもらえるよう工夫しましょう。

職務経歴

職務経歴欄には、今まで勤務した会社やサロンでの経歴を時系列で記載します。一般的には古い順から新しい順に、企業名・勤務期間・役職・業務内容の概要をまとめましょう。

企業の規模や業態（大手エステサロン、個人経営サロン、ブライダルエステ専門店など）も補足すると、あなたの経験の背景が伝わりやすくなります。

また、現在勤務中の場合は、終了年月を「現在」と記載しましょう（2023年4月〜現在）。アルバイト経験のみの場合でも、職歴として記載すれば実務経験のアピールにつながります。

空白期間がある場合は、職歴の合間に「〇〇学校で技術習得」といった補足説明を加えると親切です。

業務内容

職歴ごとに具体的な仕事内容を記載します。担当していた施術内容や役割を詳しく書きましょう。

エステティシャンの場合、施術の種類（フェイシャル、ボディ、脱毛など）や、一日の施術件数、カウンセリングやクロージング（契約締結）への関与度合いなども伝えると現場での動きがイメージしやすくなります。

「フェイシャル・ボディ施術を1日平均5件担当。契約プラン提案や化粧品の販売も実施。」といったように、箇条書きで端的にまとめるのがおすすめです。自分の役割を具体的に示すことで、採用担当者は前職でのあなたの立ち位置や強みを理解しやすくなります。

業務内容が多岐にわたる場合は、応募先企業が求めるスキルに関係の深い内容を優先して記載すると効果的です。

実績

売上実績や社内での表彰歴など、目立った成果があれば別枠で記載しましょう。数字を使って具体的に示すことで、あなたの強みを強調できます。

「月間売上〇〇万円を達成（全社トップ）」「新人賞を受賞」など、実績を箇条書きにして簡潔にまとめましょう。実績欄を設けることで、あなたがどのような成果を上げてきたかが一目で伝わり、採用担当者に強い印象を残せます。

特筆すべき実績がない場合は、この項目は無理に設けず、日々の工夫や成長した点を自己PR欄で補足するとよいでしょう。

資格

資格の欄には、エステや美容に関連する資格を中心に記載します。取得年と資格名を正式名称で書きましょう。取得年月が新しいものから順に並べると見やすいです。

接客マナーに関する資格（サービス接遇検定など）があれば、接客力の裏付けとして有効です。また、普通自動車免許など一般的な資格も一通り記載しておくと、抜け漏れがない印象になります。資格欄を充実させると、専門性や向上心をアピールできます。

自己PR

自己PR欄では、自分の強みや人柄をアピールします。エステティシャンとしてどのような価値を提供できるか、志望動機にも通じる熱意を伝えましょう。強調したいポイントは、接客姿勢や向上心、エステが好きな理由などです。

スキルだけでなく、仕事に対する姿勢や思いを述べることで、採用担当者に好印象を与えられるでしょう。

応募先サロンのコンセプトや方針に共感している場合は、その想いを盛り込み、自分の価値観との一致もアピールすると効果的です。異業種からエステ業界に挑戦する場合は、前職で培った強み（コミュニケーション力やホスピタリティなど）とエステへの熱意を絡めてアピールすると説得力があります。

魅力が伝わる職務経歴書を作成してエステティシャンを目指そう

エステティシャンの職務経歴書は、あなた自身の魅力を企業に伝える大切なツールです。本記事で紹介したポイントを押さえ、構成を整えれば、未経験から挑戦する場合でも、適切に自己PRを行えば道は開けるでしょう。

未経験であってもポイントを押さえて自分をアピールすれば、チャンスを掴めるのです。伝えたい強みを余すことなく盛り込み、あなたらしさが伝わる一通を作り上げましょう。職務経歴書に盛り込んだエピソードは面接で聞かれることもあります。自分が詳しく伝えたい強みを中心に書いておけば、面接でもアピールしやすくなるでしょう。

作成に不安がある場合は、「ワンポチ」を活用しつつ、エステティシャンへの第一歩を踏み出してください。ワンポチのテンプレートを使えば、入力するだけで理想の職務経歴書が完成します。さっそく作成を始めてみましょう。