コールセンターの履歴書作成方法を解説!作成のポイントも紹介

コールセンターへの応募で、履歴書の書き方に悩んでいる方は多いでしょう。コールセンターは、顧客対応が中心の仕事です。そのため、コールセンターの履歴書でもコミュニケーション能力や志望動機をアピールしましょう。
本記事では、コールセンターの履歴書作成方法を項目別に解説し、経験者・未経験者の志望動機例文や作成のポイント、よくある質問にお答えします。本記事を読めば、採用担当者に響く履歴書を作成できます。
【各項目別】コールセンターの履歴書作成方法
ここでは、履歴書の各項目ごとに具体的な書き方を解説します。丁寧に書けば、コールセンターで求められるポイントを効果的に伝えられるでしょう。
手書きが苦手な方は、テンプレートに沿って入力するだけで履歴書が完成するサービス「ワンポチ」を活用すると、フォーマットが整った書類を効率良く作成できます。
日付
履歴書には提出日の日付を記入します。西暦で「2025年3月15日」のように年月日を正しく書きましょう。作成日ではなく、面接や郵送など応募する当日の日付を書くのが基本です。
和暦(令和)でも構いませんが、西暦に統一すると年号の書き間違いを避けられるので安心です。日付が古いままだと準備不足と見なされる可能性があります。記入ミスがないよう、提出前に日付を再確認しましょう。
写真
履歴書の写真は採用担当者に応募者の第一印象を与える重要な要素です。そのため、服装はスーツ、背景は白や青など無地、表情は歯を見せない自然な笑顔、髪型は前髪が目にかからないように整えて、基本を守った写真を用意しましょう。
写真のサイズは履歴書指定の縦4cm×横3cmで、撮影後3ヶ月以内のものを使用しましょう。スマホで撮った自撮り写真は避け、写真の裏には名前を記入しておくと万が一はがれてしまったときでも安心です。
名前・住所・連絡先
氏名はフルネーム(漢字とフリガナ)で、名前は苗字と名前の間を1マス空けて記入します。住所は都道府県から建物名・部屋番号まで省略せずに書きましょう(マンション名も忘れずに)。
電話番号は日中につながる携帯で確実な連絡先を、メールアドレスは普段使うものを記載します。固定電話がある場合は携帯と両方書いておくと安心です。基本情報はいずれも、採用担当者からの連絡に支障がないよう正確に書き、誤字脱字がないか必ず確認しましょう。
学歴・職務経歴
学歴・職歴欄には、高校以降の学歴と職歴を古い順に記載します。
「学歴」と記し、高校以降の入学・卒業年月と学校名を順に書きましょう。学歴を書き終えたら1行空けて「職歴」と記入し、勤務先名と入社・退職年月を古い順で記載します。初めての就職の場合は「職務経歴」の下に「なし」と書きます。
会社名は正式名称で書き、省略は避けましょう。
職歴でコールセンター経験がある場合は「電話応対」の業務内容を補足するとアピールにつながります。最後は「以上」で締めくくります。
特技・資格
コールセンターで活かせる資格やスキルがあれば、特技・資格欄に記載してアピールしましょう。
例えば、電話応対技能検定やコンタクトセンター検定などの専門資格があれば強みになります。パソコン操作が得意ならMOS資格やタイピング速度、英語力があればTOEICスコアなども記載しましょう。
資格がなくても、お客様対応経験やコミュニケーション力など、仕事に役立つ特技は積極的に書くと好印象です。
本人希望欄
本人希望欄には、勤務条件を希望があれば記載します。ただし、希望がない場合は「特になし」と書くのが一般的です。
条件を細かく指定しすぎるとマイナス印象につながる可能性もあるため注意しましょう。企業にメリットとなる「土日勤務可」「夜間シフト歓迎」など柔軟に働ける姿勢を示す内容であれば好印象です。
やむを得ない制約がある場合は、簡潔に理由を添えて記載しましょう。給与額など待遇に関する希望は履歴書では触れないのが無難です。いずれの場合も、希望欄には丁寧で簡潔な書き方を心がけましょう。
コールセンター職における志望動機の例文

志望動機は、合否にも影響しかねない重要な欄で、応募先を選んだ理由や自分の強みを伝える場です。コールセンター職では、顧客対応のやりがいや長く働き続ける意欲を盛り込むと効果的でしょう。
ここでは、経験者の場合と未経験者の場合の志望動機例文を紹介します。自身の状況に合わせてアレンジしてみてください。
経験者向け
志望動機の例文
私は前職で5年間、コールセンターのオペレーターとして勤務し、お客様からの問い合わせ対応やクレーム対応を経験してきました。お客様の問題を解決し「ありがとう」と言っていただける瞬間にやりがいを感じ、コールセンターの仕事を天職だと思っています。また、前職でのアウトバウンド業務で、受注率を20%向上させ、社内賞を受賞しました。
貴社のお客様第一の企業姿勢に共感し、私の経験を活かしてさらなる顧客満足度向上に貢献したいと考え志望しました。今まで培った電話応対スキルと問題解決能力は即戦力として貴社でも活かせると自負しております。コールセンターのチームの一員として貴社に貢献できれば幸いです。
未経験者向け
志望動機の例文
私は未経験ではありますが、前職のアパレル販売職で培ったコミュニケーション能力を活かし、強い意欲を持ってコールセンターの仕事に挑戦したいと考えています。きっかけは、クレジットカード紛失時、オペレーターの丁寧な案内で不安解消できたことです。店頭でお客様の要望に耳を傾け最適な提案をしてきた経験から、電話越しでも丁寧にお客様の話を伺い、的確なサポートができると自負しています。
貴社は研修制度が充実していると伺い、未経験の私でも電話応対スキルを一から磨ける環境に魅力を感じ志望しました。持ち前の明るさと粘り強さを活かしてお客様対応に臨み、いち早く戦力になれるよう努力する所存です。
コールセンター職の履歴書作成のポイント

ここからは、コールセンターの履歴書作成で押さえておきたいポイントを解説します。履歴書作成のポイントを意識すれば、履歴書全体の印象が格段に良くなるでしょう。顧客対応スキルの伝え方、チームワークをアピールする姿勢の示し方、実績を数値で表す工夫、経験者なら転職理由を明確に記すことです。
顧客対応スキルについて記述する
コールセンターの仕事では、お客様の話を傾聴し、的確な回答を行い、クレームにも冷静に対応できる総合的な顧客対応力が求められます。履歴書でも、自身の顧客対応スキルをアピールしましょう。例えば、前職で「お客様アンケート満足度90%以上を獲得した」経験や、困ったお客様に丁寧に寄り添って信頼を得たエピソードがあれば記載しましょう。
未経験の場合でも、接客業や営業で培ったコミュニケーション能力があれば、具体的なエピソードとともに顧客対応力としてアピールすると良いでしょう。
チームワークを重視する姿勢を示す
コールセンターはチームで業務を進めるため、協調性を持って働ける姿勢が大切です。履歴書でも、周囲と連携して成果を上げた経験を盛り込みましょう。例えば、前職で業務改善のためにチームメンバーを巻き込んでプロジェクトを成功させた経験があれば、その役割や結果を記載しましょう。
未経験の場合は、前職で同僚をサポートするため必要な資料を先回りして準備した経験、相手のニーズを察知して動いたエピソードがあれば協調性のアピールになります。チームワークを大切にする人柄を示しましょう。
処理能力を数値化して示す
コールセンターでは、一度に多くの問い合わせをさばく処理能力も求められます。ただ量をこなすだけでなく、正確さや効率の高さも必要です。履歴書では、自身の処理能力を具体的な数値で示しましょう。
例えば、1日あたりの対応件数や月間の成約率、クレーム対応後の顧客満足度を記載すると説得力が増します。未経験の方は、前職での書類処理件数や接客対応数、仕事での実績を挙げてアピールすると良いでしょう。数値で示された実績は、採用担当者に具体的なイメージを持ってもらいやすくなります。
経験者は、転職理由を具体的記述する
コールセンター経験者が同じ職種に転職する場合、履歴書で「なぜ転職するのか」「なぜ他社ではなく弊社を選ぶのか」を明確に伝えることが重要です。前職の経験と自身のキャリア目標を踏まえ、貴社を志望する理由を具体的に記述しましょう。
「より高度なクレーム対応スキルを身につけたく、顧客満足度向上に定評のある貴社を志望しました」のように、転職理由に納得感を持たせることが大切です。自分のキャリアビジョンと応募先企業の特徴を結びつけて説明すると、採用担当者にも納得感が伝わるでしょう。
コールセンターの履歴書作成のよくある質問

コールセンターの履歴書作成に関するよくある質問にお答えします。採用担当者が履歴書で注目するポイントや、取得しておくと役立つ資格など気になる点をQ&A形式で確認しましょう。
中には見落としがちなポイントもあるため、事前に疑問を解消しておけば安心して応募準備を進められます。
採用担当者が履歴書で注目する個所を教えてください
採用担当者が履歴書を見る際、氏名・住所・連絡先など基本情報が正確に記載され、誤字脱字がないかをチェックします。
その上で特に注目するのは志望動機です。志望動機欄から応募者の熱意や仕事への適性を読み取ろうとするため、力を入れて書いてあると好印象につながります。
次に、写真も目に留まります。履歴書の写真からは応募者の第一印象が伝わるため、清潔感のある写真かどうかが見られます。また、特技・資格欄に電話応対やパソコンスキル、コールセンターで役立つ内容が書かれていれば評価につながるでしょう。
なお、短期間での転職が多いと不安を感じる採用担当者もいます。長期在籍があれば前向きに評価される傾向です。
コールセンターで役立つ資格にはどのようなものがありますか?
コールセンターの仕事に必須の資格はありませんが、持っていると役立つ資格はいくつかあります。代表的なものを挙げると、次のような資格があります。
代表的な資格
・コンタクトセンター検定試験
・電話応対技能検定(もしもし検定)
・CSスペシャリスト検定
・秘書検定
・MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)
上記の資格を取得しておくと、電話対応スキルやビジネスマナー、PC操作能力を証明できるため、履歴書のアピール材料になります。
コールセンターにつながる体験や経験を履歴書に盛り込もう!

コールセンターの仕事に一見関係なさそうな経験でも、顧客対応やコミュニケーションに通じるものは積極的に履歴書に盛り込みましょう。接客アルバイトで培った丁寧な言葉遣いといった経験も、立派なアピール材料になります。
履歴書作成に不安がある場合は、履歴書作成サービス「ワンポチ」を活用するのがおすすめです。ぜひ自分の経験を最大限に活かした履歴書で、コールセンターへの第一歩を踏み出しましょう。