児童支援員の履歴書の書き方!例文や具体的なポイントも紹介

児童支援員の履歴書の書き方と例文


児童支援員として就職・転職を目指す際、重要となるのが履歴書作成です。採用担当者に自身の経験やスキルを的確に伝えるためには、ポイントを押さえた書き方が求められます。しかし「どのように自己PRを書けばよいだろう」「志望動機に説得力を持たせたい」と悩む方も多いでしょう。

本記事では、児童支援員の履歴書作成に役立つ具体的なポイントや例文を紹介します。採用につながる履歴書を作成するための参考にしてください。

児童支援員の履歴書を書く時のポイント

児童支援員の履歴書を書く時のポイント


履歴書作成のポイントを把握しておくことで、頭の中が整理できスムーズに書けるでしょう。ここでは、児童支援員の履歴書を書く前のポイントを解説します。

職歴欄で児童支援員の専門分野との関連性をアピールする

施設種別を明確にして児童支援員との関係性をアピールしましょう。具体的には、児童発達支援センターや児童養護施設など、経験した施設の種類を具体的に記載します。また、それぞれの施設で「どのような目的を持って、どのような子どもたちを対象に支援を行ってきたか」を明記する必要があります。そして、具体的な支援内容を深堀りしていきましょう。

個別支援計画(ISP)作成経験があれば、経験の有無だけでなく、アセスメントに基づいた目標設定や具体的な支援内容の検討、多職種との連携、モニタリングなどを具体的に記載する必要があります。

療育プログラムの実施経験がある際は「どのような療育プログラムを用いたか」「どのような目的のプログラムを実施してきたか」を具体的に記載しましょう。 たとえば、TEACCHやPECS、SSTなどです。そして「どのような種類の記録を作成したか」「どのように情報共有を行ってきたか」などの記録や情報共有を具体的に記述します。

保護者支援をした経験がある際は、相談援助の内容や家庭との連携で工夫した点を記載しましょう。

最後に、多くの職種と連携したことがあるかを記載しましょう。たとえば、保育士や児童指導員、OT/ST、医師、ケアマネジャーなどがあります。連携した専門職種と、それぞれの役割を理解したうえで、具体的な連携内容を記述します。

資格・免許欄で児童支援員の専門性を裏付ける情報を書く

児童支援員に関係する資格・免許を取得している場合は、専門性を裏付ける情報を記載しましょう。「資格取得のためにどのような学習や努力をしてきたか」を簡潔に触れることで自己アピールができます。

また、研修受講歴がある方は、研修内容や研修で得た知識・スキルを実際にどのように活かしていくのかを具体的に説明しましょう。

児童支援員の実践的な能力やスキルを具体的に示す

児童支援員の実践的な専門知識や、アセスメントスキルを具体的に記載しましょう。児童支援員の実践的な専門知識は、具体的にピアジェやヴィゴツキーなどの発達理論や自閉スペクトラム症などの障がい特性に関する知識があります。習得した専門知識を、どのような支援に活かしているのかを説明しましょう。

また具体的な支援の内容は、TEACCHやPECS、SST、感覚統合療法などです。実際に経験した支援内容を、それぞれどのような目的で、どのように活用してきたかを具体的に挙げましょう。

児童支援員のアセスメントスキルは、WISC-IVによる発達検査の実施経験や観察記録や保護者からの聞き取りなどです。子どもの発達状況や課題をどのように把握しているかを具体的に説明する必要があります。

また、関係機関への連絡や安全確保など、緊急時における適切な対応力もアピールポイントになります。

採用側がチェックしたいポイント

採用側がチェックしたいポイント


児童支援員の採用側が履歴書でチェックしたいポイントは、以下の4つです。

採用側のチェックポイント
・子どもへの深い理解と愛情
・専門性
・適性
・組織への貢献意欲

経歴や資格、スキルだけで合否を決めていません。児童支援員の採用担当者は、保育士や児童指導員などの専門職が担当していることが多いです。

そのため、履歴書を通して「この人なら、子どもたちの成長をサポートしてくれる」「チームの一員として働いてくれる」と感じられるかどうかが採用ポイントになるでしょう。

児童支援員の履歴書の書き方と例文



児童支援員の履歴書は、項目ごとに決まった書き方があります。ここでは、項目ごとに具体的な書き方を解説します。

基本情報

基本情報は、以下の内容を記入しましょう。

基本情報に記載するポイント

・名前
・生年月日・年齢
・住所
・連絡先


日付は、持参する場合は提出日、郵送する場合は投函日を記載する必要があります。そして、名前や住所は正しく書き「ふりがな」と書いてある場合はひらがな、「フリガナ」と書いてあればカタカナで書くのが基本です。

学歴

学歴は、基本的に高校以降から最終学歴まで、入学と卒業を記載しましょう。大学や専門学校卒業であれば、学部学科まで書く必要があります。

しかし、学歴を記載する場合「〇〇高校」ではなく「〇〇高等学校」と正式名称で記入します。

職歴

職歴は、学歴と同じように入職から退職した時系列に沿って記載しましょう。退職理由については「一身上の都合」「会社都合」など、事実どおりに記載することが大切です。

職歴の入社年を記載する際、西暦と和暦で間違える可能性が高いため、特別な理由がなければ西暦で記載するとよいでしょう。

保有資格・スキル

保有資格やスキルがある場合は、よく思い出してから正式名称で記載しましょう。たとえば、普通自動車運転免許を書く場合の正式名称は「普通自動車第一運転免許」または「普通自動車第二運転免許」です。

また、勉強中の資格や取得見込みのものも書き忘れないようにする必要があります。一方、仕事に関係ない資格や趣味関連の検定は、自己PR欄に書くとよいでしょう。

志望動機

児童支援員の志望動機は「どうしてその会社を志望するのか」を具体的に記載しましょう。以下の例文を参考にしてみてください。

志望動機の例文
子どもたちの成長を支える仕事に興味を持ったきっかけは、私自身が幼少期に児童館で過ごした経験からです。支援員の方々の温かい言葉や関わりに助けられたことで、将来は子どもたちの心に寄り添い、安心できる環境を提供したいと考えるようになりました。

貴法人を志望する理由は、一人ひとりの個性を大切にしながら支援する方針に共感したためです。施設見学の際、職員の方々が子どもたちと真剣に向き合い、成長を支えている姿に感銘を受けました。

私も貴法人の一員として、子どもたちの健やかな成長を支えていきたいと考えています。


児童支援未経験者は「過去の経験」を重視したエピソードを深掘りして「ここで働きたい」という強い意欲をしっかりとアピールしましょう。

児童支援員の志望動機に大切な3つの要素

児童支援員の志望動機に記載する大切な要素は、3つあります。

まずは、児童支援員を目指す理由を記載することです。自分の体験談を盛り込むことで、児童支援員になりたい信ぴょう性と熱意が伝わります。

次に、事業所・施設に応募してきた説得力のある具体的な理由を伝えましょう。しかし「子どもが好きだから」「働きやすそうだから」などの応募理由は、どの事業所や施設に対しても同じことが言えるため避ける必要があります。

そのため、事業所や施設の情報収集を念入りに行い「ここで働きたい」という熱意と「この施設で実現できること」の魅力に触れましょう。

最後に「児童支援員になって子どもとどうかかわっていきたいか」を書いていきます。具体的には、子どもたちと接した経験や役立つ知識を伝えたり、未来の成長や助けたいと願う気持ちを具体的に示したりしましょう。

自己PR欄

自己PR欄は、自分の強みはどこなのかを具体的にアピールする必要があります。「やり遂げたいこと」「自分をよく知ってもらうための情報」を書くとよいでしょう。たとえば、以下のとおりです。

自己PRの例文

私は、豊富な教育背景と臨床経験を活かし、心理的な支援だけでなく、教育プログラムの設計や実施にも積極的に取り組んできました。

実績として、グループでの行動管理や個別の支援計画策定において、子どもたちの自己肯定感を高め、社会的なスキルを向上させることに成功しています。


また、会社の業務や関連した内容も含めるとよいでしょう。

本人希望記入欄

本人希望記入欄とは、希望する職種や勤務地に関することを書く欄です。一般的には「貴社(貴法人)の規定でお願いいたします。」を書くのが基本です。

しかし、給料や勤務条件に関して強い希望がある場合は、ここに記入したうえで面接で伝えましょう。

児童支援員に特化した履歴書にするための注意点

履歴書にするための注意点


児童支援員の履歴書を書く際は、他の職種と同じような書き方では採用されない恐れがあります。ここでは、児童支援員に特化した履歴書にするための注意点を解説します。

支援対象となる子どもの特性を意識した記述をする

応募先の施設の子どもたちの年齢層や障害の有無、発達段階などを把握する必要があります。そして、自分のスキルや経験がどのように活かせるかを具体的に記述しましょう。

たとえば、発達障害のある子どもを対象とした施設であれば、TEACCHやPECS、SSTなどの使用経験、気になる行動への理解と対応について具体的に触れると効果的です。

個別支援計画(ISP)への関与度と質を示す

個別支援計画への関与度と質を示す際は、作成経験の有無だけでなく、あなたがどのような役割を果たしてきたかを具体的に記述しましょう。具体的には、アセスメントに基づいた目標設定や具体的な支援内容の検討、多職種との連携などです。

また、作成した個別支援計画の事例や、子どもにどのような変化が見られたかを示すことも有効です。

自己研鑽への意欲と最新の知識・技術の習得状況を書く

履歴書には、自己研鑽への意欲と最新の知識や技術の習得状況を具体的に書きましょう。

具体的には、参加した研修やセミナーの内容、読んだ専門書などを紹介することです。日々の支援にどのように活かしたいかの説明をすることで、採用担当者へのアピールポイントになります。

記録・報告業務の正確性と重要性を理解していることを示す

履歴書には、支援内容や子どもの状況を正確に記録し、関係者と適切に情報共有する重要性を理解していることをアピールしましょう。

児童支援員では、子どもの観察や観察した結果をどのように改善していくか関係者と話し合う必要があります。

そのため、使用経験のある記録システムや、記録する際に心がけていることを簡潔的に触れるとよいでしょう。

保護者支援における共感性と専門性をアピールする

履歴書には、保護者支援における共感性と専門性をアピールしましょう。保護者の不安や悩みに寄り添い、信頼関係を築きながら、適切な情報提供やアドバイスができることを示します。

また、保護者との連携事例や、関係機関との連携経験などがあると高評価です。

地域社会との連携経験があれば触れる

地域社会との連携経験があれば、履歴書に記載しアピールしましょう。地域の子育て支援機関や保育施設などでの連携経験の記載例は以下のとおりです。

地域社会との連携経験の記載例
「〇〇(地域機関名)と連携し、〇〇(具体的な活動)を行うことで、保護者への支援体制の強化に貢献しました。」

具体的な活動内容は、合同イベントの実施や情報交換などでがあります。

児童支援員の履歴書の書き方でよくある質問

履歴書の書き方でよくある質問


児童支援員の履歴書を書く際に、疑問や不明点があらわれます。そこで、児童支援員の履歴書の書き方でよくある質問を紹介していきます。

児童指導員任用資格はどのように記載すれば良い?

児童指導員任用資格がある場合は「保有資格・スキル」欄に、保育士や社会福祉士などの資格を記載したうえで、記載しましょう。記載例は、以下のとおりです。

保有資格・スキルの記載例

〇〇大学〇〇学部卒業により児童指導員任用資格を有す

上記のように、根拠となる学歴や資格を明記しましょう。

保護者支援で心がけていることはどのように書けば良い?

心がけていることを書く内容としては、保護者との信頼関係を築くうえで大切にしていることを具体的に書きましょう。たとえば、傾聴や共感、情報提供などです。

また、具体的な相談事例などに触れるとよいでしょう。

児童支援員未経験ですが自己PRで何をアピールすれば良い?

未経験者は、児童支援員に関する児童福祉への強い関心やボランティア経験、子どもと関わるなかで感じたことを具体的に書きましょう。また、学習意欲や自身の強み(傾聴力や共感性、明るさなど)もアピールするとよいでしょう。

児童支援の経験が全くない場合は職歴に何を記載すれば良い?

児童支援の経験が全くない場合の職歴は、以下の内容を積極的に記載しましょう。

児童支援が未経験の場合に記載するポイント
・アルバイト経験
・ボランティア経験
・インターンシップ経験
・子どもと関わった経験(学童保育の補助、塾講師、スポーツクラブのコーチ)など


また、経験した名称だけでなく、具体的な活動内容や役割、学んだことなどを簡潔にまとめましょう。

児童支援員の履歴書の書くポイントを押さえて自分を最大限にアピールしよう

自分を最大限にアピールしよう


本記事では、児童支援員の履歴書作成に役立つポイントや例文を紹介しました。

履歴書は、採用担当者に自分の強みや経験を伝える大切な書類です。適切な構成で作成し、志望動機や自己PRを具体的に記載することで、選考通過の可能性を高められます。

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