履歴書の証明写真はスマホで撮れる?注意するポイントや撮影方法を解説

履歴書や職務経歴書に貼る証明写真を準備するとき、わざわざ写真館や証明写真機まで行くのは手間がかかりますよね。実は今はスマホで撮影した写真でも、きちんとした証明写真として使うことができるんです。
この記事では、スマホで履歴書用の証明写真を撮影する方法や注意点を詳しく解説します。就活やアルバイト応募の際にぜひ参考にしてみてください。
履歴書の証明写真はスマホの自撮りでもOK

結論から言うと、履歴書の証明写真はスマホで自撮りしたものでも問題ありません。多くの企業は、見た目がきちんとしていて必要な要素を満たしていれば、スマホで撮影した写真も受け付けています。
証明写真機やプロのカメラマンに撮影してもらう必要はなく、スマホのカメラ機能と証明写真アプリを活用すれば、自宅で簡単に証明写真を作成できます。実際、採用担当者もスマホで撮ったのか写真館で撮ったのかを見分けることは難しいでしょう。
ただし、あまりにもクオリティが低い写真だと、応募者の印象が悪くなる可能性があります。「適当に済ませた人」と思われないよう、撮影方法には注意が必要です。
証明写真をスマホで撮影するメリット
スマホで証明写真を撮影する最大のメリットは、コストがかからない点です。写真館で撮影すると1,000円以上、証明写真機でも800円程度かかりますが、スマホなら基本的に無料で撮影できます。
また、アプリも無料のものがたくさんあり、機能も充実しています。背景の変更や明るさの調整、肌の補正など、写真をきれいに見せるための加工機能が備わっていることが多いです。
さらに、自分の好きなタイミングで何度でも撮り直しができるのも大きなメリットです。写真館では緊張して表情が固くなりがちですが、スマホなら自宅でリラックスして撮影できます。気に入らなければ何度でも撮り直せるので、満足のいく写真が撮れるまで挑戦できます。
証明写真をスマホで撮影するデメリット
一方で、スマホで証明写真を撮影するデメリットもあります。まず、撮影環境の準備が必要です。きれいな背景や適切な照明を用意するのは意外と手間がかかります。
また、自分で表情やポーズを決めるのは難しいものです。鏡を見ながら撮影しても、実際の写真では思っていた表情と違うことがよくあります。特に自撮りの場合は、アングルが不自然になりやすいのでご注意ください。
さらに、印刷の手間もデメリットのひとつです。コンビニで印刷する場合は外出が必要ですし、自宅で印刷する場合は光沢紙などの専用紙が必要になります。プリンターの性能によっては、思ったような仕上がりにならないこともあるでしょう。
スマホで証明写真を撮影する手順

スマホで証明写真を撮影する具体的な手順を解説します。適切な準備と撮影のコツを押さえれば、プロが撮ったような証明写真も可能です。以下の手順で、スマホで証明写真を撮影しましょう。
スマホで証明写真を撮影する手順
1 アプリをダウンロードする
2 撮影場所をセッティングする
3 レフ版を使って光度の調整をする
4 カメラの位置を決めてスマホスタンドで固定する
5 表情を決めて撮影する
6 補正が必要な場合は補正する
7 履歴書のサイズを指定してスマホ内に保存する
8 印刷する
それぞれ詳しく解説します。
①アプリをダウンロードする
まずは証明写真撮影用のアプリをダウンロードしましょう。おすすめのアプリとしては以下のようなものがあります。
証明写真撮影用のおすすめアプリ
・履歴書カメラ:リクルートが提供する無料アプリで、履歴書用の証明写真に特化している。撮影ガイドや背景変更、肌補正機能などが充実。
・証明写真BOX:シンプルな操作性が特徴で、初心者でも使いやすいアプリ。さまざまなサイズの証明写真に対応しており、コンビニ印刷もできる。
・美肌証明写真:美肌効果に強みを持つ。自然な仕上がりの美肌加工ができるため、きれいな証明写真を作成可能。
これらのアプリはほとんどの基本機能が無料で利用できますが、一部の高度な加工機能やプレミアム背景などは有料のケースもあります。
②撮影場所をセッティングする
次に、撮影場所を準備します。証明写真の背景は白か青の無地が標準です。白い壁の前で撮影するのが理想的ですが、ない場合は白い模造紙やバスタオルを壁に貼って代用することもできます。
また、撮影場所は自然光が入る明るい場所が望ましいです。窓際など、日中の柔らかい光が入る場所を選ぶと、顔を均一に照らすことができます。直射日光は避け、カーテン越しの柔らかい光を利用しましょう。
証明写真は椅子に座って撮影するのが一般的です。背筋が伸びる硬めの椅子を用意し、背景の前に設置します。天井からの照明の真下は影ができやすいので避けてください。
③レフ版を使って光度の調整をする
顔に影ができないように、レフ板を使って光の調整をしましょう。市販のレフ板がなくても、白い紙や段ボールにアルミホイルを貼ったものでも代用できます。
レフ板は顔の下方に置き、上からの光を反射させて顎下の影をなくします。特に黒いスーツを着用している場合は、光の吸収率が高いため、より強いレフ効果が必要になることもあるかもしれません。
試し撮りをしながら、レフ板の位置や角度を調整してみましょう。顔全体が均一に明るく映るのが理想的です。
④カメラの位置を決めてスマホスタンドで固定する
カメラの位置は非常に重要です。目線の高さかやや上から撮影するのが一般的です。手持ちで撮影すると手ブレの原因になるので、スマホスタンドを使って固定するのがおすすめです。
スマホスタンドがない場合は、本を積み重ねるなどして代用することもできます。また、家族や友人に撮影を手伝ってもらうのも良い方法です。
カメラとの距離は約1メートル程度が適切です。顔が大きすぎず小さすぎず、胸から上が自然に収まるフレーミングを意識しましょう。
⑤表情を決めて撮影する
証明写真では表情も重要です。口角を少し上げた自然な表情が好ましいとされています。歯を見せる大きな笑顔は避け、穏やかで誠実な印象を与える表情を心がけましょう。
また、姿勢も重要です。背筋を伸ばし、顎を少し引いた姿勢が基本です。首を伸ばしすぎると不自然に見えるので注意してください。
髪が長い人は、顔にかからないようにセットします。前髪で目が隠れたり、サイドの髪が頬にかかったりすると印象が悪くなります。必要に応じてヘアピンなどで留めると良いでしょう。
⑥補正が必要な場合は補正する
撮影した写真を確認し、必要に応じて補正を行います。多くの証明写真アプリには、明るさの調整や肌の補正などの基本的な加工機能が備わっています。
特に目の下のクマや顔の赤みなどが気になる場合は、軽く補正することで印象が良くなります。ただし、加工しすぎると不自然になるので、自然な範囲内に留めましょう。
アプリによっては、眉毛の形を整えたり、目の大きさを調整したりする機能もあります。しかし、これらの機能は控えめに使うことをおすすめします。
⑦履歴書のサイズを指定してスマホ内に保存する
履歴書用の証明写真として適切なサイズ(一般的には縦40mm×横30mm)を選択し、スマホに保存します。ほとんどの証明写真アプリでは、様々な用途に合わせたサイズ設定が可能です。
サイズの選択画面では、「履歴書用」「就活用」などの項目から選べることが多いです。わからない場合は、一般的な履歴書用のサイズである「4cm×3cm」を選びましょう。
なお、iPhoneとAndroidではアプリの操作性や機能に若干の違いがある場合もあります。使用するスマホに合わせて、適切なアプリを選ぶことも大切です。
⑧印刷する
最後に、保存した写真を印刷します。印刷方法としては、コンビニのマルチコピー機を利用するのが一般的です。
セブンイレブンやファミリーマートなどのマルチコピー機では、スマホの写真を簡単に印刷できます。アプリによっては、コンビニ印刷用のQRコードを発行してくれる機能もあります。
自宅で印刷する場合は、写真用の光沢紙を用意し、高品質設定で印刷しましょう。普通紙に印刷すると、クオリティが大幅に落ちてしまいます。
印刷後はカッターやはさみで適切なサイズに切り取り、履歴書の所定の位置に糊やテープで貼り付けます。
履歴書の証明写真をスマホ撮影する際の注意点

スマホで証明写真を撮影する際には、以下の点に注意しましょう。
スマホで証明写真を撮影する時の注意点
・総合的なコストパフォーマンスを考える
・時間に余裕を持って撮影しておく
・過度な加工をしすぎない
詳細を解説します。
総合的なコストパフォーマンスを考える
スマホでの撮影は基本的にはお金がかからないと思われがちですが、きれいに撮ろうと思うと一定のコストが発生することもあります。
例えば、スマホスタンドやレフ板の購入、アプリの有料機能の利用、光沢紙の購入などです。また、何度も印刷し直す場合はその分のコストもかかります。
総合的に見て高くつきそうだと感じる場合は、最初から証明写真機や写真館を利用するのもひとつの選択肢です。特に複数の証明写真が必要な場合は、証明写真機のほうがコスパが良いこともあります。
時間に余裕を持って撮影しておく
証明写真の撮影は、想像以上に時間がかかることがあります。撮影環境の準備、表情や服装の調整、印刷など、全ての工程を考えると1時間以上かかることも珍しくありません。
そのため、履歴書の提出期限ギリギリになって慌てて撮影するのではなく、余裕を持って準備しておくことをおすすめします。慌てて撮影すると表情に緊張感が出てしまい、良い写真が撮れない可能性が高いです。
一般的に、証明写真は撮影から3か月以内のものが望ましいとされていますが、特に容姿に大きな変化がなければ半年程度のものでも問題ないことが多いです。早めに撮影しておくと安心です。
過度な加工をしすぎない
スマホアプリの魅力的な機能のひとつに、様々な美肌効果や顔の補正機能があります。しかし、証明写真において過度な加工は避けるべきです。
特に目を大きくする、顔を小さくする、鼻を高くするなどの補正は実物との違いが大きくなり、面接時に「写真と印象が違う」と思われる原因になります。
加工は肌のトーンを整える程度にとどめ、なるべく自然な仕上がりを目指しましょう。自分の本来の姿を誠実に伝えることが、信頼関係構築の第一歩です。
スマホで写真を撮る場合は工夫が大事

スマホで履歴書用の証明写真を撮影することは十分可能です。適切なアプリと撮影環境を整え、ポイントを押さえることで、プロが撮ったような仕上がりを目指せます。
ただし、単にスマホで撮れば良いというわけではありません。特に初めて履歴書用の写真をスマホで撮影する場合は、友人や家族に協力してもらうと良いでしょう。
就職活動やアルバイト応募は第一印象が重要です。証明写真はあなたの第一印象を左右する大切な要素のひとつであるため、手間を惜しまず丁寧に準備してください。工夫次第で、スマホでもプロ顔負けの証明写真が撮影できるはずです。
証明写真を添付する履歴書を作成する際は「ワンポチ」を活用してください。スマホやパソコンを使って、無料かつ簡単に履歴書を作成できます。
ワンポチの履歴書作成はこちらから