エステティシャンの志望動機の書き方は?ポイントや例文も紹介

エステティシャンの志望動機の書き方は?ポイントや例文も紹介



エステティシャンとして働きたいと思い、求人に応募するとき、必ず聞かれるのが「志望動機」です。しかし、何から書けばいいのか迷ってしまう人も多いでしょう。志望動機次第で合否が左右されることもあるため、しっかりと準備しておく必要があります。志望動機を通して熱意や適性をしっかりアピールできるように、ポイントを押さえた書き方を学びましょう。

本記事では、志望動機を作成するコツやNG例、例文などを詳しく紹介します。

エステティシャンの志望動機作成のポイント

エステティシャンの志望動機作成のポイント



エステティシャンの志望動機を作成する際に押さえておきたいポイントを確認しましょう。サロンの理念に合った内容や将来のキャリアビジョンの提示、結論を先に述べる構成、具体的なエピソードの活用、説得力をもたせる根拠の提示、最後に誤字脱字をチェックするなど、いずれも採用担当者に好印象を与えるための重要な工夫です。

サロンのコンセプトに沿った文章にする

志望動機では、サロンのコンセプトや理念に沿った内容を書きましょう。いくら熱量高く志望動機を語っても、内容がサロンの特徴と合っていなければ「他のサロンでもいいのでは?」と思われかねません。応募前にホームページやSNSで企業研究を行い、サロンが求める人物像を把握しましょう。

そして、自分がその人物像に合致していることを示す志望動機にすると、「応募したサロンで働きたい」と意欲を効果的に伝えられます。企業理念への共感を盛り込めば、サロンの雰囲気に合った人材だとアピールできます。

将来のキャリアビジョンを明確に示す

志望動機には、将来的にどのようなエステティシャンになりたいのかというキャリアビジョンも盛り込みましょう。目指すポジション(店長やトップエステティシャン、将来的な独立など)を明確にすると、仕事への熱意や真剣さを伝えられます。「サロンでならその目標を実現できる」と感じていることをアピールできればなお良いでしょう。

ただし、独立開業を目標に掲げる場合は、採用側に「すぐ辞めてしまうのでは」と懸念を持たれる可能性もあります。独立を志す場合でも、志望するサロンで何を学びどう貢献したいかを伝えることが大切です。

説得力を持たせるための根拠を示す

志望動機に説得力を持たせるには、「エステに興味がある」「御社の理念に共感した」と書くだけでなく、裏付けとなる根拠を具体的に示す必要があります。なぜ興味を持ったのか、共感した理由は何かを掘り下げ、自身の経験やエピソードを交えて説明しましょう。

例えば、「実際にサロンの施術を受けて感動した」、「エステティシャンの接客で肌の悩みが解消した」といった体験談を盛り込めば、志望動機に説得力が増します。自分の言葉で根拠を明確にすると、熱意や真剣さも伝わるはずです。

結論から書いて簡潔に伝える

志望動機を書く際は、結論を先に述べて簡潔に伝えるよう心がけましょう。長々と前置きを書くよりも、「私がエステティシャンを志したのは○○だからです」と冒頭で明言するほうが、採用担当者に意図が伝わりやすくなります。

履歴書の志望動機欄はスペースが限られているため、要点を絞った構成が求められます。その後に志望理由の詳細な説明や根拠となるエピソード、将来の目標などを続ける構成にすると、内容が整理されて読み手に理解してもらいやすいです。

結論→理由→エピソード→目標という順序を意識し、長くなりすぎず簡潔な文章を心がけましょう。

具体的なエピソードで魅力を伝える

志望動機には、自分の人柄や熱意が伝わる具体的なエピソードを盛り込むと、魅力的な内容になります。「人と話すのが好き」「美容が好き」と書くよりも、実際の経験を通じて気づいたことや学んだことを交えた方が説得力が増し、採用担当者の記憶にも残りやすいでしょう。

例えば、学生時代の接客アルバイトでお客様に喜んでもらえた体験や、美容専門学校で技術コンテストに入賞した経験などがあれば、志望動機に取り入れて自分の強みをアピールできます。エピソードを交えると、あなたの熱意や魅力が自然と伝わります。

仕上げに誤字脱字をチェックする

志望動機を書き終えたら、提出前に必ず誤字脱字がないかしっかりチェックしましょう。内容が良くても、漢字の変換ミスや誤字が残った履歴書を出してしまうと、採用担当者に「注意力が足りない人だ」という悪い印象を与えかねないため、注意が必要です。

文章が読みづらくないか、内容が伝わりにくい表現になっていないかも合わせて見直しましょう。確認作業では、一度音読してみるのがおすすめです。時間に余裕があれば、家族や友人など第三者に目を通してもらい、客観的にチェックしてもらうと安心です。

エステティシャンの志望動機で書かない方がよいこと

エステティシャンの志望動機で書かない方がよいこと



エステティシャンの志望動機には熱意や適性を伝えることが大切ですが、書かない方がよい内容も存在します。伝え方次第ではマイナスの印象を与えてしまう場合もあります。待遇の良さばかりを強調した志望動機や、受け身の姿勢が見える内容は、採用担当者から好ましく思われません。志望動機で避けるべきNG例を確認しましょう。

待遇面を強調しすぎた理由

志望動機で待遇の良さばかりを理由に挙げるのは避けましょう。通勤距離が近い、残業が少ない、給与が高い、福利厚生が充実している等、待遇面のメリットだけを強調すると、「楽をしたいだけでは?」「向上心がないのでは?」と受け取られます。

また、より条件の良い求人が見つかれば、すぐ離職してしまうのでは、と不安も持たれてしまいます。本音で待遇を重視していたとしても、志望動機では仕事への熱意やサロンへの関心を優先して伝えることが大切です。待遇面ばかりの志望動機は採用担当者に響かないため、注意しましょう。

受け身の姿勢に捉えられる理由

志望動機に「先輩から技術を教わりたい」など受け身な印象を与える理由を書くのはおすすめできません。

自分から積極的に学ぶ意欲が感じられず、主体性がないと思われてしまうからです。エステティシャンとして成長したい熱意は伝えるべきですが、志望動機には「自分の力で活躍したい」という前向きな姿勢を示しましょう。

例えば、「研修制度で〇〇のスキルを身に付け、その技術でお客様に貢献したい」など、自ら学び実現したいことを盛り込むと、責任感や向上心が伝わります。

受け身な理由だけでは、採用担当者に熱意が伝わらないことを覚えておきましょう。

エステティシャンの志望動機の例文

エステティシャンの志望動機の例文



ここからは、エステティシャンの志望動機の具体的な例文をシーン別に紹介します。

新卒・未経験、他業界からの転職、美容業界内の別職種からの転職、エステティシャン経験者の転職、それぞれのケースで例文をご紹介します。

自身の状況に近い例文を参考に、説得力ある志望動機作りに役立ててみてください。

新卒かつ未経験の例文

未経験であるからこそ、美容への強い探求心や具体的な習得目標を力強くアピールすることが重要です。そして、数あるサロンの中から、なぜそのサロンで働きたいのかという明確な理由を最後に述べることで、入社への強い意欲と覚悟を示すことができます。

志望動機の例文
私が御社を志望する理由は、貴サロンの高い技術力とおもてなしの心に感銘を受けたからです。以前、お客様としてフェイシャル施術を受けた際、初めてで緊張していた私に対し、エステティシャンの方が親身に声をかけて丁寧に対応してくださり、大変心強く感じました。

過去の体験から、自分もお客様に安心と喜びを提供できるエステティシャンになりたいと強く思うようになりました。未経験ではありますが、美容の知識を着実に身に付けて技術を磨き、貴サロンの一員としてお客様のお悩みに寄り添える存在になりたいと考えております。


別業界から転職する場合の例文

異業界からエステティシャンへの転身を志す理由を明確に語り、これまでのキャリアで培ってきた具体的なスキルや強みを提示しましょう。そして、それらのスキルや強みがエステの仕事においてどのように貢献できるのかを具体的に説明することが重要です。さらに、現時点で不足している知識や技術に対して、積極的に学び成長していきたいという意欲を示すことで、採用担当者にあなたの可能性と熱意を伝えることができます。

志望動機の例文
私は以前、アパレルの販売職として5年間勤務しておりました。

エステティシャンに挑戦したいと考え、転職を決意しました。前職ではお客様の要望を丁寧に伺い、一人ひとりに合った提案を行ってきました。

培ったコミュニケーション能力は私の強みです。強みを活かし、サロンでもお客様に寄り添った接客と施術を提供したいと考えております。未経験分野への転職となりますが、美容への熱意は人一倍ありますので、研修を通して技術を習得し、早く戦力になれるよう努力いたします。

同業界の別職種から転職する場合の例文

これまでの美容業界での経験や取得している資格を冒頭で明確にアピールしましょう。次に、なぜエステティシャンへの転身を決意したのか、その転機となった具体的な理由を述べることが重要です。

志望動機の例文
私はブライダルのヘアメイクとして5年間勤務し、花嫁様のヘアセットや着付けを担当してきましたが、美しさの土台は肌にあると感じ、エステティシャンの仕事に関心を持つようになりました。

お客様のトータルな美をサポートしたいという思いから、エステティシャンへの転職を志望しました。

接客面では、今までに培ったコミュニケーション力があるため、お客様一人ひとりに寄り添いながら、エステの技術を習得して貴サロンに貢献したいと考えております。今までの経験を活かし戦力となれるよう努力いたします。


経験者が転職する場合の例文

職務経歴の概要と今回の転職を決意した理由を冒頭で簡潔に述べ、採用担当者の関心を惹きつけましょう。次に、数あるサロンの中からなぜそのサロンを選んだのか、その具体的な理由や共感した点を明確に示します。これまでの職務で培ってきた実績や強みを、具体的なエピソードを交えながらさりげなくアピールすることも効果的です。

志望動機の例文
私はエステティシャンとして前職のサロンで5年間勤務し、多くのお客様の理想をかなえる施術にやりがいを感じてきました。

貴サロンの「お客様に心からのおもてなしを提供する」の理念に共感し、転職を志望しております。前職では、お客様一人ひとりの好みのドリンクや室温を把握し、常に心地よく施術を受けていただけるよう努めました。

その結果、サロン内で指名数トップとなりました。貴サロンでもお客様に寄り添ったおもてなしで感動を与えられる接客と施術を提供し、スキルアップを図りながら貢献したいと考えております。



志望動機と自己PRの違い

志望動機と自己PRの違い



志望動機とは、「なぜエステティシャンになりたいか」、「なぜそのサロンで働きたいのか」といった熱意やサロンへの適性を伝える項目です。自己PRとは、自分の強みやスキル、経験などをアピールする項目で、エステティシャンとして活かせるコミュニケーション力や接客経験、取得資格などを具体的に挙げて即戦力として貢献できることを示します。

志望動機は仕事への意欲や志望理由を示し、自己PRはあなたの能力や人柄の魅力を伝えるものです。両者を混同せず、それぞれに適した内容を書くことが大切です。

エステティシャンの面接で気を付けるポイント

エステティシャンの面接で気を付けるポイント



履歴書だけでなく、面接でも好印象を与えることが採用への秘訣です。エステティシャン志望者としてふさわしい振る舞いができるよう、事前に面接対策をしておきましょう。身だしなみやマナー、受け答えの準備など、いくつかのポイントを押さえておくことが大切です。

ここでは、面接で気を付けたいポイントを解説します。

身だしなみは清潔感を意識する

面接では身だしなみから、美容のプロとしての意識を示すことが重要です。清潔感のある服装・髪型・メイクを心がけましょう。服装はスーツや落ち着いたオフィスカジュアルできちんと整え、ヘアメイクも派手すぎずナチュラルにします。アクセサリーは控えめに、ネイルは短く清潔に整え、明るすぎるヘアカラーは避けましょう。エステティシャンは美容業のプロとして、お客様に安心感を与える存在です。

面接官にも「この人ならお客様を任せられる」と思ってもらえるよう、爽やかで清潔な印象を与える身だしなみで臨んでください。

基本的な面接マナーを身に付けておく

社会人として基本的な面接マナーを守ることは大前提です。面接会場へは約束の時間の10分前には到着し、携帯電話は事前に電源を切っておきましょう。受付での挨拶や入室時のノック、着席は指示があってからなど、礼儀正しい対応を心がけます。面接中は背筋を伸ばし、明るくはきはきと受け答えし、相手の目を見て丁寧に話しましょう。

面接官の話をしっかり聞き、質問には簡潔かつ的確に答えるよう意識します。敬語を正しく使い、最後には「本日は貴重なお時間をありがとうございました」など感謝の言葉を伝えると好印象です。

質問されそうな内容に対して回答を考えておく

エステティシャンの面接では、志望動機や自己PRはもちろん、「なぜサロンなのか」「将来どんなエステティシャンになりたいか」など、聞かれそうな質問を想定して準備しておきましょう。

事前に回答を考えて練習しておけば、本番でも落ち着いて自分の考えを伝えやすくなります。志望動機と自己PRは一貫性を持たせ、面接官に納得してもらえるよう具体的なエピソードを交えて答えられるようにしましょう。

また、「最後に何か質問はありますか?」と聞かれた場合に備えて、確認したいことを用意しておくのも良いです。

印象に残る志望動機を作成してエステティシャンの夢をかなえよう

印象に残る志望動機を作成してエステティシャンの夢をかなえよう



志望動機は自分の思いを表現する大切なものです。

本記事で紹介したポイントを押さえ、印象に残る志望動機を作成して、エステティシャンとしての夢を実現させましょう。なお、新卒や転職などシーン別のテンプレートに沿って入力するだけで簡単に仕上げられるツール「ワンポチ」の活用もおすすめです。

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