【例文つき】既卒の履歴書の書き方は?志望動機や自己PRの具体例も紹介

既卒者とは、大学や専門学校、高等学校などを卒業してから一度も就職していない人を指します。新卒者と既卒者で履歴書の書き方がどのように変わるのか、知らない人も多いでしょう。本記事では、転職を考えている既卒者に向けて既卒者の採用状況を解説するとともに、履歴書の書き方を項目ごとに紹介します。また、志望動機や自己PRの例文も紹介するため、既卒者の方は参考にすることで、選考で印象に残る履歴書を書けるようになるでしょう。

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既卒者の採用状況

「2023年度マイナビ既卒者の就職活動に関する調査」によると、2023年の既卒者の内定保有率は、34.8%です。そもそも、既卒者とは学校を卒業してから一度も就職をしていない人を指す言葉になります。一般的に、卒業後から3年以内を既卒者と呼び、3年以内であれば、ニートやフリーターの方も既卒者に該当します。既卒者が採用を勝ちとるためには、履歴書や面接で強みをアピールして、企業に欲しいと感じてもらう必要があるでしょう。

そのためには、面接はもちろん、履歴書の内容も重要な役割を担っています。とくに書類選考が行われる企業では、履歴書が第一印象を決めます。多くの書類を目にする採用者の印象に残る履歴書を作成しましょう。

既卒と新卒の履歴書の違いは?

既卒者は、学校を卒業してから一度も正社員として就職していない人を指します。それに対し、新卒者は、学校を卒業してすぐに正社員として働けるよう就職活動をしている人を指します。

新卒者と既卒者は、どちらも正社員経験がないため職歴がありません。職歴欄にはアルバイト経験を記載しましょう。既卒者は学生のときのアルバイトと、卒業後のアルバイトや非正規雇用の経験などの内容を記載しましょう。

既卒者の履歴書では、卒業してから就職活動を行うまでの空白期間に何をしていたのかが明確にわかるようにします。意味のある空白期間だと伝わる履歴書が作成できれば、採用担当者の印象にも残りやすくなるでしょう。

既卒の履歴書の書き方

ここでは、既卒者の履歴書の書き方を紹介します。項目ごとに、どのような内容を記載するのか、記載する際のポイントは何か、などを解説します。既卒者で書き方に迷っている方は、紹介する基本的な書き方とポイントを押さえて、適切な履歴書の書き方を身につけましょう。

免許・資格

免許・資格欄には、実際に保有しているものを書いていきます。免許を優先して記載し、そのあとに資格を記載しましょう。運転免許証は、応募条件で必須となっている企業でなければ記載は自由です。履歴書への記載は「普通自動車第一種運転免許 取得」といったように正式名称で記載します。ほかの資格も同様に正式名称で記載しましょう。

資格は、企業が求めている人材にマッチしたものから優先して書いていきます。多くの資格を保有しているのであれば、すべて書く必要はありません。応募企業にあわせて厳選して記載すると、1つ1つの資格内容が印象に残りやすくなるでしょう。

免許・資格欄の記載例は、以下の通りです。

免許・資格

2022

6

普通自動車第一種運転免許 取得

2023

1

日本商工会議所簿記検定 2級

学歴

学歴欄には、一般的に最終学歴から数えて1つ前の学校から記載します。例えば、大卒の方であれば高校入学から記載するのが一般的です。学校名は正式名称で記載しましょう。高校を転校したり、別の大学に編入していたりするなら、その旨がわかるように記載してください。なお、学校を中退している事実を隠すために履歴書に記載しなかった場合、学歴詐称にあたる可能性があります。

選考中に詐称が発覚すれば、選考を通過するのは難しいでしょう。仮に内定を獲得しても、発覚すれば内定取り消しにつながるおそれがあります。学歴は必ず事実を記載しましょう。

学歴欄の記載例は、以下の通りです。

学歴

2015

4

東京都立〇〇高等学校 入学

2018

3

東京都立〇〇高等学校 卒業

2018

4

〇〇大学〇〇部〇〇学科 入学

2023

3

〇〇大学〇〇部〇〇学科 卒業

職歴

既卒者は、正社員経験がないため職歴に記載できる企業がないので、アルバイト歴を記載します。新卒者では、アルバイト歴を職歴には記載しないのが一般的ですが、既卒者は空白期間と捉えられないためにも記載しましょう。

アルバイト歴が短く、職歴のスペースに大きな空きが発生してしまう場合は、職歴欄が小さい履歴書フォーマットを選ぶのも1つの手段です。社会人経験のない既卒者は、記載内容とともに履歴書のフォーマット選びも意識しましょう。

職歴欄の記載例は、以下の通りです。

職歴

2023

4

株式会社〇〇 入社(アルバイト雇用)

現在に至る

以上

志望動機

志望動機は、応募する企業に入りたい理由を第一に考えましょう。どの会社にも該当するような内容の志望動機を作成しても、採用担当者の印象には残りにくいと考えられます。多くの履歴書をチェックする担当者に良い印象を与えるためには、自己分析とともに企業研究を行い、企業の強みや経営理念にあわせた志望動機を考える必要があります。企業の特徴を捉え、かつ自分がどのように貢献できるかを記載することで、志望度の高さを伝えることができるでしょう。

実際に志望動機を作成する際は、いきなり書き出すのではなく、記載したい内容を書き出して整理を行います。既卒者は、既卒者になった理由や学校卒業後の空白期間についても整理が必要です。既卒者の選考では、既卒者を選んだ理由を高い確率で尋ねられるでしょう。面接で答える内容を決めるためにも、履歴書作成の時点で整理しておくことが大切です。

自己分析を行うには自己分析ツールのご利用もおすすめです。

参考:ビッグファイブ性格診断 BIG5-BASIC

自己PR

履歴書に記載する自己PRは、志望動機と混同しないよう注意が必要です。志望動機は、あくまで応募企業で働きたい理由を記載します。自己PRでは、自分の強みや魅力をアピールし、企業が自分を採用することで、どのようなメリットを得られるかを中心に記載します。自分の長所を的確に伝えられる文章の作成が大切です。自己PRを考えるときは、短所も長所に置き換えるのがポイントです。

また、既卒者は既卒を選んだ理由や原因も明確にします。なぜ既卒になったかと、そのうえでどのような行動をとってきたかを伝えることで、改善方法を考えられる人とアピールもできるでしょう。既卒者をハンデにしないためにも、はっきりと理由を伝えられるようにしましょう。

本人希望欄

本人希望欄は、譲れない条件を記載するものとされています。例えば、希望職種や健康面、連絡可能な時間帯、入社可能時期などを記載しましょう。応募した求人の職種が決まっておらず複数あるケースでは、自分が希望する職種を本人希望欄に記載します。また、健康面で業務に影響を与える可能性があるなら、入社後に突然の早退や遅刻、休暇取得などで職場に迷惑をかけないよう事前に知らせておきましょう。

記載する内容が特になかったとしても、空欄や「特になし」と記載するのは避けましょう。空欄は記入漏れなのか、あえて記載していないのか判断ができません。丁寧に記載するなら「貴社の規定に従います」としましょう。

本人希望欄の記載例は、以下の通りです。

本人希望欄

営業職を希望します。

既卒の履歴書における志望動機の書き方

こちらでは、既卒者が志望動機を考えるときのポイントを紹介します。既卒者は、既卒になった理由や空白期間など、新卒者では聞かれない内容を面接で尋ねられる可能性があります。そのため、あらかじめ履歴書に理由を記載しておき、面接で深掘りされたときに答えられるよう準備しておくことが大切です。

既卒になった理由と空白期間に何をしていたか整理して書く

既卒者が志望動機を考えるときは、必ず既卒になった理由と卒業後の空白期間に何をしていたかを整理しましょう。既卒になった理由は、人によって異なります。例えば、就活がうまくいかず希望の企業に就職できなかった、公務員を目指していて勉強をするためなどです。どのような理由であっても、担当者が納得できるようポジティブな言い回しで伝えましょう。

空白期間の過ごし方は、仕事への意欲や取り組み姿勢の参考になると考えられます。採用担当者も重要視しており、面接では詳細を聞かれる可能性が高いでしょう。アルバイトをしていた、資格の勉強をしていた、親の介護をしていたなど過ごし方は人によってさまざまです。履歴書作成の段階で整理しておけば、面接時の回答にも役立ちます。

新卒の就活で応募企業を選ばなかった理由を書く

既卒者の履歴書では、新卒時代に応募企業を選ばなかった理由を記載しましょう。既卒で応募企業の選考を受けているとき、新卒時代にはその企業を志望していなかったケースが多いと考えられます。担当者はなぜ新卒採用時に受けていないのか気にします。既卒で志望した理由とともに、新卒時になぜ選ばなかったのかを説明する必要があるでしょう。

新卒当時と現在では、就活の方向性が変わった、新卒時は企業研究が十分に進められていなかったなど、様々な理由があります。過去に選ばなかった理由を明確にしつつ、現在の就活状況を示すことが大切です。空白期間中の行動とあわせて記載すると、現在志望するまでに至った経緯がわかりやすくなるでしょう。

既卒で応募希望を選んだ理由を書く

新卒時の就活で応募企業を選ばなかった理由とセットで、既卒になってから選んだ理由を明確にしましょう。就活軸にどのような変化があったかを記載すると、担当者も経緯がわかりやすく、納得してくれるでしょう。例えば、応募する企業の範囲を広げた、業界を変えた、職種を変えたなどの理由が挙げられます。

応募企業だからこその志望同期を記載することも大切です。ありきたりな志望動機では、担当者が自社ではなく、別の企業でもよいのではないかと考えてしまいます。応募する企業を研究し、具体的な理由を考えることが大切です。

自己分析や業界・企業研究を行ってから書く

志望動機を具体的かつ説得力のあるものにするためには、業界・企業研究を行う必要があります。応募企業が属する業界を知ることで、どのようなスキルを持った人材が求められているかが明確になります。自分自身が業界に対して興味を深めることにもつながるでしょう。

企業研究を行うのは、企業の経営理念や雰囲気を知り、どのような行動ができる人材が求められているか理解するためです。職場内の雰囲気は、たとえ業界が一緒でも、企業によって大きく異なります。応募企業の社風や働く社員の姿勢を知ることで、自分と企業との相性を図ることができます。企業と既卒者のミスマッチを防ぐためにも、企業研究は必ず行いましょう。

また、応募企業について詳しく調査・研究を行い、志望動機に取り入れると、企業に対する関心や意欲が高いとアピールもできます。

応募企業で活かせるスキルや経験を書く

志望動機には、応募企業に入社してどのような貢献ができるかを書きましょう。応募企業で活かせるスキルや経験があれば、アルバイトでもよいので具体的に記載します。既卒者は、正社員としての社会人経験がないため、アルバイトや非正規雇用期間の経験がアピールの材料になります。

また、卒業から就活までの空白期間に何をしていたかも、意欲をアピールするために重要なポイントです。応募企業の選考を受けるために資格取得をした、就職後の業務に活かせる資格の勉強をしている、など就活に向けての行動をアピールできるとよいでしょう。

既卒となった反省点を活かして働く意欲があると書く

既卒者は、既卒になったことに対してネガティブな印象を持たれないように記入しましょう。正社員として働きたいという意欲を示すためにも、既卒になってしまったことの反省点と、改善のための行動を伝える必要があります。反省すべき点を自身で分析し、同じような失敗を繰り返さないために改善する行動は、仕事においても欠かせない取り組みです。

既卒者は、新卒で就職をしていない事実に対してネガティブな印象を持たれやすいうえに、社会人経験がありません。正社員として勤務した際に、きっちり仕事をこなせるかアピールすることが大切です。

【業界別】既卒の志望動機の例文

ここからは業界別に志望動機の例文を紹介します。自分が目指す業界の例文を確認しカスタマイズして活用してください。

メーカーの志望動機

メーカーの志望動機例文は下記の通りです。

私は、貴社の商品に魅了され志望いたしました。私は子どもと関わることが好きで休日は児童養護施設のボランティアに取り組んでいます。貴社の玩具は子どもたちの中でも特に人気で、毎日取り合いになるほどでした。

配色やデザインなどすべてが子どもが好むものになっており「本当に子どもを思って作られた商品なのだな」と感じます。そして、玩具で遊ぶ子どもたちを見る中で、私もその笑顔のために商品を開発してみたいと思いました。

私は保育士資格と幼稚園教諭の資格を保有しており、子どもたちの求めるものを人よりも把握していると自負しております。この経験と知識を活かし、貴社の商品開発に貢献したいと考えております。

メーカーの志望動機は「なぜ応募先企業なのか」「メーカーが扱う商品になぜ携わりたいのか」を記載します。扱う商品や顧客の層に触れながら志望動機を組み立てると、説得力のある文章に仕上がるでしょう。

商社の志望動機

商社の志望動機例文は下記の通りです。

私はこれまで地域に根ざした小売店で勤務していましたが、今後は視野を広げ、グローバルにお客様の求める商品を提供していきたいと考え、貴社を志望しました。地方の小売店では、お客様との距離感が近く一人ひとりと丁寧に関わるよう意識していました。しかし、近年はネットワークの急速な発達により、販路が世界規模にまで及んでいます。

そのため、物を扱う私たちもより視野を広くし、業務に携わらなければいけないと考えました。貴社においては、どの競合他社よりも早くグローバルに支社を展開されており、またシェア率もトップクラスです。これまで私が培った顧客対応力やプレゼンテーション能力を活かし、今後はグローバルに展開する貴社に貢献できるよう精進してまいります。

商社の志望動機のポイント「即戦力として、どのようなスキルを活かせるか」「なぜ応募先企業でないといけないのか」に着目します。商社では、ものを扱うといった点で競合他社との差別化がより求められます。数ある商社の中でなぜ応募先を選んだかを明確にし、かつ自分の活かせるスキルを記載すると説得力が高まるでしょう。

小売業界の志望動機

小売業界の志望動機例文は下記の通りです。

私は人の生活に近い場所で貢献したいと考え、小売業界を志望しました。なかでも貴社が展開するスーパーマーケットはこの地元に根付いており、幅広い年齢の方から長年支持されています。私も一顧客として店舗に通う中で、従業員の方とお客様が親しみを込めて話をしているのを見ると「本当に地域の方から必要とされているんだな」ということが伺えます。

私はこれまで飲食店で接客を担当してきましたが、そのコミュニケーション能力を活かし、貴社の実店舗で貢献していきたいと考えています。

小売店は、食品や生活雑貨、アパレルなど多岐にわたるため「なぜ小売店を選んだのか」「自分が持っているスキルはどのように貢献できるか」を記載しましょう。

サービス業界の志望動機

サービス業界の志望動機例文は下記の通りです。

私は旅館においてお客様の非日常を楽しむお手伝いがしたいと思い、貴社を志望いたしました。これまで飲食店のホールスタッフとしてアルバイトで働いてきましたが、お客様と関わる機会は数時間程度と短いものでした。

私は接客においてお客様とじっくり対話し、本当に求められるものを提供したいと考えています。貴社においては宿泊されるお客様のお部屋をめぐり、一組一組コミュニケーションをとりながらおもてなしを行っておられると見聞きし、私が求める接客イメージとマッチしていると思い、ぜひ働かせていただきたいと思っております。

これまで接客業で培った相手の思いを汲み取りながら提案する力を活かし、貴社に貢献していきたいと考えております。

サービス業界では「なぜこの業種を選んだか」「どのようなサービスを提供したいか」を志望動機に盛り込みましょう。お客様への姿勢が見えると応募先企業も採用のイメージが高まります。

マスコミ業界の志望動機

マスコミ業界の志望動機例文は下記の通りです。

私は「一言一句にこだわり、話した方に寄り添って報道する」という貴社の思いに感銘を受け、志望いたしました。近年、マスコミ業界では、加熱した報道や誤りを含んだ情報が多く、一般視聴者から苦い顔をされることが多いように思います。実際に私が以前インターンで勤務していた新聞社でも、報道の仕方によって読者から辛辣なご意見を頂いたこともありました。

しかし、貴社のメディアにおいては、読む人が不快な思いをしないよう、言葉一つひとつを丁寧に選んでコンテンツが作り込まれているように感じました。私も貴社の制作部にて正しい情報を不快感を与えることなく報道できるよう取り組みたいと考えております。

マスコミ業界では報道や制作内容が競合と似通うことから応募先企業の特徴をつかみ、志望動機に反映させましょう。他の業界と同様に、自分が貢献できる分野のアピールもあわせて行います。

IT業界の志望動機

IT業界の志望動機例文は下記の通りです。

私はシステムエンジニアとして培ったスキルを活かし、貴社に貢献したいと考え志望いたしました。大学を卒業して1年間働いたところは受注先が多岐にわたり、ニーズもさまざまです。しかし、他業界から受注を受けているからこそ、お客様に丁寧に寄り添うことができず、悩みを抱えていました。

貴社においては小売店に特化してシステム導入や開発の援助を行っておられることから、よりお客様の求めるニーズに応じた開発ができると考えております。これまで多業界・業種で培ったシステム開発やクライアントワークのスキルを活かし、貴社に貢献したいと考えております。

IT業界は領域が非常に広いことから「自分に何ができるのか」を明確にしましょう。同業種からの転職が多いため「なぜこの会社か」も明記します。

コンサルティング業界の志望動機

コンサルティング業界の志望動機例文は下記の通りです。

私は大学を卒業して入社した会社で培った経験をコンサルティング業務で活かしたいと考え、貴社を志望いたしました。私は以前所属していた会社で人事として人の管理をしていました。しかし、そのなかで人事部としてできることは極めて少なく、さまざまな課題を解決するには経営層の意識改革が必要だと痛感いたしました。

経営層の意識改革を行うには、人事部ではなくコンサルティング業務として企業に関わる経験が不可欠です。貴社においては人事系の案件を多く扱っておられることから、私の経験を活かしクライアントのより良い企業体制作りに貢献できると考えております。

コンサルティング業界においては「なぜ企業の一員ではなくコンサルティングとして関わりたいのか」を記載しましょう。コンサルティングではコミュニケーション能力や専門領域への知識など様々なスキルを求められるため、何ができるかも明記しましょう。

電力業界の志望動機

電力業界の志望動機例文は下記の通りです。

私は数あるインフラの中でも電力業界でトップシェアを誇る貴社での勤務を志望します。2年前、私は異常気象による豪雨に見舞われ、数日間自宅が停電に見舞われました。その際、電気が復旧するまで貴社の従業員の方が一件一件の家を回り、お詫びと励ましの言葉をかけてくださいました。

ご自身も自宅が停電し不安を抱える中、顧客に対して丁寧に対応するその姿に感銘を受け、私も共に働きたいと強く思いました。私は製造業の電気配線の修理や、整備を担当した経験もあります。このスキルを活かし貴社の業務でも貢献していきたいと考えています。

電力業界は私たちの生活に欠かせない仕事のため、業界自体の重要性に触れながら「なぜその応募先を選んだか」を記載しましょう。

金融業界の志望動機

ここでは金融業界の志望動機を保険会社、銀行、証券会社の3つに分けて紹介します。一口に金融といっても機関によって志望動機を使い分けましょう。

保険会社

保険会社の志望動機例文は下記の通りです。

私は家族が病気になったことを受けて保険商品の重要さを痛感し、同じ環境にいる人に適切な商品を提案したいと考え、貴社での勤務を志望しました。

私の父は数年前に大腸がんが発覚し、通院しながら抗がん剤治療を受けておりました。しかし、治療にはお金がかかり年金ぐらしの父は生きることと、ただお金を消費することの間で苦しんでいました。「先が長くない自分にお金を使うなら、子どもや孫たちに」といったことを話しておりましたが、父は貴社の保険に入っていたため治療費は最低限で済み、生活は成り立っています。父は現在も治療を行っていますが、「保険に入っておいてよかった」と何度も口にしております。

この経験を活かし、万が一に備えたいと考えるお客様のために最適な商品を提案し、安心を提供できるよう、貴社で業務に励みたいと考えております。

保険会社は、「なぜ保険商品が必要か」といったテーマから書き出すとスムーズに文章を作成できるでしょう。

銀行

銀行の志望動機例文は下記の通りです。

私は最も身近なお金の困りごとについて、地域に根ざす貴行を通してお客様のサポートを行いたいと考え志望いたしました。

たまたま銀行に就職した同級生と話をしたところ「地域のおじいちゃんおばあちゃんの家で話を聞くのが楽しい」「困っていることを解決できると嬉しい」という声を聞き、私も地域に根ざした働き方がしたいと考えるようになりました。貴社においては100年以上、お客様のお金にまつわる悩みをサポートしておられ、実際に地元からの信頼も厚いように思います。

私も大学の経済学部で培った知識を活かし、お客様のより良いお金の使い方をサポートできるよう精進してまいります。

一口に銀行といっても都市銀行や地方銀行など特色が様々です。銀行の中でも、なぜその銀行を選んだのかといった理由を明記しましょう。

証券会社

証券会社の志望動機例文は下記の通りです。

私は経済学部で学んだ知識をお客様のために役立てたいと考えています。近年は金融リテラシーを高め投資に取り組む方が増えています。しかし、お金に関する取り組みは専門用語が難しかったり、抵抗があったりとハードルが高く、投資を始めたくてもできない人が多く見受けられます。私はそのようなお客様に対して適切な商品やアドバイスを提案し、お客様がよりスムーズに資産形成を行えるようサポートしていきたいと考えております。

貴社においては理念に「信頼」という言葉が含まれており、「お客様から信頼してもらえる証券マンになりたい」といった私の考えに合致したため、様々な証券会社の中でも貴社を志望いたしました。

証券会社においては「銀行や保険会社でなくなぜ証券会社か」を明記しましょう。金融業界は金融商品というコモディティを扱うため「なぜその会社か」を明記すると差別化が図れます。

近年は新NISAをはじめとした様々な金融商品が国主体で進められており、一般の方が投資に注目する流れがあります。投資と一般の方を結びつける志望動機を記載すると、自然な文章が記載できるでしょう。

官公庁・公社・団体の志望動機

官公庁や公社、各種団体の志望動機は下記の通りです。

私は自分が生まれ育った地域に貢献したいと思い、貴団体を志望しました。私が住む〇〇市は、小さなころから地元の人々が関わり合い、子どもを見守ってくださいました。そのため、現在も実家に帰ると「久しぶりだね」と声をかけてもらい、昔話に花を咲かせることが多くあります。特に、都会の大学からこちらの地域に帰ってきた際は、人々の温かさに安堵し、涙したこともありました。

しかし、この地域は現在過疎化が進み、このままでは以前のにぎわいや人との関わりが希薄になってしまうと考えています。私が大学時代に学んだ統計学の知識を活かし、地域に貢献していきたいと考えています。

民間企業以外の組織における志望動機「なぜ民間企業でないのか」「どのような知識を活かしどのように貢献したいか」を記載しましょう。

官公庁をはじめとした民間企業以外であれば、向かう先がお客様ではなく特定の属性の方や地域です。志望動機ではその地域や組織に貢献したいという意思を明記しましょう。

既卒の履歴書における自己PRの書き方

ここからは既卒者の履歴書において、知っておきたい自己PR欄の書き方を4つのポイントに分けて紹介します。既卒者は、新卒と異なりサークルやアカデミックな面のみでなく、業務で具体的に活かせるスキルを記載すると内定に近づくでしょう。

企業が求める人材にあわせて書く

自己PRは企業が求める人材をイメージして内容を組み立てましょう。履歴書はあくまで「企業で自分がどのように貢献できるか」をアピールする書類です。企業が欲しい人材をリサーチし、マッチした自己PR文を作成しましょう。

例えば、営業職での応募を検討するなら、デスクワークで正確なパソコン入力が行えることよりも、コミュニケーション能力の高さをアピールした方が効果的です。一方で、事務職はフットワークの軽さやコミュニケーション能力の高さよりも、正確な業務遂行能力が求められるため、計画性をアピールするのが有効でしょう。

未経験の業界や職種に応募するなら、ポテンシャルのアピールがおすすめです。経験はないものの、様々な業務で汎用的に使えるスキルを主張すると、企業に好印象を与えられるでしょう。

強みは1つに絞って書く

自己PRに記載する強みは1つに絞り記載しましょう。自己分析をする中で自分の強みが複数見つかった場合、すべてをPR文に詰め込みたい気持ちも分かります。しかし、様々な要素を1つの文章に詰め込むと内容にまとまりがなく、言いたいことがうまく伝わらない文章になってしまいます。1つの強みを決め具体的に経験や根拠などを取り入れて深掘りしていきましょう。

強みはただ「私は〇〇という強みがあります」と記載するのではなく、裏づけるエピソードや具体的な取り組みも明記しましょう。

自己PRは複数パターン書く

自己PR文は複数のパターンを用意しましょう。応募する業界が複数にわたるのであれば、業界ごとに自己PRを作成し、各企業が求める人材にあわせて選ぶ方法がおすすめです。

例えば、営業職に応募するのであれば、コミュニケーション能力の高さを主張した自己PRを提出する。マーケティング職に応募するなら、分析力の高さを主張した自己PRを提出するといった使い分けを行いましょう。自己PRを複数持っておくと「自分にはこのような強みがある」と自信にもつながります。

学生時代以外の経験を書く

既卒者は、大学を卒業しているため「学生時代の経験を記載してはいけないのでは」と考える方もいるでしょう。しかし、既卒であっても学生時代の経験を書くのは問題ありません。卒業からあまり年数が空いていない人は、学生時代の経験も積極的に記載しましょう。

卒業から1年未満なら、学生時代の経験を軸に自己PRを記載します。一方で、1年以上経過しているのであれば、空白期間の経験をもとに文章を考えると良いでしょう。空白期間の内容としてはアルバイトやボランティアなどの経験が挙げられます。

【強み別】既卒の自己PRの例文

ここからは、自身の強み別の自己PR例文を紹介します。自己PRは自分の強みであるポイントを1つに絞り、エピソードを紹介したり深掘りしたりすると説得力のある文章を作成できます。下記の例文から自分に適したものを選び参考にしてください。

継続力をアピールする自己PR

継続力をアピールする場合の例文は下記の通りです。

私は継続力があると自負しております。大学に入学した当初は体重が90キロを超えており、太っていることがコンプレックスでした。しかし、好きな服を着たいこと、また健康のためにダイエットを決意しました。それからは4年間毎朝3kgのジョギングを欠かさず行い、週に2回のジム通いも行いました。

最初は両親からも友人からも長く続かないだろうといわれていましたが、4年間1日も欠かさず継続して運動を続けた結果、大学卒業時には体重62kgまでの減量に成功しました。このことから私には継続力があると考えております。目標に向かってコツコツやるべきことを続ける力を活かし、貴社の業務に貢献したいと考えています。

継続時間が長ければ長いほど良いのではなく「継続した結果何を得たのか」を企業は重視しています。得たものが企業の業務や理念につながると好感を持ってもらえるでしょう。

忍耐力をアピールする自己PR

忍耐力をアピールする場合の例文は下記の通りです。

私の強みは忍耐力があり、改善に向けて努力ができる点です。私は大学2年生から現在まで、小学生の家庭教師のアルバイトをしています。家庭教師の仕事では、勉強が好きなお子さんから嫌いなお子さんまで様々な子どもを担当し、勉強嫌いなお子さんは椅子に座ることから嫌がることもありました。しかし、私はお子さんが「なぜ勉強をしたくないのか」という理由を何度も繰り返し聞き、そのたびに勉強は楽しいもの、新しい知識をつけることは楽しいことという体験ができるよう努力を繰り返しました。

具体的には、自分で紙芝居のように動物の仕組みを学べる本を作ったり、ゲーム感覚で計算問題を解ける資料を作ったりしました。勉強嫌いのお子さんは「勉強なんてしたくない」の一点張りでなかなか私が作った教材に見向きもしてくれませんでしたが、「勉強したくないんだね。そうなんだね」と寄り添い続けることで、少しずつ机に向き合う時間が増えていきました。そして、最近では私が作った教材だけでなく、会社の用意した教材にも取り組むようになりました。忍耐強く相手と向き合うことで、徐々に成果が現れたこの経験を活かし、貴社の業務においても、忍耐強く励んでまいります。

忍耐力をアピールする場合、課題に対してどのようにアプローチしたかを必ず記載しましょう。「耐える」という言葉にあるように、ただ業務を遂行する物事を行うだけでなく、なかなか進まない事柄をテーマに挙げると忍耐力のアピールがうまく行えるでしょう。

課題解決力をアピールする自己PR

課題解決力をアピールする場合の例文は下記の通りです。

私は課題解決力があると自負しております。私が大学時代に所属していたサッカー部は非常に厳しく、新しく100人が入部すると80人が辞めてしまうといった状態でした。

しかし、退部する人が続き、部内の雰囲気が悪くなってきたことから、私はこの問題を解決するために動き出しました。まず、退部した直近の部員に対して「なぜ辞めたか」をヒアリングし、原因を特定しました。退部した理由の多くが先輩の威圧的な態度でした。

そのため、まずは先輩と後輩の関係性改善に着手しました。私は当時3年生でしたが4年生の部長に対してこの事実を伝え、先輩と後輩の関係性を向上させたいと提言しました。
最初こそ部長は戸惑っていましたが、辞めていった人たちの声を聞き「このままではいけないな。一緒に頑張ろう」と意思を固めてくださいました。

それからは4年生から3年生以下の部員に対して、積極的にコミュニケーションをとるようになりました。また、部長が「これからはフラットな関係性で年齢関係なく関わろう」と声をあげたことにより、部活の意見交換も盛んになり、部内には一体感が生まれました。一体感が生まれたことで練習の無駄をブラッシュアップし、これまで突破が叶わなかった関東大会の突破を実現しました。この経験から私は物事の原因を特定し、解決に導く能力を身につけました。この課題解決力を貴社の業務においても発揮したいと考えています。

明確に課題を設定し、取り組んだ内容や結果を記載するとストーリー性のある文章ができ上がります。

計画性をアピールする自己PR

計画性の高さをアピールする例文は下記の通りです。
私は計画性があると自負しております。私は大学在籍中に3つのアルバイトを経験しましたが、それぞれ「立派な社会人になる」といった共通の目的の中で必要なスキルを取得するために、アルバイトに励みました。

1つ目の全国チェーンのファーストフード店では、一般的な仕事のやり方を学びました。準備されたマニュアルをもとに、仕事の型を覚え、確実に仕事を遂行する力を身につけました。2つ目の個人飲食店では、物事に柔軟に対応する力を身につけました。個人の飲食店では従業員が3人のためピーク時は大変忙しく、テイクアウトの商品があると柔軟な対応が求められました。また、常連さんは独自のメニューを注文するため、その注文にも対応する必要がありました。しかし、回数を重ねることでイレギュラーな事態にも対応できる力が身につきました。

そして社会人になってコミュニケーション能力が必要だと考えた私は、アパレルショップで接客業を経験しました。お客さんに対して適切な声かけを行ったり商品の説明をしたり、傾聴しながらコミュニケーションをとる方法を身につけました。計画性を持ちアルバイトを行う中で身につけた3つの力を活かし、貴社に貢献していきたいと考えています。

計画性の高さは、思いつきで行った行動ではなく、あらかじめ課題設定や遂行するスケジュールを立てた上で物事を実践するといった流れが欠かせません。

プレゼンテーション能力をアピールする自己PR

プレゼンテーション能力の高さをアピールする例文は下記の通りです。

私はプレゼンテーション能力があると自負しております。最近まで働いていたドラッグストアでは、備品や什器の老朽化が進み、魅力的な売り場作りが難しくなっていました。そこで私は店長に対して、どの備品や什器を新たに用意するとどのような売り場が作れるかを実際の資料をもとに提案しました。

アルバイトではあるものの、4年間働いていたため売り場の作りや売り上げの詳細は熟知していました。そのため、これまでの傾向をもとに売れる売り場作りを提案し、納得してくれた店長が実際に本社にかけあい備品や什器を発注してくださいました。

私は他の従業員の方とともに新たな売り場作りを行い、コスメ売り場のリニューアルに成功しました。結果として売上費が前年の110%を達成し、自店舗は高い評価を受けました。私はこのプレゼンテーション能力の高さを活かして、貴社で様々な課題解決に適切な改善法を提案し、実行していきたいと考えています。

プレゼンテーションはただ発表するだけでなく、効果もあわせて伝える必要があります。プレゼンテーションを行い、改善した結果「何を得られたか」までを記載しましょう。

協調性をアピールする自己PR

協調性の高さをアピールする例文は下記の通りです。

私の強みは協調性の高さです。私は自分が誰かを率いてくというよりも、周りの人の様子を見ながら足並みを揃えることが得意です。学生時代、吹奏楽部の活動において学園祭で催し物をやろうと決めた際、意見が大きくわかれました。

飲食をやりたいといった方とバザーをやりたいといった方で意見がわかれ、しばらく部内では険悪な雰囲気が漂っていました。しかし、私は中立的な立場である友人を誘い、双方の意見をよく聞く機会を設けました。すると飲食店とバザーをやりたい双方が意地を張ってあとに引けない状態になっていたことがわかりました。

また他の人からは「飲食もバザーも準備が大変なため、自分たちの強みである演奏を行ってはどうか」との提案がありました。最終的に飲食もバザーもやめ、自分たちがコンクールで優勝した曲の演奏をするといった結果で、学園祭は円満に終了しました。

この経験から私は、自己主張するのではなく周囲の意見を聞きながらベストな方向に導く力があり、その能力を貴社の円滑な業務遂行に活かしていきたいと考えています。

協調性は「ただの仲良し」と曖昧に捉えられる可能性があります。協調性を用いてどのような効果を発揮したか、具体的なところまで落とし込みましょう。

柔軟性をアピールする自己PR

柔軟性をアピールする例文は下記の通りです。

私は柔軟性を持って物事を進められると自負しております。以前アルバイトで働いていた飲食店では、全国チェーン店ながらマニュアルがなく「いつもお客様に寄り添った対応を」といった理念がありました。そのため、固定メニューはあるものの、お客様のご希望にあわせてアレンジしたり、お客様の声を聞き入れながら新しいメニューを開発したりといったことがありました。

その際に既存のメニューにとらわれるのではなく、お客様から受けたアドバイスを素直に受け入れ「お客様の求めるものは何か」を軸にしながら柔軟に対応する力を身につけました。マニュアルがある店舗と比較して業務の幅が広く大変さはありましたが、お客様からの感謝の言葉を聞くと大変さが吹き飛ぶぐらいに幸せでした。

私はこのアルバイトで培った柔軟性を活かし、貴社のお客様においてもニーズを細かく把握し商品やサービスに反映できるよう貢献してまいります。

自己PRにおいては事実だけでなく、どのような結果をもたらしたかを必ず記載します。仕事においては結果や根拠数値などを求められるため、必ず取り入れたいポイントです。

適応能力をアピールする自己PR

適用能力をアピールする例文は下記の通りです。

私は適応能力があると自負しています。私の家庭は、父の転勤で2年から3年に1回転校があり、場合によっては海外で暮らすこともありました。最初こそ新しい環境に馴染めず苦労しましたが、回数を重ねることに国内外を問わずすぐに環境に慣れ、クラスメイトと仲良くなれるようになりました。

このことから業務においても異動や新しい事業などに抵抗感を覚えることなく積極的に取り組めると考えています。特に、貴社では革新的な取り組みを多くしておられるため、私もその一員としてお役に立てればと思っております。

近年は企業において変化に対応できる人材が求められるため、適用能力のアピールは有効です。自身の経験と企業が求める人物像をリンクさせながら文章を記載しましょう。

チャレンジ精神をアピールする自己PR

チャレンジ精神をアピールする場合の例文は下記の通りです。

私はチャレンジ精神があると自負しております。大学在学中にインターンとしてベンチャー企業に半年間在籍しました。その会社は立ち上げたばかりで、社員の方と毎日遅くまで業務を行う日々でした。その中で業界最大手の企業からお声がけがあり、他の従業員が萎縮する中、私は率先してプロジェクト参加を希望し、成功に向けて従業員の方のアドバイスを受けながら業務を進めていきました。

その結果、プロジェクトは成功し所属した会社も軌道に乗りました。後になって従業員の方から「あのとき萎縮した俺たちを鼓舞してくれてありがとう」という言葉を受け、自分のチャレンジ精神は無駄ではなかったと感じました。新しいことに挑戦するこのスキルを活かし、貴社の新規事業立ち上げのお手伝いをできればと考えております。

チャレンジ精神は「無謀」と捉えられてしまう可能性もあるため、確かな結果を記載すると説得力が高まるでしょう。

探求心をアピールする自己PR

探求心をアピールする例文は下記の通りです。

私の強みは探究心があることです。スーパーマーケットでアルバイトを行っていた際、とある商品の売り上げが突発的に高まり、チャンスロスを起こしている課題がありました。
その商品は比較的単価が高いため、できる限りチャンスロスをなくし売り上げにつなげたいと従業員の方は考えていましたが、原因の特定ができず3年程度同じ状態でした。

そこで私は突発的に商品が売れるタイミングをデータから把握し、かつそのタイミングで売り場を注意深く観察し、原因と特定を行いました。すると商品が売れるタイミングで自治体の方々が来店され、その商品をまとめて購入されているということがわかりました。

どうやら自治体の備蓄品として定期的に商品の入れ替えを行っており、そのタイミングが売り上げの増加につながっていたことがわかりました。課題に対して「なぜこの現象が起こるのだろう」と考え、実際の現場を見ながら解決した経験を活かし、貴社の業務においても探求心を持ち常に課題解決に取り組んでいきたいと考えています。

探究心は例文のように働く中で得たものの他に、大学の研究におけるストーリーも活用できます。「なぜ」を追求する出来事があったときは、自己PRに活用できないか検討しましょう。

責任感をアピールする自己PR

責任感をアピールする際の例文は下記の通りです。

私は責任感があると自負しています。高校から大学卒業までファーストフードの店舗でアルバイトを行っておりました。途中からはバイトリーダーを任せられ、その時間帯のバイトをまとめ上げながら業務に励んでいました。

社員の方がいない場合、トラブルが起こるとバイトリーダーが解決するため、緊張感はあるものの、社員の方から「あなたがいる時間帯は安心して休めるよ」といってもらえたことが非常に嬉しくもありました。実際に新人の方が入られた際、常連のお客様に対して失礼な接客を行い、私が謝罪にいきましたが「今回は嫌な気持ちになったけど、あなたがいるなら大丈夫だね」といってもらえたことがとても励みになりました。

この経験を活かし一つひとつの業務を自分ごとと捉え、責任感を持ち取り組み貴社に貢献していきたいと考えています。

様々なシーンで何かしらの役割に立ったことがあるときに有効なPR文です。

分析力をアピールする自己PR

分析力をアピールする例文は下記の通りです。

私が持つ強みは分析力です。大学でデータを扱う学部にいたころから分析に対する基本的な知識は身についており、それをアルバイトや転職でも活かし勤務しておりました。

前職では広告を担当していましたが、闇雲に広告を打ち出すのではなく過去の数字を確認し、適切なタイミングを図り潜在顧客にアプローチを行いました。その結果、広告宣伝費を最低限に抑えながら企業の認知度を高めることに成功しました。この経験を活かし貴社においてマーケティング部門で活躍したいと考えています。

分析力をPRするなら、数値や根拠の明記が必要不可欠です。実績もあわせて紹介すると説得力が高まるでしょう。

履歴書の書き方をマスターして内定を目指そう

既卒者は、履歴書の書き方が新卒と異なるため工夫が必要です。大学時代の経験を記載するのはもちろん、アルバイトをはじめとした非正規で働いた経験があれば実績を記載するより企業があなたの働く姿をイメージしやすいでしょう。

履歴書は企業で自分がどのように貢献できるかを伝える大切な書類です。今回紹介した例文をもとに内定を目指せる履歴書を完成させましょう。

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