パート・バイトの職歴が多い!履歴書に書ききれない時の対処法を紹介

履歴書には自身の身元を証明するという重要な役割があるので、これまでに仕事に就いた経験がある方は、職歴を正確に記載することが大切です。しかし、パートやバイトの職歴があまりにも多いときは、「省略してもよいのではないか」と考えることもあるでしょう。


今回は職歴を記載するときの基本的なルールを紹介したうえで、履歴書に職歴が収まらないときの対処方法を解説します。



職歴を記載する際の基本ルール

履歴書の職歴欄は、ある程度書き方のルールが決まっています。どのようなルールがあるのかを見ていきましょう。

職歴はすべて記載するのが原則

原則として、自身の職歴をすべて記載する必要があります。職歴の数が多いからといって記載されていないものがあると、場合によっては経歴詐称を疑われる恐れもあるので注意しましょう。

職歴はその人の経験やスキルなどを端的に知るための重要な手がかりとなります。応募する企業によっては、前職調査が行われる可能性も十分に考えられます。

過去の職歴は、その人の社会保険履歴や雇用保険履歴などをチェックすれば、ある程度まで明らかになります。万が一記載内容と実態が異なる際は、処分や解雇といったトラブルに発展する可能性もあるため、ルールに則って漏れがないように記載することが大切です。

職歴の記載で抱えがちな悩み

職歴は学歴と比べても個人差が生まれやすいため、記載にあたってさまざまな悩みが生じることもあります。たとえば、パートやバイトの職歴が多いときは、履歴書の既定の枠組みに書ききれなくなってしまうこともあるでしょう。

また、反対に仕事の経験が少ない場合は、書面に空白が増えてしまい、見劣りするように感じられることもあります。あるいは、育児や介護、自身の療養などで職歴にブランクが生じている方も、記載の仕方に迷ってしまうことがあるでしょう。

ここからは、職歴の記載に関する悩みの具体的な解決方法についてご紹介します。

パート・アルバイトで職歴が多いときの履歴書の書き方

職歴が多くて履歴書に書ききれないときには、いくつかの対処法が考えられます。ここでは、代表的な5つのパターンをご紹介します。

パート・アルバイトの職歴は業種でまとめる

職歴欄が足りないときは、パート・アルバイトの職歴を正社員の職歴と分け、業種ごとにまとめて記載して対処することも可能です。パート・アルバイトの職歴のまとめ方としては、次のような例が挙げられます。

記載例

職歴

平成○○

4

平成〇〇年~平成○○年の間に、パート・アルバイトでホールスタッフとして2社勤務

平成○○

4

平成〇〇年~平成○○年の間に、パート・アルバイトで経理補助業務に2社勤務

記入する前に内容を整理しておき、最適なまとめ方を検討しましょう。

学歴を短くまとめる

学歴と職歴が共用となっている履歴書では、学歴を省略することで、職歴のスペースを確保しやすくなります。基本的に、学歴は高等学校入学以降からの記載でも問題がないため、それ以前のものは省略するとよいでしょう。

ただし、中退歴があるときは、学歴詐称の疑いを避けるためにも省略せずに記入する必要があります。

入社と退社を一行で記載する

一般的な履歴書の書き方は、入社と退職にそれぞれ1行ずつ使用して記載する場合が多いです。しかし、同一の会社に関するものであれば、下記のように入社と退職を1行にまとめることもできます。

記載例

職歴

平成○○

4

○○株式会社 入社(平成○○年〇月 一身上の都合により退職)

この方法であれば、半分の行数で職歴をまとめることが可能です。


職歴欄が広めの履歴書を選ぶ

普段はあまり意識されることがありませんが、履歴書にはさまざまなバリエーションがあり、書式も種類によってさまざまです。職歴が多い方は、あらかじめスペースが広いものやサイズが大きいものを選んでおくとよいでしょう。

転職用の履歴書であれば、学歴と職歴が分かれているものが多いので特におすすめです。ただし、職歴欄が広くとられている関係から、その他の記載欄が縮小されていることもあるので、アピールしたい内容に合わせたものを選ぶことも大切です。

職務経歴書を作成する

履歴書だけで職歴を書き切れないときは、別途で職務経歴書を作成するのも一つの方法です。職務経歴書であれば、職歴に関する詳細な情報を十分に書き込めるので、特にスペースを気にする必要はありません。

職務経歴書を併用する場合は、履歴書の職歴欄に以下のような旨を記載しておくと、職歴を省略していることと職務経歴書でカバーしていることを伝えられます。

記載例

職歴

平成○○

4

平成〇〇年~平成○○年の間に、大手アパレルメーカー2社、小売企業2社に在籍

詳しくは職務経歴書に記載

職歴の具体的な書き方を紹介

職歴は抜け漏れを防ぐとともに、過不足がないように記載することが大切です。ここでは、基本的な記載例とともに書き方のルールを紹介します。

まずは、基本的な職歴の記載例について見ていきましょう。

記載例

学歴

平成○○

3

○○大学○○学部○○学科 卒業

職歴

平成○○

4

株式会社○○入社 (アルバイト)

アパレルショップにて販売業務に従事

平成○○

3

一身上の都合により退職

平成○○

4

○○フード株式会社 入社

○○支店配属 食品加工業務に従事

平成○○

4

 ○○支店配属 ライン製造責任者、新人育成を担当

現在に至る

以上


年号は和暦・西暦のどちらを用いても構いませんが、どちらかに統一して書くようにしましょう。また、職歴は学歴記入欄から1行空けて書くのが基本です。

職歴については、原則として時系列で順番に並べ、アルバイトや期間が短いものも漏れなく記載しましょう。会社名を正式名称に統一することや、部署や雇用形態も正確に記載することも意識しておく必要があります。

途中で部署異動などがあったときは、その旨も記載しましょう。


履歴書に職歴を記載するときの注意点

最後に、履歴書に職歴を記載するうえでの注意点を3つのパターンに分けて見ていきましょう。

現在在職中のとき

履歴書を作成している時点で在職している場合は、職歴の最後に現在の勤務先を記載することとなります。このときには、最後に「現在に至る」または「在職中」などと記載することで、現在も在職中である旨を表示できます。


行数が足りないときは、「現在に至る」を左端、「以上を右端」に配置して1行にまとめることも可能です。


記載例

職歴

平成○○

4

○〇株式会社 入社

現在に至る

以上

職歴にブランクがあるとき

明確な決まりはありませんが、職歴に半年以上のブランクがあるなら、理由も添えておくほうがよい印象を与えられます。明確な理由が記載できなければ、「一身上の都合で退職」などと記載しましょう。

記載例

職歴

平成○○

8

株式会社○○ 父の介護のため退職

※現在は介護施設入所により業務に支障はございません


なお、業務に影響がある内容については、その理由や程度についても本人希望欄に記載しましょう。

副業をしているとき

副業も職歴として扱われるため、職歴の最後に記載しましょう。応募先の職種や

業種によっては、副業の経歴もアピール材料になる可能性があります。

ただし、企業によっては副業を禁止していたり、条件を設けていたりすることもあるので、就業規則に違反しないかをチェックしておくことが重要です。


職歴を書くときの基本を押さえて上手にまとめてみよう

履歴書はおおまかな記載内容が決まっているため、まずは基本的な書き方のルールをおさえておくことが大切です。職歴については、原則として省略することができないので、多すぎる場合は情報をまとめるなどの工夫が必要となります。

また、細かな経歴なども記載したいときには、職務経歴書に記載するというのも有効な方法です。履歴書の書き方によって、採用結果が左右されるケースもあるので、最適な記載方法をじっくりと検討しましょう。

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