広報の志望動機の書き方は?例文やポイントを紹介

広報職を志望しているが、志望動機のまとめ方がわからずに困っている方は多いでしょう。応募先の魅力を把握したうえで、説得力のあるアピールを行いたいと考えても、何をどう書けば良いか迷いやすいかもしれません。自身の経験やスキルを広報にどのように活かせば良いか整理しきれないという悩みもよくあります。
本記事は、そういった不安を解決するための広報志望動機の書き方や重要ポイントを詳しく解説します。
広報の志望動機を書くポイント

広報の志望動機をまとめる際に、大事な視点があります。自分の経験と応募先の特徴を結び付けて考える点が大切です。たとえば、広報活動でどのような成果を目指すか、企業のミッションに共鳴している部分は何かなど、自分の強みとの関連性を整理すると説得力が高まります。採用担当者の期待に応える道筋を具体化できるでしょう。
広報の経験について記載する
広報PRの経験がある方は、具体的な成果やエピソードを明確に書くと効果的です。たとえば、メディアにどの程度露出できたか、SNSでのフォロワー数増加に成功したかなど、数値を交えた成果を示すと信頼度が上がります。
一方、未経験者の場合は、広報PR職へ挑戦したい背景や前職(または学生時代など)の経験から得た強みをどう活かすかをはっきりさせましょう。
経験者の場合は、業界内で培った人脈や商品・サービスへの理解を示し、即戦力として働けることをアピールすると説得力が増します。広報に必要な視点や行動力を示すことで、採用担当者からの評価が期待できるでしょう。
企業の共感した部分や働きたい理由を明確にする
志望動機のなかでも、応募先企業のミッションやビジョンに共鳴した理由を具体的に書くことは重要です。社会課題の解決を目指している方針に感銘を受けた場合、その理念に自分の価値観がどのように一致するかを示すと説得力が高まります。
さらに、応募先の事業内容や取り組みを事前に調べ、市場での立ち位置や注目されているポイントを把握すると、志望動機に厚みが増します。広報を通して企業の魅力を発信し、多くの人に共感を広げたいという意欲を示すと、採用担当者の関心を引きやすくなるでしょう。企業と自分の方向性が合致している点を明示することで、入社後の活躍イメージを具体化できます。
経験やスキルをどう活かすかアピールする
広報PR職に求められる能力をしっかり把握し、自分が何を提供できるかをアピールすることが大切です。ライティング力やSNS運用経験、メディア対応など、具体的なスキルを挙げると説得力が高まります。
前職で数値目標を達成した実績や、社外への情報発信を成功させたエピソードを盛り込み、成果を客観的に示しましょう。SNSのフォロワー数を増やした事例や、プレスリリース配信でメディア掲載を実現した経験などがあれば、積極的に触れると印象が強まります。
未経験者の場合は、文章作成やデータ分析、プレゼン能力などを活かせる見込みがあることを示すと良いでしょう。採用担当者に「ぜひ任せたい」と思わせる材料を提示する点が重要です。
入社してどう活躍していきたいかを伝える
広報担当として企業の成長を支えるには、社外への情報発信だけでなく、社内のモチベーション維持や情報共有にも意識を向ける必要があります。具体的なアイデアとして、長期的なブランディング戦略や定期的なイベント実施など、継続的な広報活動を計画することが大切です。
採用担当者に対して「入社後はどのような役割を担い、企業にプラスをもたらすのか」を描いてあげると評価につながります。たとえば、製品発表会を定期開催してメディアとの関係を強化する提案や、社員向けニュースレターで情報共有を円滑化するといった取り組みを検討していると伝えると効果的です。入社後のビジョンを鮮明に示し、採用担当者が将来的な活躍をイメージしやすくする点がポイントです。
広報で求められるアピールポイント

広報担当には、複数の能力が求められます。具体的には、企画力や発信力、コミュニケーション能力、文章力などが挙げられ、危機管理や創造性も重視される領域です。
次の項目から、それぞれの要素をより詳しく掘り下げます。
企画力
広報には、新しいアイディアを生み出し、それを実行に移す企画力が欠かせません。メディア特性を踏まえた効果的なPR戦略を考案し、社会の注目を集める工夫を行うことで、企業の魅力を広く伝えられます。たとえば、季節イベントに合わせたキャンペーンやコラボ企画など、話題性を高める発想を取り入れると高い効果が見込めます。
また、マーケティングの知識やプレゼンテーション能力を活かして、社内外を巻き込むプロジェクトを主導できる点も重要です。チームメンバーや他部署との連携を通してアイディアを具体化し、さまざまなメディア露出を狙う取り組みが求められます。企画力を培うために、日頃から情報収集や市場分析を行い、斬新な切り口を考える姿勢が大切です。
コミュニケーション能力
広報活動を円滑に進めるためには、関係者との対話を通して状況を正しく把握し、適切な情報をわかりやすく伝えるコミュニケーション能力が求められます。
プレゼンテーションの際には、論点を整理し相手の理解度に合わせた説明を行うことが重要です。また、メディアとのリレーション構築や社内スタッフとの連携など、立場や視点が異なる相手と協力する機会が多いため、柔軟な対応力も欠かせません。
さらに、非言語的要素(表情やジェスチャーなど)によって印象が左右される場面もあるため、好印象を与える振る舞いを意識しましょう。コミュニケーションを組み立てる力は、広報として大きな武器になります。
文章力
広報担当はプレスリリースや社内報など、多岐にわたる文章を書き分ける技術が要求されます。報道機関向けのプレスリリースでは、公式文書として適切な言葉遣いとインパクトのある表現が必要です。一方、社内文書では親しみやすさを重視しつつ、正確な情報を簡潔にまとめる力が求められます。
さらに、実績報告や企画提案書など、文章力が問われるシーンは幅広く存在します。読者の興味を引き、要点を理解しやすいように構成するスキルがあれば、企業にとって不可欠な広報活動を支える柱となるでしょう。論旨を明確にしながら、読ませたい相手に対して説得力を高める書き方を習得すると、業務範囲が広がり、信頼度も向上します。
【広報】未経験者・経験者の志望動機の例文

広報職への志望動機は、未経験者と経験者でアピールポイントが異なります。
未経験者は挑戦意欲やスキルの転用可能性を示すと説得力が増し、経験者は過去の実績や業界理解を盛り込むことで評価が高まります。次の例文を参考に作成してみましょう。
広報未経験者の志望動機の例文
広報未経験から広報PR職を目指す場合、これまでの職務経験で培ったコミュニケーション能力や情報整理力が、どのように企業と社会を繋ぐ役割に活かせるのかを具体的に示しましょう。SNSへの関心や情報収集の習慣も、広報への適性をアピールする上で有効です。
【志望動機の例文】
私は前職で顧客対応や資料作成を行い、状況に合わせたコミュニケーション力や整理力を身につけました。
広報PR職は企業と社会をつなぐ重要なポジションだと考えており、この経験を活かして多くの人に魅力を伝えたいです。
SNS運用に関心があり、日頃からニュースやトレンドを追いかけて分析する習慣があるため、情報発信の質を高められると確信しています。
応募先企業の広報戦略は常に時代の変化に合わせた企画力が光っており、私のスキルとの相乗効果でブランド力をさらに高められると考え、志望いたしました。
上記のように、未経験でも広報に活かせる経験や姿勢を具体的に示しつつ、応募先企業の戦略への共感を結び付けると効果的です。
広報経験者の志望動機の例文
広報経験者は、前職での具体的な業務内容や実績を明確に示し、即戦力として貢献できる点をアピールしましょう。特に、メディア露出の拡大やブランド価値向上に成功した事例を盛り込むと、採用担当者の印象に残りやすくなります。
【志望動機の例文】
前職ではIT業界の広報担当として、プレスリリース配信やメディアとのリレーション構築を中心に活動してきました。
自社サービスを専門メディアだけでなく一般紙に取り上げてもらうため、企画段階からニュース性を意識した情報提供を徹底し、露出数の拡大に成功しました。
貴社の事業領域は社会課題解決に強みがあり、私はこれまでの実績と人脈を活かして、多方面へのアプローチを強化したいと考えています。
企業理念に強く共感すると同時に、広報経験で培った行動力を発揮し、さらなるブランド価値向上に貢献したいと思い、志望いたしました。
経験者は実績・専門性・企業理解を盛り込み、入社後の具体的な貢献を打ち出すと良いでしょう。
【広報】強み別の志望動機の例文

広報職では、自身の強みを明確にし、それが企業の課題や方向性にどう役立つかを伝えることが重要です。
以下では、情報収集力や企画力、コミュニケーション能力など、広報で重視される強み別の志望動機例文を紹介します。
【広報】情報収集力・分析力が強みの志望動機の例文
広報活動における情報収集力と分析力は、効果的な戦略立案に不可欠です。過去の職務経験における具体的な成果を提示し、データに基づいたアプローチで企業の課題解決に貢献できる点を強調することが望ましいです。
【志望動機の例文】
貴社の○○事業は将来性が高いと感じ、広報担当として支えたいと思いました。
私は常に最新情報を追いかけ、複数の視点から分析することで戦略を立てることを得意としています。
前職では市場調査で大きな成果を上げ、競合分析をもとに打ち手を提案し、売上アップに貢献しました。
こうした経験から、情報収集や分析は広報活動に欠かせないと確信しています。
貴社では○○という広報課題があると聞いていますが、自分の情報収集力と分析力でターゲットに適したメッセージを発信し、データに基づく戦略でブランド価値を高めたいです。
例文のポイント
・分析力を具体的な成果で裏付け
・企業の課題解決にどうつなげられるかを明示
・データを基にしたアプローチを強みとして押し出す
【広報】企画力・発信力が強みの志望動機の例文
人々の心を惹きつける企画力と、それを効果的に発信する能力は、広報担当者にとって重要なスキルです。具体的なイベントや施策の成功事例を挙げ、企画から実行、効果測定までの一連のスキルを示すことで、即戦力としての期待感を与えることが可能です。
【志望動機の例文】
○○製品の特徴をより多くの人に届けたいという強い思いがあります。
人々を惹きつける企画を考案し、効果的に発信することが得意です。
前職では○○イベントを企画し、多くの来場者を集めつつ認知度向上にも成功しました。
企画から実施、結果の測定まで一貫して担当し、常に改善点を探して実行してきた経験があります。
企画力と発信力を活かして、貴社が抱える○○課題に取り組みたいです。
今までの経験を踏まえ、魅力的な企画を練り上げ、多面的なメディア露出を実現することで企業価値を高める貢献をしたいと考えています。
例文のポイント
・具体的なイベントや施策の成功事例を盛り込む
・企画~実行~効果測定までのスキルを示す
・製品やサービスへの熱意と企業課題への対応力を強調
【広報】コミュニケーション能力・関係構築力が強みの志望動機の例文
広報活動は、メディア、社員、顧客など、多様な関係者との良好な関係構築が重要となります。社内外での連携経験や、異なる意見を持つ人々との調整力を具体的に示し、円滑なコミュニケーションを通じて課題解決に貢献できる点をアピールすることが効果的です。
【志望動機の例文】
貴社の広報活動を通して、メディアや社員など多様な関係者と信頼関係を築き上げたいと考えています。
前職では○○プロジェクトで、各部署と連携しながらメディア対応も担当し、スムーズにプロジェクトを進めることに成功しました。
コミュニケーション能力を発揮し、社内外の関係者と意見を交換しながら課題解決へと導けた経験があります。
貴社が抱える○○課題に対しても、積極的なコミュニケーションをベースにした関係構築で貢献できると考えています。
広報担当として、多角的な視点で相手に情報を届け、相互理解を深める役割を担いたいです。
例文のポイント
・社内外での連携経験を具体的に示す
・多様なステークホルダーとの調整力をアピール
・コミュニケーション能力による課題解決意欲を強調
【広報】危機管理能力・対応力が強みの志望動機の例文
企業のブランドを守るためには、リスクを予測し、迅速かつ適切に対応する能力が欠かせません。過去の危機管理プロジェクトへの参加経験や、具体的な対応事例を提示し、あなたの危機管理能力と対応力をアピールすることが重要となります。
【志望動機の例文】
貴社のブランドを守るうえで、リスクを予測し迅速に対応する意識を持っています。
前職では○○の危機管理プロジェクトに参加し、早期の情報収集と的確な対策を実行することで被害を最小限に抑える結果を出しました。
素早い判断と周囲への連絡体制の確立が重要だと痛感し、その経験を通して危機管理のノウハウを身につけました。
貴社が抱える○○課題に対しても、自分の危機管理能力と対応力でリスク回避に努め、ブランド価値を損なわない広報を展開したいと考えています。
例文のポイント
・危機管理における具体的な実績・事例を提示
・迅速な行動と情報連携の重要性を訴求
・リスク対応の専門性を企業課題への解決に結び付ける
【広報】創造性・発想力が強みの志望動機の例文
既存の枠にとらわれない斬新なアイデアを生み出し、広報活動を企画・実行する創造性は、企業のブランドイメージ向上に大きく貢献します。具体的な企画事例とその成果を示し、あなたの発想力が企業の広報課題をどのように解決できるのかを明確に伝えることが肝要です。
【志望動機の例文】
私は、常に新しい視点から物事を捉え、創造的な発想で広報活動を企画・実行することを得意としています。
貴社の〇〇という製品は、革新的な技術とデザインで、人々の生活に新たな価値を提供しています。
その魅力を最大限に引き出すためには、従来の枠にとらわれない、斬新な広報戦略が不可欠だと考えています。
前職では、〇〇業界で〇年間、広報担当として〇〇や〇〇などの業務に携わってまいりました。
特に〇〇のプロジェクトでは、〇〇という斬新なアイデアを取り入れた広報戦略を立案し、〇〇という成果を上げることができました。
貴社は〇〇という広報課題を抱えていると認識しています。
私は、これまでの経験で培った創造性と発想力を活かし、〇〇という広報戦略を実行することで、貴社のブランドイメージ向上に貢献したいと考えています。
例文のポイント
・新しいアイデアを活かした実績を示す
・革新的な発想を企業の広報課題にどう落とし込むかを明確化
・創造性が企業に与えるメリットを具体的に伝える
広報の志望動機の書き方でよくある質問

広報の志望動機で悩む方は少なくありません。未経験の場合やスキルに自信がない方、企業への貢献意欲をうまく示せない方など、代表的な疑問に答えます。
広報未経験ですが、どのようにアピールすれば良い?
広報に必要なコミュニケーション力や情報収集力、文章作成スキルなどは、学生時代やアルバイト、趣味などの経験でも身に付く可能性があります。そうした具体的エピソードを示しつつ、広報への興味や学ぶ意欲を前面に押し出すと印象が良くなります。
経験やスキルが少ない場合、どのように書けば良い?
経験やスキルが少なくても、広報への強い関心や今後学びたい分野をアピールするのが大切です。また、過去の活動から得たコミュニケーション力や情報分析力など、広報に応用できる点を探して示しましょう。興味と成長意欲を伝えると魅力が増します。
企業への貢献意欲をどのように伝えれば良い?
応募先のWebサイトやプレスリリースを参考に、企業が掲げる理念や事業内容への共感を明確にしましょう。そして、自分のスキルや経験をどのように広報活動に活かしていくかを具体的に示すと、企業への貢献意欲が伝わりやすくなります。
アピールポイントを盛り込んで志望動機を作成しよう

広報の志望動機では、自分らしさと企業が求める要件を結び付ける視点が欠かせません。過去の経験や強みを深く掘り下げることで、説得力のある自己PRが完成します。志望動機を整理したら、履歴書や職務経歴書へスムーズに落とし込みましょう。
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