介護職の志望動機の例文6パターン|採用に近づく書き方のヒント

介護職の志望動機の例文6パターン

介護職は高齢者の生活をサポートし、豊かな暮らしを提供する仕事です。家族のお世話や映画・ドラマといった映像を通じて介護の仕事に興味を持った方も多いのではないでしょうか?介護のみならず、応募する際には履歴書や面接が必要になりますが、その際に重要視されるのが「志望動機」です。とくに新卒や転職経験の少ない方は、記載内容に困るでしょう。そこで今回は、パターン別の例文や志望動機を書く際のポイントをまとめました。ぜひ参考にしてください。

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志望動機とは?どのくらい重要なのか

志望動機とは

志望動機とは「応募先の会社で働きたい理由」を示した文言です。採用担当者は職歴の次に志望動機を重視しています。

また、応募者の志望度や会社への理解度が測れると考えられているため、複数の企業に応募するときも志望動機を使い回すのはNGです。応募先の企業をよく調べて、「なぜ選んだのか」「ここでなければいけない理由」を具体的に説明しましょう。

介護職の志望動機に盛り込むべき5つの内容

介護職の志望動機に盛り込むべき内容

介護に特化した志望動機の書き方を紹介します。介護職への就職や転職を希望する際には、ポイントを押さえた志望動機を書くことが必要です。押さえておきたい5つのポイントをチェックしていきましょう。

介護職で働きたい理由


未経験者や新卒で介護職に就きたい方は、「家族の介助を親身にサポートしてくれた」といった、介護の職務に興味を持った理由を書きましょう。また、介護士になったら具体的に何をしたいのか伝えることも大切です。

例えば、「入居者様との日々の会話を大切にしたい」など、詳しく記載しましょう。経験者は、介護のどのような側面が自分に合っているのか、何にやりがいを感じているのか、これまでの経験に基づいた理由を書くことが重要です。

この施設を選んだ理由


採用担当者が志望動機で注目するポイントは「なぜこの施設を選んだのか」という点です。理由といわれると難しく考えてしまいがちですが、ケアの方法や入居者様との接し方など、具体的に応募先の施設で魅力に感じた内容を伝えましょう。

介護職に就きたいという理由だけでは採用につながらないため、なぜこの施設を選んだのかを具体的に伝えることが大切です。また、施設を選ぶ基準は人それぞれですが、企業の福利厚生や給料を理由として言及するのは控えましょう。

就職後の貢献ポイント


自分を採用した際に生まれる施設側のメリット、貢献できる仕事内容を志望動機の中に盛り込みましょう。施設の担当者は、書類選考や面接で採用後応募者がどのように活躍してくれるのかをチェックしています。

「○○ができます」だけでは自己紹介になってしまうため、「腕力には自信があります。ベッドから車椅子への移動やお風呂といった、力仕事が必要な場面で積極的に入居者様をサポートしたいです」など、実際の業務と絡めた内容を書きましょう。

今までの経験とスキル


自分を最大限アピールできる志望動機にするために、今までの経験やスキル、そして現場でどのように活かせるのかを詳しく伝えましょう。経験者は即戦力になる点、未経験者は自分のどんな側面が介護の仕事にマッチしているのかなどがアピールできます。

自分のスキルや経験に関して魅力的なところが分からないときには、自分の経歴やスキルを紙に書き出して、整理するのをおすすめします。出てきた言葉の中から応募先の施設が求めている人物像と照らし合わせてアピールポイントにしてみましょう。

自分の強みや人間性


株式会社ニッソーネットが実施したアンケートによると、従業員や利用者さんとの相性を見るといった観点から介護の採用担当者の6割が人柄を重視すると回答しているため、志望動機の中で自分の長所や人間性をアピールすると効果的です。

「私は人と話す行為が好きなので、入居者様との日々の会話を大切にしたいと思います」など、具体的な例を挙げると、担当者は採用後のイメージをしやすくなります。現場に活かせるような強みがあると、好印象になるでしょう。

出典:株式会社ニッソーネット「第7回 介護人材の採用と活用に関する調査」P3

採用担当者にささる!介護職の志望動機を書く際のポイント

介護職の志望動機を書く際のポイント


志望動機に盛り込みたい内容を紹介しましたが、採用担当者に興味を持ってもらえるような書き方を順守するのも重要なポイントです。せっかく良い内容を書いても、書き方が原因で目に留めてもらえなかったらもったいないですよね。ここでは、採用担当者にささる志望動機の書き方を紹介します。

ネガティブな内容をポジティブに言い換える


前の職場で問題があったから転職に踏み切ったという方もいるでしょう。しかし、人間関係や待遇の不満をありのまま伝えるのはNGです。ネガティブな内容を盛り込むと、採用担当者に「同じ理由で辞めてしまうのではないか」という印象を与えてしまいます。ネガティブな言葉をポジティブな印象に変える変換例をいくつか紹介します。

・人間関係でトラブルがあった
→周りのスタッフと連携を取りながら、円滑な介護を提供したい

・給料や待遇面で不満があった
→自分の力を評価してくれる施設で働きたい

・介護以外の業務負担が大きかった
→介護の仕事に注力したい

上記のように、少しでもポジティブな印象を持たれるよう工夫をすることが大切です。

オリジナル性がある言葉を選ぶ


採用担当者は多数の履歴書を見てきているため、他人の言葉を引用したありきたりな志望動機は見破られてしまいます。志望の熱意が感じられないのはもちろん、自分の言葉で志望動機を書いていないという悪い印象を与えてしまうでしょう。

また、履歴書に書いた志望動機は面接時にも再度聞かれるため、自分の言葉でなければ内容の不一致が起きてしまいます。インターネット上で現状に則した例文を見つけてもそのまま使わず、自分の言葉に置き換えてより具体的にしましょう。

待遇面にふれない


企業の待遇面に惹かれて応募したとしても、履歴書の希望条件欄には貴社の規定に従いますと記載し、給料や福利厚生には触れないようにするのが一般的です。志望動機に給料や福利厚生の手厚さに惹かれて応募したと書いてしまうと、介護に対する意欲が低いと捉えられてしまう恐れがあります。

待遇面は施設を選ぶ理由として重要なポイントでもありますが、志望動機とするのは控えましょう。ただし、身体的、精神的に病気を抱えているなど、やむを得ない事情があるときは丁寧に理由を記載します。

応募先が求める人物像をリサーチする


志望動機を書く際には、応募先の施設が求めている人物像を入念にリサーチしましょう。自分の強みが施設の求める人物像にマッチしていない例もあるため、事前に調べてから各施設に合った志望動機にすることが大切です。

理想とする人物像やスキルに見合わない志望動機を書いてしまうと、理解不足や熱意がないと認識され、書類審査で省かれてしまう可能性もあります。応募先に合った志望動機を書くと、採用担当者に好印象を与えられるでしょう。

【パターン別】介護職の志望動機の例文

【パターン別】介護職の志望動機の例文

経験者や未経験者など、さまざまな状況に合わせた例文を6パターン紹介します。前項でも述べたようにインターネット上の例文をそのまま使用するのはおすすめできませんが、内容を通じて学べることは多くあります。以下の例文を参考に、自分の言葉で志望動機を書いてみましょう。

経験者|転職を希望する場合


介護職の転職を目指す方の例文は、以下の通りです。

私は○○という介護施設で3年間介護士として従事してきました。入居者様の生活をサポートし、ご家族の皆さまから感謝していただける日々にやりがいや達成感を感じていましたが、さらに知識を身につけ、より良い介護を提供したいと思うようになりました。

貴施設の設備は充実しており、これまでの経験を活かした介護を行いながら、自分自身もスキルアップしたいと考えております。

現在介護士として働いている方が別の施設への転職を希望する際は、以下の3つの内容を志望動機に入れましょう。

・この施設を選んだ理由
・前の施設を辞めた理由
・応募先の施設に求めること

万が一、前の施設を辞めた理由が人間関係によるトラブルや給料の低さによるものだったとしても、正直に書いてはいけません。また、前の施設でどんなことを学んで、応募先の施設でどう活かせるのかを記載すると、採用担当者に好印象を与えられるでしょう。


経験者|ブランクがある場合

介護職のブランクがある方の例文は、以下の通りです。

私は5年前まで○○という施設で介護士をしておりましたが、妊娠出産を理由に介護から離れておりました。その期間に祖父が介護施設に入居し、親身に介護をしてくれるスタッフさんに出会ったことで、また介護士として働きたいと感じるようになりました。

以前の経験を活かして、入居者様一人ひとりに寄り添った介護を提供していきたい所存です。貴施設は実務から離れている介護士向けの研修制度が充実しており、ブランクのある私でも再度従事できるのではないかと考え、志望しました。

ここでは、妊娠出産を理由に介護の仕事から離れていた人が復帰するときの例文を紹介しました。ブランクがある人が再び介護士を希望する際には以下の3つのことを志望動機に入れましょう。

・この施設を選んだ理由
・ブランクの理由
・なぜまた介護士に戻りたいのか

ブランクと介護士に戻りたいと考えた理由は、採用担当者が気になる部分です。志望動機に盛り込んで伝えましょう。また、ブランク期間に取得した介護関連の資格や休職前に得意としていた業務内容があれば積極的にアピールできます。

経験者・未経験者|転職回数が多い場合


転職が多い方の例文は、以下の通りです。

これまでに訪問介護やデイサービス、施設での夜間対応等を経験し、さまざまな視点から介護の大切さや役割を学びました。私は「一人ひとりに合わせた介護を提供する」ことを重要視しており、貴施設のオーダーメイド介入に惹かれ、強く共感いたしました。
これまでの経験を活かして、貴施設で充実した介護を長く提供したいです。

転職回数が多いと「また短期間で辞めてしまうのではないか」と採用担当者は不安になります。不安を回避するため、以下の内容を盛り込むのが大切です。

・転職回数が多いときのメリット
・自分の考えと応募先の施設の理念がマッチしている
・長く勤めたいと考えている

転職回数が多いというネガティブな状況を、さまざまな形態の介護施設を通じて自分の経験値が上がったというポジティブな内容に置き換えました。また、自分の考えと施設の理念が一致している点、そして長く勤めたいという意思を伝えることが大切です。

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未経験者|初めて介護職を目指す場合


介護職が未経験の方の例文は、以下の通りです。

私の母は自宅で祖母の介護をしており、週に2回訪問介護で来てくださる介護士の方がいます。その方との会話で介護職としてのやりがいや、達成感を得られる場面を知るにつれ、介護士という仕事に興味を持つようになりました。

これまでは飲食店や旅行代理店で接客業に従事しており介護士の経験はありませんが、貴施設の未経験者へ向けた研修制度や資格取得制度を利用して自分自身のスキルを磨きたいと考えています。

現在の職種から介護関係への転職を考えているときには、以下の3つの内容を志望動機に入れましょう。

・介護の仕事へ興味を持った理由
・これまでの職種で培った能力が介護職へ活かせるか
・応募する施設の制度を利用してスキルを身につけていきたいという姿勢

家族の介護を通して介護職に興味を持った方は、エピソードも含めて志望動機に入れてみましょう。これまでの職種で培った経験が介護の現場で活かせるといった内容をアピールできると好印象です。さらに、応募する施設の制度を利用し、スキルを身につけたいと主張すると、介護士の経験が無くても採用担当者の評価が高くなります。

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未経験者|40代~50代で介護職にチャレンジする場合

40代~50代で介護職を目指す方の例文は、以下の通りです。

私は2年前に大好きな祖母を亡くしました。祖母はこの世を去る1年ほど前から認知症を発症して介護施設にお世話になっており、会いに行くたびに仲の良い介護士さんの話をしてくれました。

祖母の介護に携わってくれた方々への感謝は消えずに今も心の中に残っています。飲食店での勤務で培ったコミュニケーション能力を活かして、入居者様との会話を大切に、温かい介護を提供したいと考えています。

介護以外の職種で社会経験を積み、40~50代で介護職に就きたいと考える方は、以下の要点を踏まえた志望動機にするのがおすすめです。

・40~50代で介護の仕事にチャレンジしようと思ったきっかけ
・過去のどんな経験、スキルが介護に活かせるのか

志望動機の中で、なぜこの年齢から介護士を目指すのか具体的なエピソードを交えて分かりやすく伝えるのが大切です。採用担当者は40~50代では体力面に不安があると考えるため、普段から身体を鍛えており力に自信がある方は積極的にアピールしましょう。また、マネジメント経験があるかないかで印象が異なります。

未経験者|新卒で就職する場合


新卒の方の例文は、以下の通りです。

私は職業体験で介護施設を訪れた際に、親身に寄り添い生活をサポートする介護士さんに感銘を受け、貴施設への就職を志望しました。

貴施設は未経験者への研修制度が充実しており、社会人経験のない私でも立派な介護士になれるのではないかという希望が見えました。就職後もより良い介護を提供できるように、さまざまな資格取得に取り組みたいと考えています。

新卒で介護士を目指すケースでは、以下の記述を志望動機に盛り込むと良いでしょう。

・介護士を志望する理由
・未経験でも研修をこなして一人前の介護士になりたい旨
・就職後も資格取得を通してスキルアップしたい旨

新卒であれば、自分自身のスキルや経験で他の応募者との差別化を図ることは難しいため、介護に興味を持ったきっかけや共感した施設理念、働きながらスキルアップしたい意思があると伝えましょう。

同時に、エントリーする施設の研修制度や資格取得のためのサポート体制を利用したい旨を盛り込むと、応募先への理解度や志望の熱意が伝わりやすくなります。

介護職の志望動機に関するQ&A

介護職の志望動機作成でよくある質問

最後に、介護の志望動機に関するよくある質問に回答していきます。志望動機が思いつかず書く内容がまとまらない際の参考にしてみてください。

介護職の志望動機が思いつかない場合の対処法は?

志望動機が思いつかないときには、なぜ重視されているのかをもう一度理解しましょう。志望動機が思い浮かばないのにはいくつか理由がありますが、根本的な原因は「自分の強みを理解できていない」ことです。自己分析や企業のリサーチを入念に行うことで、応募先の施設が求めている人物像と自分の共通点を見つけられるでしょう。

また、「なぜ介護の仕事に携わりたいのか」「なぜ希望する施設で働きたいのか」と自問自答すれば、志望動機が見つかるかもしれません。

履歴書に志望動機を書く際の文字数の目安は?


履歴書の志望動機欄のサイズにもよりますが、1分程度で読める200~300文字くらいで書くのが良いでしょう。文字数が多すぎると伝えたい文言が埋もれてしまい、少なすぎても志望動機の熱意が感じられません。

志望動機を通じて採用担当者が知りたいことは、「応募した理由」「応募者のスキルや経験」「該当施設でどんな業務がしたいのか」の大きく3つです。各70~100文字程度でまとめて、読みやすくしっかり伝わる趣旨にしましょう。

志望動機を面接で話すときに気をつけるべきことは?

志望動機は、履歴書に記載し面接時にも聞かれます。履歴書の内容をそのまま暗記する必要はありませんが、記載した文面と面接での主張が食い違わないようにしましょう。複数の施設の面接を同時期に受ける際にはとくに注意が必要です。

面接では、履歴書に書いた志望動機にエピソードや自分の思いを入れて話すと印象が良くなります。しかし、だらだらと熱弁するのは好ましくないため、事前にある程度話す内容を決めておきましょう。

熱意が伝わる志望動機で介護での採用をつかみ取ろう

熱意ある志望動機で介護の採用をつかもう



志望動機は、応募者の熱意や施設への理解度を測る重要なものです。応募理由やこれまでに得たスキルをしっかりと伝えると、採用へ大きく近づけるでしょう。一緒に働きたいと思ってもらえるような志望動機にまとめることが大切です。

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